秋はシーバス釣りの最盛期で、水温低下とベイトの豊富さによりシーバスの活性が一年で最も高くなる季節です。
この時期は産卵を控えたシーバスが荒食いを始めるため、ランカーサイズとの遭遇率も格段にアップします。
長年のシーバス釣りの経験から言うと、秋は使えるルアーの幅が広がる一方で、デイゲームとナイトゲームで明確な使い分けが重要になってきます。
実際に各地の河口や港湾部で検証してきた結果、時間帯に応じた適切なルアー選択が釣果を大きく左右することを実感しています。

秋シーバスの基礎知識
秋のシーバス釣りを成功させるには、この時期特有の生態を理解することが不可欠です。
水温変化とベイトフィッシュの動向を把握することで、ルアー選択の精度が飛躍的に向上します。
なぜ秋がシーバス釣りの最盛期なのか?
秋がシーバス釣りの黄金期とされる理由は、複数の要因が重なることにあります。
まず、水温の低下により夏場のような高水温ストレスから解放されたシーバスが活発に動き回るようになります。実際に水温計で測定すると、25度を下回った頃から明らかにバイト数が増加する傾向があります。
次に重要なのが産卵前の荒食い行動です。11月から12月にかけての産卵期に備えて、シーバスは体力を蓄積するため積極的にベイトを捕食します。この時期は警戒心よりも捕食欲が勝るため、大型ルアーへの反応も良くなります。
さらに、ベイトフィッシュの豊富さも見逃せません。イナッコ、コノシロ、サヨリ、落ち鮎など多様なベイトが回遊するため、シーバスの選択肢も広がり活性が維持されやすくなります。
秋シーバスが狙うベイトの特徴
秋になると、ベイトフィッシュのサイズが夏場より大型化するのが最大の特徴です。
この他にも、サヨリ(15~20cm)や落ち鮎(15~25cm)など、どれも12cm以上の大型ベイトが主体となります。
そのため、夏場の8~10cmルアーから、12~15cmサイズへのシフトが必要になってきます。
【デイゲーム編】秋シーバスおすすめルアー8選
デイゲームの秋シーバスは、深場での待ち伏せ戦略が効果的です。
バイブレーションとディープダイビングミノーを使い分けることで、警戒心の高い昼間のシーバスにアプローチできます。
順位 | 商品名 | 特徴 | おすすめ度 | 適用場所 |
---|---|---|---|---|
1位 | シマノ サルベージソリッド 85ES | 飛距離抜群の万能バイブ 引き抵抗軽く扱いやすい |
★★★★★ | 河川・港湾 |
2位 | ジャクソン 鉄板バイブ 26g | コスパ最強メタルバイブ 根掛かりを恐れずボトム攻略 |
★★★★☆ | 全域 |
3位 | ダイワ モアザン ミニエント 70S | マイクロベイト対応 フォールスピード遅く根掛かり少 |
★★★★☆ | シャロー |
4位 | シマノ サイレントアサシン 129F | デイゲーム定番ミノー AR-Cで抜群の飛距離 |
★★★★★ | 河川・港湾 |
5位 | ダイワ ショアラインシャイナーZ バーディス 125F | 平均飛距離73m 深いレンジを確実にキープ |
★★★★☆ | 大規模河川 |
6位 | メガバス X-80 SW | イナッコパターンの定番 不規則なアクションが効果的 |
★★★★☆ | 河川 |
7位 | COREMAN VJ-16 | 反則級の食わせ能力 浅場での威力絶大 |
★★★★★ | シャロー |
シマノ サルベージソリッド 85ES|飛距離抜群の万能バイブレーション
デイゲーム最強の万能バイブレーションとして、長年愛用しているのがサルベージソリッド85ESです。
実際に東京湾や大阪湾の各河川で使い込んできましたが、その飛距離と扱いやすさには毎回驚かされます。通常のメタルバイブと比べて引き抵抗が軽く、一日中投げ続けても疲れにくいのが大きな魅力です。85mmというサイズも秋のベイトにジャストマッチで、コノシロからイナッコまで幅広くカバーしてくれます。

キョウリンカラーの反射も秋の濁った水質で威力を発揮し、特に午前中の時間帯での実績が抜群です。デイゲームでまず最初に投げるルアーとして、これ以上の選択肢はないでしょう。
- デイゲームメインでシーバスを狙いたい人
- 遠投性能を重視する人
- 疲れにくいルアーを探している人
- オールマイティに使えるバイブが欲しい人
- シマノ製品の信頼性を求める人
ジャクソン 鉄板バイブ 26g|コスパ最強のメタルバイブ
価格を抑えながらも高性能を実現しているのが、ジャクソンの鉄板バイブです。
根掛かりを恐れることなくボトム付近を攻められるのが最大のメリットで、特に落ち鮎パターンや底べったりにいるシーバスに対して絶大な効果を発揮します。先日も荒川河口で使用した際、他のアングラーが苦戦する中、26gの鉄板バイブだけが連続ヒットを記録しました。
26gという重量設定も絶妙で、風が強い日でも安定した飛距離を確保できます。価格が手頃なので、ロストを恐れずに積極的な攻めができるのも嬉しいポイントです。

- コストを抑えて釣果を上げたい人
- ボトム攻略をメインにしたい人
- 根掛かりを恐れずに攻めたい人
- 風の強い日によく釣りに行く人
- シーバス初心者の人
ダイワ モアザン ミニエント 70S|マイクロベイト対応の小型バイブ
マイクロベイトパターンの切り札として重宝しているのがミニエント70Sです。
秋といえども小型のイワシやシラスが大量発生する場面があり、そんな時に大型ルアーでは全く反応がありません。しかし、このミニエントに切り替えた途端、面白いようにバイトが続くことがあります。フォールスピードが遅く設定されているため、根掛かりのリスクも他のバイブと比べて格段に少ないのが特徴です。
立ち上がりが良く、投げてすぐにアクションを開始してくれるので、ショートバイトの多い状況でもしっかりとフッキングに持ち込めます。

- マイクロベイトパターンを攻略したい人
- 根掛かりを避けたい人
- シャローエリアをメインに狙う人
- ライトタックルで楽しみたい人
- 小型バイブの使い勝手を重視する人
シマノ サイレントアサシン 129F|デイゲームの定番ミノー
デイゲームミノーの王道とも言えるのが、サイレントアサシン129Fです。
AR-C重心移動システムによる飛距離は他の追随を許さず、デイゲームで必要な遠投性能を完璧に満たしてくれます。実際に計測してみると、向かい風でも60m以上の飛距離を安定して出せるのは驚異的です。潜行深度も30~80cmと、昼間のシーバスが潜んでいるレンジにジャストフィットします。
ただ巻きでの安定した泳ぎも魅力で、初心者でも扱いやすい設計になっています。カラーバリエーションも豊富で、状況に応じた使い分けが可能です。

- デイゲームで確実に釣果を上げたい人
- 飛距離を最重視する人
- ただ巻きメインで楽しみたい人
- 信頼性の高いルアーを求める人
- 中層攻略をメインにしたい人
ダイワ ショアラインシャイナーZ バーディス 125F|圧倒的飛距離のフローティングミノー
平均飛距離73mという圧倒的な遠投性能を誇るのが、ショアラインシャイナーZ バーディスです。
大規模河川や広大な港湾部で、他のアングラーが届かないポイントまでルアーを送り込める優越感は格別です。先月も多摩川河口で使用した際、対岸近くのブレイクラインまで届いて、そこで待機していたランカーサイズをキャッチできました。潜行深度も50~140cmと深く、デイゲームで表層を意識しないシーバスにもアプローチできます。
ダイワのマグロック+R Ver.Sシステムにより、立ち上がり性能も申し分なく、投げてすぐにアクションを開始してくれるのも助かります。

- 大規模河川をメインフィールドにしている人
- 最大飛距離を求める人
- 深場のシーバスを狙いたい人
- 他のアングラーと差別化したい人
- ランカーサイズを狙い撃ちしたい人
メガバス X-80 SW|イナッコパターンの定番
イナッコパターン攻略の代名詞ともいえるのが、メガバスX-80 SWです。
スローシンキング設定により、シーバスに吸い込まれやすい特性を持っており、特に群れから外れてパニック状態のイナッコを演出するのが得意です。実際に隅田川や江戸川で使用した際、不規則なアクションが功を奏して、他のルアーでは反応しなかったシーバスが連続でヒットしました。
ただ巻きでもジャーキングでも良いアクションを見せてくれるため、テクニカルな操作を楽しみたいアングラーにもおすすめです。20年以上の歴史を持つ名作ルアーの実力は、現在でも色褪せることがありません。

- イナッコパターンを集中攻略したい人
- テクニカルな釣りを楽しみたい人
- スローシンキングミノーを探している人
- 実績重視でルアーを選びたい人
- メガバスブランドを信頼している人
COREMAN VJ-16|反則級の食わせ能力
エサ並みの食わせ能力を持つことで有名なのが、COREMAN VJ-16です。
独特のジグヘッドデザインとワームの組み合わせにより、ボディ全体が絶妙に揺れるバイブレーションを発生させます。水深3m以下のシャローエリアでは圧倒的な威力を発揮し、特に警戒心の高いシーバスも思わず口を使ってしまう魔力があります。多摩川河口の浅場で使用した際は、他のルアーで全く反応がなかった状況で、VJ-16だけが次々とバイトを引き出しました。
価格はやや高めですが、その分の価値は十分にあります。カラーバリエーションも豊富で、状況に応じた使い分けが可能です。

- シャローエリアをメインに攻めたい人
- 食わせ能力を最重視する人
- ワーム系ルアーを好む人
- プレッシャーの高いエリアで釣りをする人
- 確実性を求める人
【ナイトゲーム編】秋シーバスおすすめルアー8選
ナイトゲームでは、表層から中層での勝負が基本戦略となります。
シーバスが捕食のため浮上してくる夜間は、シンキングペンシルとシャローミノーが主役です。
順位 | 商品名 | 特徴 | おすすめ度 | 適用場所 |
---|---|---|---|---|
1位 | メガバス KAGELOU 124F | ハイプレッシャー対応 流れの変化で自動的にバランス崩し |
★★★★☆ | 河川 |
2位 | ブルーブルー スネコン 130 | 圧巻のワイドS字軌道 ∞ダッチロールが魅力 |
★★★★★ | 河川 |
3位 | ダイワ モアザン スイッチヒッター 85S | 初心者にも扱いやすい 平均飛距離65m |
★★★★☆ | 全域 |
4位 | シマノ サイレントアサシン 140F | コノシロパターン専用 大型ミノーの代表格 |
★★★★☆ | 港湾・河口 |
5位 | ポジドライブガレージ スウィングウォブラー 85S | 表層攻略最強シンペン 激しい尻振りアクション |
★★★★★ | 河川・港湾 |
6位 | アイマ コモモ SF-125 | シャローエリア攻略の名作 水面直下の強アピール |
★★★★★ | シャロー |
7位 | シマノ エクスセンス クー 190F | サヨリパターン特化 水面直下10cmキープ |
★★★☆☆ | 港湾 |
8位 | エバーグリーン ストリームデーモン | 落ち鮎パターン専用 16cmボディで大型狙い撃ち |
★★★☆☆ | 河川 |
メガバス KAGELOU 124F|ハイプレッシャー対応ミノー
秋のナイトシーバスの最強ルアーとして頼りになるのが、KAGELOU 124Fです。
釣り人の多いハイプレッシャーな河川でも、流れの変化によって自動的にバランスを崩すアクションが効果を発揮します。潜行深度30cm程度と浅めの設定により、水深の浅いフィールドでも根掛かりしにくい設計です。荒川や多摩川のような人気河川で、他のアングラーが苦戦する中、このルアーだけが反応を得られることがよくあります。
現代のシーバスアングラーに人気の高いルアーですが、欲しいカラーの入手が困難なのが難点です。気に入ったカラーを見つけたら即座に確保することをおすすめします。

- ハイプレッシャーエリアで釣りをする人
- 浅場での根掛かりを避けたい人
- 最新のルアーを使いたい人
- 流れの変化を利用したい人
- メガバス製品にこだわる人
ブルーブルー スネコン 130|圧巻のS字軌道
ワイドなS字軌道で大型シーバスを魅了するのが、ブルーブルー スネコン130です。
頭部のラダー構造と非安定型重心により、リトリーブするだけで目を疑うようなS字アクションを演出してくれます。特に流れの変化がある場所では、その動きがより顕著に現れ、フィッシュイーターの捕食本能を強烈に刺激します。実際に多摩川の流心で使用した際、∞ダッチロールのような動きに大型シーバスが激しくバイトしてきました。
130mmサイズは秋のベイトにジャストフィットし、ランカーサイズへのアピール力は抜群です。水面直下を艶めかしく泳ぐ姿は、見ているだけでも楽しめます。

- ランカーサイズを狙い撃ちしたい人
- S字アクションを極めたい人
- 流れのある場所をメインにする人
- アクション重視でルアーを選ぶ人
- 個性的なルアーを求める人
ダイワ モアザン スイッチヒッター 85S|初心者にも扱いやすいシンペン
シンペン初心者の入門機として最適なのが、スイッチヒッター85Sです。
圧倒的な飛距離(平均65m)と扱いやすさを両立させた設計で、シンキングペンシルが苦手な人でも安心して使えます。風の抵抗を受けにくいリップレス形状により、爆風時でも安定した遠投が可能です。ただ巻きでもスラローム系の美しいアクションを見せてくれるため、テクニカルな操作は不要です。
浮き上がりも早く、着水後すぐにアクションを開始してくれるのも初心者には嬉しいポイント。サイズバリエーションも豊富で、状況に応じた使い分けができます。

- シンキングペンシル初心者の人
- 風に強いルアーを求める人
- ただ巻きメインで使いたい人
- 汎用性の高いルアーが欲しい人
- ダイワ製品を信頼している人
シマノ サイレントアサシン 140F|コノシロパターンの大型ミノー
コノシロパターン攻略の専用兵器として活躍するのが、サイレントアサシン140Fです。
140mmの大型ボディは晩秋のコノシロにサイズマッチし、群れの下に潜むビッグシーバスへ確実にアプローチできます。潜行深度60~70cmは、コノシロ群れの真下にいるシーバスを狙い撃ちするのに最適な設定です。東京湾奥の港湾部で使用した際、コノシロの群れが見えるポイントで投入すると、ほぼ確実にバイトが得られました。
AR-C重心移動システムによる抜群の飛距離も魅力で、遠くのコノシロ群れにもアプローチ可能です。フラッシングによる強いアピールで、捕食スイッチを確実に入れてくれます。

- コノシロパターンを攻略したい人
- 大型ミノーでランカーを狙いたい人
- 港湾部をメインフィールドにする人
- 確実性を重視する人
- 晩秋の釣りをメインにする人
ポジドライブガレージ スウィングウォブラー 85S|表層攻略の最強シンペン
ナイトゲーム表層攻略の絶対的エースがスウィングウォブラー85Sです。
水面直下を大ぶりな尻振りアクションで泳ぐ姿は、まさにベイトフィッシュそのもの。デッドスローでも確実にアクションしてくれるため、初心者でも扱いやすいのが魅力です。先週も荒川河口のナイトゲームで使用したところ、表層を意識したシーバスが次々とバイトしてきました。シンキングペンシルながら表層直下をキープしやすい設計は、他では味わえない特別な性能です。
入手困難なのが唯一の難点ですが、見つけたら即座に確保することをおすすめします。20年以上の歴史を持つ大御所ルアーの実力は現在でも圧倒的です。

- 表層攻略をメインにしたい人
- プレミアムルアーを所有したい人
- デッドスロー引きを極めたい人
- 他のアングラーと差別化したい人
- 歴史ある名作ルアーを使いたい人
アイマ コモモ SF-125|シャローエリア攻略の名作
シャローランナーの伝説的名作として、多くのアングラーに愛され続けているのがコモモSF-125です。
水面直下を強力なアピールで泳ぐ姿は、まさに負傷したベイトフィッシュそのもの。3つの重心移動ウエイトにより、この手のルアーとしては驚異的な飛距離を実現しています。シャローエリアでの根掛かりリスクも少なく、攻めの釣りができるのが魅力です。実際に江戸川のシャローフラットで使用した際、水深1m以下の超シャローでも安心して使えました。
大型の#3フックを3本搭載しているため、フッキング率が高く、複数のフックが掛かることでバレにくいのも特徴です。

- シャローエリアをメインに攻めたい人
- 実績重視でルアーを選ぶ人
- 表層の強いアピールを求める人
- 根掛かりを避けたい人
- フッキング率を重視する人
シマノ エクスセンス クー 190F|サヨリパターン特化ルアー
サヨリパターン攻略の専用機として開発されたのが、エクスセンス クー190Fです。
190mmの細身ボディは成長したサヨリのシルエットを完璧に再現し、水面直下わずか10cmのレンジキープ力も抜群です。ジェットブーストシステムにより、この大きさでは信じられないほどの飛距離を実現しています。実際に東京湾のサヨリパターンで使用した際、他のルアーでは届かない沖のサヨリ群れまでアプローチでき、そこで待機していたランカーシーバスをキャッチできました。
サヨリパターンは難易度が高いとされますが、このルアーがあれば攻略の糸口が見えてきます。

- サヨリパターンを攻略したい人
- 超シャローレンジを狙いたい人
- 大型ルアーの飛距離を重視する人
- 特殊パターンに特化したい人
- シマノの最新技術を体感したい人
エバーグリーン ストリームデーモン|落ち鮎パターン専用ルアー
落ち鮎パターンでの大型狙いに特化して設計されたのが、ストリームデーモンです。
全長160mmの大型ボディは、中型までのシーバスがバイトすることをためらわせ、結果的に大型のみに的を絞った攻略が可能になります。使い方は、シーバスが潜んでいると思われるポイントの上流側にキャストし、ドリフトさせながらアプローチするのが基本です。多摩川や相模川での落ち鮎シーズンに使用すると、明らかに他のルアーよりもバイトするシーバスのサイズが大きくなることを実感しています。
流れに乗せてナチュラルにドリフトさせることで、弱った落ち鮎を完璧に演出できます。ただし、サイズが大きいため扱いには慣れが必要で、初心者よりも中級者以上におすすめです。

- 落ち鮎パターンを攻略したい人
- ランカーサイズのみを狙いたい人
- ドリフト釣法をマスターしたい人
- 河川での釣りがメインの人
- 大型ルアーの扱いに慣れている人
秋のシーバスルアー選びの3つのポイント
秋シーバスで安定した釣果を得るには、戦略的なルアー選択が欠かせません。
これまでの実釣経験から導き出した、確実性の高い選び方を解説します。
ベイトサイズに合わせた12~15cmが基本
秋シーバスルアーの黄金サイズは12~15cmです。
これは実際に胃袋を調査した結果、このサイズ帯のベイトが最も多く確認されるからです。夏場は8~10cmが主体でしたが、秋になると明らかにサイズアップします。
ただし、プレッシャーが高いエリアでは10cm以下のサブサイズも持参しておくと安心です。メインは12cm以上、サブで小型という使い分けが効果的です。
時期 | メインサイズ | サブサイズ | 主要ベイト |
---|---|---|---|
初秋(9月) | 10~12cm | 8~10cm | イナッコ、小型イワシ |
中秋(10月) | 12~14cm | 8~10cm | サヨリ、コノシロ |
晩秋(11月) | 14~16cm | 10~12cm | コノシロ、落ち鮎 |
マッチザベイトを意識したカラー選択
秋シーバスではカラー選択の重要性が他の季節以上に高まります。
実際の釣り場では、同じルアーでもカラーを変えただけでバイト数が倍増することも珍しくありません。基本的にはベイトに近いナチュラル系から始めて、反応が薄ければアピール系に切り替える流れが効果的です。
特に有効なのが以下のカラーローテーションです:
①ナチュラル系(イワシ、ボラ)→②アピール系(チャート、ゴールド)→③レッドヘッド系→④クリア系
時間帯・水深に応じたタイプ選び
時間帯による使い分けが、秋シーバス攻略の最重要ポイントです。
デイゲームではバイブレーションとディープレンジミノー、ナイトゲームではシンキングペンシルとシャローミノーが基本戦略となります。
これは、昼間のシーバスが警戒心から深場に潜りがちなのに対し、夜間は捕食のため表層付近まで浮上してくる習性があるためです。
秋シーバス攻略のベイト別ルアー使い分け
秋シーバスの成功は、ベイトパターンに応じた的確なルアー選択にかかっています。
それぞれのベイトの特徴を理解し、適切なルアーでアプローチすることが釣果アップの近道です。
コノシロパターンでの大型ミノー活用法
晩秋の王道パターンであるコノシロパターンでは、14cm以上の大型ミノーが威力を発揮します。
コノシロは群れで行動し、表層から中層を回遊する習性があります。重要なのは群れの真下を攻めることで、サイレントアサシン 140Fのような潜行深度60~70cmのルアーが効果的です。
攻略のポイント | 推奨ルアー | レンジ |
---|---|---|
群れの真下を狙う | サイレントアサシン 140F | 60~70cm |
群れが上ずっている時 | コモモ SF-145 | 40~50cm |
広範囲サーチ | ショアラインシャイナーZ | 50~140cm |
イナッコパターンでのシンペン・ミノー選択基準
年間を通じて重要なベイトであるイナッコパターンでは、状況に応じた使い分けが重要です。
群れから外れてパニック状態の個体を演出する場合はX-80 SWのような不規則アクション系、流れに押されている個体を表現するならスイッチヒッターでのドリフトが効果的です。
①群れの中で最も捕食されやすい個体(弱っている、群れから離れている)を演出
②ゆっくりとしたリトリーブやドリフトで自然な動きを重視
③サイズは8~12cmで統一
サヨリパターンでの細身ルアー攻略
最も難易度の高いパターンとされるサヨリ攻略では、細身でナチュラルなアクションが求められます。
エクスセンス クー 190Fのような専用ルアーを使用し、水面直下での引き波を意識したアプローチが効果的です。サヨリの群れを散らさないよう、着水音の小さいルアーを選ぶことも重要なポイントです。
落ち鮎パターンでのドリフト釣法
河川での秋の風物詩である落ち鮎パターンでは、ドリフト釣法が基本となります。
ストリームデーモンのような大型ルアーを流れに乗せ、シーバスが潜むポイントの上流からアプローチします。弱った鮎の動きを忠実に再現することで、産卵前の荒食いシーバスを誘い出せます。
多摩川河口での落ち鮎パターン実践
使用ルアー:ストリームデーモン 160mm
アプローチ:ブレイクラインの上流にキャストしてドリフト
シーバス初心者が秋に揃えるべきルアー5選
シーバス釣り初心者が秋から始める場合の必須ルアーを厳選しました。
コストパフォーマンスと扱いやすさを重視した、確実に釣果につながる5本を紹介します。
最初に買うべき汎用性の高いルアー
初心者が最初に揃えるべき5本は以下の通りです。
これに加えて、スイッチヒッター 85S(シンペン入門)、コモモ SF-125(シャロー攻略)、VJ-16(食わせの切り札)の5本があれば、秋シーバスの基本パターンは全て網羅できます。
予算別おすすめセット
予算に応じたおすすめルアーセットを提案します。
予算 | セット内容 | 特徴 |
---|---|---|
1万円以下 | 鉄板バイブ×2、サイレントアサシン×1、スイッチヒッター×1 | コスパ重視の実用セット |
2万円以下 | 上記+コモモSF-125、VJ-16 | 全パターン対応の完成セット |
3万円以上 | 上記+スウィングウォブラー、スネコン | プレミアムルアーも含む理想セット |
秋シーバスルアーのカラー選択術
秋シーバスではカラー選択の重要性が他の季節以上に高まります。
時間帯・水質・天候に応じた戦略的なカラーローテーションが釣果を左右します。
デイゲームでの派手系カラーの有効性
デイゲームでは派手系カラーが有効というのが、長年の実釣から得た結論です。
特に金色系やキャンディ系は、初心者が避けがちですが実は非常に効果的。日中のシーバスは警戒心が強いため、強いアピールで注意を引く必要があります。
①ゴールド系:フラッシング効果で遠くからでもアピール
②キャンディ系:視認性が良く、濁り潮でも存在感抜群
③キョウリン系:シマノ独自技術で自然な輝きを演出
ナイトゲームでのレッドヘッド・チャート系
ナイトゲームの王道カラーとして、レッドヘッドとチャート系は外せません。
レッドヘッドは理由は解明されていませんが、ナイトゲームでの実績は圧倒的。チャート系は人間からも視認性が良く、ルアーの動きを把握しやすいメリットもあります。
時間帯 | 第一選択 | 第二選択 | 最終手段 |
---|---|---|---|
デイゲーム | ゴールド系 | イワシカラー | キャンディ系 |
マズメ時 | レッドヘッド | チャート系 | クリア系 |
ナイトゲーム | チャート系 | レッドヘッド | ブラック系 |
水質・天候別カラーローテーション
水質と天候に応じたカラー選択で、さらに釣果を伸ばせます。
濁り潮では派手系、澄み潮ではナチュラル系が基本。雨後の濁りが入った状況では、チャート系の威力が特に発揮されます。
水質別カラー選択の詳細
澄み潮:イワシ、ボラなどのナチュラル系を中心に、リアルな色合いでアプローチ
濁り潮:チャート、ゴールドなどの派手系で存在感をアピール
微濁り:レッドヘッドやキャンディ系で適度なアピール
実釣で差がつく秋シーバスのルアーアクション
ルアー選択と同じく重要なのがアクションテクニックです。
秋シーバス特有のアクション法をマスターして、釣果アップを図りましょう。
ただ巻きでの基本テクニック
ただ巻きこそ秋シーバスの基本です。
重要なのは巻き速度の調整で、ベイトの活性に合わせてスピードを変えることが大切。活性が高い時はやや早巻き、低い時はデッドスローが効果的です。
・高活性時:リールハンドル1秒間に1.5~2回転
・通常時:リールハンドル1秒間に1回転
・低活性時:リールハンドル2秒間に1回転
ジャーキングとドリフトの使い分け
状況に応じたアクション変化で、スレたシーバスにも口を使わせられます。
ただ巻きで反応がない時は、ジャーキングでリアクションバイトを誘発。流れのある場所では、ドリフトで自然な動きを演出することが効果的です。
レンジキープの重要性
狙ったレンジを正確にキープする技術が、秋シーバス攻略の鍵です。
特にシャローエリアでは、水面から徐々に潜行深度を下げていく段階的攻略が重要。最初は表層、反応がなければ中層、最後に底層という順序で探ることで、効率的にシーバスのレンジを特定できます。
まとめ:秋シーバスで確実に釣果を上げるルアー選択
秋シーバスで安定した釣果を得るには、時間帯に応じた戦略的なルアー選択が最重要です。
デイゲームではサルベージソリッドやサイレントアサシンを中心としたバイブレーション・ディープミノー戦略、ナイトゲームではスウィングウォブラーやコモモによる表層攻略が効果的です。
ベイトパターンに応じた使い分けも重要で、コノシロには大型ミノー、イナッコにはシンペン・小型ミノー、サヨリには細身ルアー、落ち鮎には大型ドリフト系と、それぞれに適したアプローチが求められます。
①時間帯別のルアータイプ選択
②ベイトパターンに応じた使い分け
③水質・天候に合わせたカラーローテーション
初心者の方は、まずサイレントアサシン 129F、鉄板バイブ 26g、スイッチヒッター 85Sの3本から始めることをおすすめします。この3本があれば、秋シーバスの基本パターンは十分に攻略可能です。
秋は一年で最もシーバスが釣りやすい季節です。適切なルアー選択と基本的なテクニックをマスターして、ランカーサイズとの出会いを楽しんでください。
