堤防からのタコ釣りは、近年大きな盛り上がりを見せている人気の釣りです。身近な堤防に潜んでいるタコを、専用の仕掛けで狙い撃ちできる手軽さが魅力で、初心者の方でも簡単にタコを釣ることができます。
しかし、仕掛け選びを間違えると、せっかくのチャンスを逃してしまうことも。タコエギ、テンヤ、ジグなど様々な仕掛けがある中で、どれを選べば良いか迷ってしまう方も多いでしょう。
本記事では、元釣具屋の知識と経験を活かして、堤防タコ釣りで本当に釣れる最強仕掛けをランキング形式でご紹介します。それぞれの仕掛けの特徴や使い方、おすすめ商品まで詳しく解説するので、あなたの釣行スタイルに合った最適な仕掛けが必ず見つかります。

堤防タコ釣りの最強仕掛けランキングTOP5
堤防タコ釣りにおいて、仕掛け選びは釣果を大きく左右する重要な要素です。数ある仕掛けの中から、実際の釣果データと使いやすさを総合的に評価して、本当におすすめできる最強仕掛けをランキング形式でご紹介します。
それぞれの仕掛けには得意な状況と苦手な状況があるため、複数の仕掛けを使い分けることで釣果は格段にアップします。ここでは各仕掛けの特徴と、どんな場面で威力を発揮するかを詳しく解説していきます。
また、おすすめ商品も具体的にご紹介するので、初心者の方でも迷わず仕掛けを選べるようになっています。プロが実際に愛用している実績抜群の仕掛けばかりなので、安心してお選びいただけます。

1位:タコエギ – 初心者から上級者まで愛用される万能仕掛け
タコエギは堤防タコ釣りの定番中の定番で、多くのアングラーに愛用されている万能仕掛けです。エサを使わずに専用のエギだけでタコを誘う、ルアーフィッシング感覚で楽しめる手軽さが最大の魅力です。
タコエギの最大の特徴は、遠投性能の高さと根掛かり回避能力です。沖の障害物や石畳などの一級ポイントを効率よく探ることができ、底を引きずりながらタコを誘い出します。また、アオリイカ用のエギとは異なり、沈下速度が速く設計されているため、タコが潜む底付近を効果的に攻められます。
競合する他の仕掛けと比較すると、エサ付けの手間がかからず、キャスト&リトリーブで広範囲を探れる点で優位性があります。テンヤのようにエサが取られる心配もなく、ジグのように足元だけでなく沖まで狙えるのが大きなアドバンテージです。
- タコ釣り初心者で手軽に始めたい人
- エサ付けが苦手な人
- 広範囲を効率よく探りたい人
- ルアーフィッシング経験者
- 根掛かりを最小限に抑えたい人
2位:タコテンヤ – エサの力で大物を狙う実績抜群仕掛け
タコテンヤは板状の部分にエサを巻き付けて使用する、伝統的なタコ釣り仕掛けです。生エサの強力な誘引力により、タコの食いが良く、アタリが長時間続くのが最大の特徴です。
テンヤの優れた点は、エサによる集魚効果の高さと大物への対応力です。アジやカニ、手羽先などの生エサを使用することで、タコエギでは反応しないスレたタコや大型のタコにも効果的にアプローチできます。また、仕掛け自体が大きいため、小さなタコが釣れにくく、サイズアップが期待できます。
他の仕掛けとの違いは、エサによる持続的な集魚力にあります。タコエギのような動きでのアピールに加えて、匂いや味でもタコを引き寄せるため、一度タコが仕掛けに興味を示すと長時間抱き続けてくれます。ただし、エサ付けの手間とエサ代がかかるのがデメリットです。
- 大物タコを狙いたい人
- エサ釣りに慣れている人
- 確実な釣果を求める人
- タコエギで釣れない状況を打開したい人
- じっくり腰を据えて釣りたい人
3位:タコジグ – 壁際攻略に特化した垂直落とし込み仕掛け
タコジグはタコの形をした専用ジグで、堤防の壁際を垂直方向に攻める特殊な釣り方に使用します。岸壁の継ぎ目や隙間に潜むタコを、ピンポイントで狙い撃ちできるのが最大の特徴です。
タコジグの強みは、足元の攻略に特化した性能です。投げることなく、ひたすら足元の壁際を丁寧に探っていくため、他の仕掛けでは攻めにくい狭いエリアも効果的にカバーできます。また、タコ型のリアルなシルエットと、水中でのゆらゆらとした動きが、タコの本能を刺激します。
他の仕掛けとの最大の違いは、釣り方が完全に異なる点です。タコエギやテンヤが水平方向の動きを重視するのに対し、タコジグは垂直方向の落とし込みに特化しています。そのため、壁際の狭いポイントでは圧倒的な威力を発揮しますが、沖を狙うことはできません。
- 壁際を丁寧に攻めたい人
- 足場の良い堤防で釣りをする人
- 集中力に自信がある人
- 他の人が狙わないポイントを攻めたい人
- 短時間勝負で釣果を上げたい人
4位:連結仕掛け – 効率重視の複数針仕掛け
連結仕掛けは複数のタコジグやエギを連結した仕掛けで、一度に広い層を探れるのが特徴です。1回のアクションで複数のタコにアピールできるため、効率的な釣りが可能になります。
連結仕掛けの利点は、一度に複数匹のタコを掛けられる可能性と、アピール力の強さです。複数の仕掛けが水中で動くことで、単体の仕掛けよりも遥かに目立ち、タコの注意を引きやすくなります。また、上下に仕掛けが配置されるため、底から少し浮いたタコもキャッチできます。
しかし、根掛かりのリスクが高まるのが最大のデメリットです。仕掛けが大きくなるため、障害物に引っ掛かりやすく、ロストも増えがちです。また、複数のタコが掛かった場合のやり取りには技術が必要で、初心者には扱いが難しい面もあります。
- 効率重視で数釣りしたい人
- タコ釣りに慣れた中級者以上
- 根掛かりの少ない砂底エリアで釣りをする人
- 短時間で結果を出したい人
- 仕掛けロストを気にしない人
5位:ハイブリッド仕掛け – エギとテンヤの良いとこ取り仕掛け
ハイブリッド仕掛けはタコエギにエサを追加したり、テンヤにワームを装着したりした応用仕掛けです。複数の要素を組み合わせることで、より高い集魚効果を狙います。
この仕掛けの特徴は、状況に応じてカスタマイズできる柔軟性です。タコエギだけでは反応が悪い時にエサを追加したり、テンヤに光るワームを付けて視覚的なアピールを強化したりと、その場の状況に合わせて調整できます。
他の仕掛けとの違いは、複合的なアプローチができる点です。動き、匂い、味、色、音など様々な要素でタコにアピールできるため、スレたタコや活性の低いタコにも効果的です。ただし、仕掛けが複雑になるため、準備に時間がかかり、根掛かり時のダメージも大きくなります。
- 様々な仕掛けを試したい上級者
- 状況に応じて仕掛けを変えたい人
- 他の仕掛けで釣れない時の最終手段として
- 実験的な釣りを楽しみたい人
- とにかく釣果にこだわりたい人
堤防タコ釣り仕掛けを選ぶときに絶対見るべき5つのポイント
タコ釣り仕掛けを選ぶ際は、単純に人気度や価格だけで判断してはいけません。釣り場の条件や狙うタコのサイズ、あなたの釣行スタイルに合った仕掛けを選ぶことが、釣果アップの最重要ポイントとなります。
ここでは、プロが実際に仕掛け選びで重視している5つの要素を詳しく解説します。これらのポイントを理解すれば、どんな状況でも最適な仕掛けを選択できるようになり、無駄な投資を避けることもできます。
また、それぞれのポイントで注意すべき具体的な数値や基準も示すので、初心者の方でも迷わず仕掛けを選べるようになっています。

ポイント1:釣り場の水深と底質に合わせた重さ選び
仕掛けの重さは釣り場の水深と底質によって決まります。水深が浅い場所では軽い仕掛け、深い場所や潮流が強い場所では重い仕掛けが必要です。底を確実にとれる重さでないと、タコは釣れません。
一般的な堤防では、水深5〜10mなら10〜15号、10〜20mなら15〜25号が目安です。砂底なら軽めでも沈みますが、石畳や岩礁帯では重めの仕掛けで確実に底をとることが重要です。潮流が強い場所では、さらに重い仕掛けが必要になります。
水深 | 推奨重さ | 備考 |
---|---|---|
3〜5m | 7〜10号 | 港内や浅い堤防 |
5〜10m | 10〜15号 | 一般的な堤防 |
10〜20m | 15〜25号 | 外海や深い堤防 |
20m以上 | 25号以上 | 船釣り並みの重さ |
ポイント2:ターゲットサイズに応じたフック・カンナサイズ
狙うタコのサイズによって、適切なフック・カンナサイズは変わります。小さすぎると大型タコをしっかりと掛けられず、大きすぎると小型タコが掛からなくなってしまいます。メインターゲットのサイズに合わせた選択が重要です。
一般的に、500g以下の小型タコなら3.0〜3.5号、500g〜1kgの中型タコなら3.5〜4.0号、1kg以上の大型タコなら4.0号以上が目安です。初心者の方は、幅広いサイズに対応できる3.5号を基準に選ぶのがおすすめです。
また、フック・カンナの本数も重要で、多いほど掛かりやすくなりますが、根掛かりのリスクも高まります。石畳などの根掛かりしやすい場所では、本数を減らして対応することも必要です。
ポイント3:根掛かり回避性能の高さ
タコ釣りでは根掛かりは避けられませんが、仕掛けの形状や重心設計で大きく差が出ます。根掛かりしにくい仕掛けを選ぶことで、仕掛けロストを最小限に抑え、釣りに集中できます。
根掛かり回避性能の高い仕掛けの特徴は、重心が低く、フックが上向きに設計されていることです。また、ボディに浮力があるタイプは、底から少し浮いて根掛かりを回避してくれます。特に石畳や岩礁帯での釣りでは、この性能が釣果を大きく左右します。
根掛かり対策として、捨てオモリ式の仕掛けやスナップ式で簡単に外せる仕掛けも有効です。根掛かりした際に、仕掛け全体を失うリスクを軽減できます。
ポイント4:アピール力(カラー・音・動き)
タコは視覚、聴覚、触覚でエサを認識するため、多角的なアピールが効果的です。状況に応じて、適切なアピール要素を持った仕掛けを選択することで、タコの反応を格段に向上させることができます。
カラーについては、濁りのある日は赤やオレンジなどの暖色系、澄んだ日は緑や青などの寒色系が効果的とされています。また、夜釣りではグロー(蓄光)カラーが威力を発揮します。迷った時は、実績の高い赤系とピンク系を揃えておくのがおすすめです。
音によるアピールでは、ラトル入りやカチカチ音の出る仕掛けが効果的です。特に濁りが強い時や暗い時間帯では、音でタコを寄せることができます。動きについては、ラバーやスカートの付いた仕掛けが水中でゆらゆらと動き、生命感を演出してくれます。
ポイント5:コストパフォーマンスと入手しやすさ
タコ釣りでは根掛かりによる仕掛けロストが多いため、コストパフォーマンスは重要な要素です。高価すぎる仕掛けは心理的にも使いにくく、適度な価格で性能の良い仕掛けを選ぶのが賢明です。
目安として、タコエギなら500〜1,000円、テンヤなら300〜800円、ジグなら200〜600円程度の価格帯で十分な性能の仕掛けが入手できます。また、近くの釣具店で入手しやすい定番商品を選んでおけば、急な補充にも対応できます。
初心者の方は、まず安価な仕掛けで基本をマスターしてから、高性能な仕掛けにステップアップするのがおすすめです。釣りに慣れてくれば、どこにお金をかけるべきかが分かるようになります。
堤防タコ釣りに必要なタックル一式
堤防タコ釣りで成功するためには、仕掛けだけでなく、それを支えるタックル選びも重要です。タコは吸盤で岩や堤防に張り付く力が非常に強いため、通常の釣りよりもパワフルなタックルが必要になります。
ここでは、タコ釣りに適したロッド、リール、ラインの選び方と、実際におすすめできる商品をご紹介します。適切なタックルを使えば、より確実にタコをキャッチできるだけでなく、疲労も軽減され、長時間の釣りも楽しめるようになります。
また、初心者の方向けに、最低限必要なものから徐々に揃えていける順番も解説するので、予算に合わせてタックルを充実させていくことができます。

ロッド選びのポイントとおすすめ商品
タコ釣り用ロッドに求められる最重要性能は、強力なバットパワーです。タコが岩や堤防に張り付いた時に、確実に引き剥がせる強さが必要になります。長さは7ft前後、硬さはH(ヘビー)以上が基本的な目安となります。
専用ロッドがベストですが、代用品として硬めのエギングロッド、シーバスロッド、ショアジギングロッドも使用できます。ただし、安価なロッドは大型タコとのやり取りで折れる可能性があるため、ある程度の品質は確保したいところです。
おすすめはメジャークラフト ソルパラ 岸蛸モデルで、専用設計でありながら1万円前後で購入できるコストパフォーマンスの高さが魅力です。初心者から中級者まで幅広く対応できる性能を持っています。
ロッドタイプ | メリット | デメリット |
---|---|---|
タコ専用ロッド |
最適な設計
確実なパワー
専門性の高さ
|
価格が高め
用途が限定的
|
エギングロッド(硬め) |
汎用性が高い
入手しやすい
操作性が良い
|
パワー不足の場合あり
大型タコに不安
|
ショアジギングロッド |
十分なパワー
大型タコ対応
遠投性能
|
重くて疲れやすい
感度が劣る場合あり
|
リール選びのポイントとおすすめ商品
タコ釣りでは強力なドラグ力と巻き上げ力が重要で、スピニングリールなら3000〜4000番、ベイトリールなら巻き上げ力の高いモデルがおすすめです。最大ドラグ力10kg以上は確保したいところです。
スピニングリールは投げやすさと扱いやすさが魅力で、初心者の方におすすめです。一方、ベイトリールは巻き上げ力が強く、垂直落とし込みに適しているため、タコジグを使う際に威力を発揮します。
おすすめスピニングリールはダイワ レブロス LT4000-CHで、コストパフォーマンスに優れ、十分なパワーを持つ定番モデルです。ベイトリールならテイルウォーク オクトパス ライトが、タコ釣り専用設計で使いやすくおすすめです。
ラインはPEライン1〜3号を100m程度巻いておけば十分です。PEラインは伸びが少なく、タコのアタリを明確に感じ取れるのが大きなメリットです。ただし、根ズレに弱いため、フロロカーボンのリーダーを1〜2m付けることをおすすめします。
ライン選びのポイントとおすすめ商品
タコ釣りにおけるライン選びで最も重要なのは、感度と強度のバランスです。PEライン1.5〜2.5号が最も使いやすい太さで、初心者から上級者まで幅広く対応できます。
PEラインの利点は、伸びが少なく感度が抜群で、細くても強度があることです。タコの微細なアタリも確実に手元に伝わり、底の変化も明確に感じ取れます。ただし、根ズレや摩擦に弱いため、リーダーの使用は必須です。
リーダーはフロロカーボン3〜5号を1.5〜2m程度使用します。根掛かりした際にリーダーが切れてくれれば、高価なPEラインと仕掛けの一部は回収できるため、少し細めに設定するのがコツです。
その他必要な小物類
タコ釣りを快適に楽しむために、以下の小物類も揃えておくと便利です。特にタコの締め方やキープ方法は、美味しく食べるために重要な要素となります。
必要な小物類一覧
ハサミ:タコの締めに使用。キッチンバサミで十分対応可能
タモ網:大型タコの取り込みに安心。3〜4号の中型サイズがおすすめ
クーラーボックス:鮮度保持のため必須。氷を多めに入れておく
キープネット:生きたまま持ち帰りたい場合に使用
根掛かり回収機:高価な仕掛けを回収するため持参推奨
最強タコ釣り仕掛けの作り方・セット方法
最強のタコ釣り仕掛けを作るためには、基本的な仕掛けの組み方を正しく理解することが重要です。間違った組み方では、せっかくの高性能な仕掛けも本来の力を発揮できません。正しいセット方法をマスターすれば、市販品以上の効果を得ることも可能です。
ここでは、プロが実際に使用している仕掛けの組み方と、効果を最大化するためのコツを詳しく解説します。写真付きで手順を説明するので、初心者の方でも迷わず作れるようになっています。
また、状況に応じたカスタマイズ方法も紹介するので、あなただけのオリジナル仕掛けを作ることも可能です。釣果アップに直結する実践的なテクニックばかりなので、ぜひマスターしてください。

基本的な仕掛けの組み方
タコ釣り仕掛けの基本構造は、メインライン→リーダー→仕掛けという流れになります。最も重要なのは、各パーツの結束強度を確実に確保することで、大型タコとのやり取りで切れないようにする必要があります。
まず、PEラインとリーダーの接続にはFGノットやPRノットを使用します。これらのノットは結束強度が高く、タコ釣りには最適です。リーダーの長さは1.5〜2m程度が標準で、根掛かり時の保険の役割も果たします。
仕掛けとリーダーの接続には、スナップを使用するのが一般的です。スナップを使用することで、仕掛けの交換が素早くでき、根掛かり時にも仕掛けが回転してラインが切れるのを防げます。特にタコ専用のスナップは強度が高く設計されているのでおすすめです。
エギの効果的なセット方法
タコエギを効果的にセットするためには、重心バランスと姿勢制御が重要です。エギが水中で自然な姿勢を保てるよう、重りの位置やバランスを調整する必要があります。
基本的なセット方法は、エギの頭部にナス型おもりを装着します。重さは水深や潮流に応じて10〜20号程度を選択しますが、エギが底から浮き上がらない程度に調整することが大切です。エギと重りの間隔は20〜30cm程度が標準です。
応用テクニックとして、ダブルエギ仕掛けも効果的です。上下にエギを配置することで、広い層を探ることができ、アピール力も向上します。ただし、根掛かりのリスクが高まるため、障害物の多い場所では注意が必要です。
フロロカーボン3〜5号を1.5m程度カットし、片方にスナップを結束します
リーダーにナス型おもりを通し、エギから20〜30cm上に固定します
スナップにエギを装着し、水中での姿勢を確認します
実際に水中に入れて、エギが適切な姿勢で沈むかチェックします
テンヤへのエサ付け方法
テンヤの効果を最大化するためには、エサの選択と付け方が重要です。エサがずれにくく、長時間アピール力を維持できる付け方をマスターする必要があります。
最も実績の高いエサはアジ、サバ、カニ、手羽先などです。アジは匂いが強く、カニは動きが良いのが特徴です。手羽先は安価で入手しやすく、皮の部分がタコの好む食感を演出してくれます。
エサの付け方は、テンヤの板部分にタコ糸や輪ゴムでしっかりと固定します。アジの場合は頭を取り除き、腹部を開いてテンヤに巻き付けます。カニの場合は甲羅を取り除き、身の部分を露出させてから固定します。
アジを使ったテンヤセットの場合
頭部と内臓を取り除き、テンヤのサイズに合わせて調整
根掛かり対策の仕掛け工夫
根掛かりは避けられませんが、仕掛けの工夫で大幅に減らすことができます。捨てオモリ式やブレイクライン方式を採用することで、根掛かり時のダメージを最小限に抑えられます。
捨てオモリ式は、重りとメインラインを細いラインで接続し、根掛かり時に重りだけが切れるシステムです。重りは失いますが、高価なエギやテンヤは回収できます。接続ラインはメインラインより1号程度細くするのがコツです。
ブレイクライン方式は、仕掛けの一部に意図的に弱い箇所を作る方法です。根掛かり時にその部分が切れることで、仕掛け全体の損失を防げます。特に高価な仕掛けを使用する際には有効な手法です。
堤防タコ釣りの釣り方とコツ
仕掛けとタックルが揃ったら、いよいよ実際の釣り方をマスターしましょう。タコ釣りは基本的なパターンを覚えれば、初心者でも簡単に楽しめる釣りです。3つの基本釣法をマスターすれば、どんな状況でも対応できるようになります。
ここでは、プロが実際に使っている実践的な釣り方と、釣果アップに直結するコツを詳しく解説します。タコのアタリの見分け方から確実なアワセ、バラさないやり取りまで、段階的に学べる構成になっています。
また、状況に応じた釣法の使い分けや、他の釣り人が見落としがちなポイントも紹介するので、周りと差をつけることができるでしょう。

基本的な釣り方3パターン
堤防タコ釣りには、主に3つの基本的な釣法があります。それぞれに適した場面と仕掛けがあるため、状況に応じて使い分けることで釣果は格段にアップします。
どの釣法でも共通して重要なのは、底をしっかりと取り続けることです。タコは基本的に底に張り付いて生活しているため、仕掛けが底から離れると全く釣れなくなってしまいます。常に底の感触を竿先で感じながら釣りを進めることが大切です。
また、アクションは基本的にスローテンポで行います。タコは動きの速いものには警戒心を示すため、ゆっくりとした動きでじっくりと誘うのがコツです。
岸壁落とし込み釣法
岸壁落とし込み釣法は、堤防の壁際を垂直に攻める最も基本的な釣法です。タコジグを使用し、壁から30cm程度離した位置にゆっくりと仕掛けを落とし込みます。
この釣法のポイントは、仕掛けを小刻みに上下させながら、カタツムリが這うようなスピードで移動させることです。壁の継ぎ目や貝が付着している部分は特に有望なポイントなので、丁寧に探ってください。
仕掛けが途中で重くなったり、引っ掛かったような感覚があれば、タコが抱いている可能性が高いので、3秒程度待ってから大きくアワセましょう。焦らずにタコがしっかりと仕掛けを抱くまで待つことが成功の鍵です。
キャスト&リトリーブ釣法
キャスト&リトリーブ釣法は、タコエギやテンヤを遠投して沖の障害物を狙う釣法です。広範囲を効率よく探ることができ、他の釣り人が狙わないポイントにもアプローチできます。
キャスト後の着底を確認したら、底の変化を感じられる程度のスピードでゆっくりと巻いてきます。竿先に伝わる変化や重みを感じたら、その場でアクションを加えてタコを誘い出しましょう。
この釣法では、リールの巻き取りだけでなく、竿先を使った細かなアクションが効果的です。10cm程度の小さな幅で竿先をチョンチョンと操作し、仕掛けに生命感を与えることで、タコの食い気を誘います。
ズル引き釣法
ズル引き釣法は、仕掛けを底に這わせながら一定速度で引いてくる最もシンプルな釣法です。テンヤに生エサを付けた仕掛けで威力を発揮し、エサの匂いで広範囲のタコを集めることができます。
この釣法のコツは、仕掛けが底から離れないよう、常に底を引きずる感覚を維持することです。巻き取り速度は非常にゆっくりで、5秒間に1回転程度のペースが目安になります。
ズル引き中に違和感を感じたら、すぐにはアワセずに2〜3秒待つことが重要です。タコが仕掛けを完全に抱くまでの時間を確保することで、確実にフッキングさせることができます。
タコのアタリの見分け方
タコのアタリは非常に特徴的で、慣れれば根掛かりとの区別も容易になります。「グググッ」という重みが継続的に感じられるのがタコのアタリの特徴です。
根掛かりとの違いは、根掛かりは完全に動かなくなるのに対し、タコの場合は重みがあっても若干の動きがあることです。また、タコは仕掛けを抱いたり離したりを繰り返すことがあるため、重みが変化することもあります。
初心者の方は、違和感を感じたら必ずアワセてみることをおすすめします。根掛かりだった場合でも、強く引くことで外れることがあるため、迷った時は積極的にアワセてみましょう。
アタリの種類 | 感覚の特徴 | 対処法 |
---|---|---|
タコのアタリ | グググッという重み 若干の動きあり |
3秒待ってからアワセ |
根掛かり | ガチッと固定 全く動かない |
角度を変えて外す |
底の変化 | コツコツとした感触 連続的 |
丁寧に探る |
確実にヒットさせるアワセのコツ
タコ釣りでのアワセは、通常の魚釣りとは大きく異なります。ドラグをフルロックにして、思いっきり強くアワセることが重要です。
アワセのタイミングは、重みを感じてから3秒程度待った後が理想的です。この待ち時間で、タコが仕掛けをしっかりと抱き込むのを待ちます。早すぎるアワセは、タコが仕掛けを完全に抱く前にフッキングしてしまい、バレる原因となります。
アワセる方向は、真上ではなく、斜め後方に向かって行うのがコツです。これにより、タコを底や壁から確実に引き剥がすことができます。アワセが決まったら、一気に巻き上げてタコを浮上させることが重要です。
バラさないやり取りのポイント
タコを掛けた後のやり取りでは、一定のテンションを保ち続けることが最重要です。タコが再び底や壁に張り付くのを阻止するため、糸を緩めることなく巻き上げ続ける必要があります。
やり取り中は、リールを一定速度で巻き続け、竿の角度も一定に保つことが大切です。途中でタコが抵抗しても、巻き取りを止めることなく、ドラグを活用しながら継続的にプレッシャーをかけ続けます。
水面近くまで浮上したタコは、できるだけ早く水面から出すことが重要です。水面で暴れるタコは非常に強い力を発揮するため、手早くタモ網ですくうか、小型であれば一気に抜き上げてしまいましょう。
1kg級の大型タコとのファイト
途中でタコが抵抗しても巻き取りは止めない
タコが釣れるポイントの見つけ方
タコ釣りで最も重要なのは、タコが実際にいるポイントを正確に見つけることです。どんなに良い仕掛けを使っても、タコのいない場所では釣果は期待できません。経験豊富なアングラーが短時間で釣果を上げるのは、タコの居場所を熟知しているからです。
ここでは、プロが実際に使っているポイント選びの極意と、時期や時間帯による攻め方の変化について詳しく解説します。これらの知識があれば、初めて訪れる釣り場でも効率よくタコを見つけることができるでしょう。
また、天候や潮回りがタコの行動に与える影響も解説するので、釣行計画を立てる際の参考にしてください。

堤防の狙い目ポイント5選
堤防でタコが集まりやすいポイントには共通した特徴があります。エサが豊富で隠れ場所があり、適度な水深がある場所を重点的に狙うことで、効率よくタコを見つけることができます。
最も重要なのは、壁際と底の境界部分です。ここにはカニや小魚などのタコのエサが豊富にあり、タコにとって最高の餌場となっています。特に堤防の継ぎ目や亀裂、スリット部分は一級ポイントです。
また、堤防の基礎部分や捨て石周りも見逃せません。海底に沈んだ石や障害物の周りには、必ずと言っていいほどタコが潜んでいます。
時期・時間帯による攻め方の変化
タコの活性は水温と密接に関係しており、時期によって狙うべきポイントが変化します。5月〜9月がハイシーズンで、特に6月〜8月は数釣りが期待できる最盛期です。
夏のハイシーズン(6月〜8月)では、比較的浅い場所でも活発にタコが動き回っています。この時期は壁際から3〜5m沖まで幅広く狙うことができ、小型から中型のタコが数多く釣れます。新子タコが多いため、数釣りを楽しみたい方には最適な時期です。
秋から冬にかけて(10月〜3月)は、水温の低下とともにタコは深場に移動します。この時期は深いポイントや水温の安定する場所を重点的に狙う必要があります。釣れる数は減りますが、越冬する大型タコが期待できる時期でもあります。
時期 | 水温 | タコの特徴 | 狙い方 |
---|---|---|---|
春(3〜5月) | 15〜20℃ | 活性低め 深場に多い |
深いポイント重視 ゆっくりとした誘い |
夏(6〜8月) | 20〜28℃ | 活性最高 新子多数 |
浅場も含めて広範囲 積極的なアクション |
秋(9〜11月) | 18〜23℃ | 中型サイズ 徐々に深場へ |
中深場がメイン 丁寧な探り |
冬(12〜2月) | 8〜15℃ | 大型期待 深場に集中 |
深場限定 スローな展開 |
時間帯については、夜行性の強いタコは夕マズメから夜にかけてが最も活発になります。日中でも釣ることは可能ですが、障害物の陰などに隠れているため、より丁寧なアプローチが必要です。
天候・潮回りの影響
天候と潮回りはタコの活性に大きな影響を与えます。特に重要なのは、雨による塩分濃度の変化と、潮の動きによるエサの供給量です。
雨の日や雨上がりは、真水の影響でタコの活性が大幅に低下します。特に河口付近や浅いエリアでは顕著に影響が現れるため、雨の日は避けるか、より深い場所や塩分濃度の安定した場所を狙う必要があります。
潮回りについては、中潮から大潮にかけてが最も期待できる時期です。潮の動きが活発になることで、エサとなる小魚やカニの動きも活発になり、それに伴ってタコの活性も上がります。特に潮の変わり目の前後1時間は絶好のチャンスタイムです。
堤防タコ釣りの注意点とマナー
楽しいタコ釣りを安全に行うために、守らなければならないルールやマナーがあります。特に漁業権や危険生物については、知らなかったでは済まされない重要な事項なので、必ず理解しておく必要があります。
また、釣り場を末永く使わせてもらうための基本的なマナーや、安全対策についても詳しく解説します。一人一人が責任を持って行動することで、タコ釣りを続けて楽しめる環境を維持できます。
ここで紹介する内容は、すべて実際に起こりうる事例に基づいているので、必ず頭に入れてから釣行するようにしてください。

漁業権に関する注意事項
タコ釣りで最も注意すべきは漁業権の問題です。地域によってはマダコが漁業権の対象となっており、釣ること自体が密漁行為となる場合があります。違反した場合は法的な処罰を受ける可能性があるため、事前の確認は必須です。
漁業権が設定されている代表的な地域として、兵庫県明石市では体重100g以下のタコの採捕が禁止されています。また、関門海峡では体重400g未満のマダコの採捕が禁止されており、違反者には罰則が適用されます。
漁業権の確認方法は、海上保安庁の「海洋状況表示システム」で基本的な情報を確認し、詳細については各都道府県のホームページで調べることができます。釣行前には必ず確認し、不明な点があれば地元の漁協や釣具店で情報を収集してください。
漁業権確認の手順
ステップ1:海上保安庁「海洋状況表示システム」で基本確認
ステップ2:都道府県HPで詳細な規制内容を確認
ステップ3:不明点は地元漁協に問い合わせ
ステップ4:釣具店で最新の地域情報を収集
危険生物(ヒョウモンダコ)への対処法
タコ釣りで最も注意すべき危険生物がヒョウモンダコです。小型で派手な模様を持つこのタコは、猛毒を持っており、噛まれると生命に関わる危険があります。
ヒョウモンダコの特徴は、体長10cm程度の小型で、興奮すると鮮やかな青い輪模様が現れることです。通常時は茶褐色で目立ちませんが、刺激を受けると警戒色として美しいヒョウ柄模様を表示します。この模様が見えたら絶対に触れてはいけません。
万が一ヒョウモンダコを釣り上げてしまった場合は、絶対に素手で触らず、ハサミやペンチを使って安全に針を外し、海に返してください。応急処置として、毒は熱に弱いため、噛まれた部分を50℃程度のお湯で洗い流し、すぐに医療機関を受診することが重要です。
釣り場でのマナーと安全対策
釣り場でのマナーは、タコ釣りを続けて楽しむための基本です。ゴミの持ち帰り、騒音の配慮、他の釣り人との距離感など、基本的なことを守ることで、皆が気持ちよく釣りを楽しめます。
特にタコ釣りでは、エサの残りや内臓などの処理に注意が必要です。生ゴミを放置すると臭いの原因となり、釣り場の環境悪化につながります。また、根掛かりで切れたラインや仕掛けも可能な限り回収し、海洋汚染の防止に努めましょう。
安全対策では、夜釣りの際のライフジャケット着用と、滑りやすい堤防での転落防止が重要です。タコ釣りは足場の良くない場所で行うことが多いため、安全靴やスパイクブーツの着用をおすすめします。
マナー項目 | 具体的な対応 |
---|---|
ゴミ処理 | すべて持ち帰り エサの残りも含む |
騒音対策 | 早朝・夜間は静かに 大声での会話を控える |
場所取り | 適度な間隔を保つ 長時間の場所占拠禁止 |
駐車 | 指定場所のみ 近隣住民への配慮 |
釣ったタコの締め方・持ち帰り方・下処理
せっかく釣ったタコを美味しく食べるためには、適切な締め方と鮮度保持が非常に重要です。締めるタイミングや方法を間違えると、身が硬くなったり臭みが出たりするため、正しい手順を覚えておきましょう。
ここでは、プロの料理人も実践している確実な締め方から、鮮度を保ったまま持ち帰る方法、そして家庭での下処理手順まで詳しく解説します。これらの技術をマスターすれば、釣りたてのタコの美味しさを最大限に楽しめるようになります。
また、冷凍保存や調理のコツも紹介するので、釣果が多い時でも無駄なく美味しく消費できるでしょう。

タコの正しい締め方
タコの締め方で最も重要なのは、急所を正確に狙うことです。目と目の間より少し下の位置にある神経中枢を確実に破壊することで、タコは即座に動きを止め、身質も良い状態を保てます。
具体的な手順として、まずタコの頭部を手でしっかりと固定します。この時、タコの口(くちばし)には絶対に注意してください。非常に強力で、簡単に指を切ってしまいます。次に、ハサミやナイフの先端を目と目の間の少し下に刺し、中央まで差し込んでから切断します。
正しく締められたタコは、体色が白く変化し、動きが完全に止まります。締めた後は速やかにクーラーボックスに収納し、氷で冷やして鮮度を保ちましょう。生きたまま持ち帰りたい場合は、専用のキープネットや洗濯ネットを使用してください。
新鮮な状態での持ち帰り方法
タコの鮮度を保つためには、温度管理と酸化防止が重要です。氷水で急速に冷やし、空気に触れさせないようにビニール袋で包むことで、釣りたての鮮度を維持できます。
持ち帰りの手順として、まず締めたタコを真水で軽く洗い、ぬめりを取り除きます。その後、清潔なビニール袋に入れて空気を抜き、密封状態にします。クーラーボックスには十分な氷を入れ、直接氷に触れないよう新聞紙で包んでから収納してください。
生きたまま持ち帰る場合は、海水を張ったバケツにキープネットを入れ、エアポンプで酸素を供給するのが理想的です。ただし、移動時間が長い場合は、途中で締めて冷蔵保存に切り替える方が安全です。
保存方法 | 保存時間 | メリット・デメリット |
---|---|---|
生きたまま | 2〜3時間 |
最高の鮮度
設備が必要
|
締めて冷蔵 | 1〜2日 |
扱いやすい
鮮度良好
|
冷凍保存 | 1〜3ヶ月 |
長期保存可能
食感がやや劣る
|
美味しく食べるための下処理手順
タコを美味しく食べるための下処理では、内臓の除去とぬめり取りが重要な工程です。適切な処理を行うことで、臭みがなく柔らかな食感のタコ料理が楽しめます。
まず内臓の除去から始めます。タコの頭部を裏返し、内臓を指で引っ張って取り除きます。取りにくい場合はハサミで切り取ってください。次に、足の根元にあるくちばしを取り除きます。中央の黒い部分がくちばしなので、指で押し出すか包丁で切れ目を入れて取り出してください。
ぬめり取りは塩もみが基本ですが、冷凍すると格段に楽になります。一度冷凍したタコを解凍すると、細胞壁が破壊されてぬめりが取れやすくなり、身も柔らかくなります。塩もみする場合は、タコの重量の10〜15%の塩を使い、足一本ずつ丁寧にもみ洗いしてください。
頭部を裏返して内臓を取り除き、足の根元のくちばしも除去します
ジップロックに入れて一度冷凍することで、後の処理が楽になります
解凍後、塩をふって足一本ずつ丁寧にもみ洗いしてぬめりを除去
大きめの鍋で沸騰させた湯に、足から徐々に入れて3分程度茹でます
堤防タコ釣りのよくある質問Q&A
タコ釣りを始める方や、なかなか釣果が上がらない方からよく寄せられる質問をまとめました。実際の釣り場で困った時に役立つ実践的な内容ばかりなので、ブックマークして参考にしてください。
ここで紹介する質問と回答は、すべて実際の釣行経験に基づいているため、即座に釣果アップに繋がる有益な情報となっています。初心者の方の疑問から上級者の細かなテクニックまで、幅広くカバーしています。

仕掛けに関するQ&A
Q: タコエギとイカエギの違いは何ですか?
A: 沈下速度とカンナのサイズが大きく異なります。タコエギは底をしっかり攻めるため沈下が速く、カンナ(針)も大きく設計されています。イカエギでタコを狙うことも可能ですが、効率は劣ります。
Q: 根掛かりが多くて仕掛けがすぐなくなります
A: 捨てオモリ式仕掛けや根掛かり回避性能の高いエギを使用してください。また、根掛かりした際は無理に引っ張らず、竿の角度を変えて外すことを試してみましょう。根掛かり回収機も効果的です。
Q: テンヤのエサはどのくらいの頻度で交換すべきですか?
A: 30分〜1時間を目安に交換してください。エサが白くなったり、匂いが薄くなったりしたら効果が落ちています。特にアジなどの生エサは劣化が早いため、こまめな交換が釣果アップの鍵です。
Q: 安い仕掛けと高い仕掛けの差は何ですか?
A: 主に耐久性と根掛かり回避性能に差があります。高価な仕掛けは設計が洗練されており、同じ条件でも根掛かりしにくく、長時間使用できます。ただし、腕を磨けば安価な仕掛けでも十分な釣果は得られます。
釣り方に関するQ&A
Q: アタリがあってもアワセるとスカになります
A: アワセるタイミングが早すぎる可能性があります。重みを感じても3〜5秒待ってからアワセてください。タコが仕掛けを完全に抱き込むまでの時間を確保することが重要です。また、アワセは思いっきり強く行いましょう。
Q: 日中でもタコは釣れますか?
A: 日中でも十分釣ることができます。ただし、タコは障害物の陰に隠れているため、壁際や石の隙間などをより丁寧に狙う必要があります。夜間ほどの活性はありませんが、正確なポイント攻めで釣果は期待できます。
Q: タコが掛かった後、すぐにバレてしまいます
A: やり取り中にラインを緩めている可能性があります。タコが掛かったら、一定のテンションを保ちながら一気に巻き上げることが重要です。途中で止めたり、ラインを緩めたりすると、タコが底や壁に張り付いてしまいます。
Q: 底をとる感覚がわからません
A: 仕掛けが着底した瞬間にラインのテンションが抜ける感覚を覚えてください。また、竿先を軽く上下させて、底にコツコツと触れる感触を確認しましょう。慣れるまでは重めの仕掛けを使うと分かりやすくなります。
タックルに関するQ&A
Q: エギングロッドでタコ釣りはできますか?
A: 硬めのエギングロッドなら十分使用できます。ただし、MやMLクラスではパワー不足の可能性があるため、最低でもMHクラス以上をおすすめします。大型タコとのやり取りでは専用ロッドの方が安心です。
Q: PEラインの太さはどのくらいがベストですか?
A: 1.5〜2.5号が最もバランスが良く使いやすいです。細すぎると大型タコとのやり取りで切れるリスクがあり、太すぎると感度が落ちて潮流の影響も受けやすくなります。初心者の方は2号を基準に選んでください。
Q: リーダーは必要ですか?
A: 根ズレ対策として必須です。フロロカーボン3〜5号を1.5〜2m程度使用してください。PEラインは摩擦に弱いため、リーダーなしでは岩や壁に擦れてすぐに切れてしまいます。
Q: タモ網は必要ですか?
A: 大型タコを安全に取り込むために推奨します。500g以上のタコは抜き上げる際にバレるリスクが高くなります。3〜4号程度の中型タモ網があれば、確実にキャッチできて安心です。