タチウオテンヤ仕掛けは、関西の大阪湾を中心に人気を集めている船釣りの代表的な釣法です。ハリとオモリが一体になったテンヤを使って、イワシなどのエサでタチウオを狙うシンプルながら奥深い釣りとして多くのアングラーに愛されています。
近年では東京湾でも人気が急上昇しており、初心者でも手軽に始められて、数釣りから大型狙いまで楽しめるのが大きな魅力です。ルアーフィッシングのようなゲーム性とエサ釣りの確実性を両立しており、適切な仕掛けと釣り方をマスターすれば初心者でもボウズになることは少なく、指6本や7本といったドラゴンサイズも狙えるやりがいのある釣りです。
しかし、号数や針の形状、カラー、ヘッド素材など選択肢が豊富で、どれを選べば良いか迷ってしまう方も多いでしょう。状況に応じた適切な仕掛け選びが釣果アップの重要なカギとなります。

最強!タチウオテンヤ仕掛けおすすめランキングTOP10
実際の釣り場で抜群の釣果を誇る最強のタチウオテンヤ仕掛けを、実績・コストパフォーマンス・使いやすさの観点から厳選してランキング形式でご紹介します。これらの仕掛けは多くのアングラーに愛用されており、初心者から上級者まで安心して使用できる信頼性の高いアイテムばかりです。

ヤマシタ 猛追太刀魚テンヤ船 鰯タイプ【実績No.1】
近年発売されて以来、圧倒的な釣果実績を誇る現在最も注目されているタチウオテンヤです。最大の特徴は、イワシの頭を切り落としてセッティングするショートレングスタイプの設計で、これによりタチウオのショートバイトも確実にとらえることができます。従来のテンヤと比較して、エサがズレにくく、かつ簡単に付けられるため、手返しの良さも抜群です。
さらに、エサ止めに重量を持たせることでヘッドをコンパクトに仕上げ、フォール速度とアピール力を両立しています。前作よりもフックサイズが大きくなったことで、フッキング性能も大幅に向上しており、喰い渋りの状況でも確実にタチウオを仕留めることができます。特に数釣りを楽しみたい方や、アタリはあるけれどなかなか掛からないという状況で威力を発揮します。
- 確実な実績を求める人
- ショートバイトに悩んでいる人
- 手返しよく数釣りしたい人
- 喰い渋り対策をしたい人
- 最新の高性能テンヤを試したい人
ダイワ 快適船タチウオテンヤSS【コスパ最強】
コストパフォーマンスと実釣性能を高いレベルで両立した、多くのアングラーに愛用されている定番中の定番テンヤです。最大の特徴は抜群のフッキング性能を持つサクサスフックの搭載で、タチウオの硬い顎にもしっかりと針が貫通します。また、錆びにくいフッ素コーティング仕様のため、海水による腐食に強く、長期間使用できる耐久性も魅力です。
さらに注目すべきは2つのアイを備えた設計で、前方のアイにセットすると尻下がりの姿勢でフッキングしやすく、後方のアイでは水平姿勢でタチウオに違和感を与えにくくなります。この使い分けにより、様々な状況に対応できる汎用性の高さを実現しています。価格も手頃でありながら釣果も期待できるため、初心者が最初に購入するテンヤとしても最適です。
- コスパ重視で選びたい人
- 初心者で何を買うか迷っている人
- 耐久性を重視する人
- 様々な状況で使い回したい人
- 定番の安心できるテンヤが欲しい人
シマノ サーベルマスター 船テンヤβ【早掛け特化】
2021年に登場した早掛けに特化した最新設計のタチウオテンヤです。最大の特徴はコンパクトなヘッドと短いフックの組み合わせで、全体的なシルエットを小型化することで、警戒心の高いタチウオや喰い渋りの状況でも違和感なく口を使わせることができます。また、フックが尻下がり気味にセッティングされているため、テコの原理でフッキングが決まりやすい設計となっています。
従来のテンヤと比較して、タチウオがテンヤに触れた瞬間に掛かる確率が格段に向上しており、アタリは多いけれど掛からないという悩みを解決してくれます。特に活性の低い状況や、他のテンヤでは反応が得られない時に威力を発揮します。シマノの高い技術力により作られた精密な設計で、安定したフッキング性能を実現しています。
- 早掛けテクニックを身につけたい人
- アタリはあるが掛からない人
- 警戒心の高いタチウオを狙う人
- 最新技術のテンヤを使いたい人
- 確実なフッキングを求める人
ハヤブサ 船太刀魚テンヤ速掛型 喰い渋りスペシャル【低活性対応】
タチウオの喰い渋りに特化して開発された特殊なテンヤで、低活性時でも確実にヒットに持ち込むことができます。最大の特徴は触れたら即掛けの水平設計で、安定した水平姿勢を保ちながらタチウオのわずかなバイトでも確実にフッキングさせることができます。また、鈎とエサ止めを溶接したパワーフックシステムにより、フッキング時のパワーロスを防ぎ、貫通力を大幅に向上させています。
フックには極小のカエシとフッ素コーティングを施しており、非常に高い貫通力を誇ります。さらに、たわみにくい設計のフックにより、大型のタチウオがヒットしても針が伸びることなく、確実にキャッチすることができます。スリムなヘッド形状によって引き抵抗が軽く、繊細なアクションも思い通りに演出できるのも大きな魅力です。
- 喰い渋りの状況で釣りたい人
- 繊細なアクションを重視する人
- 大型タチウオを確実に取りたい人
- 高性能なフックを求める人
- 低活性対応のテンヤが欲しい人
ダイワ 快適船タチウオテンヤSS 40TG【タングステン】
タングステン素材のヘッドを使用した高性能テンヤで、鉛製テンヤよりも格段に優れたフォール性能を実現しています。タングステンは鉛よりも比重が高いため、同じ号数でもヘッドがコンパクトに仕上がり、水の抵抗を受けにくく高速でフォールします。これにより手返しが大幅にアップし、特に乗合船などライバルが多い状況では圧倒的に有利です。
また、ヘッドの存在感が減少することでタチウオに違和感を与えにくく、警戒心の高い大型個体も口を使いやすくなります。快適船タチウオテンヤSSの基本設計はそのままに、タングステンの特性を最大限に活かした設計となっており、フッキング性能や耐久性も申し分ありません。価格は高めですが、その分の価値は十分にある高性能テンヤです。
- 手返しを重視する人
- 乗合船でライバルに差をつけたい人
- 警戒心の高い大型を狙う人
- 最高性能のテンヤを求める人
- 深場での釣りが多い人
シマノ サーベルマスター ゲキハヤ【手返し重視】
素早い手返しでタチウオを狙うことに特化した革新的なテンヤです。最大の特徴はワイヤー不要でイワシをセッティングできる独自のクリップシステムで、イワシを背中の針に刺して専用クリップを閉じるだけで簡単にエサ付けが完了します。従来の針金巻きと比較して、エサ付けの時間を大幅に短縮でき、時合いのタイミングを逃すことがありません。
特にタチウオの活性が高く、手返し勝負になる状況では圧倒的なアドバンテージを発揮します。クリップシステムによりエサの交換も瞬時に行えるため、エサが傷んだらすぐに新しいものに交換して常にフレッシュな状態でアピールできます。急いでいる時や、エサ付けに慣れていない初心者の方にも非常におすすめです。
- 手返しを最重視する人
- エサ付けが苦手な人
- 時合いを逃したくない人
- 高活性時の数釣りを狙う人
- 革新的なシステムを試したい人
ハヤブサ 船太刀魚テンヤTG【高速フォール】
タングステン素材を使用した高速フォール特化型のテンヤで、圧倒的なフォールスピードでタチウオを魅了します。高比重のタングステンヘッドとコンパクトなシルエットの組み合わせにより、他のテンヤでは実現できない超高速フォールを可能にしています。水平に近いバランス設計により、フォール中も安定した姿勢を保ち、タチウオに違和感を与えません。
フックにはマイクロバーブ(極小返し)を採用しており、抵抗が少なくフックが奥まで刺さりやすい設計となっています。また、エサの保持力も非常に高く、高速フォール中でもエサがズレることなく、しっかりとタチウオにアピールします。カラーバリエーションは厳選された5色ですが、いずれも実績の高い効果的なカラーばかりです。
- 高速フォールを重視する人
- 深場での釣りが多い人
- エサ保持力を求める人
- タングステンの性能を体感したい人
- 安定したフォール姿勢を求める人
ジャッカル 替鈎式アンチョビドラゴンテンヤ【交換式】
業界初のヘッド交換可能なシステムを採用した画期的なテンヤです。最大の特徴はヘッドとフックが着脱可能で、針先が鈍った時にはフックのみを交換し、ヘッドを長く使用できる経済的な設計となっています。ヘッドは鉛とタングステンの2種類、フックも4種類のタイプが用意されており、状況に応じて最適なセッティングが可能です。
また、ケース収納時に嵩張らないのも大きなメリットで、限られたタックルボックスのスペースを有効活用できます。イワシをあらかじめセットしたフックを複数用意しておけば、手返しよく攻めることも可能です。交換作業も非常に簡単で、船上でもスムーズに行えるため、実釣性と経済性を両立した革新的なテンヤといえます。
- 経済性を重視する人
- 状況に応じて使い分けしたい人
- 収納スペースが限られている人
- 革新的なシステムに興味がある人
- 長期的なコストを抑えたい人
オーナーばり 掛獲船太刀魚テンヤ【高品質フック】
釣り針の老舗メーカーであるオーナーばりの技術を結集したタチウオテンヤです。針を専門に扱うメーカーだけあって、搭載されているフックの品質は他の追随を許さない高いレベルを誇ります。水を切りやすい薄型のヘッド形状により、ロッドを細かく操作する繊細なアクションでもしっかりとテンヤを動かすことができます。
フックの強度、鋭さ、耐久性すべてにおいて最高レベルの性能を発揮し、大型のドラゴンタチウオでも安心してやり取りできます。また、ヘッドとフックのバランスも絶妙で、様々なアクションに対して自然な動きを演出します。価格はやや高めですが、その分の性能は確実に実感できる、こだわりのアングラーにおすすめの一品です。
- フックの品質にこだわる人
- 大型タチウオを確実に取りたい人
- 繊細なアクションを重視する人
- 老舗メーカーの技術を信頼する人
- 最高品質のテンヤを求める人
シマノ サーベルマスター 船テンヤ【スリムヘッド】
スリムなヘッド形状が特徴的な高速フォール対応テンヤです。鉛素材でありながら速いフォール速度を実現しており、タングステンテンヤにも負けない沈下スピードでタチウオのタナまで素早く仕掛けを送り込むことができます。水平姿勢をしっかりと保てる設計により、フォール中もタチウオに違和感を与えることなく、自然にアピールします。
また、イワシをセットしやすいエサセットフィンと100cmのロングワイヤーを搭載しており、エサ付けの作業性も良好です。カラーバリエーションは全10色と豊富で、様々な状況や好みに対応できます。ただ巻きからジャーク&ステイ、バイブレーション、巻掛けまで、あらゆるアクションパターンに対応できる汎用性の高さも魅力です。
- 高速フォールを鉛で実現したい人
- 様々なアクションを試したい人
- 豊富なカラーから選びたい人
- エサ付けの作業性を重視する人
- 汎用性の高いテンヤが欲しい人
タチウオテンヤ仕掛けとは?基礎知識を徹底解説
タチウオテンヤ仕掛けについて、初心者の方でも理解しやすいよう基礎から詳しく解説していきます。テンヤ釣りは一見シンプルに見えますが、実は奥深い釣法で、仕掛けの特性や使い方を理解することで釣果が大きく変わる重要なポイントがたくさんあります。まずはテンヤ仕掛けの基本的な構造から、この釣りのメリットやベストシーズンまで、幅広くカバーしていきます。

テンヤ仕掛けの構造と特徴
タチウオテンヤはハリとオモリが一体化したシンプルな仕掛けで、その基本構造は非常に合理的に設計されています。メインとなるのは鉛またはタングステン製のヘッド部分で、これがオモリの役割を果たし、テンヤを海底まで沈めるとともに、水中でのバランスを保つ重要な役割を担っています。ヘッドの前方にはラインを結ぶためのアイが設けられており、ここにリーダーを接続します。
フック部分はタチウオを確実にフッキングするための専用設計となっており、一般的な海釣り用の針とは形状や角度が異なります。多くのテンヤでは針先が鋭く、貫通力に優れたフッ素コーティングが施されており、タチウオの硬い顎にもしっかりと刺さります。また、エサ(主にイワシ)を固定するためのエサ止めピンや針金も重要な構成要素で、これによりエサがズレることなく安定したアピールが可能になります。
テンヤ仕掛けの各部名称
ヘッド:鉛やタングステン製のオモリ部分。重量とバランスを決定する最重要パーツ
フック:タチウオを掛けるための専用針。角度や強度が最適化されている
アイ:ラインを結ぶための金属製の輪。テンヤの姿勢を決定する
エサ止め:イワシなどのエサを固定するためのピンや針金
テンヤ仕掛けを使うメリット
タチウオテンヤ仕掛けには、他の釣法では得られない多くのメリットがあります。まず最大の利点はエサ釣りの確実性とルアー釣りのゲーム性を両立している点です。エサを使用するため、タチウオの食い気を確実に引き出すことができ、同時にアクションによる誘いも効果的に行えます。また、仕掛けがシンプルなため初心者でも扱いやすく、複雑な仕掛け作りや餌付けに悩む必要がありません。
さらに、手返しの良さも大きなメリットです。エサの交換やテンヤの交換が素早く行えるため、時合いを逃すことなく効率的に釣りを進められます。特に乗合船では、他の釣り人との差をつける重要な要素となります。また、オマツリ(仕掛けの絡み)が起こりにくいのも特徴で、隣の釣り人との距離が近い船釣りでは非常に重要なポイントです。
メリット | デメリット |
---|---|
初心者でも扱いやすい
手返しが良い
オマツリしにくい
数釣りから大物まで対応
ゲーム性が高い
|
エサ代がかかる
テンヤのロストがある
エサ付けの技術が必要
|
タチウオテンヤのベストシーズン
タチウオテンヤのシーズンは地域によって多少異なりますが、一般的に7月から翌年3月頃までと非常に長期間楽しむことができます。その中でも7月から10月頃までがベストシーズンとされており、この時期はタチウオの活性が最も高く、数釣りが期待できます。特に9月から10月にかけては、大型のタチウオも接岸してくるため、数と型の両方を狙える絶好のタイミングです。
関西の大阪湾では8月から11月が最盛期で、東京湾では9月から12月頃まで好調が続きます。冬場(12月から3月)でも釣ることは可能ですが、活性がやや下がるため、より繊細な釣り方が求められるようになります。逆に、冬場の方が大型が釣れる確率が高いという地域もあるので、年間を通して楽しめるのがタチウオテンヤの大きな魅力です。
失敗しない!タチウオテンヤ仕掛けの選び方5つのポイント
タチウオテンヤ仕掛けを選ぶ際には、5つの重要なポイントを押さえることで、失敗のない選択ができます。これらのポイントは、釣果に直結する要素ばかりですので、ぜひ参考にしてください。適切な仕掛け選びができれば、初心者の方でも経験豊富なアングラーに負けない釣果を上げることが可能です。

号数の選び方【30号~80号】
テンヤの号数選びは最も重要な要素の一つで、使用する海域や船宿によって適切な号数が決まります。一般的には30号から80号までの範囲でラインナップされていますが、関西では40号、東京湾では40号から50号が標準的です。乗合船では同船する全員が同じ号数を使用することが求められるため、必ず事前に船宿に確認することが重要です。
号数が軽すぎると潮に流されやすく、底取りが困難になります。逆に重すぎるとアクションが重くなり、繊細な誘いができなくなるため注意が必要です。また、水深や潮の速さによっても適切な号数は変わります。深場や潮が速い場所では重めの号数、浅場や潮が緩い場所では軽めの号数を選ぶのが基本です。
海域 | 推奨号数 | 特徴 |
---|---|---|
大阪湾 | 40号 | 最も標準的、初心者におすすめ |
東京湾 | 40-50号 | 潮の速さに応じて選択 |
駿河湾 | 50-60号 | 深場対応の重めが基本 |
針の大きさとフック形状
フックの選び方は釣果を左右する重要な要素の一つです。近年のタチウオテンヤでは複数のフックサイズがラインナップされており、状況に応じて使い分けることで釣果アップが期待できます。基本的にはスタンダードサイズのフックがあれば十分ですが、より細かく狙い撃ちしたい場合は、使用するエサのサイズやタチウオの活性に合わせて選択するのがおすすめです。
近年注目されているのが「早掛け」タイプのフックです。これは従来のフックよりも短く設計されており、タチウオが軽く触れただけでも掛かりやすい特徴があります。活性が低い時や警戒心の高いタチウオに対して特に有効で、シマノ サーベルマスター 船テンヤβやハヤブサ 船太刀魚テンヤ速掛型などが代表的です。
カラー選択のコツ
タチウオテンヤのカラー選択は水中でのアピール力を決める重要な要素です。基本となるのはグロー(蓄光)カラーで、これは暗い水中で発光することでタチウオの注意を引く効果があります。特に早朝や夕方、深場での釣りではグローカラーが威力を発揮します。代表的なグローカラーには、グローピンク、グローグリーン、グローブルーなどがあります。
一方で、澄み潮や警戒心の高いタチウオに対してはナチュラルカラーが効果的です。シルバー、マイワシカラー、鉛色などの自然なカラーは、タチウオに違和感を与えにくく、特にプレッシャーの高いポイントや大型狙いで威力を発揮します。また、紫系のカラーは古くからタチウオに効果があるとされており、多くのアングラーに愛用されています。
グローカラー | ナチュラルカラー | 紫系カラー |
---|---|---|
高アピール力
暗い場所で効果的
警戒されやすい場合も
|
違和感が少ない
澄み潮に効果的
アピール力不足の場合も
|
タチウオの好む色
実績が豊富
オールラウンドに使える
|
ヘッド素材の違い【鉛 vs タングステン】
テンヤのヘッド素材には鉛とタングステンの2種類があり、それぞれ異なる特性を持っています。鉛製テンヤは最も一般的で、価格が安く、初心者から上級者まで幅広く使用されています。一方、タングステン製テンヤは比重が鉛よりも高いため、同じ号数でもヘッドがコンパクトになり、水の抵抗を受けにくく高速でフォールします。
タングステンの最大のメリットは手返しの良さです。素早くタナまで沈むため、乗合船などで他の釣り人より多く誘いをかけることができます。また、ヘッドが小さいため水中での存在感が少なく、警戒心の高いタチウオにも効果的です。ただし、価格が鉛製の3倍以上と高価なため、ロストリスクを考慮して使用する必要があります。
乗合船で40名の釣り人が同じポイントで釣りをしている状況
タングステン製テンヤ:着底まで40秒、1時間で40回の誘い
ヘッド形状による特性
テンヤのヘッド形状は水中での動きやフォール速度に大きく影響します。スリムヘッドは水の抵抗が少なく、素早いフォールと機敏なアクションが可能です。シマノ サーベルマスター 船テンヤのような細身の形状は高速フォールを実現し、手返しアップに貢献します。
一方、コンパクトヘッドはバランスが良く、安定したフォール姿勢を保ちます。サーベルマスター 船テンヤβのような設計は、水中で自然な姿勢を保ちやすく、タチウオに違和感を与えにくいのが特徴です。また、扁平なヘッドは水を切りやすく、繊細なアクションでもしっかりとテンヤを動かすことができます。
タチウオテンヤ仕掛けに必要なタックル完全ガイド
タチウオテンヤで良い釣果を上げるためには、適切なタックル選びが非常に重要です。テンヤ釣りは繊細なアタリを感じ取り、瞬時にアワセを入れる釣りのため、専用設計のロッドや高感度なリールが釣果を大きく左右します。また、ラインシステムや使用するエサも重要な要素となります。ここでは、初心者の方にも分かりやすく、最適なタックル選びのポイントを解説していきます。

ロッド【1.6~1.8m専用竿がベスト】
タチウオテンヤでは1.6mから1.8m程度のタチウオテンヤ専用ロッドを使用するのがベストです。専用ロッドは操作性と感度に優れた先調子に設計されており、テンヤをアクションさせる際の操作性と、タチウオの繊細なアタリを感じ取る感度を両立しています。穂先が柔らかく、胴に十分なパワーがあるため、アワセを入れた際の確実なフッキングも可能です。
もし専用ロッドがない場合は、2m前後でオモリ負荷30号程度の船竿や、200g程度まで対応できるジギングロッドでも代用可能です。ただし、専用ロッドと比較すると感度や操作性で劣るため、可能な限り専用ロッドの使用をおすすめします。特に穂先の感度は釣果に直結するため、アタリの判別が重要なテンヤ釣りでは専用ロッドの優位性は絶大です。
ロッドタイプ | 長さ | オモリ負荷 | おすすめ度 |
---|---|---|---|
テンヤ専用 | 1.6-1.8m | 30-60号 | ★★★★★ |
船竿 | 2.0m前後 | 30号程度 | ★★★☆☆ |
ジギングロッド | 1.8-2.0m | 200g対応 | ★★☆☆☆ |
リール【小型電動リール推奨】
タチウオテンヤでは小型電動リールの使用が強く推奨されます。40号前後のオモリを何度も上げ下げするため、手巻きリールでは疲労が蓄積し、手返しが悪くなってしまいます。シマノの電動リールは400から600番サイズ、ダイワの電動リールは200番サイズを目安に選択しましょう。電動リールを使用することで手返しが格段にアップし、より多くの誘いをかけることが可能になります。
特に電動リールの「微速巻き」機能は非常に有効で、活性が低い状況では一定の速度でゆっくりと巻き上げることで、タチウオのバイトを誘発することができます。また、巻き取りが楽になることで釣り方の幅が広がり、様々なアクションパターンを疲れることなく試すことができます。もし手巻きリールを使用する場合は、PEライン3号が200m巻けるカウンター付きのリールを選択しましょう。
道糸・リーダー【PEライン2号基本】
道糸にはPEライン2号を200mから300m巻いておくのが基本です。タチウオの鋭い牙によるラインブレイクや、他の釣り人とのオマツリなどのトラブルが発生することが多いため、PEラインは余裕を持って巻いておくことが重要です。PEラインは伸びが少なく感度に優れているため、タチウオの繊細なアタリも確実に手元に伝えてくれます。
リーダーには8号から12号程度のフロロカーボンを50cmから1m程度接続します。ワイヤーリーダーを使用する方法もありますが、フロロカーボンの方が自然でタチウオの食いが良いとされています。また、一部の遊漁船ではワイヤーリーダーが禁止されている場合もあるため、事前に確認が必要です。リーダーの先端には、さらに14号のフロロカーボンを50cm追加することで、タチウオの牙対策を強化することも可能です。
フロロカーボンリーダー | ワイヤーリーダー |
---|---|
自然で食いが良い
多くの船宿で使用可能
価格が安い
牙で切られることがある
|
牙で切られない
耐久性抜群
食いが悪くなる場合も
禁止している船宿もある
|
エサ【冷凍イワシ・サンマ切り身】
タチウオテンヤで使用するエサは冷凍イワシが最も一般的で、多くの船宿で推奨されています。冷凍イワシは身が締まっていてテンヤから外れにくく、またタチウオの食いつきも非常に良いため、初心者から上級者まで幅広く使用されています。サイズは15cmから20cm程度のものが使いやすく、あまり大きすぎるとエサ付けが困難になります。
エサの付け方は専用の針金を使ってテンヤにしっかりと巻き付けるのが基本です。特に頭の部分を重点的に巻きつけることで、エサがズレることなく安定したアピールが可能になります。遊漁船によってはエサを配ってくれるところもありますが、事前に確認しておくことをおすすめします。イワシ以外では、サンマの切り身や釣れたタチウオの尻尾をエサとして使用することも効果的です。
エサの種類と特徴
冷凍イワシ:最も一般的。身が締まっていて外れにくく、タチウオの食いも抜群
サンマ切り身:脂が多くアピール力が高い。大型タチウオに効果的
タチウオの尻尾:釣れたタチウオを利用。共食い性を利用した効果的なエサ
キビナゴ:小型で扱いやすい。喰い渋り時に有効
タチウオテンヤ仕掛けのセット方法
タチウオテンヤ仕掛けのセット方法は、釣果に直結する重要な技術です。正しいエサの付け方をマスターすることで、エサが外れにくく、タチウオに自然にアピールできるようになります。特に針金の巻き方にはコツがあり、慣れるまでは練習が必要ですが、一度覚えてしまえば素早くセットできるようになります。

イワシの付け方【針金巻きのコツ】
イワシの付け方で最も重要なのはフックの刺し方です。まず、イワシの下顎からフックを刺し、上顎に抜くのが基本的な方法です。この時、フックがイワシの頭を貫通する形になるようにセットします。フックの位置が適切であれば、水中でイワシが自然な姿勢を保ち、タチウオに違和感を与えません。
次に重要なのが針金での固定です。専用の細い針金を使って、イワシの頭部をテンヤにしっかりと巻き付けます。巻き始めはエラの後ろからスタートし、頭部全体を覆うように3回から4回巻きつけます。最後は針金の端をしっかりと処理し、水中で外れないよう確実に固定します。慣れれば1分程度でセット完了できるようになります。
イワシの下顎からフックを刺し、上顎に抜いて頭部を貫通させます
エラの後ろから針金をスタートし、頭部を覆うように巻く準備をします
頭部全体を3-4回巻きつけ、イワシがテンヤから外れないよう固定します
針金の端をしっかりと処理し、水中で外れないよう確実に固定して完成
針金の巻き方テクニック
針金の巻き方にはいくつかのテクニックがあります。最も基本的なのは「8の字巻き」で、イワシの頭部を8の字を描くように針金で巻きつける方法です。この方法はエサが回転しにくく、自然な泳ぎを演出できるため、多くのアングラーに愛用されています。
もう一つの方法は「らせん巻き」で、頭部から胴体にかけてらせん状に針金を巻きつけます。この方法はエサの保持力が非常に高く、激しいアクションでもエサが外れにくいのが特徴です。ただし、巻きすぎるとイワシの動きが不自然になるため、適度な巻き加減が重要です。どちらの方法も、針金の張り具合を一定に保つことが美しい仕上がりのコツです。
エサ交換のタイミング
エサ交換のタイミングを見極めることは釣果アップの重要な要素です。イワシがタチウオにかじられてボロボロになったり、身が白くなって鮮度が落ちたと感じたら、迷わず新しいエサに交換しましょう。フレッシュなエサの方がタチウオの食いつきが格段に良いため、こまめな交換が釣果につながります。
また、一定時間アタリがない場合も交換のタイミングです。一般的には30分から1時間程度でエサ交換を検討しましょう。ただし、エサがまだ綺麗な状態であれば、無理に交換する必要はありません。エサ交換は釣果アップのための手段であり、状況を見極めて適切に判断することが大切です。
釣果倍増!タチウオテンヤ仕掛けの釣り方
タチウオテンヤの釣り方をマスターすることで、釣果を大幅にアップさせることができます。基本となる底取りから、効果的な誘いのパターン、アタリの見極めまで、一連の流れを理解することが成功の鍵となります。特に誘いのパターンは状況に応じて使い分けることで、様々なコンディションのタチウオに対応できるようになります。

底取りとタナ合わせ
タチウオテンヤの釣りは正確な底取りから始まります。ポイントに到着したら、船長の指示に従って仕掛けを降ろしていきます。穂先の動きとラインの出方を注意深く観察し、穂先が戻ってテンションが抜け、ラインが止まれば着底です。着底を確認したら、すぐに2m程度巻き上げてテンヤを底から離します。
タナ合わせはタチウオの居場所を探る重要な作業です。着底後は誘いをかけながらリールを巻いて、タチウオのアタリが出るタナを探していきます。アタリがなければ、再度底まで沈めて誘い上げを繰り返します。同船している他の釣り人の釣果情報も参考にしながら、効率的にタナを探ることが重要です。
水深30mのポイントで底取りを行う場合
着底確認:穂先が戻り、ラインの出が止まる
4つの誘いパターン
タチウオテンヤには代表的な4つの誘いパターンがあり、状況に応じて使い分けることで釣果アップが期待できます。これらのパターンをマスターすることで、様々なコンディションのタチウオに対応できるようになります。どのパターンも基本的な動作ですが、細かな調整により大きく釣果が変わるため、実践を通して習得していきましょう。
ただ巻き(微速巻き)
最もシンプルで初心者にもおすすめの誘い方です。着底後、そのまま一定の速度で巻き上げるだけのシンプルな動作ですが、非常に効果的です。巻き速度を変えながらタチウオの反応を探ることが重要で、速めに巻いたり、極めてゆっくり巻いたりして最適な速度を見つけましょう。電動リールの微速巻き機能は、活性が低い状況で特に威力を発揮します。
ストップ&ゴー
ただ巻きに止める動作を加えたメリハリのある誘い方です。速めに巻いて止める動作を繰り返すことで、タチウオの注意を引きつけます。止めた時にアタリが出ることが多く、止める秒数を1秒から5秒程度まで変えながら、タチウオの反応を確認しましょう。このパターンは活性が中程度の時に特に有効です。
ジャーク&ステイ
竿を上方向にシャクってタチウオを誘い、ピタッと止めて喰わせの間を作るテクニックです。ジギングのワンピッチジャークとほぼ同じ動きで、アクションにメリハリをつけてタチウオを刺激します。ジャークする回数や幅、ハンドルを巻く回数、止める秒数などを変えながら、その日のヒットパターンを見つけることが重要です。
フォール誘い
これまでの3つが上げの誘いだったのに対し、テンヤをフォールさせて食わせるテクニックです。リールのクラッチを切ってフリーフォールさせるのではなく、竿を下げながらテンションフォールさせるのが基本です。上げの誘いではまったくアタリがない時でも、フォールには反応することが多々あり、切り札的な誘い方として覚えておきましょう。
アタリの見極めとアワセ
タチウオのアタリはテンヤへの喰い付き方によって様々です。穂先にコツコツっと伝わるアタリは、タチウオがテンヤにアタックしている途中の場合が多く、前アタリのような状態です。この時はすぐにアワセず、本アタリを待つことが重要です。穂先にもたれるような重みが掛かったり、テンションが抜けて穂先が戻るのが本アタリのサインです。
アワセは素早く大きく入れるのが基本で、しっかりとテンヤの鈎を貫通させることが重要です。フッキングに成功して竿に重みが乗ったら、電動リールは7割程度の速度でやり取りします。速すぎると鈎穴が広がって抜け、遅すぎるとラインを噛まれて切られるリスクがあるため、適切な速度での巻き上げが求められます。
やり取りのコツ
タチウオが掛かったら、一気に巻き上げるのが基本です。タチウオは歯が鋭くラインを切る習性があるため、長時間やり取りするのは危険です。また、竿で抜き上げようとするのは厳禁で、タチウオが針から外れた時にテンヤが自分に向かって飛んでくる危険があります。必ずリーダーを手で掴んで安全に取り込みましょう。
大型のタチウオがヒットした場合は、ドラグを活用したやり取りも必要です。無理に引き上げようとするとラインブレイクや針外れの原因となるため、タチウオの引きに応じてドラグを調整しながら、徐々に浮上させることが重要です。最終的な取り込みでは、タチウオ専用のハサミを使用すると安全で確実です。
状況別!最強タチウオテンヤ仕掛けの使い分け
タチウオの活性や海況に応じて適切なテンヤを使い分けることで、釣果を大幅にアップさせることができます。同じポイントでも、時間帯や潮の状況、タチウオの活性によって効果的なテンヤは変わります。状況判断能力を身につけることで、常に安定した釣果を期待できるようになります。

高活性時におすすめの仕掛け
タチウオの活性が高い時は、アピール力の高いテンヤが効果的です。ヤマシタ 猛追太刀魚テンヤ船のような実績重視のテンヤや、グローカラーを使用した派手なアピール系が威力を発揮します。また、シマノ サーベルマスター ゲキハヤのような手返し重視のテンヤを使用することで、活性の高いタチウオを効率的に数釣りできます。
高活性時はただ巻きやストップ&ゴーといったシンプルな誘いでも十分に釣果が期待できます。この時期はテンヤの色や形状よりも手返しの良さが重要になるため、エサ付けが簡単で素早く交換できるテンヤを選択しましょう。また、やや大きめのフックを使用することで、確実なフッキングが期待できます。
低活性・喰い渋り時の仕掛け
タチウオの活性が低い時や喰い渋りの状況では、よりナチュラルで違和感の少ないテンヤが効果的です。ハヤブサ 船太刀魚テンヤ速掛型 喰い渋りスペシャルのような低活性対応のテンヤや、シマノ サーベルマスター 船テンヤβのような早掛け特化のテンヤが威力を発揮します。
カラーもナチュラル系を選択し、シルバーやマイワシカラーなど自然に近い色合いのテンヤを使用しましょう。誘いも微速巻きやフォールといった、よりゆっくりとした動きが効果的です。また、小さめのフックを使用することで、警戒心の高いタチウオにも違和感を与えずにアプローチできます。
深場攻略の仕掛け
水深が深いポイントでは、タングステン製のテンヤが圧倒的に有利です。ダイワ 快適船タチウオテンヤSS 40TGやハヤブサ 船太刀魚テンヤTGのような高速フォール対応のテンヤを使用することで、素早くタナまで沈めることができ、手返しアップにつながります。
深場では潮の流れも速いことが多いため、やや重めの号数を選択することも重要です。また、ラインの出る量も多くなるため、十分な量のPEラインを巻いておくことが必要です。深場特有の水圧の影響でエサが潰れやすくなるため、しっかりとした針金巻きが求められます。
大型狙いの仕掛け
ドラゴンサイズの大型タチウオを狙う場合は、強度重視のテンヤを選択しましょう。オーナーばり 掛獲船太刀魚テンヤのような高品質なフックを搭載したテンヤや、太軸のフックを使用したテンヤが安心です。大型のタチウオは警戒心も高いため、ナチュラルカラーのテンヤを使用することも重要です。
エサも大きめのイワシやサンマの切り身を使用し、大型タチウオの興味を引くことが重要です。また、リーダーもやや太めの12号程度を使用し、大型がヒットしても安心してやり取りできるよう準備しておきましょう。誘いはゆっくりとしたアクションで、大型タチウオに違和感を与えないよう注意が必要です。
釣果UP!タチウオテンヤ仕掛けのコツと便利アイテム
タチウオテンヤで安定した釣果を上げるためには、いくつかの重要なコツがあります。これらのテクニックをマスターすることで、同じ条件でも他の釣り人より多くのタチウオを釣ることが可能になります。また、便利なアイテムを活用することで、より効率的で安全な釣りを楽しむことができます。

手返しアップのテクニック
手返しアップの最大のコツはエサをセットした状態のテンヤを複数個用意しておくことです。船縁に3個程度のテンヤを並べておき、エサがボロボロになったらテンヤごと交換します。エサ付けはポイント移動の間に行うことで、釣りの時間を最大限に活用できます。この方法により、他の釣り人が1回誘っている間に2回誘うことも可能になります。
また、エサの予備も十分に用意しておくことが重要です。冷凍イワシは解凍すると傷みやすいため、クーラーボックスで適切に保管し、必要な分だけを取り出して使用しましょう。針金も適当な長さにカットしたものを複数本用意しておくと、エサ付けの時間を大幅に短縮できます。
タナ情報の共有
タチウオは群れで行動することが多く、釣れるタナが固まる傾向があります。そのため、同船者とのタナ情報の共有が非常に重要になります。自分が釣れたタナはもちろん、周りで釣れているタナを積極的に確認し、効率的にタチウオの居場所を探ることが釣果アップにつながります。
タナの共有はお互いの釣果向上にもつながるため、情報交換を積極的に行いましょう。特に初心者の方は遠慮せずに、周りのベテランアングラーにタナを聞いてみることをおすすめします。タチウオテンヤはチームプレイの要素が強い釣りであり、みんなで協力することで全体の釣果が向上します。
便利アイテム【専用ハサミ・ケース・シャープナー】
タチウオテンヤ釣行を快適にする便利アイテムをご紹介します。まず必須なのがタチウオ専用のハサミです。タチウオは鋭い牙を持っているため、素手で掴むのは危険です。握りやすい大型ハンドルのハサミを使用することで、安全にタチウオを取り込むことができます。
次に重要なのがテンヤ収納用のケースです。30号から50号のテンヤを8個程度収納できる専用ケースがあれば、カラーやサイズが一目で分かり、スムーズに取り出せるようになります。また、フックシャープナーも用意しておくと、針先が鈍ったテンヤを船上で研ぎ直すことができ、常に最高の状態で釣りを続けられます。
アイテム | 用途 | 重要度 |
---|---|---|
専用ハサミ | 安全な取り込み | ★★★★★ |
テンヤケース | 整理・収納 | ★★★★☆ |
フックシャープナー | 針の研ぎ直し | ★★★☆☆ |
よくあるトラブルと対処法
タチウオテンヤ釣りではいくつかの典型的なトラブルが発生することがあります。これらのトラブルを事前に理解し、適切な対処法を知っておくことで、釣行中のストレスを大幅に軽減し、より集中して釣りを楽しむことができます。

エサのズレ・外れ対策
エサのズレや外れは最も頻繁に発生するトラブルの一つです。主な原因は針金の巻き方が不十分なことや、激しいアクションによる負荷です。対策としては、針金をしっかりと巻きつけることが基本で、特にイワシの頭部を重点的に固定することが重要です。また、アクションは適度な強さに留めることで、エサへの負荷を軽減できます。
エサが外れてしまった場合は、すぐに新しいエサに交換しましょう。エサなしでの釣りは効率が悪く、貴重な時間を無駄にしてしまいます。また、エサの鮮度管理も重要で、古くなったエサは身が柔らかくなり外れやすくなるため、定期的な交換を心がけましょう。
ラインブレイク対策
タチウオの鋭い牙によるラインブレイクは避けられないトラブルの一つです。対策としては、適切な太さのリーダーを使用することが基本です。フロロカーボン8号から12号程度のリーダーを使用し、定期的にリーダーの傷をチェックして、傷がある場合は早めに交換しましょう。
また、やり取りの際は一気に巻き上げることで、タチウオがラインを噛む時間を短縮できます。長時間のやり取りはラインブレイクのリスクを高めるため、電動リールのパワーを活用して素早く取り込むことが重要です。
オマツリ回避のコツ
乗合船では他の釣り人との仕掛けの絡み(オマツリ)が発生することがあります。これを回避するためには、隣の釣り人との距離を保つことが基本です。特に風が強い日や潮が速い日は注意が必要で、仕掛けが流されやすくなります。船長の指示に従い、指定された号数のテンヤを使用することで、オマツリのリスクを大幅に軽減できます。
万が一オマツリが発生した場合は、無理に引っ張らず、相手と協力して丁寧に解くことが重要です。焦って無理に引っ張ると、仕掛けが切れたり、さらに絡みが悪化する可能性があります。お互いに冷静に対処することで、被害を最小限に抑えることができます。
タチウオテンヤ仕掛けのよくある質問
タチウオテンヤ仕掛けについて、初心者の方からよく寄せられる質問をまとめました。これらの疑問を解決することで、より安心してタチウオテンヤ釣りを始めることができます。

初心者におすすめの仕掛けは?
初心者の方にはダイワ 快適船タチウオテンヤSSが最もおすすめです。コストパフォーマンスが良く、実釣性能も高いため、初めてのタチウオテンヤに最適です。号数は40号を基本として、カラーはグローピンクやグローグリーンなどの蛍光色を選びましょう。まずは1種類のテンヤに慣れることが重要で、慣れてきたら徐々にバリエーションを増やしていくのがおすすめです。
価格による釣果の違いは?
一般的に高価なテンヤほど性能が高い傾向にありますが、価格が釣果に直結するわけではありません。適切な使い方や状況判断の方が重要で、安価なテンヤでも十分な釣果を期待できます。ただし、フックの品質や耐久性は価格に比例する傾向があるため、長期的な使用を考えると、ある程度の投資は必要かもしれません。
テンヤの保管方法は?
テンヤの保管で最も重要なのは塩分の除去です。使用後は真水でしっかりと洗浄し、完全に乾燥させてから保管しましょう。専用ケースに入れて保管することで、フックの損傷を防ぎ、次回の釣行時にも良い状態で使用できます。また、定期的にフックの状態をチェックし、錆びや欠けがある場合は早めに交換することが重要です。
タチウオテンヤ仕掛けは、シンプルながら奥深い釣法です。基本をしっかりと理解し、状況に応じた使い分けをマスターすることで、数釣りから大型狙いまで幅広く楽しむことができます。ぜひこの記事を参考に、タチウオテンヤの魅力を存分に味わってください。きっと病みつきになる面白さがそこにあります。