シーバス釣りを始めたいけど、何から準備すればいいかわからない。どこで釣れるの?どうやって釣るの?そんな疑問を抱えている釣り初心者の方も多いのではないでしょうか。
実はシーバス釣りは、都市部の河川や港湾部でも手軽に楽しめる初心者向けの釣りです。必要な道具も明確で、基本的な釣り方を覚えれば誰でも楽しめます。
この記事では、シーバス釣りの魅力から必要な道具、釣り方まで初心者の方が知るべき情報を網羅的に解説します。予算5万円あれば本格的にシーバス釣りを始められるので、ぜひ最後までお読みください。

【結論】シーバス釣りは初心者でも簡単に始められる!都市部でも楽しめる魅力的な釣り
結論から言うと、シーバス釣りは初心者でも十分に楽しめる釣りです。都市部の河川や港湾部でも気軽に始められ、特別な技術がなくても魚を釣ることができます。
シーバス釣りの最大の魅力は、仕事帰りの夜でも楽しめる手軽さにあります。都市部の河川なら電車でもアクセスでき、夜でも街灯があるため安全に釣りができます。
また、エサ釣りと違ってルアーを使うため臭いがなく、準備や片付けも簡単です。80cmを超えるランカーシーバスも狙えるため、初心者から上級者まで長く楽しめる釣りといえるでしょう。

シーバス釣りって何?初心者が知っておくべき基礎知識
シーバス釣りを始める前に、まずはシーバスという魚について理解しておきましょう。基本的な知識があると、より効果的に釣りを楽しめます。
シーバス(スズキ)ってどんな魚?大きさや特徴を解説
シーバスの正式名称は「スズキ」で、海水と淡水の両方で生活できる魚です。河川の上流部まで遡上することもあり、都市部の河川でも普通に見かけることができます。
出世魚で呼び名が変わる|セイゴ→フッコ→スズキ
シーバスは成長に伴って呼び名が変わる出世魚です。サイズによる呼び分けを覚えておくと、釣り仲間との会話もスムーズになります。
サイズ | 呼び名 | 特徴 |
---|---|---|
30cm以下 | セイゴ | 数釣りが楽しめる。初心者の練習にも最適 |
30~60cm | フッコ | 引きも強く食べ応えもある。メインターゲット |
60cm以上 | スズキ | ランカーサイズ。80cm超えは憧れの存在 |
特に60cm以上のランカーシーバスは、そのパワフルな引きと「エラ洗い」と呼ばれる豪快なジャンプで多くのアングラーを魅了しています。
都市部の河川でも狙える身近なターゲット
シーバスの大きな特徴は、海水・汽水・淡水のすべての環境に適応できることです。そのため、都市部の河川や運河、港湾部など身近な場所で釣ることができます。
特にベイトフィッシュ(エサとなる小魚)が豊富な場所を好むため、常夜灯周りや橋脚周り、河口部などがメインの釣り場となります。
なぜシーバス釣りが人気なの?5つの魅力を紹介
シーバス釣りが多くのアングラーに愛される理由を、5つの魅力に分けて解説します。
仕事帰りでも楽しめる手軽さ
最大の魅力は、仕事帰りの夜でも楽しめる手軽さです。都市部の河川や港湾部なら電車でもアクセスでき、夜でも街灯があるため安全に釣りができます。
ルアーを使うためエサの準備や処理が不要で、タックルもコンパクトにまとめられます。思い立ったときにすぐに釣りに行けるのが大きな魅力です。
80cmオーバーのランカーも狙える醍醐味
身近な場所で釣れるシーバスですが、80cmを超えるランカーサイズも十分に狙えるのが魅力です。特に秋の落ちアユシーズンや春のバチ抜けシーズンは大型の期待が高まります。
エラ洗いと呼ばれる豪快なファイト
シーバスの代名詞ともいえる「エラ洗い」は、水面でジャンプしながら首を振る豪快なファイトのことです。この迫力あるファイトがシーバス釣りの醍醐味の一つです。
年中釣れるオールシーズン対応
シーバスは一年中釣ることができる魚です。季節によって釣れる場所やルアーは変わりますが、真冬でも河口部や温排水周りで釣果が期待できます。
食べて美味しい高級魚
シーバス(スズキ)は高級魚として扱われる美味しい魚です。特に水のきれいな場所で釣れたシーバスは、刺身や塩焼きで絶品の味を楽しめます。
初心者でも釣れる?シーバス釣りの難易度
「シーバス釣りは難しい」というイメージを持つ方も多いですが、基本を押さえれば初心者でも十分に楽しめる釣りです。
1. 魚の居場所を知る(明暗部、流れの変化、ストラクチャー周り)
2. 基本のただ巻きを覚える(8割の釣果はこれで十分)
3. 潮の動きを意識する(上げ潮の時間帯を狙う)
実際に、シーバス釣りを始めて1ヶ月以内に初めてのシーバスを釣る初心者の方も珍しくありません。重要なのは難しく考えすぎず、まずは実際に釣り場に足を運ぶことです。

どこで釣れるの?シーバス釣りにおすすめの場所
シーバス釣りを始める際に最も重要なのが釣り場選びです。初心者の方でも安全で釣果が期待できる場所を紹介します。
初心者でも簡単に釣れる場所はどこ?
シーバスは様々な場所で釣ることができますが、初心者の方には足場が良く、安全で、魚の居場所が分かりやすい場所をおすすめします。
港湾部・漁港|アクセス良好で足場も安定
初心者に最もおすすめなのが港湾部や漁港です。足場が良く、駐車場やトイレなどの設備も整っているため、安心して釣りを楽しめます。
特に常夜灯周りや船道はシーバスの一級ポイントです。常夜灯の明暗部にはベイトフィッシュが集まりやすく、それを狙ってシーバスも集まります。
河川・運河|身近でシーバスが狙える
都市部の河川や運河は、最も身近でシーバスが狙える場所です。電車でもアクセスでき、仕事帰りの夜釣りにも最適です。
特に橋脚周りや水門周りは、流れの変化が生まれるためシーバスが付きやすいポイントです。護岸の際も見逃せません。
河川でのポイント選びのコツ
河川では「流れの変化」がある場所を狙いましょう。合流点、橋脚周り、水門周りなど、流れがぶつかったり変化したりする場所にシーバスが付きやすいです。
サーフ・砂浜|ランカーシーバスの可能性大
サーフ(砂浜)は、大型のランカーシーバスが狙える魅力的な釣り場です。ただし、波があるため初心者の方は天候の良い日を選んで挑戦しましょう。
サーフではブレイクライン(急に深くなる場所)を狙うのが基本です。波が崩れる場所より沖側にあることが多く、そこを重点的に攻めます。
河口部|ベイトフィッシュが豊富な一級ポイント
河口部は、海水と淡水が混じる汽水域となっており、多くのベイトフィッシュが集まる一級ポイントです。そのため、シーバスの魚影も濃くなります。
特に潮の干満の影響を受けやすいため、潮の動きを意識した釣りが効果的です。満潮から下げ始めの時間帯が特に有望です。
1位:港湾部・漁港(安全性と釣果のバランスが良い)
2位:河川・運河(アクセスが良く、夜釣りも可能)
3位:河口部(魚影が濃い一級ポイント)
4位:サーフ(大型狙いだが、やや難易度が高い)

何を準備すればいいの?シーバス釣りに必要な道具一式【予算5万円】
シーバス釣りを始めるために必要な道具を、優先度と予算に分けて詳しく解説します。予算5万円あれば本格的にシーバス釣りを始められる内容になっています。
【必須道具】シーバス釣りに絶対必要な基本タックル6選
まずは絶対に必要な基本タックル6選を紹介します。これらがあれば、すぐにシーバス釣りを始められます。
シーバスロッド|ダイワ シーバスフラットX 96ML
シーバス釣りの要となるのがシーバスロッドです。長さや硬さによって使い勝手が大きく変わるため、最初の一本は汎用性の高いものを選びましょう。
項目 | 仕様 | 特徴 |
---|---|---|
長さ | 9.6ft | 遠投性と操作性のバランスが良い |
硬さ | ML(ミディアムライト) | 軽量ルアーから重めのルアーまで対応 |
対応ルアー | 7-35g | シーバスルアーのほとんどに対応 |
ダイワ シーバスフラットX 96MLは、初心者に最適な汎用性の高いロッドです。BRAIDING X構造により、価格以上の性能を持っています。
9.6ftという長さは、港湾部から河川、サーフまで幅広く対応できます。MLという硬さも、軽量ルアーから重めのバイブレーションまで使えるため、最初の一本として理想的です。
実売価格は約8,000円と、エントリーモデルとしては十分な性能を持ちながらリーズナブルな価格設定になっています。
スピニングリール|コスパ最強の2選を厳選
シーバス釣りではスピニングリールが一般的です。初心者の方にはトラブルが少なく、キャストしやすいスピニングリールをおすすめします。
コスパを重視した厳選2機種を紹介します。どちらもシーバスロッドとの相性が抜群です。
どちらも1万円前後で購入でき、3000番という汎用性の高いサイズです。PE1号を200m巻けるため、シーバス釣りには最適です。
PEライン|シーガー PE X8 1号で感度と強度を両立
シーバス釣りではPEラインがメインラインとして使われます。強度と感度、飛距離のバランスが最も優れているからです。
シーガー PE X8 1号は、安くて性能が高く使いやすい初心者におすすめのPEラインです。
特徴 | メリット |
---|---|
8本組 | 強度を徹底追求し、安心してファイトできる |
ピッチマーキング | 視認性が高く、飛距離や水深の把握が容易 |
グランドマックスPE | 伸びが少なく高感度でアタリが分かりやすい |
1号という太さは、シーバス釣りの標準的な太さです。細すぎず太すぎず、初心者でも扱いやすくなっています。200m巻きで約1,200円とコスパも抜群です。
ショックリーダー|ヤマトヨテグス フロロショックリーダー
PEラインは根ズレに弱いため、ショックリーダーとしてPEラインの先端にフロロカーボンラインを結束します。
ヤマトヨテグス フロロショックリーダーは、携帯性に優れた扱いやすい定番フロロカーボンラインです。
巻きグセが取れやすいソフトタイプを採用しており、初心者でも結束しやすいのが特徴です。16lb(4号)から20lb(5号)がシーバス釣りの標準的な太さです。
30m巻きで約700円と、コスパも優秀です。
スナップ|オーナー クイックスナップで簡単ルアー交換
スナップは、ショックリーダーの先端に結束してルアー交換を簡単にするアイテムです。
オーナー クイックスナップは、開閉がスムーズで強度も十分な定番スナップです。
サイズは#1から#2がシーバス釣りに適しており、指が痛くならず簡単にルアー交換ができます。10個入りで約500円とリーズナブルです。
ルアー|反則級の釣れるルアー5選
シーバス釣りの醍醐味といえばルアーです。数多くのルアーがありますが、実績抜群の反則級に釣れるルアーを厳選して紹介します。
これらのルアーは実際の釣果実績が高く、初心者でも扱いやすいものばかりです。
アイマ サスケ 120裂波は、2004年の発売から現在まで多くのアングラーに支持されている定番ルアーです。基本的なただ巻きだけで安定した釣果を期待できます。
コアマン VJ-16は、バイブレーションジグヘッドという新しいジャンルを確立した革命的なルアーです。ボディ全体がプルプル震える絶妙な動きでシーバスを魅了します。
その他にも以下のルアーがおすすめです!
- メガバス カゲロウ124F:シャローランナーの最高峰。極浅エリアでの実績が抜群
- タックルハウス ローリングベイト 77:20年以上の実績を持つバイブレーション。遠投性能と安定性が魅力
- ブルーブルー スネコン 90S:独特のS字アクションで他のルアーで反応がない時の切り札
これらのルアーは1個1,500円~2,500円程度で、最低でも3個は揃えておきたいところです。
【安全・便利道具】釣りを快適にする必需品8選
基本タックルに加えて、安全性と利便性を向上させる道具も必要です。これらがあると、より快適にシーバス釣りを楽しめます。
フィッシュグリップ|ウミボウズ フィッシュグリップ
シーバスをキャッチした際に、安全に魚を掴むためのアイテムです。素手で触るとケガをする可能性があるため、必須の道具です。
ウミボウズ フィッシュグリップは、デザイン面はもちろん使いやすさも追求したピストル型設計です。
特徴 | メリット |
---|---|
超軽量195g | 長時間使用しても疲れにくい |
ピストル型設計 | トリガーを引いて確実に魚をキャッチ |
片手操作対応 | スムーズな動作で片手でも使用可能 |
価格は約2,000円と、フィッシュグリップとしては標準的な価格です。
フィッシングプライヤー|シマノ ADプライヤー
魚からルアーを外すために必須のアイテムです。手で外すのは非常に危険なので、必ずプライヤーを使用しましょう。
シマノ ADプライヤーは、基本機能を押さえた使いやすいプライヤーです。
適度な長さがあるため、安全にフックを外せるのが特徴です。価格も約1,500円と手頃で、初心者におすすめです。
ランディングネット|サイズ選びのポイント
シーバスのサイズを考慮すると、ランディングネット(タモ)は必須アイテムです。特に足場の高い場所では絶対に必要です。
シーバス釣りに適したランディングネットの選び方:
・枠のサイズ:60cm以上(80cmクラスでも安心)
・柄の長さ:釣り場の足場の高さに合わせる
・ジョイント:折りたためるタイプが携帯に便利
一式揃えると約11,000円程度になりますが、大型シーバスをキャッチするためには必要な投資です。
フローティングベスト|プロックス フローティングゲームベスト PX399
安全のために着用は必須です。万が一の落水に備えるだけでなく、釣りに必要な道具を収納できるため非常に便利です。
プロックス フローティングゲームベスト PX399は、ポケットが大きく、沢山の釣道具や釣工具が収納できると好評です。
容量 | デザイン | コスパ |
---|---|---|
ポケットが大きい
ルアーケース4つ収納可
使いやすい設計
|
カッコ良い
見た目もおしゃれ
機能美を追求
|
手頃な価格
豊富なオプション
この値段なら文句なし
|
価格は約10,000円で、フローティングベストとしては標準的な価格帯です。
ウェーダー|ウミボウズ ウェーダーで攻略範囲拡大
河口部やサーフでの釣りにはウェーダーがあると攻略範囲が大幅に拡大します。水に入って釣りができるため、より多くのポイントを攻められます。
ウミボウズ ウェーダーは、釣りに特化したチェストハイウェーダーです。
釣り具を収納できるジッパー付きポケットや、便利なウェーダーハンガーも付属しています。価格は約8,000円と、この性能としては非常にリーズナブルです。
ルアーケース|整理整頓で効率アップ
複数のルアーを持ち運ぶために、ルアーケースは必須です。整理整頓することで、状況に応じた素早いルアーチェンジができます。
選び方のポイント:
- 仕切りの有無:フックの絡みを防ぐため仕切りがあるタイプがおすすめ
- サイズ:使用するルアーのサイズに合わせる
- 材質:錆びにくい素材を選ぶ
価格は500円~2,000円程度で、予算に応じて選べます。
ヘッドライト|ナイトゲームの必需品
シーバス釣りではナイトゲームが主流のため、ヘッドライトは必須アイテムです。両手が使えるヘッドライトタイプがおすすめです。
選び方のポイント:
・明るさ:200ルーメン以上あれば十分
・点灯パターン:白色光と赤色光の切り替えができると便利
・防水性能:IPX4以上が安心
価格は1,000円~3,000円程度で、基本的な機能があれば十分です。
フィッシンググローブ|安全性と操作性を向上
手にフックが刺さらないよう、フィッシンググローブの着用をおすすめします。寒い時期は防寒の役割も果たします。
素手よりもグリップが効くため、キャストもしやすくなります。3本指タイプや5本指タイプなど、好みに応じて選べます。
価格は700円~2,000円程度で、素材や機能によって価格が変わります。
・ロッド:8,000円
・リール:10,000円
・ライン関係:2,000円
・ルアー:7,000円
・安全装備:20,000円
・その他小物:3,000円
合計:約50,000円

どうやって釣るの?シーバス釣りの基本的な釣り方
シーバス釣りの基本的な釣り方は意外とシンプルです。8割の釣果は基本のただ巻きで十分なので、難しく考えすぎる必要はありません。
【基本操作】初心者が覚えるべき3つのアクション
シーバス釣りで覚える基本アクションはたった3つです。この3つをマスターすれば、ほとんどの状況に対応できます。
ただ巻き|基本中の基本で8割はカバー
ただ巻きは、シーバス釣りの基本中の基本です。ルアーを投げて一定速度で巻くだけの簡単な操作で、8割の釣果が期待できます。
ただ巻きのコツは一定速度を保つことです。速すぎても遅すぎても効果が薄れるため、リール2秒で1回転程度の速度を意識しましょう。
ストップ&ゴー|食い渋り時の切り札
ストップ&ゴーは、ただ巻きで反応がない時に使う応用テクニックです。巻く→止める→巻く→止めるを繰り返すことで、シーバスの食い気を誘います。
特にプレッシャーの高い場所やシーバスの活性が低い時に効果的です。止めた瞬間にアタることが多いため、集中して竿先を見ましょう。
1. 3回転巻く(約6秒)
2. 2秒止める
3. また3回転巻く
4. これを繰り返す
リフト&フォール|ボトム攻略の必須テクニック
リフト&フォールは、バイブレーションやメタルジグで底を探る際に使用するテクニックです。
竿先を上げてルアーを持ち上げ、竿先を下げてルアーを落とす動作を繰り返します。フォール中にアタることが多いため、ラインの変化に注意しましょう。
【ステップ1】ルアーを底まで沈める
着水後にラインが緩むまで待つ。これで底に到達した合図
【ステップ2】竿先を上げてリフト
竿先を45度程度上げて、ルアーを1-2m持ち上げる
【ステップ3】竿先を下げてフォール
竿先を下げて、ルアーを再び底まで沈める
【ルアー選択】状況に応じたルアーローテーション
シーバス釣りでは状況に応じたルアーローテーションが重要です。水深(レンジ)によってルアーを使い分けることで、効率的にシーバスを探せます。
表層攻略|ペンシルベイト・トップウォーター
表層(水面直下)を攻略する際は、ペンシルベイトやトップウォータールアーを使用します。
特に夏の夜間やベイトフィッシュが表層に群れている時に効果的です。水面でのバイトは迫力満点で、シーバス釣りの醍醐味を味わえます。
メリット | デメリット |
---|---|
バイトが視覚的に楽しめる
根がかりしにくい
アクションが簡単
|
風に弱い
時期・時間帯を選ぶ
飛距離が出にくい
|
中層攻略|ミノー・シンキングペンシル
中層(水深1-3m)は、最もシーバスが回遊しやすいレンジです。ミノーやシンキングペンシルを使用して丁寧に探りましょう。
アイマ サスケ 120裂波やメガバス カゲロウ124Fなど、実績抜群のルアーが活躍するレンジです。
ただ巻きやストップ&ゴーを使い分けることで、様々な状況に対応できます。
底層攻略|バイブレーション・ワーム
底層(ボトム付近)では、バイブレーションやワームを使用します。
コアマン VJ-16やタックルハウス ローリングベイト 77など、沈む系のルアーでボトムを丁寧に探ります。
リフト&フォールを使うことで、底に潜むシーバスにアピールできます。根がかりに注意しながら、ボトムを感じながら操作しましょう。
・表層(0-1m):ペンシルベイト、トップウォーター
・中層(1-3m):フローティングミノー、シンキングペンシル
・底層(3m以深):バイブレーション、ワーム、メタルジグ

【実践編】釣り場に行ったら何をすればいいの?
実際に釣り場に到着してから実釣開始までの流れを、初心者の方でも迷わないように詳しく解説します。
釣り場到着から実釣開始までの流れ
釣り場に到着したら、まずは安全確認から始めましょう。慌てて釣りを始めるより、しっかりと準備をすることが大切です。
安全確認と挨拶|釣り場でのマナー
釣り場に到着したら、最初に以下を確認しましょう。
- 足場の安全性:濡れていないか、滑りやすくないか
- 天候・波の状況:風向き、波の高さをチェック
- 他の釣り人の状況:先行者がいる場合は適切な距離を保つ
- 禁止事項の確認:立ち入り禁止エリアがないか
他の釣り人がいる場合は、適切な距離を保ち、軽く挨拶をしましょう。「お疲れ様です」の一言があるだけで、釣り場の雰囲気が良くなります。
タックル準備|ライン結びから仕掛けセット
安全確認が完了したら、タックルの準備を始めます。順序を間違えると効率が悪くなるため、以下の順番で行いましょう。
【ステップ1】ロッドとリールの準備
ロッドを継ぎ、リールを装着。ラインがガイドを正しく通っているか確認
FGノットが難しい場合は、まずは電車結びから始めても構いません。慣れてきたらFGノットに挑戦しましょう。
FGノットとは?
PEラインとショックリーダーを結ぶ最も強力な結び方です。慣れるまで時間がかかりますが、YouTubeなどで動画を見ながら練習すれば必ずできるようになります。
ポイント選定|魚の居場所を見極める
タックルの準備が完了したら、シーバスが居そうなポイントを見極めましょう。闇雲にキャストするより、効率的に魚を探すことが大切です。
シーバスが好むポイントの特徴:
その他にも以下のポイントを意識しましょう。
- ストラクチャー周り:桟橋、テトラポッド、護岸の際
- 水深の変化:浅場から深場への変化点
- 潮目:海面に現れる流れの筋
- ベイトの反応:小魚の群れや鳥の動き
最初は目に見えて分かりやすいポイントから攻めるのがおすすめです。慣れてきたら、より細かい変化を読み取れるようになります。
【トラブル対応】初心者が陥りやすい問題と解決法
シーバス釣りでは、初心者の方が必ず遭遇する3つのトラブルがあります。事前に対処法を知っておくことで、慌てずに対応できます。
ライントラブル|予防と対処法
ライントラブルは、初心者の方が最も頻繁に遭遇する問題です。特にPEラインは絡みやすいため、予防が重要です。
トラブルの種類 | 原因 | 対処法 |
---|---|---|
バックラッシュ | キャスト時の糸の出すぎ | フェザリングを覚える |
ガイド絡み | 風による糸の巻き込み | 風裏に移動する |
スプール下巻き込み | テンション不足 | 巻き取り時にテンションを保つ |
予防策として、以下を心がけましょう。
- キャスト前のライン確認:絡みがないかチェック
- 適切なテンション維持:糸が緩みすぎないよう注意
- 風向きの確認:向かい風の時は無理にキャストしない
根がかり|回避方法と外し方
根がかりは、ルアーが底の障害物に引っかかることです。高価なルアーを失わないよう、予防と対処法を覚えておきましょう。
予防方法:
・水深を把握する(カウントダウンで底を確認)
・ルアーの泳層を意識する
・障害物周りでは慎重に操作する
・根がかりしにくいルアーから始める
根がかりした時の対処法:
【ステップ1】方向を変えて引っ張る
左右、手前など、様々な方向から引っ張って外れないか試す
【ステップ2】糸を緩めて待つ
流れがある場合、糸を緩めて自然に外れるのを待つ
【ステップ3】最後はラインを切る
どうしても外れない場合は、ルアーを諦めてラインを切る
無理に引っ張ってロッドを折らないよう注意しましょう。ルアーは消耗品と割り切ることも大切です。
バラシ|フッキングからランディングまで
バラシは、せっかくかかった魚を逃がしてしまうことです。初心者の方は特に、興奮して無理なやり取りをしがちです。
フッキング(アワセ)のコツ:
- 確実にアタリを感じてからアワセる:焦って空アワセしない
- 大きくアワセすぎない:竿先を45度程度上げる程度で十分
- アワセた後は一定のテンションを保つ:糸を緩めない
ファイト中の注意点:
・ドラグを適切に設定する(巻き込んだ糸の1/3程度)
・竿の弾力を活かす(無理に引っ張らない)
・エラ洗いの時は糸を緩めない
・ランディングは慌てずに確実に
特にエラ洗いの時は、シーバスが水面で激しく首を振ります。この時に糸を緩めてしまうとフックが外れやすくなるため、一定のテンションを保ちましょう。
ランディングネットを使用する際は、魚の頭から入れることを意識しましょう。尻尾から入れると、魚が暴れて逃げられる可能性があります。

いつ釣りに行けばいいの?シーバスが釣れやすいタイミング
シーバス釣りは一年中楽しめますが、時期や時間帯によって釣果が大きく変わります。効率的に釣果を上げるため、シーバスが活発に動くタイミングを理解しておきましょう。
【時期・時間帯】シーバスが釣れやすいタイミング
シーバスの活性は水温とベイトフィッシュの動きに大きく左右されます。季節ごとの特徴を理解することで、より効果的に釣りを楽しめます。
春(3〜5月)|バチ抜けパターンで数釣り
春はバチ抜けパターンが有名な季節です。産卵後の荒食い期でもあり、シーバスの活性が高くなります。
バチ抜けと稚アユパターン
稚アユパターン:アユの稚魚を追って河川に遡上
おすすめルアー:
- ブルーブルー スネコン 90S:バチパターンに最適
- アイマ サスケ 120裂波:稚アユパターンに効果的
時間帯:夜間がメインですが、朝まずめも有効です。
夏(6〜8月)|夜釣りメインで安定した釣果
夏はナイトゲームがメインの季節です。日中は暑すぎるため、夕方から夜中にかけてが最も釣果が期待できます。
時間帯 | 特徴 | おすすめルアー |
---|---|---|
夕まずめ | 活性が一気に上がる | トップウォータープラグ |
夜間 | 常夜灯周りがメイン | アイマ サスケ、コアマン VJ-16 |
朝まずめ | 大型の可能性あり | メガバス カゲロウ |
夏は熱中症対策も重要です。十分な水分補給と、ヘッドライトなどの夜釣り装備を忘れずに準備しましょう。
秋(9〜11月)|ベストシーズンで大型も狙える
秋はシーバス釣りのベストシーズンです。落ちアユパターンをはじめ、様々なベイトパターンで大型が狙えます。
特に河口部では、産卵後に力尽きて流れ落ちる鮎を狙って大型シーバスが集まります。80cmオーバーのランカーサイズも十分に狙えます。
おすすめルアー:
- タックルハウス ローリングベイト 77:遠投して広範囲を探る
- メガバス カゲロウ124F:シャローエリアの大型狙い
冬(12〜2月)|厳しいが河口部で実績あり
冬は最も厳しい季節ですが、河口部や温排水周りでは実績があります。産卵のため深場に落ちるシーバスを狙います。
攻略ポイント:
- 水温が安定している場所:温排水周り、深場
- ベイトが集まる場所:河口部、港湾部の奥
- 潮がよく動く大潮周り:シーバスの活性が上がりやすい
おすすめルアー:
- コアマン VJ-16:ボトム付近をゆっくり攻める
- ブルーブルー スネコン 90S:深場のシーバスにアピール
冬は防寒対策も重要です。フィッシンググローブや防寒着を準備して、体調管理に注意しましょう。
・春:★★★★☆(バチ抜け狙い、数釣り向き)
・夏:★★★★☆(夜釣りメイン、安定した釣果)
・秋:★★★★★(ベストシーズン、大型狙い)
・冬:★★☆☆☆(厳しいが、河口部で実績あり)

シーバス釣りでよくある質問【Q&A】
シーバス釣りを始める際に、初心者の方から寄せられるよくある質問をまとめました。これらの疑問を解消して、安心してシーバス釣りを始めましょう。
初心者がよく悩む疑問を解決
Q1シーバス釣りは本当に初心者でも釣れますか?
A1はい、初心者でも十分に釣れます。基本的なただ巻きができれば8割の釣果は期待できます。重要なのは魚の居場所を知ることと適切な時間帯を狙うことです。
実際に、シーバス釣りを始めて1ヶ月以内に初めての1匹を釣る方も多くいます。
Q2予算はどのくらい必要ですか?
A2本格的に始める場合、約5万円あれば十分です。内訳は以下の通りです!
- ロッド:8,000円
- リール:10,000円
- ライン関係:2,000円
- ルアー:7,000円
- 安全装備:20,000円
- その他小物:3,000円
Q3一人で釣りに行っても大丈夫ですか?
A3一人での釣りも可能ですが、安全対策は必須です。特に以下の点に注意しましょう。
- フローティングベストの着用
- 釣行予定を誰かに伝える
- 携帯電話の充電確認
- 天候の事前確認
Q4釣ったシーバスは食べられますか?
A4はい、シーバス(スズキ)は高級魚として扱われる美味しい魚です。ただし、以下の点に注意してください:
- 水質の良い場所で釣れたものを選ぶ
- 適切な処理を行う(血抜き、内臓処理)
- 新鮮なうちに調理する
Q5夜釣りは危険ではありませんか?
A5適切な準備と注意を払えば、夜釣りも安全に楽しめます。以下の装備と注意点を守りましょう。
- ヘッドライトの準備(予備電池も)
- フローティングベストの着用
- 足場の良い場所を選ぶ
- 天候の急変に注意
Q6ルアーはどのくらい持っていけばいいですか?
A6最低でも3-5個は持参しましょう。レンジの違うルアーを組み合わせるのがポイントです!
- 表層用:ペンシルベイト、トップウォーター
- 中層用:ミノー、シンキングペンシル
- 底層用:バイブレーション、ワーム
Q7潮の満ち引きは釣果に影響しますか?
A7はい、潮の動きは釣果に大きく影響します。一般的に以下のタイミングがおすすめです!
- 満潮から下げ始め:河口部で特に効果的
- 大潮周り:潮がよく動くためシーバスの活性が上がる
- 潮目の形成:異なる流れがぶつかる場所
Q8釣り場でのマナーはありますか?
A8釣り場でのマナーは非常に重要です。以下の点を守りましょう。
- 他の釣り人との距離:適切な間隔を保つ(最低20m以上)
- 挨拶:先行者には「お疲れ様です」と挨拶
- ゴミの持ち帰り:自分のゴミは必ず持ち帰る
- 立ち入り禁止区域:看板をよく読み、禁止区域には入らない
- 騒音に注意:特に夜間は近隣住民への配慮
