エギングで釣れたアオリイカの美味しさを最大限に引き出すために、適切なクーラーボックス選びは欠かせません。
イカは他の魚と比べて鮮度が落ちやすく、釣り上げた瞬間から適切な温度管理が必要になります。
特にエギングはランガンスタイルで移動を繰り返すため、持ち運びやすさと保冷力のバランスが重要なポイントとなります。
この記事では、実際にエギングでクーラーボックスを使い続けてきた経験から、サイズ・保冷力・使いやすさを重視した選び方と、おすすめの商品を詳しく紹介します。

- エギング用クーラーボックスの選び方|失敗しないための5つのポイント
- おすすめのエギング用クーラーボックス9選
- ダイワ ミニクール S650|6.5Lのコンパクトサイズでランガンに最適
- シマノ ホリデークール 60|6Lの軽量モデルで初心者におすすめ
- ダイワ クールラインα ライトソルト SU1000X|10Lでカスタマイズ性抜群
- ダイワ クールライン SU800X|8Lでタックルと併用しやすいサイズ
- シマノ フィクセル ライト 120LF|12Lの軽量設計で持ち運び便利
- シマノ フィクセル ライト RS170|17Lでロッドスタンド付き
- ダイワ プロバイザーHD ZSS1600X|16Lの最高峰モデル
- シマノ フィクセル・プレミアム 12|12Lの6面真空パネル採用
- キャプテンスタッグ シエロ 8L|8Lの激安エントリーモデル
- エギング用クーラーボックスの正しい使い方|イカの鮮度を保つコツ
- サイズ別・用途別クーラーボックス選び
- クーラーボックスのカスタマイズとメンテナンス
- よくある質問|エギング用クーラーボックス
- まとめ
エギング用クーラーボックスの選び方|失敗しないための5つのポイント
エギング用のクーラーボックス選びでは、一般的な釣り用クーラーとは異なる視点が必要です。
長年エギングを続けてきた経験から言うと、持ち運びやすさとイカに適した保冷方法を両立できるかどうかが成功の鍵となります。
ここでは失敗しないための5つのポイントを詳しく解説します。
サイズは10~15Lが最適|ランガンスタイルに最適な容量選び
エギングに最適なクーラーボックスのサイズは10~15Lが基準となります。
これまで色々なサイズを試してきましたが、ランガンスタイルでの使い勝手を考えると、この範囲が最もバランスが良いです。
キロクラスの大型アオリイカでも胴長は約30cm程度なので、15Lのクーラーボックスであれば余裕を持って収納できます。
容量 | 適用場面 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
6~8L | 短時間釣行・ランガン重視 |
軽量で持ち運びが楽
自転車・バイクでも対応
|
複数匹の収納は困難
道具との併用が難しい
|
10~15L | 一般的なエギング全般 |
サイズと携帯性のバランス良好
大型イカにも対応可能
|
やや重量が増す
|
15L以上 | 道具収納重視・車移動 |
収納力抜群
保冷力も高め
|
ランガンには不向き
重量がかさむ
|
実際に地元の港で釣りをした際、10Lのクーラーボックスで3杯のアオリイカ(各500g程度)を収納できました。
氷と保冷剤のスペースも考慮すると、10~15Lが現実的なサイズと言えます。
保冷力は24時間が基準|断熱材の種類と性能の違い
エギングでは基本的に日帰り釣行が多いため、24時間程度の保冷力があれば十分です。
クーラーボックスの保冷力は使用される断熱材によって大きく変わります。
断熱材 | 保冷力 | 重量 | 価格 | エギングでの評価 |
---|---|---|---|---|
発泡スチロール | ★★☆☆☆ | 軽い | 安い |
軽量でランガンに最適
長時間は不安
|
発泡ウレタン | ★★★☆☆ | 普通 | 普通 |
コスパが良好
24時間は十分対応
|
真空パネル | ★★★★★ | 重い | 高い |
保冷力は最強
エギングにはオーバースペック
|
長年使ってきた経験から言うと、エギングには発泡ウレタン素材が最もバランスが良いです。
真夏の炎天下でも24時間程度であれば氷を維持できるため、日帰りエギングには十分な性能を発揮してくれます。
ダイワとシマノの保冷力表示を理解しよう
クーラーボックスを購入する際に必ずチェックしたいのが、各メーカーの保冷力表示です。
実際に店頭で比較検討する際、これらの数値を理解しておくことで適切な判断ができます。
メーカー | 表示方法 | 測定条件 | エギングでの目安 |
---|---|---|---|
ダイワ | KEEP表記 (例:KEEP25) |
容量25%の氷 外気40度で完全に溶けるまでの時間 |
KEEP25以上あれば十分 |
シマノ | I-CE値 (例:I-CE25h) |
容量20%の氷 外気31度で1時間溶けない回数 |
I-CE25h以上あれば十分 |
これらの数値はあくまでも理想的な条件での測定値なので、実際の使用ではフタの開閉頻度や外気温によって変わることを理解しておきましょう。
軽量性と持ち運びやすさを重視|ショルダーベルト・キャスター付きも検討
エギングでは移動が多いため、クーラーボックス本体の重量と持ち運びやすさは非常に重要です。
実際に釣り場まで歩く距離が長い場合、ショルダーベルト付きやキャスター付きのモデルを選ぶと疲労を大幅に軽減できます。
先月も地元の磯場で釣りをしましたが、駐車場から釣り座まで約500mの距離があり、ショルダーベルト付きのクーラーボックスが本当に重宝しました。
自転車・バイクでの移動時の注意点
自転車やバイクでエギングに出かける場合、クーラーボックスのサイズ選びはより慎重になる必要があります。
実際に自転車の前カゴに収まるサイズは6~8L程度が限界で、それ以上になると固定が困難になります。
バイクの場合はリアボックスやサイドケースのサイズを事前に測定し、確実に収納できるサイズを選ぶことが大切です。
フタの機能性をチェック|投入口付きで冷気を逃がさない
釣ったイカを素早くクーラーボックスに入れるためには、投入口付きのフタが非常に便利です。
フタを全開にすると庫内の冷気が一気に逃げてしまいますが、小さな投入口からであれば冷気の流出を最小限に抑えられます。
実際に投入口を使ってみると、その便利さに驚かされます。特にイカが連続してヒットした際は、手早く収納できることで次のキャストに集中できます。
夕まずめの好時合でアオリイカが連続ヒット
フタを全開→イカ投入→フタ閉め→再キャストで約30秒
投入口ありの場合
小窓開け→イカ投入→小窓閉め→再キャストで約10秒
また、フタが取り外し可能なタイプを選ぶと、使用後の洗浄やメンテナンスが格段に楽になります。
イカの鮮度を保つ水対策|排水栓と仕切りの重要性
イカの鮮度を保つ上で最も重要なのが、水との接触を避けることです。
イカは真水に触れると浸透圧の関係で細胞が水を吸収し、身が白く変色したり食感が損なわれてしまいます。
これを防ぐためには、排水栓付きのクーラーボックスを選び、溜まった水をこまめに抜くことが重要です。
イカは必ずジップロックやビニール袋に入れてから氷の上に置く。排水栓で水を抜き、常にドライな環境を保つことが美味しさの秘訣です。
実際に袋に入れずに氷の上に直接置いたイカと、適切に処理したイカを食べ比べたことがありますが、味と食感の違いは歴然でした。
おすすめのエギング用クーラーボックス9選
ここからは、実際にエギングで使用して評価の高いクーラーボックスを9選紹介します。
それぞれ異なる特徴を持っているので、自分の釣行スタイルや予算に合わせて選んでください。
価格と性能、使い勝手のバランスを考慮して、初心者から上級者まで満足できるラインナップを厳選しました。
順位 | 商品名 | 特徴 | おすすめ度 | おすすめな人 |
---|---|---|---|---|
1位 | ダイワ ミニクール S650 | 6.5Lの超軽量設計でランガンに最適 重量1.3kgで機動力抜群 |
★★★★★ | ランガン重視 |
2位 | シマノ ホリデークール 60 | 6Lで3000円台の優秀コスパ 初心者に最適なエントリーモデル |
★★★★☆ | エギング初心者 |
3位 | ダイワ クールラインα ライトソルト SU1000X | 10Lでカスタマイズ性抜群 オプションパーツが充実 |
★★★★★ | カスタマイズ好き |
4位 | ダイワ クールライン SU800X | 8Lの絶妙サイズでタックルと併用しやすい 堅牢な作りで長持ち |
★★★★☆ | バランス重視 |
5位 | シマノ フィクセル ライト 120LF | 12Lで2.5kgの軽量ボディ メンテナンス性に優れる |
★★★★☆ | 軽量性重視 |
6位 | シマノ フィクセル ライト RS170 | 17Lでロッドスタンド標準装備 磯場での利便性が抜群 |
★★★★☆ | 磯場での釣り |
7位 | ダイワ プロバイザーHD ZSS1600X | 16Lで6面真空パネル採用 60時間近い保冷力の最高峰 |
★★★★★ | 遠征釣行 |
8位 | シマノ フィクセル・プレミアム 120 | 12Lで抗菌仕様の最上位モデル 清潔感を長期間維持 |
★★★★★ | 衛生面重視 |
9位 | キャプテンスタッグ シエロ 8L | 8Lで2000円台の激安エントリーモデル シンプル構造でメンテナンス簡単 |
★★★☆☆ | コスト重視 |
ダイワ ミニクール S650|6.5Lのコンパクトサイズでランガンに最適
超軽量設計でランガンスタイルに最適化された6.5Lのコンパクトクーラーです。
重量わずか1.3kgという軽さながら、発泡スチロール断熱材により十分な保冷力を確保しています。実際に一日中持ち歩いても疲れにくく、機動力を重視するエギンガーには理想的なサイズ感です。特に自転車やバイクでの釣行では、その軽さと取り回しの良さを実感できます。両開き蓋の採用により、狭いスペースでも開閉がしやすい設計になっています。

短時間釣行やソロエギングがメインの方、ランガンを重視して軽量性を求める方、自転車・バイクでの移動が多い方におすすめです。
- ランガンスタイルでポイントを次々移動したい人
- 軽量性を最重視する人
- 自転車・バイクでの釣行がメインの人
- 短時間釣行が多い人
- コンパクトなクーラーをお探しの人
シマノ ホリデークール 60|6Lの軽量モデルで初心者におすすめ
エギング入門者に最適な価格と性能のバランスを実現した6Lモデルです。
3000円台という手頃な価格ながら、24時間の氷保持能力を持つ実用的なクーラーボックスです。実際にエギングデビューする友人にも勧めることが多く、「値段の割にしっかりしている」と好評です。脱着式のショルダーベルトが標準装備されており、持ち運びの負担を軽減できます。シンプルな構造で手入れも簡単なため、釣り初心者でも扱いやすいのが特徴です。

エギング初心者や予算を抑えたい方、シンプルで使いやすいクーラーを求める方、軽量性を重視する方におすすめです。
- エギングを始めたばかりの初心者の人
- 予算を抑えてクーラーボックスを購入したい人
- シンプルで扱いやすいモデルが欲しい人
- 軽量で持ち運びやすさを重視する人
- メンテナンスの簡単さを求める人
ダイワ クールラインα ライトソルト SU1000X|10Lでカスタマイズ性抜群
ロッドスタンドや小物入れなどのオプションパーツが充実した10Lモデルです。
本体にパーツを自由に取り付けできるカスタマイズ性が最大の魅力で、自分好みのクーラーボックスに仕上げることができます。実際に小物入れを取り付けてエギやリーダーを収納すると、タックルボックスを別途持参する必要がなくなり、荷物の軽量化に大きく貢献します。発泡ウレタン断熱材により保冷力も十分で、投入口付きフタの採用により使い勝手も優秀です。

カスタマイズを楽しみたい方や機能性を重視する方、エギング以外の釣りにも使いたい方におすすめです。
- 自分好みにカスタマイズしたい人
- 機能性を重視したい人
- 小物収納も一体化したい人
- エギング以外の釣りにも使いたい人
- 長く愛用できるクーラーが欲しい人
ダイワ クールライン SU800X|8Lでタックルと併用しやすいサイズ
エギングタックルと一緒に持ち運びやすい絶妙なサイズ設定の8Lモデルです。
10Lより若干小さく、6Lより余裕があるという中間サイズが、実際に使ってみると非常に使い勝手が良いことがわかります。重量も軽めで長時間のランガンでも疲れにくく、それでいて2〜3杯のイカは余裕で収納できます。ダイワ製らしい堅牢な作りで耐久性も高く、長期間の使用にも耐えられる品質を持っています。フタの開閉もスムーズで、ストレスなく使用できます。

バランスの良いサイズを求める方やダイワブランドを信頼する方、中程度の釣行が多い方におすすめです。
- サイズと携帯性のバランスを重視する人
- ダイワブランドを信頼する人
- 中程度の釣行時間が多い人
- 堅牢で長持ちするクーラーが欲しい人
- タックルとの併用を考えている人
シマノ フィクセル ライト 120LF|12Lの軽量設計で持ち運び便利
2.5kgという軽量ボディながら12Lの容量を確保した持ち運び重視のモデルです。
シマノらしい洗練されたデザインと機能性を両立させており、実際に使ってみるとその軽さに驚かされます。両開きフタは完全に取り外しが可能で、使用後の洗浄やメンテナンスが非常に楽になります。先月も地元の堤防で使用しましたが、魚投入用の小窓から素早くイカを入れることができ、冷気の流出を最小限に抑えられました。水抜き栓も装備されているため、溜まった水の処理も簡単です。

軽量性を重視しつつ適度な容量が欲しい方、メンテナンスの簡単さを求める方、シマノブランドを好む方におすすめです。
- 軽量性と容量を両立したい人
- メンテナンスの簡単さを重視する人
- シマノブランドを好む人
- 長時間の持ち運びが多い人
- 洗浄しやすいクーラーが欲しい人
シマノ フィクセル ライト RS170|17Lでロッドスタンド付き
ロッドスタンドが標準装備されているため釣り場での利便性が抜群の17Lモデルです。
エギングでは仕掛け交換や休憩時にロッドを置く場所に困ることが多いのですが、このロッドスタンドがあれば地面に直置きする必要がなくなります。実際に磯場で使用した際、岩の上にロッドを安全に立てかけられ、タックルに傷が付く心配がありませんでした。17Lという大容量により、大型のアオリイカが複数釣れても余裕で収納でき、保冷剤や氷を多めに入れても十分なスペースを確保できます。

ロッドを安全に保管したい方、大容量クーラーを求める方、磯場での釣りが多い方におすすめです。
- ロッドを安全に保管したい人
- 大容量のクーラーが必要な人
- 磯場での釣りが多い人
- タックルを大切にしたい人
- 多機能なクーラーを求める人
ダイワ プロバイザーHD ZSS1600X|16Lの最高峰モデル
6面真空パネル採用により保冷力は最高峰クラスを誇る16Lの高級モデルです。
ダイワ製品の中でもトップクラスの保冷性能を持ち、真夏の炎天下でも60時間近く氷を維持できる驚異的な能力を持っています。実際に2日間の遠征で使用しましたが、2日目の夕方でも氷がしっかり残っており、その保冷力の高さを実感しました。ワンプッシュ投入口により、片手でも簡単にフタを開けられ、釣ったイカを素早く収納できます。価格は高めですが、一度購入すれば長期間使用できる耐久性を持っています。

保冷力を最重視する方、遠征釣行が多い方、長期間使用できる高品質なクーラーが欲しい方におすすめです。
- 保冷力を最重視する人
- 遠征釣行が多い人
- 長期間使用できる高品質なクーラーが欲しい人
- 真夏の釣行が多い人
- 予算に余裕がある人
シマノ フィクセル・プレミアム 12|12Lの6面真空パネル採用
シマノブランド最高峰の保冷性能と抗菌仕様を備えた12Lの最上位モデルです。
全面(6面)に真空パネルを採用したことで、クラス最高の保冷力を実現しています。さらに抗菌剤入りプラスチックをインナー部分に使用しているため、庫内を常に清潔に保つことができます。実際に使用してみると、その保冷力の高さはもちろん、庫内の清潔感を長期間維持できることに感動しました。価格はかなり高額ですが、エギング以外の様々な釣りでも活躍するオールマイティな性能を持っています。

最高品質を求める方、衛生面を重視する方、様々な釣りに使用したい方におすすめです。
- 最高品質のクーラーが欲しい人
- 衛生面を特に重視する人
- 様々な釣りに使用したい人
- 長期投資として考えている人
- ブランドステータスを重視する人
キャプテンスタッグ シエロ 8L|8Lの激安エントリーモデル
2000円台という圧倒的な安さながら基本性能は十分な8Lのエントリーモデルです。
アウトドアブランドのキャプテンスタッグが手がける、コストパフォーマンス重視のクーラーボックスです。釣具メーカー製と比較すると機能面では劣る部分もありますが、日帰りエギングには十分な保冷力を持っています。実際にエギングを始めたばかりの初心者の方が「とりあえずクーラーボックスが欲しい」という場合には、この価格帯は非常に魅力的です。シンプルな構造のため故障しにくく、メンテナンスも簡単に行えます。

とにかく安くクーラーボックスを手に入れたい方、エギング入門者、予備用クーラーを探している方におすすめです。
- とにかく安くクーラーを手に入れたい人
- エギングを始めたばかりの入門者
- 予備用クーラーを探している人
- シンプルな機能で十分な人
- 初期投資を最小限に抑えたい人
エギング用クーラーボックスの正しい使い方|イカの鮮度を保つコツ
せっかく良いクーラーボックスを購入しても、使い方が間違っていればイカの鮮度を保つことはできません。
これまでの経験から学んだ、イカの鮮度を最大限に保つための実践的なテクニックを紹介します。
正しい使い方をマスターすれば、釣ったイカを最高の状態で持ち帰ることができるようになります。
イカを直接氷に触れさせない方法|ジップロックと仕切りの活用
イカの鮮度保持で最も重要なのが、直接氷に触れさせないことです。
イカは真水に触れると浸透圧の関係で体細胞が水を吸収し、身が白く変色したり食感が悪くなってしまいます。
実際に比較実験をしたことがありますが、適切に処理したイカと直接氷に触れさせたイカでは、味と食感に歴然とした差がありました。
釣ったイカは必ずジップロックやビニール袋に入れてから氷の上に置く。可能であれば新聞紙やタオルで仕切りを作り、イカが氷に直接触れないよう工夫する。
イカを締める
釣り上げたイカは目と目の間に針やナイフを刺して即座に締める
袋に入れる
締めたイカをジップロックやビニール袋に入れて密閉する
氷の上に置く
袋に入れたイカを氷の上に置き、可能であれば新聞紙で覆う
この方法により、イカの旨味と食感を最大限に保つことができます。
こまめな排水でドライ環境を維持|水抜きのタイミング
クーラーボックス内に水が溜まると、イカが水浸しになって風味が損なわれます。
排水栓付きのクーラーボックスを使用している場合は、2~3時間おきに溜まった水を抜くことをおすすめします。
実際に一日釣行をすると、氷の融解により結構な量の水が溜まることに驚かされます。
夏の堤防エギングで8時間釣行した際の水抜き頻度
午前11時:初回の水抜き(約200ml)
午後2時:2回目の水抜き(約300ml)
午後4時:最終水抜き(約150ml)
水抜きの際は、イカを一時的に上部に移動させてから排水栓を開けると、より効果的に水を除去できます。
保冷剤の効果的な配置|氷との併用で保冷力アップ
小型クーラーボックスでは限られたスペースを有効活用するため、氷と保冷剤の併用が効果的です。
保冷剤をクーラーボックスの底面に配置し、その上に氷を載せることで、全体的な温度を均一に保つことができます。
さらにイカの上部にも小型の保冷剤を置くことで、上からも冷やすことができ、保冷効果が格段にアップします。
配置場所 | 保冷剤の種類 | 効果 | 注意点 |
---|---|---|---|
底面 | 板状保冷剤(大) | 全体の温度を下げる | 直接触れないよう仕切る |
側面 | ソフトタイプ保冷剤 | 側面からの断熱効果 | スペースを考慮して配置 |
上部 | 小型保冷剤 | 上からの冷却効果 | イカに直接置かない |
真夏の釣行では氷だけでなく、冷凍庫で凍らせたペットボトルを併用するのも効果的です。
サイズ別・用途別クーラーボックス選び
エギングのスタイルは人それぞれ異なるため、自分の釣行パターンに合ったサイズ選びが重要です。
ここでは実際の使用経験をもとに、サイズ別の特徴と適用場面を詳しく解説します。
自分の釣りスタイルと照らし合わせて、最適なサイズを見つけてください。
6~8L|短時間釣行・ランガン重視の方におすすめ
機動力を最重視するエギンガーに最適なコンパクトサイズです。
重量が軽く持ち運びが楽なため、ポイントを次々と移動するランガンスタイルに向いています。
実際に使ってみると、その軽快さは一度体験すると手放せなくなります。
メリット | デメリット |
---|---|
圧倒的な軽さでランガンに最適
自転車・バイクでも対応可能
価格が比較的安い
|
複数匹の収納は困難
氷の容量が限られる
大型イカには窮屈
|
このサイズが適している方は、短時間釣行がメインで、機動力を重視するエギンガーです。
特に電車や自転車での移動が多い都市部のエギンガーにはおすすめできます。
10~12L|バランス重視・初心者から上級者まで
最も汎用性が高く、エギング用クーラーボックスの定番サイズです。
携帯性と収納力のバランスが良く、様々な釣行スタイルに対応できます。
迷った場合はこのサイズを選んでおけば、まず間違いありません。
このサイズはオールラウンドに使用でき、エギング初心者から上級者まで満足できる仕様となっています。
15~17L|大型狙い・道具もまとめて収納したい方
大型のアオリイカを狙う方や、道具類もまとめて収納したい方に適したサイズです。
春の大型アオリイカシーズンや、エギ以外にも様々な道具を持参する場合には、この容量があると安心できます。
実際に2kg近いモンスターアオリイカが釣れた際も、余裕を持って収納することができました。
春イカシーズンの大型狙いでの活用例
・アオリイカ1.8kg × 1杯
・アオリイカ1.2kg × 1杯
・氷 2kg
・保冷剤 × 2個
それでもまだ余裕がありました
ただし重量は増加するため、車での移動がメインの方におすすめします。
クーラーボックスのカスタマイズとメンテナンス
クーラーボックスは購入後のカスタマイズや適切なメンテナンスにより、より使いやすく長持ちさせることができます。
ここでは実際に効果があったカスタマイズ方法と、長期間使用するための メンテナンス のコツを紹介します。
適切な手入れを行うことで、愛用のクーラーボックスを何年も快適に使用できます。
ロッドホルダーの取り付けで利便性アップ
エギングではロッドの置き場に困ることが多いため、ロッドホルダーの取り付けは非常に有効です。
地面に直接置くとロッドやリールに傷が付いてしまうリスクがありますが、専用ホルダーがあれば安全に保管できます。
実際に取り付けてみると、仕掛け交換時やイカが釣れた際の一時保管で、その便利さを強く実感します。
商品名 | 対応メーカー | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|---|
シマノ ロッドレスト スリム | シマノ製クーラー | コンパクトで邪魔になりにくい | 2000円前後 |
ダイワ CPキーパー | ダイワ製クーラー | しっかりした作りで安定性抜群 | 1500円前後 |
汎用クランプ式 | 各社対応 | 様々なクーラーに取り付け可能 | 1000円前後 |
取り付けの際は、クーラーボックスの耐荷重を確認し、無理のない範囲で使用することが大切です。
使用後の正しいお手入れ方法|臭いとカビを防ぐコツ
エギングではイカの墨や体液がクーラーボックス内に付着することが多いため、使用後の適切なメンテナンスが重要です。
正しいお手入れを怠ると、臭いやカビの原因となり、次回使用時に不快な思いをすることになります。
長年使い続けてきた経験から、効果的なメンテナンス方法をお伝えします。
内容物の完全除去
氷、保冷剤、イカなどすべてを取り出し、排水栓で水を完全に抜く
中性洗剤で洗浄
食器用中性洗剤とスポンジで内部をしっかり洗浄する
十分な乾燥
フタを開けた状態で完全に乾燥させる(最低24時間)
消臭・除菌処理
アルコール系消毒液で拭き上げ、完全乾燥後に保管
臭いが取れない場合の対処法
重曹を大さじ2杯程度入れ、ぬるま湯で希釈した液で一晩つけ置きした後、通常の洗浄を行います。それでも臭いが残る場合は、活性炭を入れて数日間密閉する方法も効果的です。
特に梅雨時期や夏場は湿度が高いため、乾燥不足によるカビの発生に注意が必要です。
保管時は風通しの良い場所を選び、完全に乾燥した状態で収納することが長持ちの秘訣です。
よくある質問|エギング用クーラーボックス
エギング用クーラーボックス選びでよく寄せられる質問について、実際の使用経験をもとにお答えします。
これらの疑問を解決することで、より確信を持ってクーラーボックスを選択できるはずです。
ソフトクーラーとハードクーラーどちらが良い?
エギングにはハードクーラーを強くおすすめします。
ソフトクーラーは軽量で折りたためるメリットがありますが、保冷力と耐久性の面でハードクーラーに劣ります。
実際に両方を使い比べた結果、イカのような鮮度が重要な魚種では、ハードクーラーの保冷力の高さが大きなメリットとなりました。
項目 | ソフトクーラー | ハードクーラー |
---|---|---|
保冷力 |
短時間のみ有効
氷が早く溶ける
|
長時間の保冷が可能
断熱性に優れる
|
耐久性 |
破れやすい
長期使用は困難
|
頑丈で長持ち
衝撃に強い
|
携帯性 |
軽量
折りたたみ可能
|
やや重い
サイズ固定
|
エギングではイカの鮮度保持が最優先となるため、多少重くてもハードクーラーを選ぶべきです。
真空パネルは本当に必要?コスパを考えた選択
エギングでは真空パネルは基本的に不要というのが私の結論です。
確かに保冷力は抜群ですが、価格が高く重量も増すため、日帰りエギングには オーバースペック といえます。
実際に真空パネル搭載モデルと発泡ウレタンモデルを使い比べましたが、24時間程度の釣行であれば性能差を感じる場面はほとんどありませんでした。
2日以上の遠征釣行、真夏の長時間釣行、大型イカの長期保存を予定している場合のみ、真空パネルの恩恵を感じられます。
コストパフォーマンスを重視するなら、発泡ウレタン素材で十分です。
複数のイカが釣れた場合の収納方法
複数のイカが釣れた場合は、サイズ別に分けて収納することをおすすめします。
大型と小型を一緒に入れると、小型のイカが圧迫されて形が崩れる可能性があります。
アオリイカ3杯が釣れた場合の収納方法
2杯目・3杯目(各500g):別のジップロックに2杯まとめて収納
配置:大型を下に、小型を上に重ならないよう配置
また、イカ同士が直接触れ合わないよう、新聞紙やタオルで仕切りを作ると更に効果的です。
まとめ
エギング用クーラーボックス選びで最も重要なのは、自分の釣行スタイルに合ったサイズと機能を選ぶことです。
ランガンを重視するなら6~10L、バランス重視なら10~15L、大容量が必要なら15L以上を基準に選ぶと良いでしょう。
保冷力については、エギングなら24時間程度の保持能力があれば十分で、発泡ウレタン素材で十分対応できます。
サイズは10~15Lを基準とし、保冷力は24時間、軽量性と使いやすさを重視して選ぶ。イカは必ず袋に入れて氷に触れさせず、こまめな排水で鮮度を保つ。
適切なクーラーボックスと正しい使い方により、釣ったイカを最高の状態で持ち帰り、美味しく味わうことができます。
今回紹介した商品の中から、ぜひ自分にぴったりの一台を見つけて、エギングをより一層楽しんでください。