テトラや岩場の隙間に潜む根魚を狙う穴釣り。カサゴやメバル、アイナメなど美味しい魚が手軽に釣れることから、初心者からベテランまで幅広く愛される釣法です。
しかし、ロッド選びを間違えると釣果に大きな差が生まれてしまいます。柔らかすぎるロッドでは魚を根から引き離せず、長すぎるロッドではテトラの奥を攻められません。
この記事では、実際に使って確かめた最強穴釣りロッド8選と、失敗しない選び方のポイントを詳しく解説します。価格重視ではなく、本当に釣果が上がる評価の高いロッドを厳選しました。
また、バスロッドやアジングロッドの流用方法、プロが実践する実釣テクニック、ロッドを長持ちさせるメンテナンス方法まで、穴釣りに関する情報を網羅的にお届けします。
初心者の方でも分かりやすく、経験者の方にも新たな発見がある内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

穴釣りで最強ロッドを選ぶ5つのポイント
穴釣りで確実に釣果を上げるには、ロッド選びが最重要ポイントです。テトラや岩場の狭い隙間を攻める穴釣りには、通常の釣りとは異なる特殊な要求があります。

長さは100~150cmが最適【テトラ攻略の秘訣】
穴釣りロッドの長さ選びは、狙うポイントによって大きく変わります。足元のテトラや岩場を直接攻める場合は、100~120cmの短いロッドが絶対有利です。
短いロッドの最大のメリットは操作性の高さにあります。テトラの隙間にロッドを差し込んで、ピンポイントで穴を狙う際、長いロッドでは物理的に困難な場面が多々発生します。
一方、足場から離れた沖のテトラや岩礁帯を狙う場合は、150cm前後の長めのロッドが効果的です。遠くのポイントにブラクリを送り込めるだけでなく、ターゲットへのプレッシャーも軽減できます。
テトラ攻略とは?
消波ブロック(テトラポッド)の隙間や奥に潜む根魚を狙う釣法。狭いスペースでの正確なキャストと、即座の引き上げが求められる高度なテクニック。
バットの硬さが釣果を左右する理由
穴釣りで最も重要なのは、バット部分の硬さです。根魚は餌をくわえると瞬時に穴の奥に潜り込もうとする習性があります。
柔らかいロッドでは魚の引きに負けて根に潜られてしまい、せっかくのチャンスを逃してしまいます。硬めのバットを持つロッドなら、アタリと同時に強引に引き上げることが可能です。
また、根掛かりした際の回避能力も硬いバットの方が優秀です。適度な力を加えて根掛かりを外す作業も、硬いロッドの方が安全かつ効率的に行えます。
振り出しとマルチピースどちらを選ぶべきか
穴釣りロッドには振り出しタイプとマルチピース(並継ぎ)タイプの2種類があります。それぞれに明確なメリットがあるため、釣行スタイルに合わせた選択が重要です。
メリット | デメリット |
---|---|
【振り出し】超コンパクト収納
【振り出し】電車釣行に最適
【マルチピース】準備が簡単
【マルチピース】強度が高い
|
【振り出し】セッティングに時間
【振り出し】継ぎ目が多く弱い
【マルチピース】仕舞寸法が長い
【マルチピース】車移動が前提
|
徒歩や電車での釣行が多い方は振り出しタイプ、車でアクセスして長時間釣りを楽しむ方はマルチピースタイプがおすすめです。
スピニングかベイトかの選択基準
穴釣りにおけるリールタイプの選択は、ターゲットサイズと釣り方によって決まります。
小型の根魚(カサゴ、メバルなど)を狙う場合はスピニングタックルが扱いやすく、初心者にもおすすめです。一方、大型のアイナメやキジハタを狙う場合は、ベイトタックルや両軸リールの方が巻き上げ力に優れています。
30cmオーバーのキジハタがヒット!
ベイトタックル:パワーで一気に引き上げ可能
価格帯別の性能差を知っておこう
穴釣りロッドは2,000円~30,000円と価格帯が幅広く、予算に応じた選択が可能です。
エントリーモデル(2,000~5,000円)でも基本的な穴釣りは十分楽しめます。ただし、感度や耐久性において上位モデルとの差は歪めません。
ミドルクラス(5,000~15,000円)になると、ガイドやブランクの品質が向上し、より快適な釣りが可能になります。特にダイワ 穴釣り専科のような専用設計モデルは、この価格帯でも十分な性能を発揮します。

最強穴釣りロッドおすすめランキング8選
実際の釣り場での使用感と評価を基に、本当におすすめできる穴釣りロッド8選をランキング形式でご紹介します。価格よりも性能と評判を重視してセレクトしました。

【1位】ダイワ 穴釣り専科 M110【コスパ最強の定番モデル】
穴釣り専用ロッドとして圧倒的な人気を誇るダイワ 穴釣り専科。スピニング・ベイト両対応の汎用性と、抜群のコストパフォーマンスが最大の魅力です。
長さのバリエーションが豊富で、M110(1.11m)、M130(1.31m)、M150(1.51m)の3種類から釣り場に応じて選択可能。特にM110は足元のテトラ攻略に最適な長さです。
硬めのバット設計により、30cmクラスの根魚でも強引に引き上げられる安心感があります。それでいて穂先は適度な柔軟性を保っているため、小さなアタリも逃さない高感度を実現しています。
- 初めて穴釣り専用ロッドを購入したい人
- コスパ重視で失敗したくない人
- 様々なサイズの根魚を狙いたい人
- スピニング・ベイト両方使いたい人
- 信頼できるメーカー品が欲しい人
【2位】ジャッカル グッドロッド GD-S80M-TL【汎用性抜群】
ジャッカルのグッドロッド GD-S80M-TLは、穴釣りだけでなく様々な釣りに対応できる万能性が魅力の振り出しロッドです。
最大全長8フィート(2.44m)でありながら、4本継ぎの設計により仕舞寸法71.5cmを実現。車のトランクにも余裕で収まるサイズ感です。
M(ミディアム)の硬さは穴釣りに十分なパワーを持ちながら、ウキ釣りやサビキ釣りにも流用可能。カラフルなラインナップで、お子様用のロッドとしても人気があります。
- 穴釣り以外の釣りも楽しみたい人
- 家族で釣りを楽しみたい人
- コンパクトな振り出しロッドが欲しい人
- カラフルなデザインが好きな人
- 初心者から上級者まで使えるロッドが欲しい人
【3位】プロマリン テトラ大物EX 120M【大物狙い特化】
その名の通り大物狙いに特化したプロマリン テトラ大物EX。グラスソリッド仕様の粘り強いブランクが、アイナメやキジハタなどの強烈な引きに対応します。
硬さはML、M、Hの3種類をラインナップし、狙う魚のサイズに応じた選択が可能。特にH(ヘビー)モデルは、40cmオーバーの大型根魚にも余裕で対応できるパワーを誇ります。
バット部分の強烈な硬さにより、魚がヒットした瞬間の強引な引き上げが可能。スピニング・ベイト両対応で、価格も2,000円台とコスパ抜群です。
- 30cm以上の大物を狙いたい人
- 低価格で大物対応ロッドが欲しい人
- グラス素材の粘りが好きな人
- 強引なファイトを楽しみたい人
- コストを抑えて本格的な穴釣りを始めたい人
【4位】シマノ スコーピオン XV 1501FF-2【高感度モデル】
シマノのスコーピオン XV 1501FF-2は、本格的なルアーフィッシングロッドでありながら、穴釣りにも絶大な威力を発揮するショートベイトロッドです。
全長5.0フィートのコンパクト設計により、テトラの隙間への差し込みが容易。FF(ファストファースト)テーパーが生み出す高感度で、根魚の微細なアタリも確実にキャッチします。
自重105gの軽量設計により、長時間の釣りでも疲労を感じにくく、テンポの良い穴釣りが楽しめます。バス釣りやトラウトにも対応する汎用性も魅力です。
- 高感度なロッドで微細なアタリを感じたい人
- ルアーフィッシングも楽しみたい人
- 軽量で疲れにくいロッドが欲しい人
- シマノブランドの信頼性を求める人
- 本格的なベイトロッドを穴釣りに使いたい人
【5位】アブガルシア クロスフィールド XRFC-662ML-BF【バス流用可】
アブガルシアのクロスフィールド XRFC-662ML-BFは、オールジャンル対応の万能ベイトロッドとして人気の高いモデルです。
6.6フィートの程よい長さとML(ミディアムライト)の硬さが、穴釣りからバス釣り、ライトジギングまで幅広くカバー。張りのあるブランクが根魚の引きをしっかりと受け止めます。
自重106gの軽量設計と優れたバランスにより、一日中快適に使用可能。1万円前後の価格でこの性能は非常にコスパに優れています。
- バス釣りから穴釣りまで1本で楽しみたい人
- 軽量でバランスの良いロッドが欲しい人
- ミドルクラスの性能を求める人
- アブガルシアブランドが好きな人
- 張りのあるロッドでシャープな釣りがしたい人
【7位】メジャークラフト 3代目 クロステージ CRX-S562AJI【アジング兼用】
メジャークラフトの3代目 クロステージ CRX-S562AJIは、アジング用ロッドでありながら穴釣りにも高い適応性を示すスピニングロッドです。
独自のクロスフォース製法により、ねじれに強く安定した強度を実現。先調子の特性により、小さな根魚のアタリも逃さず、即座のフッキングが可能です。
5.6フィートのレングスは穴釣りには少し長めですが、その分遠くのポイントへのアプローチが可能。アジングとの兼用を考えている方には最適な選択肢です。
- アジングと穴釣りを兼用したい人
- スピニングタックルで穴釣りしたい人
- 先調子の高感度ロッドが好きな人
- 小型根魚をメインターゲットにしたい人
- メジャークラフトの実績を信頼する人
【8位】ダイワ 穴釣り MC 750【ショートロッド代表】
ダイワの穴釣り MC 750は、全長61cmの超ショートロッドとして、足元のテトラ攻略に特化したモデルです。
L、ML、M、MLS、MHと豊富な硬さのバリエーションにより、狙う魚種やシチュエーションに応じた細かな選択が可能。特にMHモデルは大型根魚にも対応できるパワーを持ちます。
公式サイトでの取り扱いは終了していますが、通販サイトでは在庫があり、根強い人気を維持している実力派ロッドです。ショートロッドならではの抜群の取り回しが魅力です。
- 足元のテトラを重点的に攻めたい人
- 超ショートロッドの取り回しを重視する人
- 硬さのバリエーションから選びたい人
- ランガンスタイルの穴釣りをしたい人
- ダイワブランドの信頼性を求める人

穴釣り最強ロッドの代用・流用アイデア
穴釣り専用ロッドを購入する前に、手持ちのロッドで代用できないか検討してみましょう。意外なロッドが穴釣りに適している場合があります。

バスロッドを穴釣りに流用するメリット
バスロッドの中でも、特に6フィート以下のショートモデルは穴釣りに最適です。MH(ミディアムヘビー)以上の硬さがあれば、根魚の強い引きにも十分対応できます。
バスロッドの優れた点は感度の高さにあります。カーボン素材の特性により、根魚の微細なアタリも手元に明確に伝わります。また、軽量設計により長時間の使用でも疲労が少ないのも魅力です。
特にアブガルシア クロスフィールドのような汎用性の高いバスロッドは、穴釣りにも抜群の適性を示します。
アジングロッドでの小型根魚攻略法
アジングロッドは繊細な穂先と適度な硬さにより、小型根魚の穴釣りに意外な威力を発揮します。特にカサゴやメバルなどの小型ターゲットには最適な選択肢です。
アジングロッドの最大のメリットは超高感度にあります。1g程度の軽いブラクリでも、底の変化や魚のアタリを明確に感じ取れます。また、ソリッドティップモデルなら、根魚が餌をくわえた瞬間の微細な変化も逃しません。
ただし、アジングロッドで穴釣りを行う際は無理な力を加えないことが重要です。20cm以下の小型根魚に限定し、丁寧なやりとりを心がけましょう。
ソリッドティップとは?
ロッドの先端部分が中空でなく詰まった構造。非常に柔軟で感度が高く、魚の微細なアタリを確実に伝える特徴がある。
管理釣り場用ロッドの意外な実力
トラウト用の管理釣り場ロッドも、穴釣りに流用可能なロッドの一つです。特に6フィート前後のミディアムアクションモデルは、穴釣りに適した特性を持っています。
管理釣り場ロッドの特徴である粘り強いブランクは、根魚の急な突っ込みにも柔軟に対応。また、軽量ルアーへの対応力により、軽いブラクリでも正確なキャストが可能です。
ただし、バット部分のパワーが不足気味なため、25cm以下の中小型根魚に限定した使用をおすすめします。大型がヒットした場合は、時間をかけて慎重にやりとりしましょう。
穴釣りロッドと合わせる最強タックル
穴釣りで確実に釣果を上げるには、ロッドと相性の良いタックル選びが欠かせません。リール、ライン、仕掛けまで総合的に考えることで、最強の穴釣りシステムが完成します。

リールの選び方【ベイト・スピニング・両軸】
穴釣りに使用するリールは、ターゲットサイズと釣り方によって最適な選択が変わります。それぞれの特徴を理解して、自分の釣りスタイルに合ったリールを選びましょう。
スピニングリール | ベイトリール | 両軸リール |
---|---|---|
初心者でも扱いやすい
軽いルアーでもトラブル少
巻き上げ力が劣る
大物には不向き
|
巻き上げ力が強い
正確なキャスト可能
バックラッシュリスク
慣れが必要
|
最強の巻き上げ力
耐久性抜群
手返しが良い
|
初心者にはスピニングリール、大物狙いにはベイトリールや両軸リールがおすすめです。特に両軸リールは穴釣り専用として開発されたモデルも多く、本格的な穴釣りには最適です。
ラインは何号が最適?【ナイロン・PE・フロロ比較】
穴釣りのライン選びは根ズレ対策が最重要ポイント。岩やテトラに接触する機会が多いため、摩擦に強い素材と適切な太さの選択が必要です。
ライン種類 | 推奨号数 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
ナイロン | 3~4号 | 扱いやすい・安い | 伸びが大きい |
フロロ | 2.5~3号 | 根ズレに強い・感度良 | 硬い・高価 |
PE | 1.5~2号 | 強度・感度最高 | 根ズレに弱い |
初心者にはナイロン3号が最もバランスが良くおすすめです。慣れてきたらフロロカーボン2.5号にステップアップすると、より高感度な穴釣りが楽しめます。
PEラインを使用する場合は、必ずフロロリーダー2~3号を1m以上接続して根ズレ対策を行いましょう。
ブラクリ仕掛けの重さ選び
穴釣りの要となるブラクリ仕掛けの重さ選びは、水深と潮流の強さによって決まります。適切な重さを選ぶことで、確実に底を取れ、魚のアタリも明確に分かります。
潮が速い場合はさらに重めのブラクリを選択し、常に底をキープできる重さを心がけましょう。針のサイズは狙う魚に応じて調整し、カサゴなら8~10号、アイナメなら10~12号が目安です。
初心者が避けるべき穴釣りロッドの失敗例
穴釣りロッド選びでよくある失敗パターンを事前に知っておけば、無駄な買い物を避けて最適なロッドを選択できます。

柔らかすぎるロッドの問題点
穴釣り初心者がよくやってしまう失敗が、柔らかすぎるロッドの選択です。L(ライト)やUL(ウルトラライト)といった柔らかいロッドは、穴釣りには適していません。
柔らかいロッドの最大の問題は、魚を根から引き離せないことです。根魚は餌をくわえると瞬時に穴の奥に潜り込もうとするため、柔らかいロッドでは対抗できません。
柔らかいロッドでカサゴがヒット
フッキング:力が伝わらず針が刺さらない
やりとり:魚に根に潜られて ラインブレイク
穴釣りでは最低でもM(ミディアム)以上の硬さが必要です。迷った場合は少し硬めを選ぶのが正解です。
長すぎるロッドがテトラで使えない理由
「長いロッドの方が有利」という一般的な釣りの常識は、穴釣りには当てはまりません。特に2m以上の長いロッドはテトラ帯では非常に使いにくくなります。
長いロッドの問題点は物理的な制約にあります。テトラの隙間にロッドを差し込む際、長いロッドでは角度的に不可能な場面が多発します。また、風の影響も受けやすく、正確なポイント攻略が困難になります。
どうしても遠投が必要な場面では、短いロッドでのアンダーハンドキャストで対応しましょう。正確性は長いロッドよりも格段に上がります。
安物ロッドで大物を逃すパターン
1,000円以下の極端な安物ロッドは、穴釣りでは避けた方が無難です。特に大物がヒットした際のロッド破損リスクが高く、せっかくのチャンスを逃してしまいます。
安物ロッドの問題点は強度不足だけでなく、ガイドの品質やバランスの悪さにもあります。特にガイドが小さすぎると、ラインが絡まりやすく、肝心な時にトラブルが発生します。
価格帯 | 特徴 | おすすめ度 |
---|---|---|
1,000円以下 |
強度不足
ガイド品質が低い
バランスが悪い
|
× |
2,000~5,000円 |
基本性能は確保
コスパ良好
|
○ |
5,000円以上 |
高品質
耐久性抜群
|
◎ |
最低でも2,000円以上のロッドを選び、長く使える品質を重視しましょう。
穴釣り最強ロッドを使った実釣テクニック
最強ロッドを手に入れても、正しい使い方を知らなければ宝の持ち腐れです。プロも実践する穴釣りテクニックをマスターして、釣果を確実にアップさせましょう。

テトラの奥を攻める基本動作
穴釣りの基本はテトラの奥にいる根魚を直接狙うことです。ブラクリを確実に穴の奥まで送り込むテクニックが釣果の鍵を握ります。
まず重要なのは穴の見極めです。魚がいる穴は奥が暗く、適度な水深があります。また、潮通しの良い穴ほど魚の期待度が高くなります。
奥行きと水深をロッドで確認し、魚がいそうな穴を特定する
穴の真上からブラクリを垂直に落とし、底まで確実に沈める
ロッドを小刻みに上下させ、ブラクリをチョンチョンと動かして魚を誘う
30秒程度誘ったら一度静止し、アタリを待つ。反応がなければ次の穴へ移動
1つの穴に長居は禁物です。反応がなければテンポよく次の穴へ移動することで、より多くの魚と出会えます。
アタリの取り方と即合わせのコツ
穴釣りのアタリは瞬間的で分かりにくいことが多く、集中力が求められます。微細な変化を見逃さない観察力が釣果を左右します。
根魚のアタリには3つのパターンがあります。それぞれに適した対応方法を覚えておきましょう。
合わせのタイミングは早めが鉄則です。根魚は餌をくわえるとすぐに穴の奥に潜ろうとするため、躊躇せずに強めの合わせを入れましょう。
根掛かりを回避する落とし方
穴釣りで避けて通れない根掛かり問題。正しい落とし方をマスターすれば、根掛かりを大幅に減らせます。
最も重要なのは垂直落としの徹底です。斜めに落とすと岩の隙間にブラクリが挟まりやすくなります。また、底に着いたら即座にテンションをかけることで、根掛かりのリスクを軽減できます。
万が一根掛かりした場合は、無理に引っ張らず左右に揺らして外すようにしましょう。プロマリン テトラ大物EXのような硬いロッドなら、ある程度強引な根掛かり外しも可能です。
価格帯別最強穴釣りロッド比較
予算に応じた最適なロッド選びができるよう、価格帯別の特徴と推奨モデルをご紹介します。

1万円以下のエントリーモデル
5,000円以下の価格帯でも、穴釣りを十分楽しめるロッドが揃っています。特に初心者や年に数回の釣行という方には、この価格帯から始めるのがおすすめです。
エントリーモデルの特徴はシンプルな構造と扱いやすさにあります。複雑な機能はありませんが、穴釣りに必要な基本性能は十分確保されています。
この価格帯では感度や軽量性において上位モデルに劣りますが、十分な強度と基本性能を持っています。まずはここから始めて、物足りなくなったらステップアップを考えましょう。
1~3万円のミドルクラス
1~3万円の価格帯は、性能と価格のバランスが最も優れたゾーンです。年に10回以上穴釣りを楽しむ方には、この価格帯のロッドがおすすめです。
ミドルクラスの特徴は感度の向上と軽量化の実現にあります。カーボン素材の比率が上がり、アタリの伝達性能が格段に向上します。また、ガイドの品質も上がり、ライントラブルが大幅に減少します。
価格帯 | 主な改善点 | 対象ユーザー |
---|---|---|
1~1.5万円 |
感度が向上
軽量化の実現
|
年10回程度の釣行 |
1.5~3万円 |
高級ガイド採用
カーボン比率アップ
専用設計の充実
|
月1回以上の釣行 |
この価格帯ではシマノ スコーピオン XVやアブガルシア クロスフィールドなど、有名メーカーの本格的なロッドが選択肢に入ります。
3万円以上のハイエンドモデル
3万円以上のハイエンドモデルは、穴釣りを極めたい上級者向けの選択肢です。最高級の素材と技術が投入された、まさに最強クラスのロッドです。
ハイエンドモデルの特徴は圧倒的な感度と軽量性の追求にあります。わずか1gの重量差でも魚のアタリとして感知できるほどの高感度を実現。また、疲労軽減効果も高く、一日中快適に釣りを楽しめます。
ただし、価格に見合った効果を実感するには相応の技術と経験が必要です。初心者がいきなりハイエンドを購入しても、その性能を活かしきれない場合があります。
ハイエンドモデルは週1回以上の釣行を行う本格派アングラーや、穴釣り一本で勝負したい専門家におすすめです。
穴釣りロッドのメンテナンス方法
最強ロッドを長く使い続けるためには、適切なメンテナンスが欠かせません。特に海水に触れる穴釣りでは、塩害対策が重要になります。

海水後の手入れが寿命を決める
穴釣り後の海水除去は、ロッドの寿命を決める最重要ポイントです。塩分を完全に除去しないと、金属部分の腐食やガイドの劣化が進行します。
帰宅後は必ず真水での丁寧な洗浄を行いましょう。特にガイド部分は塩が残りやすいため、綿棒を使った細かい清掃が効果的です。
ロッド全体をシャワーで洗い流し、塩分を除去する
綿棒でガイド内部の塩分や汚れを丁寧に除去
タオルで水分を拭き取り、風通しの良い場所で完全乾燥
金属部分にCRC等の防錆スプレーを軽く塗布
乾燥が不十分だと内部に水分が残り、後々のトラブルの原因となります。完全乾燥を徹底しましょう。
ガイドとリールシートの点検ポイント
定期的なガイドとリールシートの点検により、トラブルを未然に防げます。特にガイドの歪みやリールシートの緩みは、釣行前に必ずチェックしましょう。
ガイドの点検では真円性と表面の傷を確認します。歪んだガイドはライントラブルの原因となり、傷があるとラインが切れやすくなります。
リールシートの緩みは使用中のリール脱落という致命的なトラブルを引き起こします。釣行前の確認を習慣づけましょう。
保管時の注意事項
ロッドの保管方法も寿命に大きく影響します。適切な環境での保管により、ロッドのコンディションを長期間維持できます。
保管場所は直射日光を避けた風通しの良い場所が理想です。特に振り出しロッドは完全に伸ばした状態で保管することで、継ぎ部分の固着を防げます。
並継ぎロッドの場合は分割して保管し、継ぎ部分にグリスを薄く塗布しておくと、次回使用時のスムーズな組み立てが可能です。
保管環境 | 影響 | 対策 |
---|---|---|
高温多湿 |
継ぎ部分の固着
金属部分の腐食
|
除湿剤の使用 |
直射日光 |
ブランクの劣化
変色・変形
|
遮光カバーの使用 |
低温環境 |
ブランクの脆化
|
室温に近い環境 |
長期間使用しない場合でも、月1回程度の点検を行い、異常がないか確認することをおすすめします。
