シーバス釣りで避けて通れないのが「イナッコパターン」です。夏から秋にかけて全国の河川や港湾部で見られるこのパターンは、ボラの幼魚であるイナッコを積極的に捕食するシーバスを狙う釣り方です。
長年この釣りを続けてきた経験から言うと、イナッコパターンを制する者がシーバス釣りを制すると言っても過言ではありません。
結論、イナッコパターンにおすすめの最強ルアーはポジドライブガレージ ジグザグベイト80Sです。
実際に東京湾奥の荒川で使用した際、S字アクションでイナッコの逃げる軌道を完璧に再現し、これまで反応がなかった状況でも確実にバイトを得ることができました。
この記事では、6月から12月まで長期間楽しめるイナッコパターンの攻略法を、最新ルアー情報と実体験を交えながら詳しく解説していきます。

- イナッコパターンとは?ボラの幼魚を狙うシーバス釣りの基本
- 2025年最新!イナッコパターン最強ルアー10選
- 1位:ポジドライブガレージ ジグザグベイト80S|S字アクションで差をつける最新シンペン
- 2位:シマノ エクスセンス カウンターウェイク120F|飛距離と引き波を両立した革新ウェイク
- 3位:ダイワ モアザン クロスウェイク90F-SSR|表層系の新定番ウェイクベイト
- 4位:ブルーブルー スネコン90S|独特なS字軌道が効く注目シンペン
- 5位:ポジドライブガレージ フリルドスイマー75F|立ち上がり抜群のフローティングミノー
- 6位:邪道 ごっつぁんミノー89F|軽量ボディで繊細アプローチ
- 7位:アイマ コスケ110F|高速巻き対応の実績派フローティングミノー
- 8位:マングローブスタジオ マリブ92|控えめアクションの隠れた名作
- 9位:アイマ コモモSF-125|不動の人気を誇る定番フローティングミノー
- 10位:タックルハウス TKLM11|伝説の実績を持つ表層系ルアー
- 夏から秋まで通用!時期別イナッコパターン攻略法
- 群れを見つけて確実にキャッチ!ポイント選びのコツ
- 下げ潮5分がゴールデンタイム!潮回りと時間帯の極意
- スローリトリーブが基本!イナッコパターンの釣り方
- ML~Mクラスが最適!イナッコパターン向けタックル
- 反応がない時はココをチェック!トラブル解決法
- 荒川・隅田川も攻略可能!全国対応のイナッコパターン
- よくある質問|イナッコパターン攻略Q&A
イナッコパターンとは?ボラの幼魚を狙うシーバス釣りの基本
シーバス釣りにおけるイナッコパターンとは、ボラの幼魚であるイナッコをメインベイトとしたシーバスの捕食行動を狙う釣り方です。
これまで数多くのパターンを経験してきましたが、イナッコパターンほど安定して結果が出せるパターンは他にありません。
イナッコの正体|ボラの幼魚サイズと特徴
イナッコとは、ボラの幼魚のことで、一般的には8cm~30cm程度のサイズを指します。
ボラは出世魚で、サイズによって呼び名が変わります。
成長段階 | サイズ | 呼び名 |
---|---|---|
稚魚 | 2~5cm | ハク |
幼魚 | 8~30cm | イナッコ |
若魚 | 30~40cm | スバシリ・イナ |
成魚 | 40cm以上 | ボラ・トド |
実際に釣り場でイナッコの群れを観察してみると、彼らは動物プランクトンを求めて表層から中層を泳ぎ回っています。
長年の経験から言うと、イナッコは非常に活発で、群れで行動することが多いため、シーバスにとって格好の捕食対象となるのです。
6月~12月がメインシーズン|時期別サイズ変化
イナッコパターンが成立する時期は、6月中旬から12月初旬までと非常に長期間にわたります。
これまでの釣行記録を振り返ってみると、時期によってイナッコのサイズが変化し、それに合わせてシーバスの捕食行動も変わってきます。
時期 | イナッコサイズ | パターンの特徴 |
---|---|---|
6月~7月 | 8~12cm | 表層での捕食が中心 |
8月~9月 | 12~18cm | 中層まで追い回す |
10月~12月 | 18~25cm | ランカーシーバスが釣れやすい |
先月も荒川でイナッコの群れを確認しましたが、10月に入ってからは明らかにサイズが大きくなっており、それに伴ってヒットするシーバスも大型化していました。
カビボラパターンは晩秋の特別な狙い目
晩秋になると、水温変化により白点病にかかったイナッコが現れます。
これがいわゆる「カビボラ」と呼ばれる状態で、弱って泳ぎが不自由になったイナッコをシーバスが集中的に狙う絶好のチャンスです。
昨年の11月に旧江戸川で遭遇したカビボラパターンでは、普段は警戒心の強いランカークラスのシーバスも積極的にボイルを繰り返していました。
カビボラを見つけたら、通常よりもゆっくりとした動きでルアーを操作することで、弱ったベイトを演出できます。
2025年最新!イナッコパターン最強ルアー10選
長年のイナッコパターン攻略で様々なルアーを試してきた結果、2025年現在最も効果的なルアーをランキング形式でご紹介します。
特に上位3つのルアーは、どんな状況でも頼りになる実績抜群のアイテムです。
順位 | 商品名 | 特徴 | おすすめ度 | 向いているシチュエーション |
---|---|---|---|---|
1位 | ポジドライブガレージ ジグザグベイト80S | 革新的なS字アクションでイナッコの逃げる軌道を完璧に再現 スローリトリーブでも安定した中層レンジキープが可能 |
★★★★★ | 従来のシンペンで反応がない状況 中層レンジを正確に攻めたい時 |
2位 | シマノ エクスセンス カウンターウェイク120F | ウェイクベイトの弱点である飛距離不足を解決した革新モデル 引き波を立てながら弱ったイナッコを演出 |
★★★★★ | 沖のボイルを狙う時 ランカーサイズを狙いたい時 |
3位 | ダイワ モアザン クロスウェイク90F-SSR | 水面から30cmまでの表層レンジを完璧にカバー デッドスローでも安定したスネークロールアクション |
★★★★★ | ナイトゲーム 常夜灯周りを効率的に攻める時 |
4位 | ブルーブルー スネコン90S | 他にはない独特なS字軌道でスレたシーバスにも効果的 15gの重量で飛距離も申し分なし |
★★★★☆ | プレッシャーの高いエリア 他のアングラーと差をつけたい時 |
5位 | ポジドライブガレージ フリルドスイマー75F | 着水直後の立ち上がりの良さが最大の特徴 ロール主体のアクションでイナッコサイズにマッチ |
★★★★☆ | ボイル撃ち チャンスを確実にものにしたい時 |
6位 | 邪道 ごっつぁんミノー89F | 8gの軽量ボディで繊細なアプローチが可能 澄潮時のシビアなコンディションで実績抜群 |
★★★★☆ | プレッシャーの高い釣り場 澄潮時やシャローエリア |
7位 | アイマ コスケ110F | 高速リトリーブでも破綻しないアクション 110mmサイズは秋のイナッコパターンにベストマッチ |
★★★★☆ | デイゲーム 高速巻きでアグレッシブに攻めたい時 |
8位 | マングローブスタジオ マリブ92 | 控えめで自然なアクションがシビアな状況の救世主 ドリフトでの使用にも最適 |
★★★★☆ | 警戒心の強いシーバスが多い都市部河川 ドリフトテクニックを使いたい時 |
9位 | アイマ コモモSF-125 | 長年にわたる実績と信頼性で多くのアングラーから支持 125mmサイズで大きくなったイナッコにマッチ |
★★★★☆ | 定番ルアーで確実な釣果を得たい時 初心者の最初の一本として |
10位 | タックルハウス TKLM11 | シーバス界の伝説的ルアーとして今なお第一線で活躍 11gの絶妙な重量設定で飛距離と操作性のバランスが良好 |
★★★★☆ | 伝説的な実績を体験したい時 様々な状況に対応したい時 |
1位:ポジドライブガレージ ジグザグベイト80S|S字アクションで差をつける最新シンペン
イナッコの逃げる軌道を完璧に再現する革新的なS字アクションが、このルアー最大の武器です。
実際に東京湾奥の中川で使用した際、従来のシンキングペンシルでは反応がなかった状況でも、ジグザグベイト80Sに変えた途端に連続ヒットを記録しました。特に印象的だったのは、イナッコが蛇行しながら逃げる様子を忠実に再現できる点で、シーバスが明らかに興味を示していました。

スローリトリーブでもアクションが破綻せず、25cm前後のレンジを安定してキープできるため、イナッコの下を狙う戦略に最適です。
- 従来のシンペンで反応がない状況を打開したい人
- イナッコの動きを忠実に再現したい人
- スローリトリーブでも確実にアクションさせたい人
- 中層レンジを正確に攻めたい人
- 最新のルアーテクノロジーを体験したい人
2位:シマノ エクスセンス カウンターウェイク120F|飛距離と引き波を両立した革新ウェイク
従来のウェイクベイトの弱点である飛距離不足を見事に解決した画期的なルアーです。
先月の豊洲ぐるり公園での釣行では、沖のイナッコの群れまで確実に届く飛距離と、水面に背中を出しながら泳ぐアクションが功を奏し、80cmオーバーのランカーシーバスをキャッチすることができました。知人のベテランアングラーも「こんなに飛ぶウェイクベイトは初めて見た」と驚いていたほどです。

テロテロ巻きで水面に引き波を立てながら、弱ったイナッコを演出できるため、警戒心の強いシーバスにも効果抜群です。
- 沖のボイルを確実に射程に収めたい人
- 水面でのエキサイティングな釣りを楽しみたい人
- 弱ったイナッコを演出したい人
- ランカーサイズを狙いたい人
- 飛距離重視の釣りをしたい人
3位:ダイワ モアザン クロスウェイク90F-SSR|表層系の新定番ウェイクベイト
水面から30cmまでの表層レンジを完璧にカバーする、イナッコパターンの新定番ルアーです。
これまで色々なウェイクベイトを使ってきましたが、クロスウェイク90F-SSRほど安定したアクションを見せるルアーはありません。実際に隅田川の常夜灯周りで使用した際、スネークロールアクションと引き波が絶妙にマッチし、岸際に溜まっていたイナッコの群れを意識したシーバスを次々と誘い出すことができました。

SSRモデルは従来品よりも浅いレンジ設定で、イナッコが浮いている状況にベストマッチします。
- 表層レンジを丁寧に攻めたい人
- ナイトゲームメインのアングラー
- 安定したアクションを求める人
- 常夜灯周りを効率的に攻めたい人
- 定番ルアーで確実な釣果を得たい人
4位:ブルーブルー スネコン90S|独特なS字軌道が効く注目シンペン
他にはない独特なS字軌道で、スレたシーバスにも新鮮な刺激を与えるシンキングペンシルです。
釣り仲間から勧められて購入しましたが、正直最初は半信半疑でした。しかし実際に使ってみると、従来のシンペンとは明らかに異なる動きで、シーバスの反応が段違いでした。特に旧江戸川のプレッシャーの高いエリアで威力を発揮し、他のルアーでは口を使わないシーバスがスネコンには反応してくれました。

15gの重量で飛距離も申し分なく、中層のイナッコにアプローチする際の第一選択肢として重宝しています。
- スレたシーバスを攻略したい人
- 他のアングラーと差をつけたい人
- 独特なアクションを試したい人
- プレッシャーの高いエリアで釣りをする人
- 中層レンジを効率的に探りたい人
5位:ポジドライブガレージ フリルドスイマー75F|立ち上がり抜群のフローティングミノー
着水直後の立ち上がりの良さが最大の特徴で、ボイル撃ちに絶大な威力を発揮します。
ボイルが起きた瞬間にキャストして、着水と同時にアクションを開始できるため、チャンスを確実にものにできます。実際に荒川でイナッコボイルが発生した際、フリルドスイマー75Fの素早い立ち上がりのおかげで、ボイルの直前にルアーをベイトボールの手前に送り込むことができ、見事にヒットに持ち込めました。

10gの軽量ボディながら、ロール主体のアクションでイナッコサイズにマッチした動きを演出できます。
- ボイル撃ちを得意にしたい人
- 着水直後からアクションさせたい人
- チャンスを確実にものにしたい人
- 軽量ルアーを好む人
- 繊細なアプローチが必要な場面が多い人
6位:邪道 ごっつぁんミノー89F|軽量ボディで繊細アプローチ
8gの軽量ボディで、プレッシャーの高い状況での繊細なアプローチを可能にします。
重いルアーでは警戒されてしまう状況で真価を発揮し、特に澄潮時のシビアなコンディションでの実績が抜群です。先月の中川での釣行では、他のルアーでは全く反応がなかった状況で、ごっつぁんミノーに変えた途端にバイトが連発しました。

シャローエリアでのスローリトリーブに最適で、警戒心の強いイナッコパターンのシーバスにも効果的です。
- プレッシャーの高い釣り場でよく釣りをする人
- 繊細なアプローチを重視する人
- 澄潮時の攻略法を身につけたい人
- 軽量ルアーの可能性を探りたい人
- シャローエリア専門の人
7位:アイマ コスケ110F|高速巻き対応の実績派フローティングミノー
高速リトリーブでも破綻しないアクションが特徴で、デイゲームでの実績が抜群です。
長年愛用している一軍ルアーの一つで、特に夏場のデイゲームでは欠かせない存在です。実際に豊洲での日中の釣行で、高速巻きによる強いアピールでイナッコの群れを散らし、それに反応したシーバスを連続でキャッチした経験があります。

110mmのサイズは秋のイナッコパターンにベストマッチし、大型のシーバスにも十分アピールできます。
- デイゲームメインのアングラー
- 高速巻きでアグレッシブに攻めたい人
- 秋のランカーシーズンを楽しみたい人
- 実績重視でルアーを選びたい人
- アクティブな釣りを好む人
8位:マングローブスタジオ マリブ92|控えめアクションの隠れた名作
控えめで自然なアクションが、シビアな状況での救世主となるシンキングペンシルです。
派手なアクションのルアーが多い中、マリブ92の自然な泳ぎは他に類を見ません。実際に使ってみると、その絶妙なバランスに感動すら覚えます。特に警戒心の強いシーバスが多い都市部河川では、この控えめなアクションが効果絶大で、何度も窮地を救ってくれました。

ドリフトでの使用にも最適で、流れに乗せて自然にイナッコの群れに近づけることができます。
- 自然なアクションを重視する人
- シビアな状況を打開したい人
- ドリフトテクニックを身につけたい人
- 都市部河川での釣りが多い人
- 隠れた名作を探している人
9位:アイマ コモモSF-125|不動の人気を誇る定番フローティングミノー
長年にわたる実績と信頼性で、多くのアングラーから愛され続けているフローティングミノーです。
シーバス釣りを始めた頃から使い続けているルアーの一つで、その安定したパフォーマンスには今でも驚かされます。実際に様々な状況で使用してきましたが、コモモSF-125の安定感は他のルアーでは得られない安心感があります。釣り仲間にも勧めることが多く、初心者からベテランまで幅広く支持されているのも納得です。

125mmのサイズは秋の大きくなったイナッコにマッチし、ランカーサイズのシーバスにもしっかりアピールできます。
- 定番ルアーで確実な釣果を得たい人
- 長年の実績を重視する人
- 初心者で最初の一本を探している人
- 安定したパフォーマンスを求める人
- ランカーサイズを狙いたい人
10位:タックルハウス TKLM11|伝説の実績を持つ表層系ルアー
シーバス界の伝説的ルアーとして、今なお多くのアングラーから絶大な支持を受けています。
ベテランアングラーに勧められて使い始めましたが、その実績の高さには本当に驚かされました。発売から長い年月が経っているにも関わらず、現在でも第一線で活躍し続けているのは、それだけ完成度が高い証拠だと思います。実際に東京湾奥の様々なポイントで使用してきましたが、TKLM11の安定した釣果には何度も助けられました。

11gの絶妙な重量設定で、飛距離と操作性のバランスが非常に良く、様々な状況に対応できます。
- 伝説的な実績を体験したい人
- 古典的なルアーの魅力を知りたい人
- バランスの良いルアーを求める人
- ベテランアングラーとの共通話題が欲しい人
- 長年愛され続けるルアーを使いたい人
夏から秋まで通用!時期別イナッコパターン攻略法
イナッコパターンは時期によってアプローチ方法を変えることで、より確実な釣果を得ることができます。
これまでの経験をもとに、各時期の特徴と効果的な攻略法を詳しく解説していきます。
6月~7月|小型イナッコには8~10cmルアーでアプローチ
初夏のイナッコパターンは、ハクからイナッコに成長したばかりの小型個体がメインターゲットとなります。
この時期のイナッコは8~12cm程度で、まだ警戒心もそれほど強くありません。実際に6月の荒川で観察したイナッコは、日中でも表層付近を悠々と泳いでおり、シーバスの捕食行動も比較的確認しやすい状況でした。
使用するルアーは、ベイトサイズに合わせた8~10cm程度が効果的です。マリブ78やごっつぁんミノー89Fなど、小型で繊細なアクションのルアーが威力を発揮します。
この時期の狙い目は夕マズメから夜間にかけてで、常夜灯周りでの表層攻略が基本となります。
8月の真夏|ナイトゲーム中心で表層を丁寧に探る
真夏の8月は、高水温により日中のシーバス活性が大幅に低下する時期です。
しかし夜間になると状況は一変し、涼しくなったタイミングでイナッコの群れが活発に動き始めます。先月の豊洲での夜釣りでは、22時を過ぎた頃から急にイナッコのざわつきが始まり、それに呼応するようにシーバスのボイルが各所で発生しました。
この時期はナイトゲーム一択で、クロスウェイク90F-SSRやカウンターウェイク120Fなどのウェイクベイトが効果的です。テロテロ巻きで水面に引き波を立てながら、弱ったイナッコを演出するのがコツです。
狙うべき時間帯は21時以降の完全に暗くなってからで、特に下げ潮のタイミングが狙い目となります。
9月~10月|12~14cmルアーでランカーサイズも視野に
秋に入ると、イナッコのサイズが12~18cm程度まで成長し、シーバス釣りのハイシーズンが到来します。
この時期のイナッコは体力もついてきて、シーバスから逃げる動きも俊敏になります。実際に9月の旧江戸川で観察した際、イナッコが蛇行しながら逃げる様子を確認でき、この動きをルアーで再現することの重要性を再認識しました。
使用するルアーは12~14cm程度にサイズアップし、コスケ110FやコモモSF-125など、やや大型のルアーが効果的です。また、ジグザグベイト80Sのような独特なアクションのシンペンも威力を発揮します。
この時期はランカーサイズのシーバスも積極的に捕食するため、太めのラインとしっかりしたタックルでの挑戦をおすすめします。
11月~12月|カビボラパターンで弱ったベイトを演出
晩秋から初冬にかけては、水温変化により弱ったカビボラが狙い目となります。
昨年の11月に中川で遭遇したカビボラの群れは、白点病の影響で明らかに動きが鈍く、普段は警戒心の強いシーバスも積極的にアタックしていました。このような状況では、通常よりもスローなアプローチが効果的です。
ルアーはゆっくりとした動きで弱ったベイトを演出できるものを選択し、マリブ92のような控えめなアクションのシンペンや、デッドスローでも泳ぐウェイクベイトが有効です。
この時期の狙い目は日中の温かい時間帯で、陽が当たって水温が上がったタイミングでの捕食行動を狙います。
群れを見つけて確実にキャッチ!ポイント選びのコツ
イナッコパターンの成功は、イナッコの群れが集まりやすいポイントの選択にかかっています。
長年の経験から、90%の確率でシーバスが潜んでいるポイントの特徴をお教えします。
シャローエリアの岸際|イナッコが身を寄せる第一候補
水深1~2m程度のシャローエリアは、イナッコが身を隠すのに最適な環境です。
特に岸際に沿って流れる緩い流れは、イナッコが動物プランクトンを捕食するのに適しており、大きな群れが形成されやすい場所です。実際に隅田川のシャローエリアで観察した際、数百匹規模のイナッコの群れが岸際を移動しており、その下では確実にシーバスがスタンバイしていました。
シャローエリアでの攻略は、下げ潮時に威力を発揮します。潮が引くことでイナッコの居場所がなくなり、群れが動き出すタイミングでシーバスの捕食スイッチが入ります。
水深が浅いため、ルアーは表層から中層レンジを意識し、フローティングミノーやシンペンでのスローリトリーブが効果的です。
常夜灯周りの明暗部|ナイトゲームの鉄板スポット
常夜灯の光が作り出す明暗部は、イナッコが集まりやすく、シーバスが待ち伏せするポイントです。
光に集まったプランクトンを求めてイナッコが集結し、それを狙ってシーバスも接近してきます。先月の豊洲ぐるり公園での釣行では、常夜灯周りで確認できたイナッコの群れが、時間とともに明部から暗部へと移動し、その境界線でシーバスのボイルが頻発していました。
常夜灯周りでの攻略は、ボイルの直前を狙うことがコツです。イナッコがザワつき始めたタイミングで、ベイトボールの手前にルアーをキャストすることで、高い確率でバイトを得られます。
常夜灯周りでイナッコのザワつきを確認。群れがベイトボールを形成し始めている状況
着水と同時にスローリトリーブでベイトボールに向かって誘導。
橋脚と流れ込みの合わせ技|待ち伏せポイントを狙撃
橋脚周りの流れの変化と流れ込みが合わさった場所は、シーバスの一級ポイントです。
流れ込みからの栄養分豊富な水がプランクトンを増加させ、それを求めてイナッコが集まります。さらに橋脚周りの流れの変化がイナッコの動きを制限し、シーバスにとって捕食しやすい環境を作り出します。
実際に荒川の橋脚付近で釣行した際、流れ込みと橋脚の組み合わせがある場所では、他のポイントと比べて明らかに釣果が安定していました。
ポイントの特徴 | イナッコの行動 | シーバスの狙い方 |
---|---|---|
橋脚のみ | 流れの変化で一時的に留まる | 流れの境目を狙う |
流れ込みのみ | 栄養豊富な水を求めて集まる | 流れ込み周辺を広く探る |
橋脚+流れ込み | 安定して大群が形成される | ピンポイントで効率的に狙える |
アシ際・ワンド内|潮位変化で爆発的チャンス
アシ際やワンド内は、潮位変化によってイナッコパターンが爆発的に発生するポイントです。
普段はアシの根元や奥まった場所に身を隠しているイナッコが、潮位変化により居場所を失って一斉に動き出すタイミングがあります。このタイミングを狙うことで、短時間で複数のシーバスをキャッチすることが可能です。
昨年の旧江戸川のワンドでの釣行では、下げ潮5分のタイミングで一斉にイナッコが動き出し、30分間で5本のシーバスをキャッチできました。
下げ潮開始から2時間後を狙い、ウェイクベイトでアシ際をトレースして群れの動きを誘発させるのが効果的です。
下げ潮5分がゴールデンタイム!潮回りと時間帯の極意
イナッコパターンで安定した釣果を得るためには、潮回りと時間帯の理解が不可欠です。
これまでの釣行データを分析した結果、特定の条件が揃った時に爆発的な釣果が期待できることが分かっています。
下げ潮時にイナッコが動き出す理由
下げ潮による水位変化が、イナッコパターン成功の最大の鍵となります。
シャローエリアに身を潜めていたイナッコが、潮が引くことで居場所を失い、より深い場所へと移動を開始します。この移動中のイナッコは無防備な状態となり、シーバスにとって絶好の捕食チャンスとなるのです。
実際に中川での釣行で潮位計を確認しながら観察したところ、下げ始めから2時間経過したタイミング(下げ潮5分頃)で最もイナッコの動きが活発になり、ボイルの発生頻度も最高潮に達していました。
朝夕マズメの群れ移動パターン
朝夕マズメの時間帯は、イナッコの群れが活発に移動する最高のタイミングです。
日中は岸際やアシ際に潜んでいたイナッコが、薄暗くなると同時に開けた水域へと移動を開始します。この移動パターンを読むことで、シーバスとの遭遇確率を大幅に上げることができます。
先月の荒川での朝マズメ釣行では、5時30分頃からイナッコの群れが動き出し、6時過ぎには各所でボイルが発生。特に印象的だったのは、群れの移動ルートが毎日ほぼ同じコースを辿っていたことで、このパターンを把握することで効率的な釣りが可能になりました。
時間帯 | イナッコの行動 | シーバスの活性 | おすすめルアー |
---|---|---|---|
朝マズメ(5:30-7:00) | 岸際から沖へ移動開始 | 非常に高い | フローティングミノー |
夕マズメ(17:30-19:00) | 沖から岸際へ移動 | 高い | ウェイクベイト |
日中(8:00-17:00) | 岸際やアシ際に潜伏 | 低い | シンキングペンシル |
ナイトゲームで狙うべき時間帯
完全に暗くなった21時以降が、ナイトゲームでの本格的なイナッコパターンタイムです。
暗闇に紛れてイナッコの警戒心が薄れ、表層付近での活動が活発になります。同時にシーバスも暗がりを利用してイナッコに接近し、積極的な捕食行動を開始します。
豊洲での夜釣りでは、21時を境に明らかに状況が変化し、それまで静寂だった水面が突然ざわめき始めます。この変化を見逃さずにルアーを投入することで、高い確率でヒットに持ち込むことができます。
雨後の濁りはチャンス拡大のサイン
まとまった雨の後の適度な濁りは、イナッコパターンを爆発的に活性化させる要因です。
雨により水温が下がり、水中の酸素量が増加することで、魚全体の活性が向上します。さらに適度な濁りがシーバスの警戒心を和らげ、普段は慎重なランカークラスも積極的にルアーにアタックしてくるようになります。
昨年の台風通過後の釣行では、普段は釣れても小型が中心のポイントで、80cm超えのランカーシーバスを連続でキャッチできました。雨後の濁りは、まさに千載一遇のチャンスと言えるでしょう。
スローリトリーブが基本!イナッコパターンの釣り方
イナッコパターンで最も重要なのは、イナッコの自然な動きを再現することです。
実際のイナッコの群れを観察すると、驚くほどゆっくりとした動きで移動していることが分かります。
ただ巻きスローが最も効果的な理由
イナッコの実際の遊泳速度を意識したスローリトリーブが、パターン攻略の基本となります。
夏の日中にイナッコの群れを観察してみると、その移動速度は本当にゆっくりで、急いで泳いでいる様子は全く見られません。この自然な動きをルアーで再現することで、警戒心の強いシーバスにも違和感なくアプローチできます。
実際に隅田川でマリブ92を使用した際、通常の半分以下の速度でリトリーブしたところ、それまで全く反応がなかったシーバスが突然ルアーに興味を示し、見事にヒットに持ち込むことができました。
リールのハンドル1回転を3~4秒かけて巻く程度のペースが理想的。流れがある場所では、流れに負けない程度の速度調整が重要です。
流れを活かしたドリフトテクニック
流れにルアーを委ねるドリフトは、最も自然なイナッコの動きを演出できるテクニックです。
ドリフトとは、流れの力を利用してルアーを自然に漂わせる技術で、特にイナッコパターンでは絶大な効果を発揮します。ポイントは、糸ふけを適度に作り、ルアーが流れに身を任せながらも、アングラーがコントロールできる状態を保つことです。
荒川の橋脚周りでドリフトを実践した際、流れに乗って自然に漂うジグザグベイト80Sに、70cmクラスのシーバスが一気にアタック。このような自然な誘いに対するシーバスの反応は、ただ巻きとは明らかに異なる積極性を見せます。
イナッコの群れを確認
群れの位置と流れの向きを把握し、ルアーをキャストするポイントを決定します
群れの上流にキャスト
イナッコの群れより上流側にルアーを投入し、自然に群れに近づけます
糸ふけをコントロール
適度な糸ふけを作り、ルアーが自然に流れるようコントロールします
群れ通過でバイトチャンス
ルアーが群れを通過する瞬間に、シーバスのバイトが集中します
ボイルが起きた時の正しいアプローチ方法
ボイルが発生した時の対応が、イナッコパターン成功の分かれ道となります。
多くのアングラーが犯しがちな間違いは、ボイルが起きた瞬間にその場所にルアーを投げてしまうことです。しかし実際のところ、ボイル直後のそのポイントにシーバスがいる可能性は低く、むしろボイルが起きる直前のタイミングを狙うことが重要です。
豊洲での釣行で実感したのは、イナッコがザワつき始めてからボイルが起きるまでのわずかな時間に、ベイトボールの手前にルアーを送り込むことの重要性です。このタイミングを見極めることで、ボイル撃ちの成功率が劇的に向上します。
タイミング | シーバスの状況 | 成功率 |
---|---|---|
ボイル直後 | すでに移動済み | 10% |
ボイル発生中 | 捕食に集中 | 30% |
ボイル直前 | イナッコに集中 | 80% |
群れを散らして単体を演出する上級テクニック
意図的に群れを散らして孤立したイナッコを演出することで、シーバスの捕食意欲を刺激できます。
大量のイナッコがいる状況では、ルアーが群れに埋もれてしまい、シーバスに気づいてもらえないことがあります。このような時は、ウェイクベイトやポッパーで群れを散らし、その混乱の中で孤立したイナッコを演出するテクニックが効果的です。
実際に中川でこのテクニックを使用した際、カウンターウェイク120Fで群れの中央を通し、散った群れの外側にいた単体のイナッコを意識したシーバスがルアーに激しくアタックしてきました。
ウェイクベイトを群れの中央に投げ込み、強めのアクションで群れを散らした後、すぐにフローティングミノーに変更して散った群れの外側を狙うのが効果的です。
ML~Mクラスが最適!イナッコパターン向けタックル
イナッコパターンでは、繊細なルアー操作と確実なファイトを両立できるタックル選択が重要です。
これまでの経験から、最も効率的で実用的なタックルセッティングをご紹介します。
9~9.6フィートロッドがベストな理由
9~9.6フィートのML~Mクラスが、イナッコパターンに最適なロッドスペックです。
この長さとパワーの組み合わせにより、軽量ルアーの繊細な操作から、ランカーサイズとのファイトまで幅広く対応できます。実際に使用しているダイワ モアザンブランジーノ EX AGS 94MMHは、10g前後の軽量ルアーでも十分な飛距離を確保でき、同時に80cm超えのシーバスとも安心してファイトできるバランスの良さが気に入っています。
特に秋のランカーシーズンでは、9.6フィート以上の長さがファイト時のアドバンテージとなり、強い引きを受け止めてくれる安心感があります。
ロッド長 | メリット | デメリット | 適用場面 |
---|---|---|---|
8.6~9.0ft | 取り回しが良い | 飛距離が劣る | 小場所・夏場 |
9.0~9.6ft | バランスが最高 | 特になし | オールシーズン |
10.0ft以上 | 飛距離・パワー抜群 | 重く感じる | 秋のランカー狙い |
3000~4000番リールの使い分け
3000番は夏場、4000番は秋のランカー狙いという使い分けが効果的です。
夏場の小型中心のイナッコパターンでは、3000番の軽量性を活かした繊細なアプローチが有効です。一方、秋になってランカーサイズが視野に入ってくると、4000番以上のパワーとライン容量が安心感をもたらします。
現在愛用している24セルテート LT4000-CXHは、エクストラハイギアの巻き取り速度でルアーコントロールがしやすく、同時にランカークラスとのファイトでも主導権を握りやすいのが特徴です。
PEライン0.8~1.2号が扱いやすい太さ
PEライン0.8~1.2号が、イナッコパターンでの使いやすさと強度のバランスが最良です。
0.8号は夏場の小型中心時期に、1.2号は秋のランカー狙いに使い分けることで、状況に応じた最適なアプローチが可能になります。リーダーは、フロロカーボンの12~20lbを1.5~2m程度取るのが標準的です。
個人的には、ピットブル8プラスの1.0号を年間通して使用しており、十分な強度と飛距離を両立できています。特に夜間の釣りでは、ラインの視認性も重要な要素となるため、高品質なPEラインの選択をおすすめします。
反応がない時はココをチェック!トラブル解決法
イナッコパターンで「群れは見えるのに釣れない」という状況は、必ず原因があります。
長年の経験から、釣れない時に確認すべきポイントを解説します。
表層に反応がない時はレンジ変更
表層のイナッコに反応がない場合は、迷わず中層以下のレンジを攻めましょう。
イナッコが表層にいても、シーバスが必ずしも同じレンジにいるとは限りません。特に日中や水温が高い時期は、シーバスがより深いレンジに潜んでいることが多く、表層のルアーには反応しないケースがあります。
先月の豊洲での釣行では、表層でクロスウェイクを通しても全く反応がなかったため、ジグザグベイト80Sで中層を攻めたところ、立て続けにバイトを得ることができました。このように、レンジの変更は簡単で効果的な対処法です。
状況 | 原因 | 対処法 |
---|---|---|
表層にルアーが反応しない | シーバスが深い場所に潜んでいる | シンキングペンシルで中層攻略 |
中層でも反応がない | イナッコとシーバスのレンジが合わない | バイブレーションでボトム付近も探る |
全レンジで反応がない | シーバス自体がいない可能性 | ポイント移動を検討 |
同じルアーでスレた時のローテーション術
同じルアーを使い続けることによるスレは、イナッコパターンでよくある問題です。
シーバスは思っている以上に学習能力が高く、同じルアーやアクションパターンを繰り返すことで警戒心を高めてしまいます。このような状況では、思い切ってルアータイプを変更することが効果的です。
荒川での釣行で、フローティングミノーで数匹釣った後に反応が鈍くなった際、全く異なるタイプのバイブレーションに変更したところ、再び活発なバイトを得ることができました。
フローティングミノー → シンキングペンシル → ウェイクベイト → バイブレーション の順で、アクションタイプを大きく変えることがコツです。
群れが見えない時の隠れスポット発見法
イナッコの群れが確認できない状況でも、彼らが潜んでいる可能性が高い場所があります。
増水や天候変化により、普段表層にいるイナッコが深場や障害物周りに身を隠すことがあります。このような時は、流れの止まる水門周りやワンド奥、橋脚の陰など、流れに影響されない場所を重点的に探ることが重要です。
昨年の台風後の釣行では、普段イナッコが確認できるエリアには全く姿が見えませんでしたが、普段は注目していなかった小さなワンドの奥で大きな群れを発見し、そこで複数のシーバスをキャッチできました。
普段イナッコが確認できるポイントで全く群れが見つからない状況
水門の奥やワンド内にマリブ92でアプローチ。
荒川・隅田川も攻略可能!全国対応のイナッコパターン
イナッコパターンの最大の魅力は、全国どこでも基本セオリーが通用することです。
地域性はありますが、基本的なアプローチ方法は共通しています。
東京湾奥河川での実績ポイント
荒川・隅田川・旧江戸川・中川は、イナッコパターンの聖地とも言える河川です。
これらの河川では、夏から秋にかけて安定してイナッコの群れが確認でき、それに伴うシーバスの活性も非常に高くなります。特に荒川の河口域や隅田川の橋脚周り、旧江戸川のワンド群は、毎年確実にイナッコパターンが成立する実績ポイントです。
個人的に最も通っているのは荒川で、特に葛西橋周辺のエリアは、潮回りさえ合えば必ずと言っていいほどイナッコの群れに遭遇できます。
河川名 | 特徴 | ベストタイミング | おすすめルアー |
---|---|---|---|
荒川 | 広大なシャローエリア | 下げ潮時 | ウェイクベイト |
隅田川 | 多数の橋脚 | 夜間の常夜灯周り | フローティングミノー |
旧江戸川 | ワンドが豊富 | 潮位変化時 | シンキングペンシル |
中川 | コンパクトで効率的 | 朝夕マズメ | 軽量ミノー |
地方河川でも通用する基本セオリー
全国の河川で共通するイナッコパターンの基本は、どこでも応用可能です。
北は東北から南は九州まで、各地の河川でイナッコパターンを実践してきましたが、基本的な攻略法は驚くほど共通しています。重要なのは、その河川の特徴を把握し、基本セオリーをローカライズすることです。
例えば、流れが強い河川ではドリフトテクニックが特に有効ですし、常夜灯が少ない河川では自然な地形変化に注目することが重要になります。
①シャローエリアの存在 ②流れの変化 ③ベイトの溜まり場 ④潮汐の影響 – この4つの要素があれば、どこでもイナッコパターンが成立します。
どこでも見つかるイナッコの生息場所
イナッコが好む環境は、全国どこでも基本的に同じ条件です。
栄養豊富で流れが緩やか、かつ身を隠せる場所があることが、イナッコの群れ形成の条件となります。具体的には、河川の合流点、堰周り、港湾部の奥まった場所、護岸の際などが代表的な場所です。
これらの場所は全国どこにでも存在するため、初めて訪れる釣り場でも、これらの条件を満たす場所を探すことで、高い確率でイナッコパターンを成立させることができます。
よくある質問|イナッコパターン攻略Q&A
イナッコパターンに関してよく寄せられる質問にお答えします。
デイゲームでも釣果は期待できる?
デイゲームでも十分に釣果は期待できますが、ナイトゲームとはアプローチを変える必要があります。
日中は高速巻きができるコスケ110Fなどでアクティブに攻めるか、マリブ92のような自然なアクションのシンペンでスローに誘うかの二択になることが多いです。特に曇天時や濁りがある時は、デイゲームでも十分なチャンスがあります。
実際に夏場の日中でも、コスケ110Fで複数のシーバスをキャッチした経験があり、諦めずにアプローチすることが重要です。
初心者におすすめのルアーは?
初心者の方には、まずコモモSF-125をおすすめします。
長年の実績があり、操作も簡単で、幅広い状況に対応できるバランスの良さが初心者向きです。次に、クロスウェイク90F-SSRとマリブ92を追加すれば、基本的なイナッコパターンに対応できます。
この3つのルアーがあれば、表層から中層まで、様々な状況に対応可能で、イナッコパターンの基本を身につけることができます。
イナッコパターンはいつまで有効?
地域にもよりますが、12月初旬頃まで有効です。
水温が下がり始める11月からはカビボラパターンに移行し、12月に入ると徐々にイナッコの活性も落ちてきます。ただし、暖冬の年や南の地域では、12月中旬頃まで楽しめることもあります。
終了の目安は、水温が15度を下回る頃で、この時期になると冬のパターンであるアミパターンなどに移行していきます。
①イナッコの群れを見つける ②時期に応じたルアー選択 ③下げ潮時のシャロー攻略 ④スローリトリーブでの自然な誘い ⑤状況に応じたレンジ変更 – この5つのポイントを押さえることで、確実に釣果を上げることができます。
イナッコパターンは、シーバス釣りにおいて最も基本的で重要なパターンの一つです。
今回ご紹介したテクニックとルアーセレクトを参考に、ぜひ皆さんもイナッコパターンをマスターして、より多くのシーバスとの出会いを楽しんでください。
基本を忠実に実践すれば、必ず結果はついてきます。最初は思うようにいかないこともあるかもしれませんが、継続することで必ずコツを掴めるはずです。