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カサゴをルアーで釣る方法|初心者でも簡単!基本から応用テクニックまで完全ガイド

カサゴの釣り方 ロックフィッシュ
この記事を書いた人
ルア之助

釣り歴35年、年間釣行回数300回の釣りキチ。シーバス・ソルトルアー全般・フカセ釣り・渓流釣りに精通している。某釣りメディアで編集&ライターをしていた。実体験に基づいた忖度なしの情報を発信することをモットーに執筆している。シーバス95cm、メバル35cm、アオリ3㎏が自己ベスト。

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カサゴのルアー釣りに挑戦してみたいけど、どうやって釣ったらいいのか分からない…そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

結論、カサゴをルアーで釣る方法で最も重要なのはポイント選びと仕掛け選びです。この2つのポイントを押さえれば、初心者の方でも確実にカサゴを釣り上げることができます。

長年カサゴ釣りを続けてきた経験から言うと、カサゴは他のライトゲームターゲットと比べて圧倒的に釣りやすい魚です。正しい知識と技術さえ身につければ、必ず釣果に結びつきます。

この記事では、カサゴのルアー釣りに必要なタックルから仕掛け、実際の釣り方まで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。ぜひ最後まで読んで、カサゴ釣りマスターを目指してください。

ルア之助
この記事を読めば、カサゴの習性から釣り方のコツまで全て分かるので、今度の釣行で必ず釣果アップできるはずです!
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カサゴをルアーで釣る基本の流れとポイント

ワームで釣れたカサゴ

カサゴのルアー釣りを始める前に、まずはカサゴがどんな魚なのか理解しておくことが重要です。カサゴの習性を知ることで、効果的な釣り方が見えてきます

カサゴは日本全国に分布している根魚の代表格で、地域によって「ガシラ」「アラカブ」「ホゴ」など様々な呼び名があります。実際に各地の釣り場を回ってみると、どこでもカサゴの姿を見ることができ、初心者の方が最初にターゲットとするのに最適な魚だと感じています。

カサゴの最大の特徴は、攻撃性の強さと貪欲な食性です。岩陰や穴に潜んで待ち伏せ型の捕食を行うため、目の前にルアーを通せば高確率でアタックしてきます。これがカサゴ釣りが初心者向きと言われる理由ですね。

時期に関しては、カサゴは年中狙えるターゲットですが、特に春から秋にかけてが最も活性が高い時期です。先月も地元の防波堤で試してみたところ、真夏の昼間でも問題なく釣果を得ることができました。時間帯を気にせず楽しめるのも、カサゴ釣りの大きな魅力の一つです。

カサゴがルアーで釣れる理由

カサゴは視覚に頼った捕食を行うため、動くものに対して強い反応を示します。また、縄張り意識が強く、自分のテリトリーに侵入してきたルアーを排除しようとする習性もあります。この2つの要素が組み合わさることで、ルアーに対して積極的にアタックしてくるのです。

カサゴのルアー釣りに必要なタックル

ルアーで釣れたカサゴ

カサゴのルアー釣りでは、専用タックルを用意する必要はありません。アジングやメバリング用のライトゲームタックルがあれば十分対応可能です。実際に私も普段使っているアジングタックルをそのまま流用しています。

ロッドの選び方

カサゴ釣りに適したロッドは、6~8フィート前後のライトゲームロッドがベストです。適合ルアーウエイトは3~25g程度のものを選びましょう。

知人の初心者アングラーにもよく勧めているのですが、アジングロッドやメバリングロッドが最も使いやすいと思います。実際に大阪湾の防波堤で使用した際、6.6フィートのアジングロッドでも25cmクラスのカサゴを問題なくやり取りできました。

エギングロッドでも対応可能ですが、カサゴ相手では少しパワーが強すぎるため、繊細な釣り味を楽しむという点ではやや劣ります。予算を抑えたい方は、釣具店で販売されているライトゲーム入門セットから始めるのもおすすめです。

ルア之助
最初は手持ちの道具でも十分楽しめるので、まずは試してみてから専用ロッドを検討するのがいいですね

リールの選び方

2000~3000番サイズのスピニングリールが理想的です。カサゴは針に掛かった瞬間、全力で根に潜ろうとする習性があるため、HG(ハイギア)モデルがおすすめです。

実際に使ってみると分かりますが、ハイギアの巻き取りの速さがカサゴを根から引き離す際に大きな威力を発揮します。先日も和歌山の磯場でカサゴを狙った際、ローギアのリールでは根に潜られてしまうケースが何度かありました。

ドラグ性能については、それほど高性能なものは必要ありませんが、スムーズに効くドラグであることは重要です。エントリーモデルでも問題ありませんが、長期的に釣りを続けるなら信頼できるメーカーのモデルを選んだ方が安心です。

ライン(PEとリーダー)の選び方

メインラインには0.6~0.8号のPEラインを使用します。カサゴ釣りは根掛かりが多い釣りなので、ライトゲームとしては太めのPEラインを選ぶ方が経済的です。

ショックリーダーにはフロロカーボン2~3号(6~8lb)を1m程度使用します。カサゴの鋭い歯や岩場での根ズレを考慮すると、リーダーはやや太めにしておいた方が安全です。

結束方法は電車結びが最も簡単ですが、強度を重視するならFGノットやトリプルエイトノットがおすすめです。私は普段FGノットを使用していますが、慣れるまでは電車結びでも十分対応できます。

ライン種類号数・ポンド長さ用途
PEライン0.6~0.8号150mメインライン
フロロリーダー2~3号(8~12lb)1mショックリーダー

カサゴ釣りで使用する仕掛け(リグ)

釣れた25cmアップのカサゴ

カサゴ釣りでは用途に応じて様々な仕掛けを使い分けます。それぞれの仕掛けには特徴があり、状況に応じて選択することが重要です。

基本その1
ジグヘッドリグ
最もシンプルで扱いやすい仕掛け。初心者におすすめ
基本その2
テキサスリグ
根掛かり回避能力が高く、ボトム攻略に最適

ジグヘッドリグ

最もシンプルで扱いやすい仕掛けがジグヘッドリグです。ジグヘッドにワームを刺すだけなので、初心者の方でも簡単にセッティングできます。

重さは3~7g程度が使いやすく、水深や潮の速さに応じて選択します。実際に神戸港の防波堤で使用する際は、5g前後のジグヘッドが最も汎用性が高いと感じています。

ただし、ジグヘッドリグは形状上海底で倒れやすく、根掛かりリスクが高いのが難点です。そのため、止めてしまうと根掛かりしやすく、リールのリトリーブ(巻き取り)をメインで使用することになります。

ルア之助
最初はジグヘッドリグから始めて、慣れてきたら他の仕掛けにチャレンジするのがいいですよ

テキサスリグ


根掛かり回避能力に優れた仕掛けがテキサスリグです。バレットシンカーとオフセットフックを組み合わせることで、針先をワームで隠すことができます。

この仕掛けの最大の特徴は、オモリが先行してカーブフォールを描きながら海底に到達することです。そのため広範囲をサーチすることが可能で、カサゴの潜んでいる場所を効率的に探ることができます。

実際に紀伊半島の岩場で使用した際、ジグヘッドでは根掛かりが多発する場所でも、テキサスリグなら問題なく攻略できました。特に複雑な根回りを攻める際には欠かせない仕掛けです。

セッティングのコツとしては、シンカーとフックの間にビーズを挟むことで、シンカーがフックを叩く音でカサゴにアピールできます。

直リグ(ジカリグ)


ルアー用スナップにオモリとフックの順でセットするだけのお手軽リグです。テキサスリグと違って直線的にフォールするため、ピンスポット攻めやラン&ガンが得意な仕掛けです。

根掛かり回避性能とボトム感知能力の高さから、初心者の方には最もおすすめしたい仕掛けでもあります。長年カサゴ釣りを続けてきた経験から言うと、直リグさえマスターすればカサゴ釣りの8割は攻略できると思っています。

実際に淡路島の磯場で釣り仲間と使ってみたところ、直リグの方が明らかに根掛かりが少なく、効率的にカサゴを釣り上げることができました。セッティングも簡単なので、最初に覚えておきたい仕掛けです。

キャロライナリグ

遠投性能に優れた仕掛けで、沖の根回りを攻める際に威力を発揮します。中通しオモリを使用することで、カサゴがワームを咥えた際の違和感を軽減できるのが特徴です。

この仕掛けは特に大型のカサゴを狙う際に効果的で、広範囲をスローに探ることができます。ただし、セッティングがやや複雑になるため、他の仕掛けに慣れてからチャレンジするのがおすすめです。

リグ名難易度根掛かり回避適用場面
ジグヘッドリグ★☆☆★☆☆初心者・オープンエリア
テキサスリグ★★☆★★★複雑な根回り
直リグ★☆☆★★☆ピンスポット攻め
キャロライナリグ★★★★★☆遠投・大型狙い

カサゴ釣りで効果的なワーム

カサゴ釣りではワーム選びが釣果を左右します。カサゴの好むサイズ・形状・カラーを理解して選択することが重要です。

サイズについては、アジングやメバリング用のワームより一回り大きいサイズが効果的です。通常の漁港や堤防でのカサゴ狙いなら2~4インチ、磯での大型狙いなら3~5インチを目安にしています。

実際に色々試してきましたが、カサゴは攻撃性が強く口も大きな魚なので、まずは大きめのワームで調査する方が効率的です。4インチからスタートして、反応が悪ければ徐々にサイズダウンしていくのが私の基本パターンです。

【実際の釣り場での経験】
大阪湾の防波堤でカサゴを狙った時の話
最初は2.5インチのワームで始めましたが、30分経ってもアタリが一つもありませんでした
そこで4インチのクローワームに変更したところ、数投目で25cmクラスのカサゴがヒットしました。
カサゴは思っているより大きなワームでも積極的にアタックしてくることが分かり、以降は大きめサイズから始めるようになりました

ワームの種類については、大きく分けて以下の3タイプに分類できます:

甲殻類系ワームの特徴

カニやエビを模したワームで、テキサスリグや直リグとの相性が抜群です。カサゴの主要なベイトである甲殻類をリアルに再現しており、最も実績の高いワームタイプです。

ベイト系ワームの特徴

小魚を模したシャッドテールやピンテールワームです。ジグヘッドリグとの相性が良く、アクション時にテールが動いてカサゴを誘います。

ストレート系ワームの特徴

虫エサを模したシンプルな形状のワームです。ナチュラルなアクションでカサゴを誘い、他のワームで反応が悪い時の切り札として活用できます。

カラー選択については、その日の天候や水質に応じて使い分けることが大切です。クリア系やイワシカラーは必須で、夜間はアピール力の高いオレンジ系やグロー系も効果的です。経験上、同じポイントでもカラーを変えるだけで釣果が変わることが多々あります。

ルア之助
ワームは消耗品なので、いろんな種類を少しずつ用意して、その日の当たりカラーを見つけるのが楽しいですね

カサゴ釣りで効果的なプラグ(ハードルアー)

カサゴ釣りでは主にソフトルアーが使われますが、状況によってはハードルアーが威力を発揮することがあります。特に活性の高い時期や、ソフトルアーへの反応が鈍い時には効果的です。

プラグが効果的なシチュエーションとしては、ベイトフィッシュが豊富な時期や、カサゴの活性が高い朝夕のマズメ時が挙げられます。実際に春の紀伊半島で小型のミノーを使用した際、ワームでは反応しなかったカサゴが連発したことがあります。

ミノーについては、3~5cm程度の小型サイズが効果的です。カサゴが捕食している小魚のサイズに合わせることで、より自然にアプローチできます。アクションはトゥイッチやジャークでリアクションバイトを誘うのが基本です。

バイブレーションは広範囲をスピーディーに探る際に重宝します。特に初場所でカサゴの居場所を特定する際には、効率的にサーチできるのでおすすめです。重さは7~10g程度のものを使用し、ボトム付近をしっかりと攻めましょう。

クランクベイトは根掛かり回避性能に優れているため、複雑な根回りでも安心して使用できます。ただし、カサゴ釣りで使用する機会はそれほど多くありませんが、持っておくと便利なルアーです。

プラグタイプサイズ効果的な使用場面
ミノー3~5cmベイト豊富時・マズメ時
バイブレーション7~10g広範囲サーチ・初場所
クランクベイト5~7cm複雑な根回り

カサゴ釣りで効果的なメタルジグ

メタルジグは遠投性能と沈下速度の速さが最大の特徴です。沖の根回りを攻める際や、風が強い日のライトゲームでは欠かせないルアーです。

カサゴ狙いでは7~15g程度のマイクロジグが最適です。あまり重いジグを使うとアタリが分かりにくくなるため、ライトゲームタックルで扱える範囲のウエイトを選択しましょう。

実際に使ってみて感じるのは、メタルジグのフラッシング効果とバイブレーションが、カサゴの捕食スイッチを入れることです。昨年秋に和歌山の地磯で使用した際、10gのマイクロジグで30cmクラスの良型カサゴを仕留めることができました。

アクションについては、ワンピッチジャークやスローピッチジャークが効果的です。特にボトム付近でのスローなアクションは、カサゴの食性にマッチしているようで、思わぬ良型がヒットすることがあります。

ルア之助
メタルジグは集魚効果も高いので、最初にメタルジグで誘ってからワームに切り替えるという使い方も効果的です

カラーについては、シルバー系やゴールド系が定番です。晴天時はシルバー、曇天時や夕方はゴールドという使い分けを基本にしています。また、グローカラーも夜釣りでは威力を発揮するので、ぜひ試してみてください。

メタルジグがおすすめな人

  • 遠投して広範囲を探りたい人
  • 風が強い日でも釣りを楽しみたい人
  • 大型のカサゴを狙いたい人
  • 効率的にポイントをサーチしたい人
  • アクションで誘う釣りが好きな人

カサゴが釣れるポイントの見つけ方

カサゴ釣りにおいてポイント選びは釣果の8割を決めると言っても過言ではありません。カサゴは住処から離れることが少ないため、いる場所をピンポイントで見つける必要があります。

長年の経験から言うと、カサゴが潜んでいる場所には共通点があります。それは「隠れる場所」「新鮮な潮」「エサとなる生物」の3つの条件が揃った場所です。

ゴロタ浜・岩礁帯

ゴロタ石や岩が密集している場所は、カサゴ狙いには絶好のポイントです。隠れる場所がたくさんあり、甲殻類などのエサも豊富なため、高確率でカサゴが潜んでいます。

実際に三重県の磯場で釣りをした際、見た目には何もなさそうな浅瀬でも、岩の隙間を丁寧に探ると25cm前後のカサゴが次々とヒットしました。水深が2~3mしかないような場所でも、岩陰さえあればカサゴは潜んでいます

攻め方のコツとしては、数投したら少しずつ横に移動して、岩陰を一つずつ丁寧に探ることです。一か所で粘りすぎず、テンポよく場所移動するのが釣果アップの秘訣です。

防波堤・漁港

防波堤や漁港では、ケーソンの継ぎ目や足元のスリットがカサゴの潜み場所になります。また、船道の深場と浅場の境目なども要チェックポイントです。

地元の神戸港でよく釣りをしますが、一見何もなさそうに見える防波堤でも、海底の起伏や変化を見つけられれば必ずカサゴが釣れます。特に潮通しの良い外向きの堤防は期待度が高いポイントです。

攻略のコツとしては、まず足元周辺を丁寧に探ってから、徐々に遠投していくパターンが効果的です。意外と足元にも良型が潜んでいることが多いので、見落とさないようにしましょう。

テトラポット周辺

テトラポット周辺はカサゴの一級ポイントですが、根掛かりのリスクも高い場所です。テキサスリグや直リグなど、根掛かり回避性能の高い仕掛けを使用することをおすすめします。

テトラ帯での釣り方のコツは、テトラの隙間を狙い撃ちすることです。釣り仲間と和歌山のテトラ帯で釣りをした際も、隙間にルアーを落とし込んだ瞬間にヒットするパターンが多かったです。

カサゴマンションの攻略法

同じ場所でカサゴが連発する通称「カサゴマンション」を見つけることが、効率的な釣果アップにつながります。

カサゴマンションの特徴として、一度釣れた場所では時間を置くと再びカサゴが戻ってくることが多くあります。また、次回の釣行時にも高確率で釣れるので、ポイントをしっかりと記録しておくことが重要です。

カサゴマンション発見のコツ

①同じポイントで2匹以上釣れた場所をマーク ②潮や時間帯を変えて再度チャレンジ ③GPS機能やランドマークでポイントを記録 ④季節を変えても再訪してみる

カサゴをルアーで釣る具体的な釣り方・テクニック

カサゴのルアー釣りでは、ボトム付近でカサゴに気づいてもらうアクションが重要になります。基本的なテクニックをマスターすることで、確実に釣果アップにつながります。

ボトムパンプ

ボトムを連続でたたくアクションで、カサゴのリアクションバイトを誘発する効果的なテクニックです。ロッドを連続で真上にシャクリ上げる動作を繰り返します。

実際に試してみると分かりますが、このテクニックはシンプルがゆえに難しく感じることもあります。中途半端だと単なるリフト&フォールになってしまうため、ボトムを意識しながら確実にたたけるようになるまで練習が必要です。

先月も淡路島の磯場でこのテクニックを使ったところ、通常のアクションでは反応しなかったカサゴが、ボトムパンプに切り替えた瞬間にヒットしました。特に活性の低い時期には威力を発揮するテクニックです。

ルア之助
ボトムパンプは音と振動でカサゴにアピールできるので、濁り潮の時にも効果的なんです

ズル引き(ドラッグ)

テキサスリグなどを海底でズルズルと引きずる最もベーシックなテクニックです。リグをボトムから離すことなく引くため、確実に着底させることとボトムを感じ取ることが求められます。

このテクニックのコツは、一定の速度でゆっくりと引くことです。速すぎると根掛かりしやすくなり、遅すぎるとアピール不足になります。実際に大阪湾の防波堤で練習を重ねた結果、リールのハンドル1回転を2秒程度のペースが最適だと分かりました。

根掛かり対策として、オフセットフックの使用がおすすめです。特にテキサスリグでのズル引きでは、針先をワームで隠すことで根掛かりを大幅に減らすことができます。

リフト&フォール

ルアーを持ち上げて落とすという基本的なアクションですが、カサゴ釣りでは非常に効果的なテクニックです。カサゴは上から落ちてくるものに強く反応する習性があります。

アクションのコツとしては、リフト後のフォール中にアタリが出ることが多いため、穂先やラインの変化に集中することが重要です。特にテンションフォール中のアタリは明確に出るため、初心者の方でも分かりやすいはずです。

実際に和歌山の地磯で使用した際、リフト&フォールのフォール中に30cmクラスの良型カサゴがヒットしました。フォールスピードはゆっくりと、着底するギリギリのウエイトを選ぶのがポイントです。

テンションフォール

PEラインを張りながら、ルアーをゆっくり沈下させるテクニックです。ラインが張っているので着底やアタリが分かりやすく、感度に優れています。

このテクニックの利点は、ベールを戻した状態で行うため、初心者でもコツを掴みやすいことです。ルアーが手前に寄ってきてしまうのが難点ですが、覚えておくとカサゴ釣りに非常に便利なテクニックです。

ただ巻き

一定の速度でリールを巻き続けるシンプルなテクニックです。特にジグヘッドリグやシャッドテールワームとの相性が抜群で、広範囲をテンポよく探ることができます。

ただ巻きのコツは、ボトムを感じながら一定の速度を保つことです。実際に神戸港の防波堤で試したところ、他のテクニックで反応しなかったカサゴが、ただ巻きに変えた瞬間にヒットしたことがあります。

テクニック難易度効果的な状況適合リグ
ボトムパンプ★★★低活性時全リグ対応
ズル引き★☆☆基本の探りテキサス・直リグ
リフト&フォール★★☆リアクション狙い全リグ対応
テンションフォール★★☆感度重視全リグ対応
ただ巻き★☆☆広範囲サーチジグヘッド中心

カサゴのアタリの取り方とやりとり

カサゴのアタリは他のライトゲームターゲットと比較して非常に明確で分かりやすいのが特徴です。初心者の方でも確実にアタリを取ることができます。

典型的なアタリパターンとしては、「ゴツン」「ガツン」という明確な引き込みがあります。海中を泳ぐルアーをひったくるようにアタックしてくるため、穂先が大きく引き込まれることが多いです。

実際に釣り場でカサゴのアタリを体験してみると、その力強さに驚かされます。先日も大阪湾の防波堤で20cmクラスのカサゴでも、ロッドが大きく引き込まれるパワフルなアタリでした。

アワセのタイミングについては、アタリを感じた瞬間に素早くアワセを入れることが重要です。カサゴは針に掛かった瞬間、全力で根に潜ろうとするため、一瞬の遅れが根掛かりにつながってしまいます。

【やりとりでの失敗体験】
和歌山の地磯でのカサゴとのファイト
良型のアタリがあったものの、アワセが遅れてしまい、カサゴが根に潜ってしまいました
ドラグを緩めすぎていたことも原因の一つでした。
それ以降、ドラグは「これ以上引っ張ったらラインが切れる」程度の強さまで締めるようにし、アワセも瞬間的に行うよう心がけています

やりとりのコツとしては、根に潜る隙を与えないよう、素早くリールを巻くことが重要です。特にHG(ハイギア)モデルのリールの威力を実感するのは、このやりとりの瞬間です。

もし根に潜られてしまった場合は、力技では太刀打ちできません。ラインテンションを抜いて魚が動く(抵抗を止める)のを待ち、ラインが動いたらそこから一気に巻き上げるのが基本です。

ルア之助
カサゴのアタリは本当に分かりやすいので、最初のアタリを体験すれば「これがカサゴか!」とすぐに覚えられますよ

カサゴ釣りで釣果を上げるコツ

カサゴ釣りで安定して釣果を上げるためには、基本技術に加えて状況判断力が重要になります。長年の経験から蓄積したコツをお伝えします。

時期・時間帯による攻略法の違い

カサゴは年中狙えるターゲットですが、季節によって行動パターンが変化します。春から夏にかけては活性が高く、積極的にルアーにアタックしてきます。

秋から冬にかけては、深場に移動する個体が多くなるため、やや深いポイントを重点的に攻めるのが効果的です。実際に冬の淡路島で釣りをした際、浅場では全く反応がなかったものの、水深15m以上のポイントでは良型が釣れました。

時間帯については、朝夕のマズメ時が最も活性が高くなります。ただし、カサゴは日中でも十分に釣れるターゲットなので、時間を気にせず楽しむことができるのが魅力です。

天候・潮汐との関係

天候については、曇りや小雨の日の方が釣果が良い傾向があります。晴天の日は警戒心が強くなるため、より丁寧なアプローチが必要です。

潮汐との関係では、潮が動いている時間帯の方が活性が高いことが多いです。特に潮の変わり目は狙い目で、実際に神戸港での釣行でも、潮が動き出すタイミングでアタリが集中することが多々ありました。

風についても重要な要素で、適度な風は水面を撹拌してカサゴの警戒心を和らげる効果があります。ただし、強風時はルアーのコントロールが困難になるため、風裏のポイントを選択しましょう。

根掛かり対策

カサゴ釣りで避けて通れないのが根掛かり問題です。根掛かりを完全に避けることは困難ですが、対策を講じることで大幅に減らすことができます。

対策その1
仕掛けの選択
テキサスリグや直リグなど根掛かり回避性能の高い仕掛けを使用
対策その2
アクションの工夫
止めすぎずテンポよく動かし続ける

特に重要なのがオフセットフックの使用です。針先をワームで隠すことができるため、根掛かりリスクを大幅に軽減できます。最初は少しセッティングが面倒に感じるかもしれませんが、慣れれば簡単にできるようになります。

また、根掛かりしてしまった場合の対処法も覚えておきましょう。無理に引っ張るとラインブレイクの原因になるため、角度を変えて優しく外すことを心がけています。

メリットデメリット
年中狙えるターゲット
時間帯を選ばず楽しめる
アタリが明確で分かりやすい
身近な場所で釣ることができる
食味が良く料理も楽しめる
根掛かりが多い
毒棘に注意が必要
成長が遅いため乱獲厳禁
根に潜られやすい
場所によってはサイズが小さい

カサゴのルアー釣りでよくあるトラブルと対処法

カサゴ釣りでは、いくつかの典型的なトラブルが発生します。事前に対処法を知っておくことで、釣行をより楽しく過ごすことができます。

根掛かりしてしまった場合

最も頻繁に遭遇するトラブルが根掛かりです。慌てて力任せに引っ張るのは禁物で、冷静に対処することが重要です。

まずはラインの角度を変えて、優しく外すことを試してみてください。左右だけでなく、上下の角度も変えることで、意外と簡単に外れることがあります。実際に紀伊半島の磯場で何度もこの方法で根掛かりを回避できました。

それでも外れない場合は、ラインを手で持って軽く数回振る方法も効果的です。無理な力を加えず、リズミカルに振ることがコツです。

最終的に外れない場合は、潔くラインカットしましょう。高価なタックルを壊すリスクを考えれば、ルアー1個の損失は安いものです。

全くアタリがない場合

ポイントに入ったものの、全くアタリがない場合の対処法をご紹介します。まずは基本的な見直しから始めましょう。

最初に確認すべきはルアーがボトムに到達しているかです。意外と着底していないケースが多く、この基本的な部分でつまずくことがあります。ラインの動きを注意深く観察し、確実に着底させることが重要です。

次にルアーのサイズやカラーを変更してみてください。同じポイントでもルアーを変えただけで釣果が変わることは珍しくありません。経験上、サイズアップとカラーチェンジの両方を試すのが効果的です。

1
ボトムの確認

ルアーが確実に着底しているかラインの動きで確認

2
ルアーチェンジ

サイズ・カラー・タイプを変更して反応を見る

3
ポイント移動

30分粘って反応がなければ別のポイントへ移動

4
エサ釣りへの変更

最終手段として生餌を使った釣りに切り替え

アタリはあるが乗らない場合

アタリはあるのに針に乗らないという状況も、カサゴ釣りではよく遭遇します。この場合、いくつかの原因が考えられます。

最も多い原因はフックサイズが大きすぎることです。カサゴの口のサイズに対してフックが大きすぎると、しっかりと咥えることができません。ワンサイズ小さなフックに変更してみてください。

また、アワセのタイミングが早すぎるケースもあります。カサゴは一度ルアーを咥えてから飲み込むまでに若干の時間があるため、アタリがあっても1テンポ待ってからアワセを入れるのが効果的です。

実際に和歌山の地磯で経験したのですが、アタリがあるたびに即アワセを入れていたところ、全くフッキングしませんでした。しかし、アタリから1秒待ってアワセを入れるよう変更したところ、フッキング率が劇的に改善しました。

ルア之助
トラブルも釣りの一部と考えて、冷静に対処すれば必ず解決できます。経験を積むことで、どんな状況でも楽しめるようになりますよ

カサゴのルアー釣りは、基本を押さえれば必ず釣果に結びつく魅力的な釣りです。最初は思うようにいかないこともあるかもしれませんが、諦めずに続けることで確実に上達していきます。

何より大切なのは釣りを楽しむ気持ちです。カサゴとのやりとりを楽しみながら、技術向上を目指してください。きっと素晴らしいカサゴライフが待っているはずです。