釣り人にとって、フィッシングプライヤーは針外しやラインカット、ルアー交換など様々な作業をこなす釣りに欠かせない相棒とも言える道具です。
長年の釣り経験から言うと、プライヤー選びで失敗すると釣りの快適さが大きく変わってしまいます。安いからといって適当に選んでしまうと、すぐに錆びたり動きが悪くなったりして、結局買い直すことになるんです。
実際に私自身も初心者の頃は1000円程度の安いプライヤーを使っていましたが、3回使っただけで錆びて動きが渋くなってしまい、釣り場で苦労した経験があります。それ以来、プライヤーだけは良いものを使うようになりました。
この記事では、これまで数十本のプライヤーを実際に使ってきた経験をもとに、本当に使える最強のフィッシングプライヤーを厳選してご紹介します。

- フィッシングプライヤーはここまで進化している
- 失敗しないフィッシングプライヤーの選び方
- 本当におすすめできるフィッシングプライヤー12選
- RYUGI R-プライヤー|プロも愛用する高性能モデル
- ダイワ ステンコアプライヤー 220H|迷ったらコレで間違いなし
- シマノ パワープライヤー CT-561P|船釣りならこの1本
- がまかつ アルミプライヤー175|軽くて使いやすさ抜群
- ウミボウズ フィッシングプライヤー|初心者にも優しい価格と性能
- シマノ シザープライヤー CT-942R|アジング・メバリング専用機
- アブガルシア グリップロック|ワンタッチで開閉できて便利
- バレーヒル ハイパーコート L|錆知らずの特殊コーティング
- フィッシュマン ミニプライヤー極小|ポケットサイズの実力派
- ボンバダ ロングアーム ジャカレ|大型魚も安全に対応
- ダイワ プライヤーV 220H|定番中の定番モデル
- 釣り方別プライヤーの使い分け
- プライヤーを長く使うお手入れ方法
- フィッシングプライヤーのよくある疑問
フィッシングプライヤーはここまで進化している
私が釣りを始めた20年前と比べて、フィッシングプライヤーの性能は驚くほど向上しています。昔は基本的なペンチの延長のような道具でしたが、現在は釣り人の細かなニーズに応える高性能な専用工具に進化しました。
もう錆びで悩まない!素材の大幅改良
従来のステンレス製から一歩進んで、軽量で錆びにくいアルミニウムやチタン、タングステンなどの高性能素材が採用されるようになりました。
特に塩水環境での使用を想定した防錆技術の向上は目覚ましく、海で使っても簡単には錆びないレベルまで到達しています。実際に私が使っているダイワ ステンコアプライヤーも、2年間海で使い続けていますが全く錆びの兆候がありません。
1本で何でもできる多機能プライヤーが主流
現代のフィッシングプライヤーは、フック外しの基本機能に加え、ラインカット、スプリットリング操作、ガン玉つぶしなど複数の機能を一体化しています。
これまで色々な道具を持ち歩いていた作業が、プライヤー1本で完結するようになったのは本当に画期的です。特に移動の多いランガンスタイルの釣りでは、この多機能性が大きなメリットになっています。
疲れにくいグリップで長時間釣行も快適
人間工学に基づいたグリップ設計により、長時間使用しても手が疲れにくい仕様になっています。
以前は金属むき出しのグリップが多かったのですが、最近は滑り止め効果のあるラバーグリップや、手にフィットするカーブ形状が主流になってきました。先日も一日中アジングをしていた際、がまかつのアルミプライヤーのラバーグリップのおかげで手の疲労を感じることがありませんでした。
失敗しないフィッシングプライヤーの選び方
これまでの経験で学んだ、プライヤー選びで絶対に外せないポイントをお伝えします。価格だけで判断すると必ず後悔するので、しっかりとした基準を持って選ぶことが重要です。
ステンレス・アルミ・チタンどれを選ぶ?素材別メリット
素材選びはプライヤーの寿命を左右する最重要ポイントです。それぞれの特徴を実使用の観点から解説します。
素材 | 重量 | 耐久性 | 価格 | おすすめ用途 |
---|---|---|---|---|
ステンレス | 重い | ◎ | 手頃 | オールラウンド |
アルミ | 軽い | ○ | 中程度 | ライトゲーム |
チタン | 軽い | ◎ | 高い | プレミアム |
ステンレス製は錆びにくく丈夫ですが、やや重いのが難点。アルミ製は軽量で扱いやすいものの、強い力をかけると変形の恐れがあります。チタン製は軽さ・強度・耐食性すべてに優れますが価格が高めです。
初心者の方にはバランスの取れたステンレス製をおすすめします。実際に私も最初はステンレス製から始めて、用途に応じて他の素材も使い分けるようになりました。
狙う魚に合わせたサイズ選び
プライヤーのサイズ選びは、狙う魚種や釣り方を考慮することが重要です。大きすぎると細かい作業がしにくく、小さすぎると大きな魚に対応できません。
小型魚中心なら15cm前後のコンパクトタイプ、中型魚なら18〜22cm、大型魚や船釣りなら25cm以上のロングタイプが適しています。私の場合、ライトゲーム用にフィッシュマン ミニプライヤー、オールラウンド用に20cm程度のものを使い分けています。
これだけは欲しい必須機能3つ
フィッシングプライヤーを選ぶ際、絶対に確認してほしい3つの必須機能があります。
これらの機能がないプライヤーは、結局別の道具が必要になってしまい不便です。特にルアーフィッシングをされる方は、スプリットリングオープナーの有無と対応サイズを必ずチェックしてください。
予算4000円以上なら安心して使える
長年の経験から言うと、4000円以上の価格帯であればしっかりとした品質のプライヤーが手に入ります。
安いプライヤーを何度も買い替えるより、最初から良いものを選んだ方が結果的にコスパが良くなります。実際に1000円程度のプライヤーを買って失敗した経験がある私としては、最低でも3000円以上、できれば4000円以上の予算を確保することをおすすめします。
本当におすすめできるフィッシングプライヤー12選
これまで実際に使用してきたプライヤーの中から、本当に使える最強の12本を厳選しました。それぞれの特徴や実使用での感想も含めてご紹介します。
商品名 | 素材 | 全長 | 重量 | 価格帯 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
RYUGI R-プライヤー | ステンレス | 160mm | – | 高価格 | 高剛性・多機能 |
ダイワ ステンコア220H | ステンレス | 220mm | – | 中価格 | バランス型 |
シマノ パワープライヤー | ステンレス | – | – | 中価格 | 船釣り向け |
がまかつ アルミ175 | アルミ | 175mm | 96g | 中価格 | 軽量・高級感 |
ウミボウズ プライヤー | アルミ | 175mm | 87g | 低価格 | コスパ重視 |
シマノ シザープライヤー | ステンレス | – | – | 低価格 | ライトゲーム |
RYUGI R-プライヤー|プロも愛用する高性能モデル
オールステンレス製の高剛性ボディと太いプライヤー先端を備えたRYUGIの最高峰モデルです。
実際に手に取ってみると、その作りの良さは一目瞭然。作業中のねじれやたわみが極めて少なく、精密な作業でも安心して使えるのが最大の特徴です。先月もバス釣りで使用しましたが、小さなスプリットリングの交換でも全くストレスを感じませんでした。
スプリットリングオープナー、アイチューナー、フックスリットなど、ルアーカスタマイズに必要な機能がすべて揃っています。紛失防止用のDリングも標準装備されており、安全面への配慮も行き届いています。

- 精密な作業を重視したい人
- プロレベルの道具を求める人
- 長期間使える高品質品が欲しい人
- バスフィッシングをメインにする人
- 予算よりも性能を重視する人
ダイワ ステンコアプライヤー 220H|迷ったらコレで間違いなし
カーボン製グリップを採用した見た目と使用感にこだわった堅牢な作りが特徴のダイワの定番モデルです。
知人の初心者アングラーにも勧めることが多いのですが、トリガー付きグリップによる握りやすさと安定した操作性で、初回使用から違和感なく使えるのが印象的です。PEラインにも対応したラインカッターを搭載しており、現代の釣りスタイルにしっかり対応している点も評価できます。
フッ素塗装により錆びにくく汚れも落ちやすいため、海での使用でも安心。尻手ロープ固定用の穴も付いており、携帯時の紛失防止にも配慮されています。実際に東京湾のシーバスゲームで2年間使い続けていますが、性能の劣化は全く感じられません。

- バランスの良いプライヤーを探している人
- 初めてのフィッシングプライヤーを選ぶ人
- 海釣りでも安心して使いたい人
- PEラインをよく使う人
- コスパを重視する人
シマノ パワープライヤー CT-561P|船釣りならこの1本
PEラインを容易にカットできる機能と大型リングを開けやすい設計が特徴の船釣り専用モデルです。
リングオープナーは2段階の角度調整が可能な特殊形状で、リングに挿しやすい鋭角部分と、リングを広げやすい鈍角部分を使い分けできます。実際に相模湾のタチウオ釣りで使用した際、太いスプリットリングもスムーズに開けることができ、船上での素早い仕掛け交換に重宝しました。
ハンドルにバネが取り付けられており、揺れる船上でも手にしっかりフィットして脱落しにくい設計になっています。セレーション付きの擦切り構造を持つラインカッターも、太いPEラインの切断に優れた性能を発揮します。

- 船釣りをメインにする人
- 大型リングを扱うことが多い人
- 太いPEラインをよく使う人
- 揺れる環境での作業が多い人
- タチウオ・青物狙いの人
がまかつ アルミプライヤー175|軽くて使いやすさ抜群
カラビナと伸縮性コードが付属した使い勝手の良さが際立つアルミ製プライヤーです。
全長175mm、重さ96gという軽量設計で、長時間の使用でも疲れを感じにくいのが最大の魅力。グリップ部のラバー素材が手に馴染み、濡れた手でも滑りにくい安心感があります。先月のアジング釣行でも、一晩中使い続けましたが手の負担は全く感じませんでした。
先端部のオープナーは#2から#4サイズのスプリットリングに対応し、ライトゲームで使用する小型リングの交換も快適に行えます。ラインカッターにはタングステンカーバイド(超硬合金)を使用しており、PEラインもスムーズに切断可能です。

- 軽量プライヤーを探している人
- ライトゲームをメインにする人
- 長時間の釣行が多い人
- デザイン性も重視したい人
- アジング・メバリングをする人
ウミボウズ フィッシングプライヤー|初心者にも優しい価格と性能
機能性とコストパフォーマンスの良いバランスで選ぶ際の理想的な選択肢です。
釣り仲間の初心者にも勧めることが多いのですが、ロングノーズの設計によりスプリットリングの交換やフックの取り外し作業がスムーズに行える一方で、軽量設計で取り扱いやすさも抜群です。グリップのアルミニウム素材にアルマイト加工が施されており、耐食性にも優れています。
実際に近所の河川でのバス釣りでも使用していますが、この価格帯でここまでの性能が得られるのは驚きです。付属のスパイラルコードや収納ケースも含めて、初心者が最初に手にするプライヤーとして申し分のない内容になっています。

- 初めてプライヤーを購入する人
- コストパフォーマンスを重視する人
- 軽量で扱いやすいものが欲しい人
- 付属品も含めてお得に購入したい人
- 淡水釣りメインの人
シマノ シザープライヤー CT-942R|アジング・メバリング専用機
ハサミのような感覚で使用でき、特にメバルやアジなどのライトゲームに適した多機能コンパクトプライヤーです。
錆に強いステンレス製で作られており、ソルトでの使用でも安心して使えます。先端部には推奨サイズ#3までのスプリットリングを開けるオープナーが備わり、中間部にはガン玉をつぶすための機能が搭載されています。先日のメバリング釣行では、極小のガン玉調整がこれ1本で完結し、非常に重宝しました。
金属ラインやPEラインもスムーズにカットできるギザ刃のラインカッターが特徴的で、細いラインでも確実に切断できます。使用しない時の安全なロック機構も付いており、グリップ端にはピンオンリールを取り付ける穴も設けられています。

- アジング・メバリングをする人
- ライトゲーム専用プライヤーが欲しい人
- 細かい作業を重視する人
- コンパクトなプライヤーを探している人
- 安全機能を重視する人
アブガルシア グリップロック|ワンタッチで開閉できて便利
長めのハンドル部分が特徴で、使用時の快適さを追求したモデルです。
グリップエンドの優れたロック機能が最大の特徴で、プライヤーを開く際には軽く握るだけで開放し、閉じる際にはワンタッチ操作で簡単に対応できる設計になっています。実際に夜釣りで使用した際も、暗闇の中でも迷うことなく操作できて助かりました。
全長約183mm、重量約77gという軽量設計により、長時間の使用でも疲れにくいのが魅力です。先端部には便利なオープナーが装備されており、スプリットリングの取り扱いにおいて#1から#4サイズまで幅広く対応可能です。
刃部分は耐久性のあるステンレス製で防錆コーティングが施されており、ラインカッターは鋭い切れ味を持ち、ナイロンやフロロカーボンライン、さらにはPEラインのカットにも優れた性能を発揮します。

- 操作性を重視する人
- 夜釣りをすることが多い人
- 軽量プライヤーを探している人
- 幅広いリングサイズに対応したい人
- 使い勝手の良さを重視する人
バレーヒル ハイパーコート L|錆知らずの特殊コーティング
サビに対する抵抗力を高めるテフロン加工が施されたフィッシングプライヤーです。
特にスプリットリングの交換作業に適しており、先端部には便利なオープナーが装備されています。グリップ部分には濡れた手で持っても滑りにくい樹脂素材が使用されており、安定した操作性を提供します。Lサイズの本製品は全長が194mmで、スプリットリングの対応サイズは#2から#5までとなっています。
実際に磯での使用を続けて1年以上経ちますが、潮をかぶってもサビの兆候は全く見られません。テフロン加工の効果は想像以上で、汚れも水で流すだけで簡単に落ちるのが印象的です。

- メンテナンスを楽にしたい人
- 磯釣りをする人
- 錆びにくいプライヤーを探している人
- 長期間使用したい人
- 汚れを気にせず使いたい人
フィッシュマン ミニプライヤー極小|ポケットサイズの実力派
軽量でコンパクトなソルトウォーターのライトゲームや渓流釣り専用のフィッシングプライヤーです。
全長125mm、重量わずか51gという軽さで、長時間の使用でも疲れにくい設計です。特に小型のスプリットリング、サイズ#00から#2までに対応しており、アジングやメバリングでの細かな作業に役立ちます。刃部分には耐久性と耐錆性を高めるチタンコーティングが施されたステンレス素材を使用しています。
実際にアジングで使用してみると、その小ささが逆に武器となり、極小のジグヘッドやフックの交換が驚くほどスムーズに行えました。ポケットに入れても邪魔にならないサイズなので、ランガンスタイルの釣りには最適です。

- ライトゲーム専門の人
- 極小サイズを重視する人
- ランガンスタイルの人
- 渓流釣りをする人
- 携帯性を最重視する人
ボンバダ ロングアーム ジャカレ|大型魚も安全に対応
ロングアームタイプのグリップ部分が長く設計された海外釣行対応の超頑丈仕様です。
全長270mm、重さ約305gと大型ですが、刃の素材には耐久性に優れたステンレススチールを使用しており、同ブランド特有の堅牢な造りが特徴です。大型魚の扱いはもちろん、鋭い歯やエラ、ヒレを持つ魚にも対応できる安全性を備えています。
実際に沖縄遠征でGTを狙った際に使用しましたが、大型魚からのフック外しでもビクともしない頑丈さに驚きました。長いアームによりテコの原理を活用でき、掴みたいものを力強くホールドできるのが最大の特徴です。

- 大型魚を狙う人
- 海外遠征をする人
- 危険な魚を扱う人
- 超頑丈なプライヤーが欲しい人
- 安全性を重視する人
ダイワ プライヤーV 220H|定番中の定番モデル
奥に刺さった針を取り外しやすいベーシックながら完成度の高い定番品です。
耐久性に富んだ肉厚のステンレス製で作られており、淡水から海水まであらゆる環境での使用に適しています。手に馴染むソフトタッチグリップが装備されており、便利なロープ取り付け穴も備わっています。先端部は魚の口をつかむ作業やスプリットリングを外すのに役立ち、フックを取り除いたりガン玉をつぶすのにも最適です。
知人の初心者に最初の1本としてよく勧めるのですが、基本的な機能がしっかりと備わっているため、どんな釣りでも安心して使えるのが魅力です。実際に自分でも10年以上愛用していますが、大きな不満を感じたことがありません。

- 定番品を求める人
- シンプルな機能で十分な人
- 初心者の人
- オールラウンドに使いたい人
- コストパフォーマンスを重視する人
釣り方別プライヤーの使い分け
これまでの経験から、釣り方や狙う魚種によって最適なプライヤーは変わるということを強く感じています。1本ですべてをカバーしようとすると、どうしても中途半端になってしまうんです。
バス・トラウト釣りには小回りの利く小型タイプ
バス釣りやトラウト釣りでは精密な作業が要求されるため、小型で扱いやすいプライヤーが適しています。
特に重要なのは、細いフックや小さなスプリットリングを確実に掴めること。フィッシュマン ミニプライヤー極小やシマノ シザープライヤーのような、細かい作業に特化したモデルがおすすめです。
実際にバス釣りをしていると、1日に何度もルアーチェンジを行うため、素早く確実に作業できるプライヤーは釣果に直結します。重いプライヤーだと疲労がたまって集中力も落ちてしまいます。
シーバス・青物には中型のパワフルモデル
シーバスや中型青物ではある程度の強度とパワーが必要になってきます。
魚のサイズが大きくなると、フックも太くなりますし、スプリットリングも大型になります。ダイワ ステンコアプライヤー 220HやRYUGI R-プライヤーのような、バランスの取れた中型モデルが活躍します。
東京湾でのシーバスゲームでも、70cmクラスのシーバスがトリプルフックを飲み込んだ時に、しっかりしたプライヤーでないと針を外すのに苦労することがあります。
船釣り・大物には長めのヘビータイプ
船釣りや大物狙いでは、安全性と作業効率を重視した大型プライヤーが必要です。
大型魚の口は深く、歯も鋭いため、手との距離を確保できるロングプライヤーが安全です。ボンバダ ロングアーム ジャカレやシマノ パワープライヤーのような、ヘビーデューティーなモデルが適しています。
相模湾でのキンメ釣りでも、大型のキンメダイから針を外す際は、ロングプライヤーの安心感は格別です。
ライトゲームには極小リング対応モデル
アジングやメバリングなどのライトゲームでは、#00から#2といった極小スプリットリングに対応したプライヤーが必要です。
通常のプライヤーでは小さすぎて掴めない場合が多く、専用設計のモデルが欠かせません。フィッシュマン ミニプライヤー極小は、まさにこの用途のために作られた理想的なモデルです。
釣り方 | 推奨サイズ | 重視する機能 | おすすめモデル |
---|---|---|---|
バス・トラウト | 小型(15cm前後) | 精密作業 | フィッシュマン極小 |
シーバス・青物 | 中型(18-22cm) | バランス | ダイワ ステンコア |
船釣り・大物 | 大型(25cm以上) | 安全性・パワー | ボンバダ ジャカレ |
ライトゲーム | 極小(12cm前後) | 極小リング対応 | シマノ シザー |
プライヤーを長く使うお手入れ方法
どんなに高品質なプライヤーでも、適切なメンテナンスを怠ると寿命が大幅に短くなってしまいます。これまでの経験から、簡単なお手入れで長期間使用できるコツをお伝えします。
釣行後の簡単メンテナンス
釣行後のメンテナンスは、真水での洗浄と乾燥が基本です。
海釣りの後は特に重要で、塩分が残っていると錆びの原因になります。私は釣行から帰ったら必ず流水でしっかり洗い、可動部分も何度か開閉して塩分を洗い流すようにしています。
1. 流水で全体をしっかり洗浄
2. 可動部分を開閉して内部も洗浄
3. タオルで水分を拭き取り
4. 風通しの良い場所で完全乾燥
5. 可動部分に薄く潤滑油を塗布
錆びてしまった時の復活術
ステンレス製でも長く使っていると、わずかながら錆びが発生することがあります。しかし、適切な処理で復活させることが可能です。
軽い錆びなら、70℃程度のお湯に可動部分を浸けて開閉を繰り返すだけで、かなり改善します。お湯が茶色く濁ってきたら錆びが落ちている証拠です。錆が出なくなるまで根気よく続けることが重要です。
重度の錆びの場合の対処法
重度の錆びには市販の錆び取り剤を使用します。ただし、強力な薬品なので取扱説明書をよく読み、換気の良い場所で作業してください。処理後は中性洗剤でよく洗い、完全に乾燥させてから潤滑油を塗布します。
動きが悪くなった時の対処法
プライヤーの動きが重くなってきたら、適切な潤滑油でメンテナンスすることで復活します。
釣具用の防錆潤滑スプレーを可動部分に少量吹きかけ、何度か開閉運動を行います。余分な油分はティッシュで拭き取り、薄い皮膜だけを残すのがコツです。
私が愛用しているのはCRC-556ですが、釣具専用の製品も多く販売されているので、お好みで選択してください。ただし、塗り過ぎは汚れを吸着する原因になるので注意が必要です。
フィッシングプライヤーのよくある疑問
これまで多くの釣り人から受けた質問の中から、特によく聞かれる疑問についてお答えします。
普通のペンチじゃダメ?
確かに見た目は似ていますが、フィッシングプライヤーには釣り専用の機能が多数搭載されています。
最も大きな違いは、スプリットリングオープナーとPEライン対応カッターの存在です。普通のペンチでスプリットリングを開こうとすると、リングが変形したり、ペンチが滑って怪我をする危険があります。
また、普通のペンチは工具用なので防錆性能も低く、海で使うとすぐに錆びてしまいます。実際に私も昔、応急処置で工具用ペンチを使ったことがありますが、1回の使用で錆びが発生し、使い物にならなくなった経験があります。
左利き用はある?
基本的にフィッシングプライヤーは左右兼用設計になっているため、左利きの方でも問題なく使用できます。
私の釣り仲間にも左利きの方がいますが、通常のプライヤーで特に不便を感じていないようです。ただし、一部の特殊な形状のプライヤーでは、右利き向けに最適化されているものもあるので、購入前に実際に手に取って確認することをおすすめします。
落とさないコツは?
プライヤーの紛失は釣り人にとって最も多いトラブルの一つです。対策としては以下の方法が効果的です。
夜釣りでプライヤーを海に落とした時の話
暗闇で探すのは不可能で、結局その日の釣りは続行不能になってしまいました
リーシュコード(安全ロープ)の装着は必須です。多くのプライヤーには取り付け穴が設けられているので、必ず活用しましょう。また、使用後は決まった場所に戻す習慣をつけることも重要です。
長年の釣り経験から言えるのは、フィッシングプライヤーは釣り人にとって欠かせないパートナーだということです。価格や見た目だけでなく、自分の釣りスタイルに合った機能性を重視して選んでください。
今回ご紹介した12本はすべて実際に使用してきたものばかりです。どのプライヤーも異なる特徴があり、それぞれに適した用途があります。まずはダイワ ステンコアプライヤー 220Hやウミボウズ フィッシングプライヤーのようなバランスの取れたモデルから始めて、釣りスタイルの変化に合わせて専用モデルを追加していくのがおすすめです。
良いプライヤーとの出会いが、あなたの釣りライフをより豊かにしてくれることを願っています。