近年注目を集めているアユのルアー釣り「アユイング」。
友釣りよりも手軽に始められて、従来のルアーフィッシングとは一味違った楽しさがあります。
しかし、アユイング専用ルアーは種類が豊富で、どれを選べばいいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
長年の釣り経験から言うと、アユイングの釣果はルアー選びで大きく左右されるというのが正直なところです。
この記事では、実際に現場で使って効果を実感したおすすめアユイングルアーと、失敗しない選び方のポイントを詳しく解説します。

アユイングルアーおすすめランキング10選
実際に様々な釣り場で使用して効果を実感した、おすすめアユイングルアーをランキング形式でご紹介します。
それぞれのルアーには明確な特徴と使い分けのポイントがあるので、参考にしてみてください。
順位 | 商品名 | 価格 | おすすめな人・シチュエーション | 主な特徴 |
---|---|---|---|---|
1位 | ダイワ アユイングミノー 110SF | 約2,300円 |
初心者・コスパ重視・浅場メイン
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スローフローティング・根掛かり回避性抜群 |
2位 | デュオ 流鮎110F | 約1,900円 |
リアル志向・プレッシャーの高い釣り場
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本物そっくりの外観・大型リップ |
3位 | パームス エスケード100 | 約1,700円 |
コスパ重視・自然なアクション・緩い流れ
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基板リップ・石当たりで反転アクション |
4位 | ダイワ アユイングミノー 95SS | 約1,600円 |
深場攻略・流れの速いポイント
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スローシンキング・ハリスキーパー搭載 |
5位 | ジャッカル オトリミノー104 | 約2,250円 |
スレた野鮎・自然な動き重視
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ジョイント構造・デュアルラインアイ |
6位 | ダイワ アユイングジョイント130S | 約2,400円 |
急瀬攻略・大型鮎狙い・強い流れ
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重量19.7g・リップレスバイブレーション |
7位 | パームス エスケードバイブ | 約2,000円 |
バイブ初挑戦・深場や強い流れ
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バイブレーション先駆者・2ウェイト展開 |
8位 | デュオ 流鮎DEEP | 約1,950円 |
深場専用・底攻略・警戒心の強い野鮎
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ロングリップ・ディープダイバー |
9位 | ダイワ アユイングミノー 94SP レーザーインパクト | 約1,800円 |
サスペンド試したい・ステイ重視
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サスペンド・強烈フラッシング |
10位 | ima 誉(ほまれ)100F | 約1,700円 |
ナチュラル志向・プレッシャー高い場所
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タイトロールアクション・高浮力設定 |
ダイワ アユイングミノー 110SF|初心者におすすめの万能ルアー
コストパフォーマンスと使いやすさを両立した、アユイング入門に最適なルアーです。
釣り仲間の初心者にも勧めることが多いのですが、実際に使ってみるとスローフローティング設定の絶妙なバランスに驚かされます。特に印象的だったのは根掛かり回避性能で、テンションを抜くとゆっくり浮上してくれるため、初心者でも安心して使えます。

リング固定マグネットを搭載しており、ハリスが暴れてライントラブルを起こすのを防いでくれるのも助かります。カラーバリエーションも豊富で、状況に応じて使い分けが可能です。
- アユイングを始めたばかりの人
- コスパ重視でルアーを選びたい人
- 浅場メインで釣りをしたい人
- 根掛かりが心配な人
- 複数色を揃えたい人
デュオ 流鮎110F|リアルさNo.1の本格派ルアー
本物の鮎と見間違うほどのリアルな仕上がりで、野鮎の警戒心を和らげる効果抜群のルアーです。
先月も地元の利根川で使用しましたが、大きなリップが生み出すヒラ打ちアクションは他のルアーにはない魅力があります。イエローリップは流れの中でルアーの位置確認がしやすく、長時間の釣行でも集中力を保てます。脂びれ部分のハリス止め設計も実用的で、ハリスの垂れ下がりによる根掛かりを効果的に防いでくれます。

価格は他のルアーより高めですが、その分の価値は十分にあります。特に警戒心の高い野鮎に対しては、このリアルさが決定的な差を生むことが多いです。
- リアルなルアーを使いたい人
- プレッシャーの高い釣り場で釣りをする人
- 本格的にアユイングを楽しみたい人
- 大きなアクションで誘いたい人
- 品質にこだわりたい人
パームス エスケード100|コスパ最強のアユルアー
基板リップによる独特のアクションと手頃な価格で、多くのアングラーに愛用されているバランス型ルアーです。
知人のベテランアングラーに勧められて購入しましたが、基板リップが石に当たると反転する動きは確かに鮎がコケを食んでいる様子そのものです。引き抵抗も少なく、一日中使っていても疲れにくいのが印象的でした。比較的緩い流れでの使用に向いており、80mmと100mmの2サイズから選択できるのも使い勝手が良いポイントです。

価格も手頃で、ロストを恐れずに積極的に攻められるのも魅力の一つです。特に初心者から中級者にかけて、幅広い層におすすめできるルアーです。
- コスパを重視したい人
- 自然なアクションを求める人
- 緩い流れをメインに釣りをする人
- 複数サイズを使い分けたい人
- ロストを気にせず攻めたい人
ダイワ アユイングミノー 95SS|深場攻略に最適なシンキングルアー
スローシンキング特性で深場や流れの速いポイントを確実に攻略できる、状況を選ばない実力派ルアーです。
実際に深い淵で使用した際、フローティングタイプでは届かなかった層まで確実に沈んでくれて、期待通りの結果が得られました。ハリスキーパー機能は画期的で、ハリスを挟み込むことで長さ調節が簡単にできます。これまで使った中でも、特に根掛かり対策に配慮された設計だと感じています。

アクションは控えめですが、その分野鮎に違和感を与えにくく、警戒心の強い個体にも効果的です。水深のあるポイントでは必携のルアーと言えるでしょう。
- 深場をメインに攻めたい人
- 流れの速いポイントで釣りをする人
- ハリス調節を頻繁に行う人
- 控えめなアクションを好む人
- シンキングルアーを探している人
ジャッカル オトリミノー104|ジョイント構造で自然なアクション
2つのボディが生み出すクネクネとした自然な動きで、従来のミノーでは反応しない野鮎も思わず体当たりしたくなるルアーです。
釣り仲間と使ってみたところ、ジョイント構造の効果は想像以上でした。特に印象的だったのは、まるで鮎が尻尾を振って泳いでいるような動きで、他のルアーにスレた野鮎も興味を示してくれることです。デュアルラインアイ構造により、流れの早さに合わせてアクションをチューニングできるのも実用的な機能です。

88mm、104mm、138mmの3サイズ展開で、ポイントの規模や鮎のサイズに合わせて選択できます。価格はやや高めですが、その分の性能は間違いなく備えています。
- 自然な動きにこだわりたい人
- スレた野鮎を狙いたい人
- アクションの調整をしたい人
- サイズバリエーションが欲しい人
- 高性能ルアーを使いたい人
ダイワ アユイングジョイント130S|急瀬攻略用の重量級ルアー
19.7gの重量とジョイント構造で、強い流れの中でも確実にボトムを取れる急瀬攻略の切り札的ルアーです。
先月も激流ポイントで実際に使用しましたが、重量があるおかげで流されることなく、狙ったポイントをしっかりとトレースできました。リップレスのバイブレーションタイプなので引き抵抗も少なく、長時間の使用でも疲労感が少ないのが助かります。2つのラインアイを使い分けることで、ポイントに応じたアクション調整も可能です。

ハリス止めのシリコンスリット設計により、ライントラブルも効果的に軽減されています。急流域での大型鮎狙いには欠かせない存在です。
- 急瀬や強い流れを攻めたい人
- 大型の野鮎を狙いたい人
- 重量のあるルアーを好む人
- アクション調整にこだわる人
- ライントラブルを避けたい人
パームス エスケードバイブ|バイブレーションタイプの先駆者
アユイング用バイブレーションの先駆けとして登場し、強い流れや深場攻略で絶大な効果を発揮するリップレスルアーです。
知人のアユイング経験者に勧められて試したのですが、リップレスのシンキング設計の効果には正直驚きました。特に深いポイントでの手返しの良さは他のルアーでは味わえません。ヘッド部のスレッドワイヤーは石への衝撃を和らげてくれるため、激しくボトムを叩いても破損の心配が少ないのが心強いです。

Type1(11g)とType2(18g)の2ウェイト展開で、ポイントの流れや深さに応じて使い分けができます。リップ付きでは攻略困難なポイントでこそ真価を発揮します。
- バイブレーションタイプを試したい人
- 深場や強い流れを攻めたい人
- 手返しの良さを重視する人
- 耐久性を求める人
- ウェイト選択にこだわりたい人
デュオ 流鮎DEEP|深場専用のディープダイバー
ロングリップを搭載した深場攻略専用設計で、底をしっかりトレースして中層を漂うルアーには反応しない野鮎を確実に狙える特化型ルアーです。
実際に水深のある淵で使用した際、通常の流鮎110Fでは届かない深度まで確実に潜ってくれて、狙い通りの効果が得られました。少し小ぶりなボディですが、ロングリップの効果で底をしっかりと攻められます。浮いているルアーには興味を示さない警戒心の強い野鮎に対して、このルアーほど効果的なものはないと感じています。

流鮎シリーズならではのリアルな仕上がりも相まって、深場の大型鮎攻略には欠かせないルアーです。価格はやや高めですが、専用性を考えれば納得の性能です。
- 深場攻略に特化したい人
- 底をしっかり攻めたい人
- 警戒心の強い野鮎を狙う人
- リアルなルアーを好む人
- 専用性を重視する人
ダイワ アユイングミノー 94SP レーザーインパクト|サスペンドタイプの新提案
浮力をギリギリまで減らしたサスペンド設計で、水中を漂うような自然なアクションと強烈なフラッシング効果を併せ持つ革新的ルアーです。
早速現場で使ってみましたが、水中で漂うような動きは他のルアーにはない独特な魅力があります。特に印象的だったのは、大型リップが水を受けて鮎がコケを食んでいるようにボトムをトレースする様子で、野鮎の反応も非常に良好でした。レーザーインパクト仕様の強いフラッシングは、濁りのある状況でも野鮎にしっかりとアピールしてくれます。

サスペンド特性により、ステイ時にも自然な姿勢をキープできるため、長時間ルアーを見せ続ける釣り方にも適しています。価格も手頃で試しやすいのも魅力です。
- サスペンドタイプを試したい人
- 自然なアクションを求める人
- フラッシング効果を重視する人
- ステイを多用する人
- 新しいタイプのルアーを使いたい人
ima 誉(ほまれ)100F|タイトアクションが魅力
高い浮力設定とタイトなロールアクションで、ナチュラルに野鮎にアピールする品格のあるルアーです。
これまで色々試してきましたが、誉の上品なアクションは他のルアーでは表現できない独特な魅力があります。タイトなロールアクションは派手さはありませんが、その分野鮎に違和感を与えにくく、プレッシャーの高いポイントでも効果を発揮してくれます。MD100Fとの使い分けにより、水深50cmから100cmまでの幅広いレンジをカバーできるのも実用的です。

imaブランドならではの品質の高さも魅力で、細部まで丁寧に作り込まれている印象です。プレッシャーの高い釣り場では特に威力を発揮します。
- ナチュラルなアクションを好む人
- プレッシャーの高い釣り場で釣りをする人
- 品質にこだわりたい人
- 深度別に使い分けたい人
- 上品な仕上がりを求める人
アユイングルアーの選び方5つのポイント
アユイングで確実に釣果を上げるためには、適切なルアー選びが欠かせません。
長年の経験から言うと、5つのポイントを押さえておけば、ルアー選びで大きく失敗することはないというのが実感です。
ハリス止めの有無を必ずチェック
アユルアーと他のルアーを区別する最も重要なポイントがハリス止めの有無です。
実際に釣り具店で見かけるルアーの中には、名前に「鮎」と入っていてもハリス止めがない製品があるので注意が必要です。
ハリス止めがないと、友釣り用のイカリ針を適切にセットできず、アユイングの釣りが成立しません。
ハリス止めとは
アユルアーに仕掛けのハリスを固定するためのパーツです。野鮎が体当たりしてきた際に、このハリス止めに付けたイカリ針で掛けるのがアユイングの基本的な仕組みです。
購入前には必ずハリス止めの有無を確認し、アユイング専用設計のルアーを選ぶようにしましょう。
流れに合わせてタイプを選ぶ
アユイングルアーは浮力特性によって大きく3つのタイプに分類され、ポイントの流れや深さに応じた使い分けが釣果の鍵となります。
フローティングタイプの特徴
リーリングすると沈み、巻くのを止めると浮上するのがフローティングタイプです。
浅場での使用に適しており、根掛かりしてもテンションを抜くことで回避しやすいメリットがあります。
初心者の方には操作しやすく、まず最初に選ぶべきタイプと言えるでしょう。
シンキングタイプの特徴
リーリングしなくても自然に沈んでいくのがシンキングタイプの特徴です。
流れの速いポイントや深場攻略に威力を発揮しますが、根掛かりのリスクが高くなる点に注意が必要です。
中でもスローシンキングタイプは、ゆっくり沈むため浅場でも使いやすく人気があります。
サスペンドタイプの特徴
水中で浮きも沈みもしない中性浮力を保つのがサスペンドタイプです。
水中を漂うような自然なアクションが可能で、ステイ時にも安定した姿勢をキープできます。
野鮎に長時間ルアーを見せ続ける釣り方に適しており、警戒心の強い個体にも効果的です。
タイプ | 適した状況 | メリット | 注意点 |
---|---|---|---|
フローティング | 浅場・緩い流れ | 根掛かり回避しやすい | 深場では浮き上がってしまう |
シンキング | 深場・強い流れ | 確実に底を取れる | 根掛かりリスクが高い |
サスペンド | 中層・ステイ重視 | 自然なアクション | 調整が難しい |
ポイントに合わせたサイズ選択
アユイングルアーのサイズはおよそ80mm~130mmの範囲で展開されています。
これまでの経験から言うと、どの大きさに野鮎が反応するかは実際にポイントを探ってみないとわからないというのが正直なところです。
ただし、河川の規模や鮎のサイズに合わせた基本的な選び方はあります。
ルアーサイズ | 適した状況 | 特徴 |
---|---|---|
80mm~90mm | 小規模河川・小型の鮎 | プレッシャーを与えにくい |
100mm~110mm | 中規模河川・標準的な鮎 | 最も汎用性が高い |
120mm~130mm | 大規模河川・大型の鮎 | 強いアピール力 |
理想的には3サイズ程度を用意しておき、野鮎の反応を見ながらローテーションするのがおすすめです。
カラー選びのコツ
アユイングルアーのカラー選びは、天候や水質に応じた使い分けが基本となります。
長年やってきた経験から言うと、どの色が一番釣れるという絶対的な法則はありませんが、状況に応じた基本的な考え方はあります。
また、背中にチャートカラーや蛍光色を施したルアーは、釣り人から位置を確認しやすいメリットがあります。
水中でのルアーの動きを目視確認しながら操作することが重要なアユイングでは、この視認性は非常に大切な要素です。
リップの大きさと形状
リップの大きさと形状は、ルアーの潜行深度とアクションの強さを決定する重要な要素です。
リップタイプ | 特徴 | 適した状況 |
---|---|---|
ショートリップ | 浅く潜る・タイトアクション | 浅場・プレッシャーの高い状況 |
ロングリップ | 深く潜る・強いアクション | 深場・強い流れ |
リップレス | 素早く沈む・安定した姿勢 | 急流・手返し重視 |
基本的には、リップが大きいほど深場に向いており、浅瀬ほどリップの小さいルアーが適していると覚えておきましょう。
最近はリップレスタイプも増えてきましたが、現時点ではまだリップ付きのミノータイプが主流です。
状況別おすすめアユイングルアー
アユイングで安定した釣果を上げるためには、ポイントの状況に応じたルアー選択が欠かせません。
実際に様々なポイントで試してきた経験をもとに、状況別のおすすめルアーをご紹介します。
浅場攻略におすすめのルアー
水深1m未満の浅場では、根掛かり回避性能と適度なアピール力を両立したルアーが重要になります。
水深50cm程度の瀬で、石が点在する浅場ポイント
スローフローティング特性で根掛かりを回避しながら確実にアプローチ
ルアー | 特徴 | 浅場での優位性 |
---|---|---|
アユイングミノー 110SF | スローフローティング | 根掛かり回避性抜群 |
エスケード100 | 基板リップ | 石へのコンタクトで自然な反転 |
誉(ほまれ)100F | 高浮力設定 | 水深50cmまでの浅場に特化 |
深場・急瀬攻略におすすめのルアー
水深2m以上の深場や流れの強い急瀬では、確実に底を取れる重量とシンキング性能が求められます。
水深3mの深い淵で、強い流れがある本流ポイント
19.7gの重量で流れに負けることなく確実にボトムへ到達
ルアー | 重量 | 深場・急瀬での特徴 |
---|---|---|
アユイングジョイント130S | 19.7g | 最重量クラスで急瀬対応 |
エスケードバイブ Type2 | 18g | リップレスで抵抗少 |
流鮎DEEP | 12g | ロングリップで確実な潜行 |
初心者におすすめのルアー
アユイングを始める初心者の方には、扱いやすさと入手性を重視したルアー選びをおすすめします。
①操作しやすいフローティングタイプ ②手頃な価格でロストを恐れない ③入手しやすく追加購入が容易
おすすめ度 | ルアー | 価格 | 初心者向けポイント |
---|---|---|---|
★★★ | アユイングミノー 110SF | 約1,300円 | コスパ最高・操作簡単 |
★★☆ | エスケード100 | 約1,500円 | 自然なアクション |
★☆☆ | 流鮎110F | 約1,800円 | リアルさで本格体験 |
最初は2,000円を超えるルアーを3つ購入するより、手頃な価格のルアーを4つ購入する方が実用的です。
ロストのリスクを考えると、まずは買い求めやすいルアーで経験を積むのが賢明でしょう。
アユイングルアーの基本的な使い方
アユイングは他のルアーフィッシングとは異なり、鮎の縄張り意識を利用した独特の釣り方が基本となります。
長年の経験から言うと、基本的な操作方法をマスターすることが釣果向上の近道です。
キャストの基本
アユイングでは基本的に下流から上流に向かってキャストします。
これは鮎が上流を向きながら底のコケを食べる習性を再現するためです。
実際に現場で試してみると、上流向きのアプローチと下流向きのアプローチでは野鮎の反応が明らかに違います。
対岸への横キャストと、上流へのピンポイントキャストの2パターンを使い分ける
群れアユを狙う場合は川を横切らせる釣りが有効で、縄張り意識の強い個体を狙う場合はピンポイントでルアーを泳がせ続けることが効果的です。
ルアーアクションのコツ
アユイングではルアーを岩やボトムにコツコツと当てるような操作が基本となります。
ステイの重要性
アユイングで最も重要なテクニックの一つがステイ(ルアーを特定位置に留める操作)です。
これまでの経験から言うと、一ヵ所で10分以上ルアーを見せ続けることも珍しくありません。
野鮥の跳ねが頻繁に起きているポイントでの体験
徐々にルアーを気にし始め、最終的に激しい体当たりでヒット
ボトムコンタクトのテクニック
石に軽くコンタクトさせながらルアーを操作するのがアユイングの基本です。
時には強い流れの中でステイさせたり、岩の横で細かくシェイクしたりと、コケを捕食する鮎になりきることがポイントです。
アクション | タイミング | 効果 |
---|---|---|
ステイ | 野鮎を発見した時 | 縄張り意識を刺激 |
ボトムコンタクト | コケの多い石周り | 捕食行動を演出 |
シェイク | 反応が薄い時 | アピール力向上 |
アタリの取り方とフッキング
アユイングのアタリは野鮎がルアーに体当たりしてくる衝撃として現れます。
実際に体験してみると、他のルアーフィッシングとは明らかに異なる独特の手応えがあります。
アタリがあったら即座にフッキングするのではなく、野鮎がイカリ針に掛かるまで少し待つのがコツです。
体当たりの衝撃を感じたら1~2秒待ってから、ゆっくりと竿を立ててフッキング
アユイング用タックルセッティング
アユイングで安定した釣果を上げるためには、専用性を意識したタックル選びが重要です。
長年やってきた経験から言うと、適切なタックルセッティングができれば釣りが格段に楽になります。
ロッド選びのポイント
8~9ft前後でティップが柔らかいロッドがアユイングには最適です。
流れの筋でコケを捕食している鮎をルアーで自然に演出するため、やや長めで柔軟なティップを備えたものが理想的です。
ロッドタイプ | 長さ | 特徴 | 適用場面 |
---|---|---|---|
アユイング専用 | 8.5~9ft | 専用設計で最適化 | 本格的なアユイング |
エギングロッド | 8~8.5ft | ソリッドティップ | 流用で手軽に開始 |
ライトゲームロッド | 7.5~8ft | 軽量ルアー対応 | 小規模河川 |
アユイング専用ロッドがベストですが、ソリッドティップを備えたエギングロッドやライトゲームロッドでも十分に楽しめるというのが実感です。
リール選びのポイント
アユイングでは細糸の扱いに長けた小型スピニングリールまたはベイトフィネスリールが適しています。
実際に使ってみて感じるのは、短距離でのライン操作が多いアユイングでは、スピニングタックルのメリットはそれほど大きくないということです。
ライン選びのポイント
アユイングではPEライン(0.4号-0.8号)とリーダー(3lb-6lb)の組み合わせが基本となります。
細いラインを使用する理由は、流れの抵抗を減らしてルアーの動きを自然にするためです。
ライン種類 | 太さ | 特徴 |
---|---|---|
PEライン | 0.4~0.8号 | 感度良好・流れに強い |
リーダー | 3~6lb | 根擦れ対策・透明性 |
リーダーの長さは1~1.5m程度とし、野鮎にラインを悟られないよう注意が必要です。
アユイングで釣果を上げるコツ
アユイングで安定した釣果を得るためには、基本的なテクニック以外にも重要なポイントがあります。
実際に年間を通してアユイングを楽しんできた経験から、特に効果的だったコツをご紹介します。
ポイント選びの重要性
アユイングにおいてポイントの見極めがかなりの重要度を占めるというのが、1年間やり込んだ率直な感想です。
野鮎がいるポイントを簡単に見極められるのが「跳ね」で、これは渓流魚のライズにも似ていますが、ライズよりも魚体を大きく水面から出して跳ねています。
利根川の友釣り専用区での経験
じっくりとルアーを流し続けた結果、15分後に強烈なアタリ
ルアーマンの性質上、どんどんポイントを変えていきたいところですが、アユイングの場合はその見切りの早さが仇となることが多々あるのも事実です。
時間帯の選び方
興味深いことに、アユ釣りではあまり朝マヅメというのは存在せず、多くのルアーマンが敬遠しがちな昼から活性を上げることが多いというのが実感です。
さらに快晴ならなおよく、ドピーカンの真っ昼間というルアーマンが特に避けるタイミングがよいのも新鮮でした。
午前10時~午後3時頃の日中が最も活性が高く、快晴時はさらに効果的
ルアーローテーションの考え方
サイズを変えるだけで突然掛かるパターンもあるため、いくつかのサイズを用意しておくのがおすすめです。
色を変えれば釣れるものでもありませんが、釣れないときは色で気分も変えてみるという程度の考え方で十分です。
ローテーション要素 | 優先度 | 変更タイミング |
---|---|---|
サイズ | 高 | 反応が薄い時 |
タイプ(浮力) | 高 | ポイント変更時 |
カラー | 中 | 天候変化時 |
アユイングを始める前の注意点
アユイングを楽しむ前に、必ず確認しておくべき重要な注意点があります。
法的なルールから安全面まで、トラブルを避けるために押さえておきたいポイントをまとめました。
解禁期間の確認
鮎釣りは友釣りやルアー釣りを問わず、漁業権が設定されている川のほとんどで鮎釣りの期間が定められています。
これを解禁シーズンと呼び、この期間以外で鮎を釣るのは違法行為です。
釣り場に向かう前には、必ず釣行する河川の解禁期間を確認しましょう。
①解禁期間 ②遊漁料 ③禁漁区域 ④使用可能な釣法
ルアー使用可能河川の確認
鮎のルアー釣りが可能なのは、ルアーとリールを使用した鮎釣りが許可されている河川のみです。
2025年現在では友釣りやコロガシ釣りといった、非ルアーかつ延べ竿での釣りだけを許可している河川が多数を占めています。
これから鮎のルアー釣りを普及させていくためにも、ルアーやリール竿による鮎釣りが許可されていない河川ではルアーを使った鮎釣りは避けましょう。
確認方法 | 情報源 | 注意点 |
---|---|---|
漁業協同組合 | 公式サイト・電話確認 | 最新情報を必ず確認 |
現地の釣具店 | 店頭での聞き取り | ローカルルールも把握 |
釣り仲間 | 経験者からの情報 | 年度更新に注意 |
必要な装備と安全対策
アユイング釣りの特性上、川に入って釣りをすることがほとんどのため、安全装備は必須です。
涼しさ優先より安全優先で装備を選ぶことが重要です。
軽装備で手軽に始められるのがアユイングの魅力ですが、足もとは安全のためにもしっかりと装備しておきたいものです。
必要な安全装備一覧
・偏光サングラス(必須)
・ウェーダーまたはタイツ
・中割れタイプの鮎タビ
・ライフジャケット
・帽子
・日焼け止め
アユイングルアーに関するよくある質問
Q: アユイング初心者におすすめのルアーはどれですか?
A: ダイワ アユイングミノー 110SFがおすすめです。価格が手頃で扱いやすく、スローフローティング設定で根掛かり回避性能も高いため、初心者でも安心して使用できます。
Q: フローティングとシンキング、どちらを選べばいいですか?
A: ポイントの水深と流れの強さで判断します。水深1m未満の浅場ならフローティングタイプ、水深2m以上や強い流れの場所ならシンキングタイプを選択してください。迷った場合はフローティングから始めることをおすすめします。
Q: アユイング用のタックルは専用品が必要ですか?
A: 専用品がベストですが、ソリッドティップのエギングロッドやライトゲームロッドでも十分に楽しめます。リールは細糸対応の小型スピニングリール(1000-2500番)またはベイトフィネスリールが適しています。
Q: ルアーのサイズはどう選べばいいですか?
A: 河川の規模と鮎のサイズに合わせて選択します。小規模河川なら80-90mm、中規模河川なら100-110mm、大規模河川なら120-130mmが目安です。理想的には複数サイズを用意してローテーションすることをおすすめします。
Q: アユイングができる時間帯はいつですか?
A: アユイングは他のルアーフィッシングと異なり、午前10時から午後3時頃の日中が最も活性が高くなります。特に快晴時の効果が高く、朝マヅメや夕マヅメはそれほど期待できません。
まとめ
アユイングルアー選びで最も重要なのは、ポイントの状況に応じた適切なタイプ選択です。
浅場にはフローティングタイプ、深場や急瀬にはシンキングタイプという基本を押さえつつ、複数のサイズとカラーを用意してローテーションすることが釣果向上の鍵となります。
初心者の方にはダイワ アユイングミノー 110SFから始めることをおすすめします。手頃な価格で扱いやすく、アユイングの基本を学ぶには最適なルアーです。
慣れてきたらデュオ 流鮎110Fのようなリアル系ルアーや、ダイワ アユイングジョイント130Sのような重量級ルアーにも挑戦して、様々な状況に対応できるようになりましょう。
アユイングは従来のルアーフィッシングとは一味違った楽しさがあり、野鮎の縄張り意識を利用した独特の釣り方が魅力です。適切なルアー選びと基本的な操作方法をマスターすれば、必ず釣果につながります。
解禁期間とルアー使用可能河川を必ず確認して、安全装備を整えた上でアユイングの世界を楽しんでください。
