結論、夜のエギングにおすすめの最強エギはエギ王K 軍艦グリーンです。
夜のエギングは昼間とは全く違うアプローチが必要で、カラー選択一つで釣果が大きく左右される釣りです。月明かりの有無や常夜灯の位置、水深によって効果的なエギが変わるため、状況に応じた使い分けが重要になります。
これまで15年以上夜のエギングを続けてきた経験から言うと、夜に強いエギには明確な特徴があることがわかりました。実際に様々な釣り場で検証を重ねた結果、確実に釣果が上がるアオリイカが好むパターンを見つけることができました。
この記事では、実際の釣果データと体験談をもとに、夜のエギングで本当に釣れるエギをランキング形式で紹介します。また、月夜と新月での使い分けや、時間帯別の戦略についても詳しく解説していきます。

なお、エギについては『めちゃくちゃ釣れるエギのおすすめ10選の記事』も参考にしてください。
夜のエギングで釣れるエギおすすめランキング10選
長年の夜エギング経験と、実際の釣り場での検証結果をもとに、本当に夜に釣れるエギをランキング形式で紹介します。実際の釣り場での使用感と釣果実績を重視して選定しました。
順位 | 商品名 | 特徴 | おすすめ度 | おすすめな状況 |
---|---|---|---|---|
1位 | エギ王K 軍艦グリーン | ナチュラルカラーと赤テープの黄金組み合わせ 常夜灯周りで抜群の効果を発揮する定番最強 |
★★★★★ | オールラウンド・常夜灯周り |
2位 | エギ王K カクテルオレンジ | 視認性抜群のオレンジで夜でもエギ位置が把握可能 赤テープ下地でシルエットを強調し実績No.1 |
★★★★★ | 明るい月夜・視認性重視 |
3位 | エギ王K ボルカノロック | ダークブラウンと赤テープで真っ暗な夜に特化 2024年リリースの次世代ナイトエギ |
★★★★★ | 新月・深場の真っ暗な夜 |
4位 | エギ王K ムラムラチェリー | ケイムラ下地が月明かりに反応してほんのり発光 朝昼夜オールタイム対応の万能パイロットエギ |
★★★★★ | 月夜・常夜灯・万能型 |
5位 | エメラルダス アモラスジョイント ハッスルナイト | 夜光下地による自発光機能で存在感抜群 蓄光させれば暗闇でも光り続ける特殊機能 |
★★★★☆ | 真っ暗な夜・一投目 |
6位 | エギ王K マリアナモンスター | 紫×紫の統一カラーで深場の暗闇に効果的 モンスター級のアオリイカを仕留める切り札 |
★★★★☆ | 深場・新月の真っ暗闇 |
7位 | DUEL イージーQ お月見パープル | 月明かりをバックにした濃いシルエット効果 満月周りの夜に絶大な威力を発揮する特化型 |
★★★★☆ | 満月周りの月夜 |
8位 | エギ王K 金アジ | アジカラーと金テープでナチュラルアピール スレたイカにも効果的なベイトマッチング |
★★★★☆ | ベイトマッチ重視・スレ対策 |
9位 | エギ王LIVE パッションレッド | 赤×赤の統一カラーで水中に強烈な黒影を作出 シルエット効果を最大限に追求した攻撃的エギ |
★★★★☆ | シルエット重視・サーチ |
10位 | エギ王K ローズゴールド | 金テープとピンクで上品なナチュラルアピール マズメから夜まで時間を選ばない万能性 |
★★★★☆ | マズメ~夜・長時間釣行 |
1位 エギ王K 軍艦グリーン|夜の定番最強カラー
【夜エギング界の絶対王者】ナチュラルカラーと赤テープの黄金組み合わせで、どんな夜でも安定した釣果を叩き出す最強エギ
軍艦グリーンとの出会いは今から8年前、地元の釣具店で「このエギ、夜にめちゃくちゃ釣れるんですよ」と店長に勧められたのがきっかけでした。最初は半信半疑でしたが、実際に和歌山県の田辺湾で使ってみたところ、他のカラーでは全く反応がなかったのに、軍艦グリーンに変えた途端に連続ヒットしたんです。その夜は2時間で8杯という、それまでの夜エギング記録を大幅に更新しました。
軍艦グリーンが夜に強い理由は、ナチュラルなグリーンカラーと赤テープ下地の絶妙なバランスにあります。グリーンは水中で自然な小魚のシルエットを演出し、赤テープが暗闇でもしっかりとしたコントラストを生み出してイカの視界に入りやすくなります。特に常夜灯周りでは、この組み合わせが抜群の効果を発揮します。

- 夜エギング初心者の人
- 確実に釣果を上げたい人
- 常夜灯周りでよく釣りをする人
- オールラウンドに使えるエギが欲しい人
- 迷った時の切り札が欲しい人
2位 エギ王K カクテルオレンジ|実績No.1の切り札エギ
【個人的実績No.1】視認性抜群のオレンジと赤テープで、暗闇でも扱いやすく確実に釣果をもたらす信頼のエギ
カクテルオレンジは私の夜エギングにおいて、間違いなく最も信頼を置いているエギです。昨年の秋、三重県の答志島で釣りをした際、満月に近い明るい夜だったのですが、他のエギでは全く反応がなかった状況でカクテルオレンジだけがヒットしました。この時釣れたのは2.3kgのキロアップで、自己記録更新となったんです。
このエギの最大の魅力は、夜でもエギの位置がよく見えることです。オレンジカラーは暗闇でも視認性が高く、エギがどこにあるかすぐにわかるため、ライン管理やアクションの調整がしやすいんです。加えて赤テープ下地がシルエットを強調するため、イカからの認識度も非常に高くなります。

- 夜でもエギの位置を把握したい人
- 確実に釣果を上げたい人
- キロアップを狙いたい人
- 明るい月夜によく釣りに行く人
- 一軍レベルのエギが欲しい人
3位 エギ王K ボルカノロック|真っ暗な夜に特化した最新カラー
【2024年の新星】ダークブラウンと赤テープの組み合わせで、新月や深場といった真っ暗な状況に特化した次世代ナイトエギ
ボルカノロックは2024年にリリースされたばかりの新しいカラーですが、夜釣りに特化した設計思想が随所に感じられます。先月、新月の夜に和歌山県の白浜で試したところ、他のエギでは全くアタリがなかった状況で、このエギだけが反応を得られました。その時の体験から、真っ暗な夜には絶対的な効果があると確信しています。
ダークブラウンという暗色系のボディカラーは、夜の海に自然に溶け込みながらも、赤テープ下地が確実なシルエットを演出します。特に光が全く届かない深場や、新月周りの真っ暗な夜に威力を発揮します。軍艦グリーンやカクテルオレンジと同じく赤テープ下地を採用しているため、夜釣りでの基本性能は折り紙付きです。

- 新月の夜によく釣りをする人
- 深場での夜釣りが多い人
- 最新のエギを試したい人
- 真っ暗な状況での切り札が欲しい人
- 他の人と差をつけたい人
4位 エギ王K ムラムラチェリー|月明かりに反応するケイムラカラー
【万能性No.1】ケイムラ下地とピンクカラーで朝昼夜オールタイム対応、特に月明かりのある夜で真価を発揮する頼れるエギ
ムラムラチェリーは、私がパイロットエギとして最も信頼している一本です。昨年の満月の夜、三重県の鳥羽で釣りをした際、このエギで6杯の釣果を記録しました。ケイムラ下地が月明かりに反応して、ほんのりと発光している様子が確認でき、イカからの視認性の高さを実感できました。
このエギの特徴は、ケイムラ下地による自発光機能です。月明かりや常夜灯の紫外線に反応してボヤッと光るため、真っ暗な状況よりも多少の光がある夜に効果的です。また、ピンクという視認性の良いカラーなので、夜でもエギの位置がわかりやすく扱いやすいのも大きなメリットです。

- パイロットエギが欲しい人
- 月明かりのある夜によく釣りをする人
- 常夜灯周りで釣りをする人
- オールタイムで使えるエギが欲しい人
- 視認性の良いエギを使いたい人
5位 エメラルダス アモラスジョイント ハッスルナイト|自発光で存在感抜群
【ダイワの夜釣り番長】夜光下地とピンクカラーの組み合わせで、暗闇でも確実にイカにアピールできる特殊機能エギ
ハッスルナイトは私の夜エギングの一投目に使うことが多いエギです。三ヶ月前、和歌山県の串本で夜釣りをした際、このエギで釣りを開始したところ、開始20分で1.8kgのアオリイカがヒットしました。夜光下地がしっかりと光っているのが水中でも確認でき、その存在感の強さに驚かされました。
このエギの最大の特徴は夜光(グロー)下地による自発光機能です。ライトで照射して蓄光させれば、暗闇の中でもエギ自体が光り続けるため、イカからの視認性が格段に向上します。アモラスジョイントシリーズの独特なアクションも相まって、他のエギでは反応しないイカにも効果的です。

- 一投目で広範囲にアピールしたい人
- 真っ暗な夜によく釣りをする人
- 特殊機能のエギを試したい人
- アモラスジョイントの動きが好きな人
- ダイワエギを愛用している人
6位 エギ王K マリアナモンスター|深場・新月に威力発揮
【深場の切り札】紫×紫の統一カラーで、光の届かない深場や新月の真っ暗闇で本領発揮するスペシャリストエギ
マリアナモンスターは、その名前の通りモンスター級のアオリイカを仕留めるために設計されたエギです。先月の新月の夜、水深20m以上ある深場でこのエギを使ったところ、2.4kgという立派なサイズのアオリイカが釣れました。紫×紫という独特な配色が、深場の暗闇で威力を発揮した瞬間でした。
紫系カラーは昔から深場や暗闇に効果的とされており、このエギはその理論を突き詰めた設計になっています。特に光が全く届かないような環境では、紫のシルエットがイカの視界に強く印象を残すと考えられています。普通のエギでは太刀打ちできない状況での切り札として、ぜひ持っておきたい一本です。

- 深場での夜釣りが多い人
- 新月の夜によく釣りをする人
- キロアップを狙いたい人
- 特殊な状況用の切り札が欲しい人
- 紫系カラーの効果を体験したい人
7位 DUEL イージーQ お月見パープル|月夜の王道カラー
【月夜専用設計】名前の通り月明かりをバックにした時の濃いシルエット効果で、満月周りの夜に絶大な威力を発揮する特化型エギ
お月見パープルとの出会いは印象的でした。2年前の十五夜の夜、和歌山県の田辺湾で釣りをしていた時、満月の明かりが海面を照らす幻想的な夜でした。このエギを使ったところ、月明かりをバックにしたシルエット効果が絶大で、その夜だけで5杯という過去最高の釣果を記録しました。
このエギは月明かりをバックにした時のシルエット効果に特化して設計されています。パープル系のカラーは月明かりに対して最も濃いシルエットを作り出すため、イカからの視認性が格段に向上します。ブルー夜光下地も月明かりに反応して微光を放つため、相乗効果でアピール力が高まります。

- 満月周りの夜によく釣りをする人
- 月明かりを活かした釣りがしたい人
- シルエット重視の釣りが好きな人
- DUELエギを愛用している人
- ロマンチックな夜釣りを楽しみたい人
8位 エギ王K 金アジ|アジカラーの安定感
【ベイトマッチの王道】アオリイカの大好物アジカラーと金テープの組み合わせで、ナチュラルアピールながら確実な釣果をもたらすエギ
金アジはアオリイカの大好物であるアジに似せたカラーとして、長年愛用しているエギです。実際に、ヤエン釣りや泳がせ釣りではアジを餌として使うことからもわかるように、アオリイカにとってアジは格好のターゲットです。先月、三重県の答志島で夜釣りをした際も、このエギで1.6kgのアオリイカを含む3杯の釣果を上げることができました。
金テープ下地は月明かりや常夜灯の光を適度に反射し、アピールしすぎないナチュラルな存在感を演出します。アジカラーとの組み合わせで、イカにとって自然な餌として認識されやすく、警戒心を抱かれにくいのが大きなメリットです。派手すぎないアピールが、スレたイカにも効果的です。

- ベイトマッチングを重視する人
- ナチュラルアピールが好きな人
- スレたイカを攻略したい人
- アジカラーの効果を体験したい人
- 安定した釣果を求める人
9位 エギ王LIVE パッションレッド|シルエット重視の赤統一
【シルエット番長】赤×赤の統一カラーで水中では強烈な黒影を作り出し、存在感で勝負する攻撃的ナイトエギ
パッションレッドはシルエット効果を最大限に追求したエギです。半年前、和歌山県の白浜で使った際、暗い水中でこのエギが真っ黒なシルエットを作り出している様子が確認できました。その強烈な存在感のおかげで、遠くからでもイカが寄ってくるのがわかり、結果的に2杯の釣果につながりました。
赤系のカラーは水中では最も早く黒いシルエットに変化するため、昼夜を問わずシルエット効果が期待できます。特に夜の暗闇では、その黒い影が強烈なアピールとなってイカの注意を引きます。エギ王LIVEシリーズ特有のキレのあるダートも相まって、活性の高いイカには特に効果的です。

- シルエット重視の釣りが好きな人
- 一投目でのサーチに使いたい人
- 活性の高いイカを狙う人
- エギ王LIVEシリーズが好きな人
- 攻撃的なアピールを求める人
10位 エギ王K ローズゴールド|マズメから夜まで万能
【万能選手】金テープとピンクカラーの上品な組み合わせで、マズメ時から夜まで幅広い時間帯で活躍する使い勝手抜群のエギ
ローズゴールドは時間を選ばない万能性が最大の魅力です。3ヶ月前、三重県の鳥羽で夕マズメから夜釣りに移行する際、時間帯が変わってもエギを交換することなく、一本で通して釣果を上げることができました。マズメで1杯、夜になってからも2杯と、計3杯の安定した釣果でした。
金テープ下地は光を優しく反射してナチュラルなアピールを演出し、ピンクカラーは視認性も抜群です。アピールしすぎないゴールドの反射は、警戒心の強いイカにも効果的で、マズメの明るい時間帯から夜の暗い時間帯まで、状況を選ばずに使えるのが大きなメリットです。

- マズメ時から夜まで長時間釣りをする人
- 万能性を重視する人
- 上品なカラーが好きな人
- 警戒心の強いイカを攻略したい人
- エギの使い分けを簡単にしたい人
ランキング | エギ名 | 下地 | 適用状況 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
1位 | 軍艦グリーン | 赤テープ | オールラウンド | 夜の定番最強カラー |
2位 | カクテルオレンジ | 赤テープ | 明るい夜・視認性重視 | 個人的実績No.1 |
3位 | ボルカノロック | 赤テープ | 新月・深場 | 2024年最新カラー |
4位 | ムラムラチェリー | ケイムラ | 月夜・常夜灯周り | 万能パイロットエギ |
5位 | ハッスルナイト | 夜光 | 真っ暗・一投目 | 自発光で存在感抜群 |
夜のエギングで釣れるエギの選び方5つのポイント
夜のエギングで確実に釣果を上げるためには、状況に応じた適切なエギ選択が不可欠です。長年の経験から導き出した、夜エギングでのエギ選択の重要ポイントを詳しく解説します。
月の有無で下地カラーを使い分ける
月明かりの有無は夜エギングにおける最重要ファクターです。同じ夜でも月があるかないかで、効果的なエギが大きく変わります。
月明かりがある夜は、シルエット効果を重視した赤テープ下地が効果的です。月明かりをバックに、エギのシルエットが浮き上がって見えるため、イカからの視認性が格段に向上します。実際に満月の夜、軍艦グリーンやカクテルオレンジで爆釣した経験が何度もあります。
一方、新月や曇りで月が見えない夜は、夜光やケイムラなどの自発光系が威力を発揮します。真っ暗な海中では、エギ自体が光ることで存在を知らせることが重要になるからです。
月の状況 | おすすめ下地 | 理由 | 代表的なエギ |
---|---|---|---|
満月~三日月 | 赤テープ・紫テープ | 月明かりでシルエット強調 | 軍艦グリーン、カクテルオレンジ |
新月・曇り | 夜光・ケイムラ | 自発光で存在アピール | ハッスルナイト、ムラムラチェリー |
時間帯に合わせてアピール力を調整
夜の時間帯によって、イカの活性やベイトの動きが変化するため、それに合わせたエギ選択が重要です。
日没直後の薄暗い時間帯は、まだイカの活性が高いため、アピール力の高いラトル入りエギや明るいカラーが効果的です。この時間帯に和歌山県の田辺湾でエギ王LIVEのパッションレッドを使ったところ、開始30分で2杯の釣果を得たことがあります。
深夜になると活性が落ち着くため、ナチュラル系カラーやステイ重視のエギにチェンジします。無駄なアピールは警戒心を高めるだけなので、控えめなアクションが功を奏します。
水深・釣り場の環境を考慮する
釣り場の水深や周辺環境は、エギカラーの見え方に大きな影響を与えます。特に夜は光の届き方が限定的なので、環境に応じた選択が不可欠です。
水深10m以下の浅場では、赤テープ下地のシルエット効果が威力を発揮します。月明かりや常夜灯の光が届きやすく、コントラストがはっきりと現れるからです。
水深15m以上の深場では、紫系カラーや夜光系が効果的です。光が届かない環境では、エギ自体の発光能力や、紫特有の深場での視認性の高さが重要になります。
イカの活性レベルに応じたサイズ選択
夜のイカは昼間と比べて活性や捕食パターンが変化するため、それに合わせたサイズ選択が重要です。
活性が高い時間帯や月明かりが明るい夜は、3.5号~4.0号の大きめサイズでアピールします。大きなシルエットで遠くからでもイカの注意を引くことができます。
活性が低い深夜や新月の暗い夜は、3.0号の控えめサイズが効果的です。警戒心が高まっている状況では、小さくてナチュラルなアピールの方が抱きやすくなります。
ラトル機能の使いどころ
ラトル(音響機能)は夜のエギングにおいて非常に有効な機能です。視覚に頼りにくい夜間において、音によるアピールは強力な武器になります。
釣り開始時の一投目や、広範囲のイカにアピールしたい時は、ラトル入りエギで存在を知らせる戦略が効果的です。その後、反応があったポイントで音なしのエギに変更して食わせる、という使い分けが重要です。
ただし、スレた状況や警戒心の高いイカに対しては、ラトル音が逆効果になることもあるため、状況を見極めた使い分けが必要です。
月明かり→シルエット重視、新月→自発光重視、浅場→赤テープ、深場→紫系、活性高→大きめサイズ、活性低→小さめサイズ
月夜と新月で変わる夜エギングの戦略
夜のエギングにおいて、月の満ち欠けは釣果を大きく左右する最重要要素です。月明かりの有無によってイカの行動パターンが変わるため、それに合わせた戦略が必要になります。
月明かりがある夜のエギ選択
満月から三日月まで、月明かりがある夜はシルエット戦略が基本になります。月明かりをバックライトとして活用し、エギのシルエットを強調することでイカの視認性を高めます。
昨年の中秋の名月の夜、三重県の答志島で釣りをした際の体験が印象的でした。月明かりが海面を照らす幻想的な夜で、軍艦グリーンを使ったところ、月をバックにしたエギのシルエットが水中ではっきりと確認できました。その結果、一晩で7杯という記録的な釣果を上げることができました。
月の明るさ | 最適なエギ | ポイント |
---|---|---|
満月(非常に明るい) | 軍艦グリーン、お月見パープル | 強いシルエット効果を活用 |
上弦・下弦の月(中程度) | カクテルオレンジ、ムラムラチェリー | 適度なアピールとシルエット |
三日月(薄明かり) | ローズゴールド、金アジ | 光の反射とナチュラル感 |
新月・真っ暗な夜のエギ選択
新月や曇りで月が見えない夜は、自発光戦略が基本になります。光のない暗闇では、エギ自体が光ることで存在を知らせることが重要です。
先月の新月の夜、和歌山県の白浜で釣りをした際、最初は赤テープ系のエギを使っていましたが全く反応がありませんでした。しかし、ハッスルナイトに変更した途端にアタリが出始め、最終的に4杯の釣果を上げることができました。真っ暗な海中で夜光下地が放つ微光が、イカにとって魅力的な存在になっていたのです。
新月の夜、水深15mの深場での夜エギング
エギチェンジ:ボルカノロック→1杯ヒット
常夜灯周りでの使い分け
港湾部の常夜灯周りは、人工的な光源を活かした戦略が重要になります。常夜灯の光がエギに与える影響を理解して、適切なカラー選択を行います。
常夜灯の直下は明るいため、ケイムラ系が紫外線に反応して効果的です。一方、常夜灯から離れた暗いエリアでは、夜光系で存在をアピールする戦略が有効です。昨年、三重県の鳥羽港で常夜灯周りを攻めた際、明暗の境界線でムラムラチェリーを使って5杯の釣果を上げた経験があります。
月夜=シルエット重視(赤テープ・紫系)、新月=自発光重視(夜光・ケイムラ)、常夜灯=光源との位置関係で判断
夜のエギングに効果的なカラー別攻略法
夜のエギングにおいて、下地カラーの特性を理解することが釣果アップの鍵となります。それぞれの下地が持つ特徴と効果的な使用場面を詳しく解説します。
赤テープ下地|シルエット強調で確実にアピール
夜のエギングにおける絶対的王者が赤テープ下地です。赤色は水中で最も早く黒に変化する特性があり、強烈なシルエット効果を生み出します。
これまでの経験で最も印象的だったのは、和歌山県の田辺湾での出来事です。満月の夜、赤テープ下地のエギが水中で真っ黒なシルエットを作り出している様子をはっきりと確認できました。その効果は絶大で、他のカラーでは全く反応がなかった場所で、赤テープ系だけが連続ヒットしたんです。
赤テープ下地の最大の魅力は月明かりとの相性の良さです。月をバックライトとして、エギのシルエットを最大限に強調してくれるため、イカからの視認性が格段に向上します。特に水深10m以下の浅場では、その効果が顕著に現れます。
使用場面 | 効果 | おすすめエギ |
---|---|---|
満月の夜 | 強烈なシルエット効果 | 軍艦グリーン、カクテルオレンジ |
常夜灯周り | 光源バックでの影強調 | ボルカノロック、パッションレッド |
浅場(~10m) | 月明かりが届く範囲で最大効果 | 軍艦グリーン、カクテルオレンジ |
ケイムラ・夜光|自発光系で存在感をアップ
光の少ない状況で威力を発揮する自発光系下地です。ケイムラは紫外線に反応して発光し、夜光は蓄光後に自ら光り続けます。
ケイムラの効果を最も実感したのは、月明かりのある夜でした。三重県の答志島でムラムラチェリーのケイムラ下地が月光に反応してほんのりと光っている様子を確認でき、その神秘的な光がイカを強く引きつけていました。一方、夜光系は真っ暗な新月の夜に絶大な効果を発揮します。
自発光系の使い分けポイントは光源の有無です。多少でも光がある環境ではケイムラが効果的で、完全に暗い環境では夜光が威力を発揮します。
金テープ下地|光の反射でナチュラルアピール
控えめながら確実な効果を発揮するナチュラル系下地です。金テープは光を優しく反射し、派手すぎないアピールでスレたイカにも効果的です。
金テープ下地の真価を感じたのは、プレッシャーの高い釣り場での体験でした。多くのエギンガーが訪れる和歌山県の白浜で、派手なカラーでは全く反応がなかった状況で、金アジだけがヒットしたんです。金テープの反射が自然な小魚の鱗の輝きを演出し、警戒心の強いイカでも抱きやすくなっていたのだと思います。
金テープは特にマズメ時から夜への移行期に威力を発揮します。光の条件が刻々と変化する中で、安定したナチュラルアピールを維持できるのが大きなメリットです。
紫系カラー|深場・暗闇での切り札
深場や真っ暗な状況での最終兵器となるのが紫系カラーです。紫は深場での視認性が高く、光の届かない環境で威力を発揮します。
紫系の効果を最も実感したのは、水深20m以上の深場での釣りでした。新月の夜、他のカラーでは全くアタリがなかった状況で、マリアナモンスターだけが反応を示しました。紫特有の深場での視認性の高さが、光の届かない環境でもイカに存在を認識させていたのです。
紫系カラーは特殊な状況での切り札として位置づけています。普通のエギでは対応できない深場や暗闇で、最後の頼みの綱となる存在です。
下地タイプ | 最適な状況 | 効果の特徴 | 代表エギ |
---|---|---|---|
赤テープ | 月夜・浅場 | 強烈なシルエット | 軍艦グリーン |
ケイムラ | 月夜・常夜灯 | 紫外線反応発光 | ムラムラチェリー |
夜光 | 新月・真っ暗 | 蓄光自発光 | ハッスルナイト |
金テープ | マズメ・スレ | ナチュラル反射 | 金アジ |
紫系 | 深場・暗闇 | 深場視認性 | マリアナモンスター |
夜エギングで実績のあるエギブランド比較
夜のエギングにおいて、各ブランドには独自の強みと特色があります。実際に使用した経験をもとに、主要ブランドの特徴を比較解説します。
ブランド | 夜エギングでの特徴 | 代表的なナイトカラー | 価格帯 | 総合評価 |
---|---|---|---|---|
ヤマシタ(エギ王シリーズ) | 安定したフォール姿勢、豊富なカラー展開 | 軍艦グリーン、カクテルオレンジ | 1,000-1,300円 | ★★★★★ |
ダイワ(エメラルダスシリーズ) | 革新的なアクション、特殊機能搭載 | ハッスルナイト、お月見パープル | 1,200-1,800円 | ★★★★☆ |
DUEL(イージーQシリーズ) | パタパタフット、独特な波動 | お月見パープル | 1,000-1,400円 | ★★★☆☆ |
ヤマシタのエギ王シリーズは、夜エギングにおける圧倒的な実績を誇ります。特に軍艦グリーンやカクテルオレンジは、夜釣りの定番として多くのエギンガーに愛用されています。安定したフォール姿勢と絶妙なダートアクションは、低活性のイカにも効果的です。
ダイワのエメラルダスシリーズは、革新的な機能で差別化を図っています。アモラスジョイントの独特なアクションや、ステイシリーズの水平姿勢キープ機能など、他にはない特色があります。特にハッスルナイトは夜光下地の効果が抜群で、真っ暗な夜に威力を発揮します。
夜のエギング初心者が揃えるべきエギセット
夜エギングを始める方に向けて、最低限揃えておくべきエギセットを提案します。様々な状況に対応できる組み合わせを厳選しました。
エントリーセット(3本・予算3,500円程度)
初心者が最初に揃えるべき最小限のエギセットです。これだけで様々な夜の状況に対応できるよう、バランスを重視して選定しました。
エギ名 | 下地 | 対応状況 | 役割 | 価格 |
---|---|---|---|---|
エギ王K 軍艦グリーン 3.5号 | 赤テープ | 月夜・オールラウンド | メインエギ | 約1,200円 |
エギ王K ムラムラチェリー 3.0号 | ケイムラ | 常夜灯・月夜 | サブエギ | 約1,200円 |
エメラルダス ハッスルナイト 3.5号 | 夜光 | 新月・真っ暗 | 特殊状況用 | 約1,400円 |
このセットがあれば、月明かりの有無や時間帯を問わず夜エギングが楽しめます。実際に釣り仲間の初心者にこのセットを勧めたところ、初回の夜釣りで2杯の釣果を上げることができました。
スタンダードセット(5本・予算6,000円程度)
もう少し幅広い状況に対応したい方向けの充実セットです。サイズバリエーションと特殊カラーを追加して、より確実な釣果を目指します。
追加エギ | 特徴 | 使用場面 |
---|---|---|
エギ王K カクテルオレンジ 3.5号 | 視認性抜群・実績No.1 | 明るい月夜・確実に釣りたい時 |
エギ王K マリアナモンスター 3.0号 | 紫×紫・深場特化 | 新月・深場・最後の切り札 |
エキスパートセット(10本・予算12,000円程度)
夜エギングを本格的に楽しみたい方向けの完全装備セットです。あらゆる状況に対応できる万全の体制を整えます。
スタンダードセットに加えて、以下のエギを追加することでプロレベルの夜エギング戦略が可能になります。ブランドの使い分けや、細かなサイズ調整も含めた本格的なローテーションが組めます。
満月の夜、和歌山県田辺湾での夜エギング
21:00-22:00:活性低下でムラムラチェリー3.0号→1杯追加
22:00-23:00:最終兵器カクテルオレンジ3.5号→1杯で計4杯
セット名 | 本数 | 予算 | 対象者 | 対応範囲 |
---|---|---|---|---|
エントリーセット | 3本 | 3,500円 | 初心者 | 基本的な夜の状況 |
スタンダードセット | 5本 | 6,000円 | 中級者 | 幅広い夜の状況 |
エキスパートセット | 10本 | 12,000円 | 上級者 | あらゆる夜の状況 |
夜のエギングでよくある質問
夜エギングを始める方や、なかなか釣果が上がらない方からよく寄せられる質問をまとめました。実体験に基づいた実践的な回答をお伝えします。
夜のエギングで一番釣れる時間帯はいつですか?
経験上、日没後1-2時間と深夜2-4時頃が最も活性が高い時間帯です。日没直後はまだイカの活性が残っており、深夜の時間帯は捕食活動が活発になります。ただし、潮の動きや月の状況によって変わるため、時間帯だけでなく総合的な判断が重要です。
赤テープと夜光、どちらが効果的ですか?
月明かりの有無で使い分けるのが基本です。月がある夜は赤テープでシルエット効果を狙い、新月や曇りの夜は夜光で自発光アピールします。私の経験では、赤テープの方が実績は高いですが、状況によっては夜光でしか釣れない場面もあります。
夜エギングでのアクションのコツはありますか?
夜は昼間よりもゆっくりとしたアクションが効果的です。激しいシャクリよりも、軽くシャクってロングステイを心がけています。イカが追ってきてもエギを見失わないよう、予測しやすい動きを意識することが重要です。
夜釣りで安全に釣りをするための注意点は?
ヘッドライトは必須装備です。足元を照らすためのサブライトも用意し、ライフジャケットの着用も欠かせません。一人での夜釣りは避け、できるだけ複数人で行くことをおすすめします。また、釣り場の下見を明るいうちに済ませておくことも大切です。
夜エギングでライトはどう使えばいいですか?
基本的には海面を直接照らさないことが重要です。イカが警戒して逃げてしまう可能性があります。エギ交換や足元確認の時だけ使用し、キャスト後はすぐに消灯します。赤色LEDライトを使うと、イカへの影響を最小限に抑えられます。
夜でも釣れるエギのサイズは何号がおすすめですか?
基本は3.0号と3.5号の使い分けです。活性が高い時間帯や明るい月夜は3.5号、活性が低い深夜や新月は3.0号を使うことが多いです。秋の新子狙いなら2.5号、春の親イカ狙いなら4.0号も効果的です。
月の状況に応じたエギ選択、ゆっくりとしたアクション、安全装備の徹底、そして何より現場での経験を積むことが最も重要です
まとめ
夜のエギングは昼間とは全く異なる戦略が必要な奥深い釣りです。月明かりの有無によるエギ選択の使い分けが最も重要で、赤テープ下地のシルエット効果と夜光・ケイムラの自発光効果を理解することが釣果アップの鍵となります。
今回紹介したランキング上位のエギ、特に軍艦グリーンやカクテルオレンジは、長年の実績に裏打ちされた確実な選択肢です。初心者の方はまずこれらの定番エギから始めて、徐々に状況に応じた使い分けを覚えていくことをおすすめします。
夜のエギングは安全面への配慮も欠かせません。適切な装備と準備をしっかりと整えて、素晴らしい夜釣りの世界を楽しんでください。月明かりの下でイカとのやり取りを楽しむ時間は、きっと忘れられない思い出になるはずです。
