釣りの荷物をコンパクトにまとめたい、ランガンスタイルで身軽に移動したい、そんなアングラーにとって小型タックルボックスは必須アイテムです。
特にアジングやメバリングなどのライトゲームでは、軽量でコンパクトなタックルボックスがあることで、釣行の快適性が大きく向上します。
しかし、小型といっても素材やサイズ、機能性は様々で、どれを選べば良いか迷ってしまうのも事実。
そこで今回は、長年様々なタックルボックスを使い込んできた経験から、本当におすすめできる小型タックルボックス10選をご紹介します。
ハードタイプ・ソフトタイプそれぞれの特徴から、釣法別の選び方まで詳しく解説していきますので、あなたの釣行スタイルにぴったりのタックルボックスが見つかるはずです。

【ハードタイプ】小型タックルボックスおすすめ6選
ここからは、実際に使ってみて本当におすすめできるハードタイプの小型タックルボックスをご紹介します。
商品名 | サイズ | 重量 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|---|---|
メイホウ VS-3070 | 375×230×200mm | 1.6kg | 2段収納・コンパクト | 3,000円台 |
メイホウ VS-7010 | 356×230×180mm | 1.2kg | スライドトレイ | 2,500円台 |
ダイワ TB3000 | 313×233×222mm | 1.4kg | 椅子機能・作業台 | 3,500円台 |
ダイワ PB-2000R | 280×180×130mm | 0.8kg | 防水性・超コンパクト | 2,800円台 |
プラノ 1349-00 | 330×180×160mm | 1.1kg | クリア仕様 | 2,200円台 |
シマノ BK-021R | 275×360×275mm | 1.8kg | ハード&ソフト | 7,000円台 |
メイホウ VS-3070|コンパクトながら2段収納で機能性抜群
メイホウのVS-3070は、小型タックルボックスの定番中の定番と言える存在です。
実際に2年ほど愛用していますが、上下2段の収納スペースが想像以上に便利で、ルアーケースとワームケースを分けて収納できるのが気に入っています。特に耐衝撃性の高いボディは、磯場での使用でも安心感があります。
地元の漁港でのアジング釣行
トランク型のロック機能で、移動中に中身がこぼれる心配なし

- アジング・メバリング専門の人
- コンパクトさと収納力を両立したい人
- 初めて小型タックルボックスを買う人
- 信頼性の高いメーカー品を選びたい人
- 3000円台の予算で考えている人
メイホウ VS-7010|スライドトレイで整理整頓が簡単
スライド式のトレイが特徴的なこのモデルは、アイテムの出し入れがとてもスムーズです。
先月の夜釣りで使ったときも、暗い中でも目当てのルアーをすぐに見つけることができました。2段にスライドするトレイのおかげで、下段に収納したものも楽に取り出せるんです。カラーバリエーションが豊富なのも、好みに合わせて選べて嬉しいポイントですね。

- アイテムの出し入れを頻繁にする人
- 暗い時間帯の釣りが多い人
- カラーにこだわりたい人
- 機能的なトレイ式を求める人
- 軽量性を重視する人
ダイワ TB3000|椅子にもなる万能小型ボックス
小型なのに椅子として使えるのが最大の魅力で、長時間の釣行では本当に重宝します。
釣り仲間の間でも評価が高く、「小型なのにこんなにしっかりしているのか」とよく驚かれます。上蓋がトレースタンドとして使えるのも実用的で、仕掛け作りの際にとても便利です。インナートレー付きで小物整理もしやすく、機能性と耐久性のバランスが絶妙な一品だと思います。

- 椅子機能も欲しい人
- 作業台として使いたい人
- 長時間の釣行が多い人
- 多機能性を重視する人
- ダイワブランドが好きな人
プラノ 1349-00|クリア仕様で中身が見やすい
透明な蓋で中身が一目瞭然という、シンプルながら実用的な特徴が魅力です。
使ってみると分かるのですが、何が入っているかすぐに分かるのは想像以上に便利なんです。上下2段の収納に加えて、大型ハンドルで持ち運びもしやすい設計になっています。アメリカの老舗ブランドらしい頑丈な作りで、価格も手頃なのでコストパフォーマンスは抜群だと思います。

- 中身を確認してから開けたい人
- コストパフォーマンスを重視する人
- シンプルな機能で十分な人
- 海外ブランドに興味がある人
- 頑丈さを求める人
シマノ ロッドレスト タックルバッグ BK-021R|ハードとソフトの良いとこ取り
ハードタイプとソフトタイプの中間的な位置づけで、両方の良いところを併せ持ったユニークなモデルです。
EVA素材のハード構造でありながら、ショルダーベルトで肩掛けもできる設計が秀逸です。ロッドレストが標準装備されているのも便利で、仕掛け作りや小休憩時に重宝します。シマノらしい品質の高さと、機能性のバランスが取れた一品だと感じています。

- ハードとソフトで迷っている人
- ロッドレスト機能が欲しい人
- ショルダー使用もしたい人
- シマノブランドを信頼する人
- 多機能性を求める人
【ソフトタイプ】小型タックルボックスおすすめ4選
続いて、軽量性と機動性が魅力のソフトタイプをご紹介します。
商品名 | サイズ | 重量 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|---|---|
メジャークラフト MTB-30 | 330×260×250mm | 軽量 | ロッドホルダー2本 | 4,000円台 |
アブガルシア メッシュボックス | 350×200×150mm | 超軽量 | 丸洗い可能 | 1,500円台 |
ティクト コンパクトバッカンⅡ | 310×220×220mm | 0.8kg | ライトゲーム専用 | 8,000円台 |
DRESS バッカン ミニ | 220×300×290mm | 1.4kg | スタイリッシュ | 8,500円台 |
ティクト ライトゲームコンパクトバッカンⅡ|ライトゲーム専用設計
ライトゲーム専用に設計されただけあって、細部まで配慮が行き届いた優秀なバッカンです。
4本立てのロッドホルダーに加えて、ショックリーダーホルダーまで付いているのには感動しました。重量わずか0.8kgという軽量設計でありながら、必要な機能がすべて揃っているんです。カラーも4色から選べて、どれもセンスの良い色合いになっています。価格は少し高めですが、それに見合う価値は十分にあると思います。

- ライトゲーム専門の人
- 軽量性を最重視する人
- 多機能なバッカンが欲しい人
- 品質にこだわりたい人
- 専用設計の安心感が欲しい人
DRESS バッカン ミニ|スタイリッシュなデザインが魅力
見た目のスタイリッシュさでは、今回紹介する中でも群を抜いているDRESSのバッカンミニ。
機能面でも妥協がなく、防水仕様の内部構造や充実したオプションパーツなど、実用性もしっかり考えられています。2mm厚のEVA素材で耐久性も申し分なし、釣り場で目立つおしゃれな外観が所有欲を満たしてくれます。ロッドホルダーやマルチホルダーをカスタマイズして、自分だけのオリジナル仕様にできるのも楽しいですね。

- デザイン性を重視する人
- カスタマイズを楽しみたい人
- 防水性能が欲しい人
- 所有欲を満たしたい人
- 他人と差をつけたい人
小型タックルボックスを選ぶべき理由
なぜ大型ではなく小型のタックルボックスを選ぶべきなのか。
実際に様々なサイズのタックルボックスを使ってきた経験から言うと、釣行スタイルによっては小型の方が圧倒的に使いやすい場面が多いんです。
軽量で疲れにくい
大型のタックルボックスは確かに収納力抜群ですが、荷物を詰め込むとかなりの重量になってしまいます。
一方で小型タックルボックスなら、中身を詰め込んでも5kg以下に抑えることが可能です。
先日も地元の防波堤で3時間ほど釣りをしましたが、小型タックルボックス一つで十分事足りました。
移動時の負担が少ないと、それだけ釣りに集中できるんですよね。
ランガン釣行に最適
アジングやエギングなど、ポイントを次々と移動するランガン釣行では、小型タックルボックスの威力を実感します。
大型ボックスを引きずって移動するのは現実的ではありませんし、足場の悪い磯場などでは特に差が出ます。
ちなみに私がよく行く某漁港では、テトラポッドの上を移動することが多いのですが、片手で持てる小型ボックスなら安全に移動できるんです。
初心者にも扱いやすい
釣りを始めたばかりの頃は、そもそもどんな道具が必要かもよくわからないものです。
大型ボックスを買ってしまうと「空いているスペースを埋めなければ」という心理が働いて、不要なものまで買い込んでしまうことがあります。
小型タックルボックスなら、本当に必要なものだけを厳選する習慣が身につくので、初心者には特におすすめですね。
小型タックルボックスのメリット・デメリット
小型タックルボックスを検討する前に、メリットとデメリットをしっかり把握しておきましょう。
メリット
持ち運びの負担が少ない
これまで色々試してきましたが、やはり軽量であることの恩恵は計り知れません。
特に女性アングラーや年配の方にとって、重いタックルボックスは釣行の大きなハードルになりがちです。
実際に釣り仲間の奥様も、小型タックルボックスに変えてから「釣行回数が増えた」と喜んでおられました。
ポイント移動がスムーズ
ランガンでは、タックルボックスの機動性が釣果に直結することもあります。
魚の反応が薄い時、素早く次のポイントに移動できるかどうかで、その日の釣果が大きく変わるんです。
先月の夜釣りでも、小型ボックス派の釣り仲間が次々とポイントを移動して好釣果を上げる一方で、大型ボックスを使っている人は移動が億劫になって釣果に差が出ていました。
必要なものだけに絞れる
限られたスペースだからこそ、本当に使うものを見極める目が養われます。
これは意外と重要で、道具選びが上達すると釣りの技術も向上するんです。
無駄なものを持たない習慣がつくと、釣り場での動きも無駄がなくなって効率的になりますよ。
メリット | デメリット |
---|---|
軽量で持ち運びが楽
ランガン釣行に最適
必要なものを厳選できる
初心者にも扱いやすい
価格が比較的安い
|
収納力に限界がある
対応釣法が限定される
予備タックルを多く持てない
ファミリー釣行には不向き
|
デメリット
収納力に限界がある
当然ながら、大型ボックスほどの収納力は期待できません。
色々な釣りを一度に楽しみたい場合や、予備のタックルを大量に持参したい場合には物足りなさを感じることもあります。
ただし、これは使い方次第でカバーできる部分も多いんです。
対応釣法が限定される
オフショアジギングや投げ釣りなど、大きなタックルを使う釣りには不向きです。
とはいえ、最近のライトゲーム人気を考えると、小型タックルボックスで対応できる釣りの方が多いのも事実ですね。
小型タックルボックスの選び方
小型タックルボックス選びで失敗しないためのポイントを、実体験を交えながら解説していきます。
素材で選ぶ(ハード vs ソフト)
タックルボックスの素材選びは、使用場面と個人の好みで決まります。
個人的には、磯場や足場の悪い場所によく行く方はハードタイプ、港湾部での釣りが多い方はソフトタイプがおすすめです。
サイズと容量を決める
小型タックルボックスの容量は、10L〜25L程度が一般的です。
容量 | 適した釣法 | 収納目安 | 向いている人 |
---|---|---|---|
10L〜15L | アジング・メバリング | ワーム・ジグヘッド・小物 | ライトゲーム専門 |
15L〜20L | エギング・ライトショアジギング | エギ・メタルジグ・ライン類 | 中型ルアーゲーム |
20L〜25L | 堤防五目釣り・バス釣り | 多種類のルアー・仕掛け | 複数釣法対応 |
収納方式を確認する
収納方式によって、使い勝手が大きく変わってくるんです。
実際に使ってみて感じるのは、自分がよく使うタックルの種類と収納方式の相性の重要性ですね。
主な収納方式の特徴
仕切り板式:自由にレイアウトを変更できるが、小さなアイテムが混ざりやすい
トレイ式:種類別に整理しやすく、取り出しも簡単だが容量効率はやや劣る
ケース収納式:専用ケースを組み合わせるタイプで、最も整理整頓しやすい
持ち運び方法をチェック
小型でも、持ち運び方法によって疲労度は大きく変わります。
ハンドルタイプ、ショルダータイプ、バックパックタイプなど様々ありますが、釣行距離と荷物の重さを考慮して選ぶのがコツです。
付加機能を比較する
最近の小型タックルボックスには、便利な機能が満載です。
ロッドホルダー、プライヤーホルダー、ドリンクホルダー、LED照明、防水機能など。ただし機能が多いほど価格も上がるので、本当に必要な機能を見極めることが大切です。
釣法別おすすめ小型タックルボックス
どの釣りをメインにするかによって、最適なタックルボックスは変わってきます。
アジング・メバリング向け
軽量コンパクトが求められるライトゲームでは、10L〜15L程度のサイズが最適です。
特におすすめなのはメイホウ VS-3070やティクト コンパクトバッカンⅡです。どちらもライトゲーム専用と言っても過言ではない設計になっています。
ワームケースとジグヘッドケースがきれいに収まるサイズ感、夜釣りでも使いやすい開閉しやすさ、ランガン時の軽量性を重視しましょう。
エギング向け
エギのサイズを考えると、15L〜20L程度の容量が使いやすいでしょう。
ダイワ TB3000やメジャークラフト MTB-30なら、3.5号エギも楽々収納できます。
バス釣り向け
多種多様なルアーを使うバス釣りでは、カスタマイズ性の高いモデルがおすすめです。
仕切り板で自由にレイアウトできるメイホウ VS-7010なら、ルアーサイズに合わせて調整可能です。
堤防釣り向け
長時間の釣行が多い堤防釣りでは、椅子としても使えるモデルが重宝します。
ダイワ TB3000なら座れるうえ、作業台としても使えて一石二鳥です。
釣法 | 推奨容量 | おすすめモデル |
---|---|---|
アジング・メバリング | 10L〜15L | VS-3070、コンパクトバッカンⅡ |
エギング | 15L〜20L | TB3000、MTB-30 |
バス釣り | 15L〜25L | VS-7010、BK-021R |
堤防釣り | 20L〜25L | TB3000、バッカン ミニ |
小型タックルボックスと合わせて使いたいアイテム
小型タックルボックスの機能性をさらに高めるアイテムをご紹介します。
専用ケース類
小型タックルボックス内の整理整頓には、専用ケースが必須です。
メイホウのリバーシブルケースやワームケース、ダイワのマルチケースなど、各メーカーから様々なサイズが販売されています。タックルボックスの内寸に合わせて選ぶのがコツですね。
ロッドスタンド
ハードタイプのタックルボックスなら、後付けのロッドスタンドが便利です。
メイホウやダイワから、タックルボックスに取り付けられるロッドホルダーが販売されています。仕掛け作りや小休憩時に重宝しますよ。
追加オプション
プライヤーホルダー、ドリンクホルダー、サイドボックスなど、オプションパーツでカスタマイズするのも楽しみの一つです。
自分の釣行スタイルに合わせて、必要な機能を追加していけば、世界に一つだけのオリジナルタックルボックスが完成します。
まずは基本のタックルボックスを使い込んで、本当に必要な機能を見極めてからオプションを追加しましょう。一度に色々買うより、段階的にカスタマイズする方が失敗が少ないです。
まとめ|小型タックルボックスで快適な釣行を
小型タックルボックスは、現代の釣行スタイルに欠かせないアイテムになっています。
特にライトゲームの人気が高まる中、軽量でコンパクトなタックルボックスの需要はますます増えていくでしょう。
今回ご紹介した10選の中から、あなたの釣行スタイルに最も合うものを選んでいただければと思います。ハードタイプなら耐久性と機能性、ソフトタイプなら軽量性と機動性がそれぞれの魅力です。
実際に使ってみて感じるのは、適切なサイズの小型タックルボックスがあることで、釣りの準備から片付けまでがスムーズになり、釣り自体により集中できるようになることです。
重い荷物に悩まされることなく、身軽なスタイルで釣行を楽しんでください。きっと新しい釣りの楽しさを発見できるはずです。
