エギングで釣果を左右する最も重要な要素、それがロッドの感度です。
アオリイカの繊細なアタリ、エギの着底、海中の地形変化──これらすべてを手元で感じ取れるかどうかが、釣果に直結します。
実際に私も長年エギングをやってきましたが、高感度ロッドに変えてから釣果が明らかに変わりました。
今まで気づかなかった小さなアタリを拾えるようになり、根掛かりも激減。海の中が手に取るようにわかる感覚は、一度体験したら戻れません。
結論、感度最強のエギングロッドはエメラルダス ストイストRTです。まさに最強の一本です。

- 感度最強!おすすめエギングロッドランキングTOP10
- 【第1位】ダイワ エメラルダス ストイストRT 84M|山田ヒロヒト監修の超感覚ロッド
- 【第2位】ヤマガブランクス カリスタ 86M/PF|ブランク屋の本気が詰まった一本
- 【第3位】シマノ セフィア リミテッド S86M|研ぎ澄まされた最高峰モデル
- 【第4位】ダイワ エメラルダス AIR 86M|驚愕の86g超軽量ロッド
- 【第5位】シマノ セフィア エクスチューン S86ML|粘り強さとシャープネスの融合
- 【第6位】がまかつ ラグゼ EGX S86M|TORAYCA T1100G採用の高感度
- 【第7位】エバーグリーン ポセイドン スキッドロウ インペリアル NIMS-86SL|シャクリの楽さを追求
- 【第8位】ブラックライオン ラーテル77|ソリッドティップで究極感度を実現
- 【第9位】オリムピック 23カラマレッティ GCALS-862ML-HS|コスパ最強の超高感度
- 【第10位】ダイワ エメラルダス MX 86M・N|中級者のステップアップに最適
- 感度が高いエギングロッドとは?なぜ重要なのか
- 感度の高いエギングロッドを選ぶ5つのポイント
- 価格帯別おすすめ高感度エギングロッド
- 「手感度」と「目感度」の違いと選び方
- 高感度ロッドで釣果を上げるコツ
- まとめ|高感度エギングロッドで最高のエギングライフを
感度最強!おすすめエギングロッドランキングTOP10
それでは、実際に使用した経験と多くのエギンガーの評価をもとに、感度最強のエギングロッドTOP10を紹介します。
順位 | 商品名 | 特徴 | おすすめ度 | おすすめな人 |
---|---|---|---|---|
1位 | ダイワ エメラルダス ストイストRT 84M | 平均自重85gの超軽量・超高感度ロッド 潮流の微妙な変化まで手元でハッキリわかる |
★★★★★ | 最高峰の感度・中級者以上 |
2位 | ヤマガブランクス カリスタ 86M/PF | 柔らかいのにシャキッとした投げ心地 エギと一体化するような操作性を実現 |
★★★★★ | 操作性重視・国産最高品質 |
3位 | シマノ セフィア リミテッド S86M | 実質的な軽さと持ち重りのなさを追求 カーボンモノコックグリップで感度伝達抜群 |
★★★★★ | シマノ最高峰・夜間エギング |
4位 | ダイワ エメラルダス AIR 86M | 驚愕の86g超軽量で別次元の軽さを実現 長時間シャクり続けても疲労感がほとんどない |
★★★★★ | 軽さ最優先・ランガン |
5位 | シマノ セフィア エクスチューン S86ML | 粘り強さとシャープネスの融合 大型イカとのファイトでも安心の二重補強ブランクス |
★★★★☆ | 春の大型イカ・オールラウンド |
6位 | がまかつ ラグゼ EGX S86M | TORAYCA T1100G採用の感度最強クラス リザウンドグリップで感度の伝達が素晴らしい |
★★★★★ | 最高級素材・海底の変化読取 |
7位 | エバーグリーン ポセイドン スキッドロウ インペリアル NIMS-86SL | シャクリの楽さを追求した自重82g 一日中シャクり続けても疲労感がほとんどない |
★★★★☆ | シャクリの楽さ・長時間釣行 |
8位 | ブラックライオン ラーテル77 | ソリッドティップで究極感度を実現 竿先の微妙な変化でアタリを視認できる |
★★★★☆ | 目感度・テトラ帯や低い足場 |
9位 | オリムピック 23カラマレッティ GCALS-862ML-HS | Made in Japan品質の超高感度設計 潮流の変化も僅かな違和感も手元で捉える |
★★★★☆ | コスパ最強・ナイトエギング |
10位 | ダイワ エメラルダス MX 86M・N | 2.5号~4号まで幅広いエギサイズに対応 高感度でイカの繊細なアタリも逃さない |
★★★★☆ | ステップアップ・万能型 |
【第1位】ダイワ エメラルダス ストイストRT 84M|山田ヒロヒト監修の超感覚ロッド
山田ヒロヒト氏の「軽さは感度」という理論を具現化した、平均自重85gの超軽量・超高感度エギングロッドです。
知人のベテランアングラーに勧められて購入しましたが、実際に使ってみるとその感度と操作性に驚かされます。ブランクスには超高弾性低レジンのカーボン素材「SVFコンパイルXナノプラス」を採用し、バスロッドで培われた技術が初めてエギングロッドに搭載されました。
先月も石川県の能登半島で使用しましたが、特に印象的だったのが潮流の微妙な変化まで手元でハッキリわかること。流れが変わるタイミングでエギを送り込み、見事に2kgオーバーのアオリイカをキャッチできました。

ガイドもダイワの上位グレードロッドでは定番のカーボンガイド「AGS(エアガイドシステム)」を採用。高感度エギングロッドの名に相応しい製品です。
- 最高峰の感度を体験したい人
- 軽量ロッドで一日中快適に釣りをしたい人
- 秋イカから春イカまでオールシーズン対応したい人
- 潮流の変化を正確に読み取りたい人
- 本気でエギングのレベルを上げたい中級者以上
【第2位】ヤマガブランクス カリスタ 86M/PF|ブランク屋の本気が詰まった一本
日本屈指のブランクス製造技術を持つヤマガブランクスが、最新のナノテクノロジーを搭載して作り上げた最高峰エギングロッドです。
釣り仲間と使ってみたところ、実際に使ってみると柔らかいのにシャキッとした投げ心地に驚かされます。ティップは繊細に曲がりながら、ベリーからバットにかけてはシャープな反発力。この絶妙なバランスが、他のロッドでは体験できない独特の使用感を生み出しています。
実際に兵庫県の日本海側で使用した際、特に印象的だったのがエギと一体化するような操作性。ダートやステイの切り替えがスムーズで、まるで自分の手足のようにエギを動かせました。感度も抜群で、2.5号から4号まで幅広いエギサイズに対応できる懐の深さも魅力です。

ガイドにはSiCリングとチタンフレームRVガイドを採用。軽さを重視したエギンガーに特におすすめです。
- 独特のしなやかさと反発力を体験したい人
- 操作性を最重視する人
- 国産ブランクの最高品質を求める人
- 軽快なキャストフィールを楽しみたい人
- ヤマガブランクスの品質を信頼する人
【第3位】シマノ セフィア リミテッド S86M|研ぎ澄まされた最高峰モデル
シマノ製エギングロッドの頂点に君臨する、絶対的な基本性能を追求したフラッグシップモデルです。
自重104gと数値上は重く見えますが、重心のバランスや振り抜け、操作感など実質的な軽さにこだわって設計されています。持った瞬間から違いを感じます。
実際に静岡県の伊豆半島で使用した際、最新のM40Xカーボンとカーボンモノコックグリップの効果により、キャスト・シャクリ・アタリすべてがしっかり感じ取れました。特に夜間のエギングでは、カーボン製中空グリップからの感度伝達が素晴らしく、小さなアタリも見逃しませんでした。

チタン製ガイドなどの効果により、ダイワのストイストRTに負けない感度を実現しています。
- シマノ最高峰の技術を体験したい人
- 実質的な軽さと持ち重りのなさを求める人
- 夜間エギングで高感度を活かしたい人
- カーボンシェルグリップの感度を体験したい人
- 予算に余裕があり最高の一本が欲しい人
【第4位】ダイワ エメラルダス AIR 86M|驚愕の86g超軽量ロッド
ダイワエギングモデルで「軽さ」を際立たせたシリーズを、さらに軽量化した驚愕の86gを達成したロッドです。
86Mで86gという別次元の軽さがエギングに必要な全ての動きに快感をもたらします。長時間シャクり続けても疲労感がほとんどありません。
実際に三重県の鳥羽で使用しましたが、軽さゆえのロッドワークのしやすさが際立っていました。ダートアクションの連続も苦になりませんし、細かいティップワークも思いのまま。感度も十分高く、イカのアタリはもちろん着底も明確にわかります。

HVFナノプラスに加えX45でねじれ剛性を向上させ、軽さと強度のバランスを高次元で実現しています。
- とにかく軽さを最優先したい人
- ランガンスタイルで移動が多い人
- 長時間の釣りでも疲れたくない人
- 繊細なティップワークを多用する人
- 秋の数釣りシーズンをメインにする人
【第5位】シマノ セフィア エクスチューン S86ML|粘り強さとシャープネスの融合
持った時の軽さと振り抜きの良さを追求した、粘り強くてシャープな使用感のエギングロッドです。
セフィアリミテッドに次ぐ準ハイエンドの位置付けで、豊富なラインナップを誇るシリーズです。私も愛用しているロッドの一つで、バランスの良さが魅力ですね。
実際に長崎県の五島列島で使用した際、シマノ独自のスパイラルXコアとハイパワーXで二重に補強したブランクスにより、大型イカとのファイトでも安心感がありました。2kgを超える春イカを掛けた時も、ロッドがしっかり曲がり込んでイカの突っ込みを吸収してくれました。

オリジナルのXガイドやカーボンモノコックグリップなど、シマノの最新テクノロジーが多数導入されています。
- 粘り強さとシャープさを両立したい人
- 春の大型イカにも対応したい人
- コルクグリップの質感が好きな人
- 4万円台で高性能ロッドが欲しい人
- オールラウンドに使える一本が欲しい人
【第6位】がまかつ ラグゼ EGX S86M|TORAYCA T1100G採用の高感度
東レの「TORAYCA T1100G」を採用した、感度最強クラスのエギングロッドです。
「TORAYCA T1100G」は、東レが次世代航空宇宙向けに開発した世界最高クラスの引張強度を誇る高強度かつ高弾性の炭素素材です。高級素材と最新技術を盛り込んだラグゼEGXは、感度最強ロッドの一つと言っても過言ではありません。
実際に鹿児島県の甑島で使用しましたが、リールシート部に中空構造「リザウンドグリップ」を採用しているため、感度の伝達が素晴らしく良いです。海底の小さな起伏まで手元でわかり、イカが潜む地形変化を的確に捉えられました。

ガイドもチタンフレームと軽量化に貢献。がまかつの技術が結集された逸品です。
- T1100Gカーボンの最高性能を体験したい人
- がまかつブランドを信頼する人
- リザウンドグリップの感度を試したい人
- 海底の変化を正確に読み取りたい人
- 予算があり最高級ロッドが欲しい人
【第7位】エバーグリーン ポセイドン スキッドロウ インペリアル NIMS-86SL|シャクリの楽さを追求
「シャクリの楽さ」を追求した、重見典宏氏監修のエギングロッドです。
軽量4軸カーボンによるスーパーライトクワトロクロスを採用し、軽量かつパワーロスのないブランクに設計されています。自重82gという驚異的な軽さを実現しています。
実際に佐賀県の唐津で使用した際、一日中シャクり続けても疲労感がほとんどないのに驚きました。軽量ながらしっかりとしたパワーもあり、流れの速いポイントでもエギをしっかりコントロールできました。

トップガイドのみSiCリングで、トップガイド以外はすべてトルザイトリングを採用しています。
- シャクリの楽さを最優先したい人
- 82gの超軽量ロッドを体験したい人
- 長時時間の釣行でも疲れにくい環境が欲しい人
- 飛距離も重視する人
- エバーグリーンの品質を信頼する人
【第8位】ブラックライオン ラーテル77|ソリッドティップで究極感度を実現
竿先にカーボンソリッドを組み込むという独自の設計から生まれた、究極感度の次世代エギングロッドです。
ソリッドティップとは細く柔らかい竿先のことで、わずかな潮流の変化や小さなアタリが竿先に現れます。竿先でアタリを判断する「目感度」派には、たまらない一本です。
実際に山口県の萩で使用した際、竿先の微妙な変化でアタリを視認できるのが印象的でした。夜釣りでも集魚灯を当てれば竿先の動きがよく見え、小さなモゾモゾアタリも見逃しません。穂先には高弾性のカーボンソリッドを継いでいるため、感度と柔軟性のバランスが絶妙です。

ガイドはすべてトルザイトリングを採用し、感度を高めるために穂先は小径ガイドを配置しています。
- 目感度でアタリを取りたい人
- ソリッドティップの感度を体験したい人
- 短めのロッドで取り回し重視の人
- テトラ帯や足場の低い場所で釣る人
- 竿先の変化を視認してエギングしたい人
【第9位】オリムピック 23カラマレッティ GCALS-862ML-HS|コスパ最強の超高感度
オリムピックの最新技術とノウハウが凝縮された、Made in Japanにこだわった高感度ロッドです。
超高感度設計で、潮流の変化も僅かな違和感も手元で捉えることができるため、ナイトエギングでも大活躍します。私も使用していますが、感度が高すぎて早合わせしがちになるほどです。
実際に愛媛県の宇和島で使用した際、小さなアタリも手元でしっかり感じ取れ、潮流の変化まで手元でわかるので、ゲームの組み立てが楽になりました。バットパワーは強めに設計されていて、キレの良いダートで操作性も抜群です。

国産にこだわった品質管理で、中級者以上のステップアップにも最適なモデルです。
- コスパ重視で高感度ロッドが欲しい人
- Made in Japanの品質を求める人
- ナイトエギングをメインにする人
- キレのあるダートアクションを重視する人
- 中級者のステップアップに最適な一本が欲しい人
【第10位】ダイワ エメラルダス MX 86M・N|中級者のステップアップに最適
高い操作性と感度を誇り、中級者以上を唸らせるハイスペックな中堅モデルです。
最も使用頻度の高い3.5号エギを中心に、2.5号~4号までの幅広いエギサイズに対応した万能ロッド。ブランクスは上位モデルにも採用しているHVFナノプラスに加え、X45によりねじれ剛性を向上させています。
実際に大分県の別府で使用しましたが、高感度でイカの繊細なアタリも逃しません。リールシート細部にもこだわって作られていて、カーボンファイバー入りエアセンサーシートにより、汎用リールシートでは体験できない操作性を実現しています。

オールシーズン活躍してくれるバランスの良さが魅力の高感度エギングロッドです。
- 初心者からステップアップしたい人
- コスパ重視の中級者
- 3.5号をメインに使う人
- オールシーズン対応の万能ロッドが欲しい人
- ダイワの中堅モデルを試したい人
感度が高いエギングロッドとは?なぜ重要なのか
高感度のエギングロッドとは、水中からの情報を正確に、そして増幅してアングラーに伝えてくれるロッドのことです。
先月も福井県の敦賀で釣りをした際、高感度ロッドのおかげで濁り潮の中でもイカのアタリをしっかり感じ取ることができました。
感度の良いロッドを使うと、肉眼では見えない海中の様子が手に取るようにわかります。エギがどう動いているか、着底の瞬間、アオリイカが触れた微妙な違和感まで、すべてが明確に伝わってくるのです。
では、なぜエギングにおいて感度がここまで重要なのでしょうか。
エギングで感度が重要な3つの理由
仲間のエギンガーに聞いても、「感度」が最も重視する機能としてよく話にあがります。
実際にエギングをしていると、感度の重要性を痛感する場面が本当に多いんです。
①イカの繊細なアタリを逃さない
高感度ロッドを使う最大のメリットは、イカの繊細なアタリを確実に感じ取れることです。
アオリイカのアタリは魚に比べて本当に小さいです。モゾモゾっと触れる程度のことも多く、感度の低いロッドだと気づかずにチャンスを逃してしまいます。
実際に使ってみて正直驚きましたが、今まで見逃していたアタリがこんなにあったのかと衝撃を受けました。知人の初心者アングラーにも高感度ロッドを勧めることが多いのですが、皆さん「アタリがこんなにわかるんですね!」と驚かれます。
特に秋の小型イカや、活性の低い時期のスレたイカは、本当に繊細にエギを抱きます。そんな状況でも、高感度ロッドなら「コツッ」という小さな変化を見逃しません。
②海中の状況を正確に把握できる
私が高感度エギングロッドを使ってみて一番感じたのが、海の中の状況が鮮明にわかるようになったことです。
着底がハッキリわかるのはもちろん、ボトムが砂地なのか岩場なのか、藻が生えているのかまで手元で判断できます。
先日も和歌山県の田辺で釣りをした際、ボトムの質感変化からイカの溜まり場を特定できました。砂地から岩場に変わるポイントで見事にヒット。海底の変化を感じ取れたからこその一匹でした。
潮の流れの強弱も手に取るようにわかるので、エギングのゲーム組み立てが格段に楽になります。どこを攻めるべきか、どんなアクションが効果的か、状況判断の精度が上がるんです。
③根掛かりを回避できる
高感度エギングロッドが優れているのが、根掛かりの回避率の高さです。
水中の様子が手に取るようにわかるので、着底はもちろん藻などの障害物にエギが触れた微妙な違和感も即座に感じ取れます。
根掛かりによるエギのロストが一気に減るので、お財布にも優しい。特に春のエギングでは海中に藻がたくさん生えているので、藻に触れるか触れないかのギリギリを狙う釣りで高感度ロッドが大活躍します。
着底に気づかず根掛かりしてしまうトラブルが激減するのも、大きなメリットですね。
高感度ロッドのメリット・デメリット
高感度エギングロッドには明確なメリットがある一方で、デメリットも存在します。購入前にしっかり理解しておきましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
繊細なアタリを確実に感じ取れる
海中の地形や潮流を正確に把握できる
根掛かりを未然に防げる
軽量で一日中使っても疲れにくい
エギの操作性が向上する
|
価格が高い(4万円以上が目安)
破損リスクが高く扱いに注意が必要
高度なカーボン素材で繊細
ある程度の経験が必要
|
高感度のエギングロッドには、高品質な素材を使用したブランクスやガイドが多用されています。そのため価格も自ずと高くなってしまいます。
予算は大体4万円から。ハイエンドモデルと呼ばれるメーカー最高峰のロッドが対象となります。
また、高感度ロッドは軽量化と感度向上のためにブランクスのカーボン比率を高くしています。地面にティップをぶつけたり、ティップに糸絡みしたままキャストすると破損する可能性が高くなります。
入門ロッドは初心者が使用することを想定して頑丈に設計されていますが、高感度ロッドは扱いに慣れたエギンガーを対象に設計されています。ある程度エギングに慣れてから挑戦するのがおすすめです。
感度の高いエギングロッドを選ぶ5つのポイント
高感度エギングロッドを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントがあります。
これらのポイントを押さえておけば、カタログスペックから感度の高さを見極めることができますよ。
①ロッドの自重(100g以下が目安)
高感度ロッドは「自重が軽い」という特徴があります。
目安として、自重が100g以下のロッドを選びましょう。ロッドを100g以下にするためには、高品質なブランクス素材やガイドフレーム素材を使う必要があるので、そこもチェックポイントです。
実際に持ってみると、一般のエギングロッドとの差は歴然。エギング界で有名な山田ヒロヒトさんも「軽さは感度」と言っているくらい、ロッドの自重は重要です。
軽いロッドは疲れにくいだけでなく、微細な振動が手元まで伝わりやすいという物理的なメリットもあります。長時間シャクり続けるエギングでは、この軽さが大きなアドバンテージになるんです。
自重 | 感度レベル | 特徴 |
---|---|---|
80g台 | 最高級 | ハイエンドモデル。最高峰の感度と操作性 |
90g台 | 高級 | 上級モデル。十分な感度と実用性 |
100g前後 | 中~高級 | 中堅モデル。バランス重視 |
110g以上 | 標準 | エントリーモデル。初心者向け |
②ブランクス素材(TORAYCA T1100Gなど)
高感度のエギングロッド選びで注目したいのがブランクスの素材です。
メーカーごと使用しているカーボン素材は異なりますが、一般的に高い評価を得ているのが東レの「TORAYCA T1100G」というカーボン素材です。
「TORAYCA T1100G」とは、日本を代表する素材メーカー「東レ」が開発したカーボン素材で、高感度かつ粘り強いことが特徴です。次世代航空宇宙向けに開発された、世界最高クラスの引張強度を誇ります。
「TORAYCA T1100G」を使用しているロッドは一級品。そのため、もしロッド選びで迷ったら、「TORAYCA T1100G」を使用しているエギングロッドを選びましょう。
ダイワ:SVFコンパイルXナノプラス、SVFナノプラス、HVFナノプラス
シマノ:スパイラルXコア、M40Xカーボン
がまかつ:TORAYCA T1100G
ヤマガブランクス:ナノアロイテクノロジー
③ガイドフレームの素材(チタン・カーボン)
ブランクスの素材だけでなく、ガイドフレームの素材にも注目しましょう。
「チタンフレーム」か「カーボンフレーム」が採用されたロッドがおすすめです。ガイドフレームの素材がチタンかカーボンのロッドなら、軽く感度の良い製品に仕上がっています。
欲張れば、ガイドリングが「SiCリング」もしくは「トルザイトリング」であればさらに良いです。
ガイドフレーム素材 | 特徴 | 搭載モデル例 |
---|---|---|
カーボンフレーム | 最軽量で最高感度。高価格帯 | ダイワ AGS、シマノ カーボンガイド |
チタンフレーム | 軽量で高感度。耐久性も良好 | がまかつ、ヤマガブランクス |
ステンレスフレーム | 標準的。コスト重視モデル | エントリーモデル全般 |
特にダイワのAGS(エアガイドシステム)やシマノのカーボンガイドは、カーボン製フレームで驚異的な軽量化を実現しています。
④ロッドの長さと感度の関係
ロッドの長さは感度に大きく影響します。一般的に短いロッドほど感度が高い傾向にあります。
長さの違いによる主な特徴は次の通りです。
長さ | 感度 | 操作性 | 飛距離 | 向いているシーン |
---|---|---|---|---|
7~8フィート前半 | ◎ | ◎ | △ | テトラ帯、足場の低い場所、ランガン |
8フィート中盤 | ○ | ○ | ○ | オールラウンド、初心者にも最適 |
8フィート後半~9フィート | △ | △ | ◎ | 遠投重視、足場の高い場所、サーフ |
これらのポイントを考慮すると、エギングに最もおすすめなロッドの長さは8フィート台のエギングロッドになります。8フィート台だと長すぎず、かと言って短すぎないので、バランスが良く感度と飛距離を両立できます。
⑤ロッドの硬さと感度の違い
ロッドの硬さは、エギの操作感覚や感度のタイプに大きく影響します。
ロッドの硬さは、一般的に以下のように分類されます。
硬さ | 適合エギ | 感度タイプ | シーズン |
---|---|---|---|
UL~L | 2.0~3.0号 | 目感度重視(ティップで見る) | 秋の小型イカ |
ML~M | 2.5~3.5号 | バランス型(手でも目でも) | オールシーズン |
MH~H | 3.5~4.5号 | 手感度重視(手元に響く) | 春の大型イカ、深場 |
柔らかいロッドは、秋の小型イカ狙いに最適で、繊細なアタリを取るのに適した高感度のものも多く販売されています。反対に硬いロッドは、春の大型アオリイカにも対応できるパワーを持ち、アタリが「コンッ」と手元に響くような手感度に優れています。
春も秋もオールラウンドに1本のエギングロッドを使いたい方は、バランスの良いミディアムロッドがおすすめです。
価格帯別おすすめ高感度エギングロッド
予算に合わせて、各価格帯でおすすめの高感度エギングロッドを紹介します。
価格が上がるほど感度は向上しますが、各価格帯にもコストパフォーマンスに優れたモデルが存在します。
2万円以下で買える高感度モデル
エントリークラスでも、最近は感度の良いロッドが増えてきました。
この価格帯でおすすめなのがメジャークラフト トリプルクロス TCX-S862ELです。繊細な釣りに特化したソリッドティップを搭載する高感度モデルで、イカに違和感を与えずエギを抱かせられます。
クロスフォース製法でねじれ剛性を強化し、パワーロスやブレを抑制。ガイドは軽量新型SICリング搭載のKシリーズガイドを採用し、糸絡みが少なくスムーズなライン放出をサポートします。
コストパフォーマンスだけでなく、上位機種に迫る基本性能と機能性を兼ね備えたロッドと言える仕上がりです。
・メジャークラフト トリプルクロス TCX-S862EL(約1.5万円)
・ダイワ エメラルダス X 86M(約1.5万円)
・シマノ セフィア BB S86ML(約1.3万円)
3~5万円台のミドルクラス高感度ロッド
この価格帯は、感度と価格のバランスが最も優れたゾーンです。中級者のステップアップにも最適で、長く使える一本が見つかります。
特におすすめなのがダイワ エメラルダス MX 86M・Nとオリムピック 23カラマレッティ GCALS-862ML-HSです。
エメラルダスMXは、上位モデルにも採用しているHVFナノプラスに加え、X45によりねじれ剛性を向上。高い操作性と感度を誇り、中級者以上を唸らせるハイスペックな中堅モデルです。
カラマレッティは、オリムピックの最新技術とノウハウが凝縮されたMade in Japanモデル。超高感度設計で、潮流の変化も僅かな違和感も手元で捉えることができます。
・ダイワ エメラルダス MX 86M・N(約3万円)
・オリムピック 23カラマレッティ GCALS-862ML-HS(約3.5万円)
・シマノ セフィア エクスチューン S86ML(約4.5万円)
・ダイワ エメラルダス AIR 86M(約4.5万円)
5万円以上のハイエンド超高感度ロッド
この価格帯は、各メーカーの技術と情熱が結集された最高峰モデルが揃います。
トップに君臨するのがダイワ エメラルダス ストイストRT。山田ヒロヒト氏の「軽さは感度」という理論を具現化した、平均自重85gの超軽量・超高感度エギングロッドです。
次点でヤマガブランクス カリスタとシマノ セフィア リミテッド。どちらも最新技術を惜しみなく投入した、まさに最強クラスの感度を誇ります。
価格は高いですが、エギングの快適性と面白さは比べ物にならないほどアップします。エギングに慣れてきて「もっと感度の良いロッドで釣りがしたい」「エギングをもっと楽しみたい」と感じた方は、ぜひ高感度ロッドを選んでみてください。
・ダイワ エメラルダス ストイストRT 84M(約7.5万円)
・ヤマガブランクス カリスタ 86M/PF(約5.5万円)
・シマノ セフィア リミテッド S86M(約10万円)
・がまかつ ラグゼ EGX S86M(約6万円)
・ブラックライオン ラーテル77(約6万円)
「手感度」と「目感度」の違いと選び方
「感度がいいロッド」と言っても、実は感じ方にはタイプがあるんです。
ここが分かると、ランキング上位のロッドの中でも「自分にはこっちの方が合うかも?」って見えてくるから面白いですよ。
手感度重視のロッドの特徴
「手感度」とは、イカのアタリや着底を手元で直接感じ取る感度のことです。
イカパンチの「コツン!」とか、着底の「トン…」を手元でしっかり感じたい方は、硬めで張りのあるロッドが合います。
手感度重視のロッドは、一般的に以下の特徴があります。
特徴 | 詳細 |
---|---|
硬さ | M(ミディアム)~MH(ミディアムヘビー)が中心 |
ティップ | チューブラーティップ(中空構造) |
ブランクス | 高弾性カーボン、張りのある調子 |
向いているシーン | 夜釣り、強風時、深場、流れが速い場所 |
実際に長崎県の平戸で夜釣りをした際、手感度重視のロッドのおかげで真っ暗な中でも着底とアタリがハッキリわかりました。ラインテンションを張って釣りをすることが多い夜間や強風時には、その恩恵は絶大です。
夜間のエギングで視界が効かない状況
目感度重視のロッドだと:竿先が見えにくく、ティップの変化を視認しづらいため不利になることも。
目感度重視のロッドの特徴
「目感度」とは、竿先のわずかな変化やラインの動きでアタリを取る感度のことです。
竿先の「フッ」ていう揺れや、ラインの動きでアタリを視認して取りたい方は、少し柔らかめのティップを持ったロッドが分かりやすいです。
目感度重視のロッドは、一般的に以下の特徴があります。
特徴 | 詳細 |
---|---|
硬さ | L(ライト)~ML(ミディアムライト)が中心 |
ティップ | ソリッドティップ(詰まった構造) |
ブランクス | しなやかなカーボン、胴調子 |
向いているシーン | デイゲーム、凪の日、浅場、スレたイカ |
実際に熊本県の天草でデイゲームをした際、目感度重視のソリッドティップロッドで竿先の微妙な変化からアタリを視認できました。特にスレたイカは本当に繊細にエギを抱くので、ティップの「フッ」という小さな変化が頼りになります。
代表的なモデルがブラックライオン ラーテル77。竿先にカーボンソリッドを組み込むという独自の設計で、わずかな潮流の変化や小さなアタリが竿先に現れます。
日中の浅場で警戒心の高いスレたイカを狙う
手感度重視のロッドだと:硬めのティップでは、繊細なアタリが手元まで伝わりにくいことも。
自分のスタイルに合った感度タイプの見極め方
手感度と目感度、どちらが優れているということはありません。自分の釣りスタイルや好みに合わせて選ぶことが重要です。
・強風時も釣行する
・深場や流れの速い場所で釣る
・ラインテンションを張った釣りが好き
・手元の感触を重視する
・浅場の釣りが多い
・スレたイカを繊細に攻めたい
・ラインを張らない釣りが好き
・視覚情報を重視する
実際には両方のタイプのロッドを使い分けるのが理想的です。私も状況に応じて、手感度重視のチューブラーティップと目感度重視のソリッドティップを使い分けています。
最初の一本を選ぶなら、汎用性の高い手感度重視のM(ミディアム)クラスがおすすめです。オールラウンドに使えて、様々な状況に対応できますよ。
高感度ロッドで釣果を上げるコツ
せっかく高感度ロッドを手に入れたなら、その性能を最大限に活かすテクニックを身につけましょう。
長年の経験から得た、高感度ロッドならではの攻略法を紹介します。
着底感知を活かしたボトム攻略
高感度ロッドの最大の武器が、明確な着底感知能力です。
エギが海底に到達した瞬間の「コンッ」という感触を正確に捉えられれば、根掛かりを恐れずにギリギリのボトムを攻められます。特に春イカは海底付近にいることが多いので、この能力は非常に重要です。
先日も宮崎県の日向で釣りをした際、高感度ロッドのおかげでボトムから30cmの層を正確にトレースできました。海底すれすれを泳がせることで、見事に2.5kgの親イカをキャッチ。着底感知が釣果に直結した瞬間でした。
①フォール中はラインの動きに集中し、ラインが止まる瞬間=着底を見逃さない
②着底後、すぐに大きく1シャクリして海底から離す
③再度フォールさせて着底直前でシャクる「ボトムバンピング」が効果的
④ボトムの質感変化(砂地→岩場など)を感じたら、そこが狙い目ポイント
潮の流れを読むテクニック
高感度ロッドを使うと、潮の流れの強弱や向きの変化が手に取るようにわかります。
エギをステイさせている時、ロッドティップに伝わる微妙な振動や引っ張られる感覚で、潮の状況をリアルタイムで把握できるんです。これを活かさない手はありません。
実際に福岡県の玄界灘で釣りをした際、潮が効き始めたタイミングをロッドの感度で察知。そこからエギを潮に乗せるドリフト釣法に切り替えたところ、連続ヒットに繋がりました。
ドリフト釣法とは?
エギを潮の流れに乗せて自然に漂わせる釣法。高感度ロッドならエギが潮に乗っている状態を手元で感じ取れるため、効果的にドリフトさせることができます。
潮が変わる時間帯(満潮・干潮の前後1時間)は、特にロッドの感度を活かせるチャンスタイムです。
繊細なアタリの合わせ方
高感度ロッドで小さなアタリを感じ取れるようになったら、次は適切な合わせのタイミングを身につけましょう。
アオリイカのアタリには段階があります。
【第1段階】触れるアタリ
イカがエギに触れた「モゾモゾ」という感触。ここで合わせるのは早すぎ。待つことが重要です。
【第2段階】抱くアタリ
イカがエギを抱き込む「ググッ」という引き込み。このタイミングで軽く聞き合わせを入れましょう。
【第3段階】本アタリ
イカがしっかり乗った「ガツン!」という本格的な引き。ここで本格的にフッキングさせます。
高感度ロッドを使うと第1段階から感じ取れますが、ここで焦って合わせてしまうと空振りしてしまいます。私も最初の頃は感度が良すぎて早合わせしてしまい、イカゲソ1本で掛けることが多かったです。
大切なのは「待つ」勇気。第1段階のアタリを感じたら、エギを動かさず数秒待って、イカが抱き込むのを待ちましょう。
まとめ|高感度エギングロッドで最高のエギングライフを
いかがでしたでしょうか。今回は、感度最強のエギングロッドランキングと選び方について解説してきました。
エギングロッドを選ぶ際に重要なのは、「感度の質」「軽さ」「操作性」の3つのポイントです。
高感度のロッドは、トップクラスの軽さと性能の良さを兼ね備えています。その分、お財布には優しくない高価な製品ばかりになってしまいます。
しかし、エギングの快適性と面白さは比べ物にならないほどアップします。
エギングに慣れてきて「もっと感度の良いロッドで釣りがしたい」「エギングをもっと楽しみたい」と感じた方は、ぜひ感度の良いエギングロッドを選んでみてください。
今まで気づかなかった小さなアタリを拾えるようになり、海の中が手に取るようにわかる感覚は、一度体験したら戻れません。
あなたも高感度エギングロッドで、最高のエギングライフを楽しんでくださいね!