サヨリを追うシーバスが水面でボイルしているのに、なぜかルアーには反応してくれない…そんな経験ありませんか?
サヨリパターンは秋シーバス最難関と言われるほど攻略が困難ですが、正しいルアー選びと釣り方を覚えれば確実に攻略できます。
結論、サヨリパターンにおすすめの最強ルアーはシマノ エクスセンス クー 130Fです。
長年サヨリパターンに悩まされ続けてきた私が、ついに見つけた攻略法を惜しみなく公開します。

- シーバスのサヨリパターンって何?難しい理由も解説
- サヨリパターンはいつ?ベストシーズンと時間帯
- サヨリパターン最強ルアーおすすめランキング10選
- 1位:シマノ エクスセンス クー 130F|表層10cm攻略の絶対エース
- 2位:アピア エイチベイト 14g|サヨリそっくりの最強ミノー
- 3位:アイマ コスケ 110F|広範囲サーチの遠投ミノー
- 4位:ダイワ シーバスハンターZ 120F|初心者でも使いやすいコスパ最強
- 5位:アイマ コモモ 130 Slim TOMAHAWK|レンジを入れたい時の鉄板
- 6位:リトルジャック SAYORIS-Z 133|見た目完全再現のサヨリ専用
- 7位:アイマ CALM 110|バチ抜けでも実績十分の万能ペンシル
- 8位:スミス ハルカ 125F|渋い状況で差がつく実力派
- 9位:ソルテックス パラガス 160|風波に強いシンキングミノー
- 10位:ダイワ モアザン ミドルアッパー 3.5|スレた状況の最終兵器ワーム
- 失敗しないサヨリパターン用ルアーの選び方
- サヨリパターンで確実に釣る!実践的な釣り方
- 釣れない時に試したい!サヨリパターン裏技テクニック
- サヨリが溜まる場所の見つけ方
- まとめ
シーバスのサヨリパターンって何?難しい理由も解説

サヨリパターンを攻略する前に、まずはサヨリという魚の特徴と、なぜこのパターンが難しいのかを理解しておきましょう。
敵を知らずして勝利はありません。実際に釣り場でサヨリを観察してみると、その動きの特殊性がよくわかります。
サヨリの見た目と特徴|細長い銀色の魚
サヨリは北海道から九州まで日本全国に生息する細長い魚で、下アゴが特徴的に長く突き出ています。
全体的にはサンマを細くスリムにしたような体型で、最大40cm程度まで成長しますが、シーバスが捕食するサイズは主に10cm〜25cm程度です。
実際に釣り場で観察してみると、銀色に光る細長いボディが水面近くをスーッと泳いでいるのがよく見えます。
このサヨリの見た目と動きを完璧に再現できるルアーを選ぶことが、サヨリパターン攻略の第一歩となります。
なぜサヨリパターンは釣れないと言われるのか
サヨリパターンが難攻不落と言われる最大の理由は、サヨリの群れの動き方にあります。
イワシやイナッコのように同じ方向を向いて泳ぐ他のベイトフィッシュと違い、サヨリは群れの中でそれぞれが違う方向を向いて不規則に動きます。
長年の経験から言うと、この不規則な動きがシーバスの捕食を困難にしているんです。
東京湾奥の河口でサヨリボイルを目撃
サヨリが散り散りに泳いでいて、シーバスも狙いを定められずにいました。
攻略できれば大型シーバスが狙える理由
サヨリパターンの魅力は何といっても大型シーバスが釣れる可能性が非常に高いことです。
秋のサヨリパターンでは70cmオーバーのランカークラスも珍しくありません。実際に私も80cm近いシーバスを何度もキャッチしています。
理由として、サヨリのサイズが大きく、大型シーバスの好む栄養価の高いベイトだからです。
また、サヨリパターンが成立する秋は、シーバスが越冬に向けて積極的に捕食する時期でもあり、コンディションの良い個体が多くなります。
サヨリパターンはいつ?ベストシーズンと時間帯

サヨリパターンを効率よく攻略するには、時期と時間帯を正確に把握することが重要です。
闇雲に釣り場に向かっても結果は出ません。最適なタイミングを狙い撃ちしましょう。
秋(9月~11月)が最盛期!エンピツサイズから20cm超まで
サヨリパターンの最盛期は間違いなく秋(9月〜11月)です。
夏の終わり頃からエンピツサイズと呼ばれる10cm前後の小さなサヨリが接岸し始め、秋が深まる11月頃には20cm前後まで成長します。
| 時期 | サヨリのサイズ | 攻略難易度 | 期待できる釣果 |
|---|---|---|---|
| 9月 | 10cm前後(エンピツサイズ) | やや難しい | 60cm前後 |
| 10月 | 15cm前後 | 普通 | 70cm前後 |
| 11月 | 20cm前後 | 比較的易しい | 80cm前後 |
特に11月頃までは比較的シーバスが釣りやすく、難攻不落のサヨリパターンを攻略できる可能性が最も高い時期となります。
夕マズメが一番熱い時間帯
サヨリパターンで最も期待できるのは夕マズメの時間帯です。
昼間は沖を回遊しているサヨリが、夕方になると浅場に入ってきて休憩する習性があります。このタイミングでブレイク周りで待ち構えていたシーバスが一気に捕食を開始します。
実際に東京湾奥の河川で釣りをしていると、夕方17時頃からサヨリの群れが入ってきて、18時前後にボイルが爆発的に始まるパターンをよく目にします。

夜間のサヨリパターン攻略法
夜間のサヨリパターンは日中よりも攻略しやすくなります。サヨリが静かな場所で休んでいるため、より規則的な動きになるからです。
夜間攻略のポイントは、サヨリが休んでいる場所を正確に把握することです。
暗くて静かな水深の浅い場所、特に流れが緩く波立たないワンドを重点的に探しましょう。
一度休む場所を見つけたサヨリは、季節が進むまでの一定期間、同じ場所に戻ってくる習性があるので、良いポイントを見つけたらメモしておくことをおすすめします。
サヨリパターン最強ルアーおすすめランキング10選

長年の実釣経験と釣果実績を基に、本当にサヨリパターンで結果を出せるルアーを厳選しました。
各ルアーの特徴と使い分け方法も詳しく解説しますので、状況に応じて使い分けてください。
1位:シマノ エクスセンス クー 130F|表層10cm攻略の絶対エース
シマノ エクスセンス クー 130Fは、サヨリパターン攻略に絶対欠かせないペンシルベイトです。
実際に神奈川県の相模川河口で使用した際、設定されたレンジがサヨリのいるレンジにぴったりで、連続してヒットを記録できました。泳ぎはシンキングペンシルのようですが、フローティング設計なのでスローリトリーブでも沈むことがありません。

アンダー10cmという絶妙なレンジ設定により、サヨリが最も多く泳ぐ表層を効率的に攻略できます。
- サヨリパターンを確実に攻略したい人
- 表層専用のルアーを探している人
- スローリトリーブを多用する人
- 実績重視でルアーを選びたい人
- ペンシルベイトの入門者
2位:アピア エイチベイト 14g|サヨリそっくりの最強ミノー
アピア エイチベイトは、サヨリの見た目と動きを完璧に再現した最強のミノーです。
知人の初心者アングラーにも勧めることが多いのですが、表層で引き波を立てながら泳ぐ姿はまさにサヨリそのもの。スローフローティング設定により、スローリトリーブでも狙いたいレンジを的確に探ることができ、フックサイズを上げてシンキングチューンしても使える懐の深さも魅力です。

フロントフックを#5もしくは#4に変更すると、より自然なアクションになりフッキング率も向上します。
- リアルな動きを求める人
- 様々な釣り方を試したい人
- チューニングを楽しみたい人
- 実績のあるミノーを使いたい人
- 引き波アクションを重視する人
3位:アイマ コスケ 110F|広範囲サーチの遠投ミノー
アイマ コスケ 110Fは、抜群の遠投性能でサヨリが広範囲に散らばっている状況を効率よく攻略できます。
実際に千葉県の江戸川河口で使用した際、サヨリの群れが沖に散らばっていたのですが、優れた飛距離性能により他のアングラーが届かない距離のボイルを攻略できました。110mmというサイズもサヨリパターンにぴったりで、イワシパターンやイナッコパターンでも実績十分な万能性も持ち合わせています。

サヨリパターン以外でも活躍する汎用性の高さが魅力で、タックルボックスに必ず入れておきたいルアーです。
- 遠投性能を重視する人
- 広範囲を効率よく探りたい人
- 万能ルアーを求める人
- 複数パターンに対応したい人
- 実績重視の人
4位:ダイワ シーバスハンターZ 120F|初心者でも使いやすいコスパ最強
ダイワ シーバスハンターZ 120Fは、価格が安くコスパに優れているため初心者に特におすすめです。
釣り仲間の初心者アングラーと一緒に釣行した際、このルアーを勧めたところ見事にサヨリパターンを攻略できました。120mmのフローティングタイプで、ルアーの形状が細長くサヨリパターンにぴったりです。サイズもサヨリパターンど真ん中で、扱いやすさと実釣性能を両立しています。

高価なルアーをロストするリスクを考えると、まずはこのルアーでサヨリパターンの基本を覚えることをおすすめします。
- サヨリパターン初心者の人
- コスパを重視する人
- ロストを気にせず使いたい人
- 扱いやすいルアーを求める人
- 基本性能を重視する人
5位:アイマ コモモ 130 Slim TOMAHAWK|レンジを入れたい時の鉄板
アイマ コモモ 130 Slim TOMAHAWKは、通常のコモモよりも細身でアクションも控えめなサヨリパターン専用設計です。
先月も相模湾の小田原周辺で使用しましたが、シンキングミノーのため表層よりも少しレンジを入れたい時に威力を発揮します。コモモシリーズはシーバスアングラーの信頼も厚く、実績は申し分ありません。風波がある時や、表層での反応が薄い時の切り札として重宝しています。

表層での反応がない時に、一段下のレンジを攻めることで意外な釣果を得られることが多いルアーです。
- レンジ調整を重視する人
- 風波のある状況で釣りをする人
- シンキングミノーを好む人
- 実績重視の人
- 細身ルアーの効果を試したい人
6位:リトルジャック SAYORIS-Z 133|見た目完全再現のサヨリ専用
リトルジャック SAYORIS-Zは、サヨリに似せた唯一無二のシンキングペンシルです。
ベテランアングラーに勧められて購入しましたが、見た目だけでなくサヨリパターン攻略に必要な性能も兼ね備えています。レンジはロッド操作で様々に変わるので、実際に東京湾の運河で試した際は、ロッドを立てたり寝かしたりしてレンジを確認してから実戦投入しました。思わぬ効果に驚かされた一本です。

サヨリ専用設計だけあって、サヨリパターンでの実績は群を抜いています。
- リアルさを追求したい人
- 専用設計のルアーを使いたい人
- ロッド操作を楽しみたい人
- シンキングペンシルを好む人
- こだわりのルアーを求める人
7位:アイマ CALM 110|バチ抜けでも実績十分の万能ペンシル
アイマ CALM 110は、バチ抜けパターンでの実績もあるサヨリパターンでも無類の強さを発揮するシンキングペンシルです。
実際に荒川の河口で使用した際、110mmというサイズがサヨリパターンにぴったりで、高い攻略成功率を記録できました。遠投性能も抜群なので、広範囲を探って活性の高いシーバスをキャッチできます。カラーバリエーションも豊富なので、複数色用意しておくと状況に応じた使い分けが可能です。

年間を通して活躍するルアーで、コストパフォーマンスも優秀です。
- 年間通して使えるルアーを求める人
- 遠投性能を重視する人
- シンキングペンシルを好む人
- カラーローテーションを重視する人
- 実績重視の人
8位:スミス ハルカ 125F|渋い状況で差がつく実力派
スミス ハルカ 125Fは、渋っている時や風が強い日のサヨリパターンでその真価を発揮します。
地元の釣具店でも人気が高いこのルアーは、これまでに紹介した2種類のルアーと比べて飛距離が出せるため、沖のボイル攻略でも威力を発揮します。キレのあるロールアクションで低速域から高速巻きまでカバーでき、状況を選ばず安心して使えるのが魅力です。

他のルアーで反応がない時の切り札として、タックルボックスに忍ばせておきたい一本です。
- 渋い状況での実力を求める人
- 風のある日によく釣りをする人
- 飛距離を重視する人
- 切り札的なルアーが欲しい人
- ロールアクションを好む人
9位:ソルテックス パラガス 160|風波に強いシンキングミノー
ソルテックス パラガス 160は、風があったり波立っているシチュエーションで少しレンジを入れたい時におすすめです。
早速現場で使ってみましたが、止めた時のルアーの水平姿勢とスロー巻きした時の弱いロールが絶妙に効きます。夕方のボイルが多い時間帯にボイルしたところで止めたり、ジャークを使った釣りで効果を発揮し、渋い日のデッドスロー主体の釣りでも頼りになる存在です。

悪条件でも確実にサヨリパターンを攻略したい時の強い味方となります。
- 悪天候でも釣りをする人
- レンジコントロールを重視する人
- ジャークアクションを多用する人
- 安定したアクションを求める人
- デッドスローの釣りを好む人
10位:ダイワ モアザン ミドルアッパー 3.5|スレた状況の最終兵器ワーム
ダイワ モアザン ミドルアッパー 3.5は、スレたシーバスにも効果があるサヨリパターン用ワームの決定版です。
シーバスからの反応が遠い時にこのワームと軽量ジグヘッドの組み合わせで何度も救われています。ただ巻きするとテールが微弱な波動を出すため、ハードルアーに見切りをつけたスレたシーバスにも効果的です。またシーバスのバイトが弱くてもワームが柔軟に折れ曲がるため、フッキングまで確実に持ち込めます。

他のルアーで全く反応がない時でも、このワームなら口を使ってくれることが多々あります。
- スレた状況での実力を求める人
- ワームの釣りを取り入れたい人
- 最終手段のルアーが欲しい人
- フッキング率を重視する人
- 微弱なアピールを好む人
失敗しないサヨリパターン用ルアーの選び方
サヨリパターンで確実に結果を出すには、ルアー選びの基準を正しく理解することが重要です。
間違ったルアー選びをすると、どんなに良いポイントでも釣果につながりません。
10cm~14cmの細長いルアーを選ぶ理由
サヨリパターンでは10cm〜14cmの細長いルアーが最も効果的です。
これはシーバスが捕食するサヨリのサイズが主に10cm〜25cmで、その中でも特に10cm〜14cmのサイズが最もヒット率が高いからです。
| サヨリのサイズ | 推奨ルアーサイズ | 時期 | 攻略難易度 |
|---|---|---|---|
| 10cm前後(エンピツサイズ) | 10cm〜11cm | 9月 | やや難 |
| 15cm前後 | 12cm〜13cm | 10月 | 普通 |
| 20cm前後 | 13cm〜14cm | 11月 | 易しい |
釣り場でルアーを選択する時は、必ずその時にいるサヨリの大きさに合わせて選択する必要があります。
10cm〜14cmの間で0.5cm〜1cm刻みでルアーを用意しておくと、状況に合わせたサイズ選択がしやすくなります。
表層から60cmまで泳がせられるルアーが基本
サヨリは基本的に表層を泳ぐ魚なので、サヨリパターン攻略には表層を効率良く探ることができるルアーが必要です。
最も熱いレンジは水面直下10cm前後ですが、効率よくそのレンジだけを探れるルアーは限られているのが現実です。
そのため、表層から60cm前後までを泳がせられるルアーを基本として、レンジの違いを意識したルアーローテーションを組み立てることが重要です。
リアル系カラーvsアピール系カラーの使い分け
サヨリパターンでは基本的にリアル系カラーが有効ですが、状況に応じてアピール系カラーも必要です。
サヨリパターンを攻略しやすい秋は、夏に比べて水色がクリアであることが多く、魚の体色を模したリアル系カラーに反応が良くなります。
| 状況 | 推奨カラー | 具体例 |
|---|---|---|
| クリアウォーター | リアル系 | サヨリカラー、クリアチャート |
| 濁りがある | アピール系 | チャート、ピンク |
| 夜間・ローライト | 光を透過する | 透けパール、グロー系 |
メインにリアル系カラー、サブでアピール系カラーを用意しておき、リアル系で反応がない時にアピール系を試すローテーションがおすすめです。
ペンシル→ミノー→シンペンの順番でローテーション
サヨリパターンではルアーの種類によるローテーションも重要な要素です。
効果的なルアーの種類と使用順序は以下の通りです:
ペンシルベイト
最も表層を攻められるルアー。シマノ エクスセンス クー 130Fなどが代表例
フローティングミノー
表層から30cm程度まで攻略。アピア エイチベイトやアイマ コスケ 110Fが効果的
シンキングミノー
30cm〜60cm程度まで攻略。アイマ コモモ 130 Slim TOMAHAWKなど
シンキングペンシル
レンジ調整が自在。リトルジャック SAYORIS-Zやアイマ CALM 110が代表的
この順番通りにローテーションすれば、表層から順に徐々にレンジを下げて効率的に探ることができます。
サヨリパターンで確実に釣る!実践的な釣り方
正しいルアーを選んでも、釣り方が間違っていては釣果につながりません。
長年の経験で培ったサヨリパターン攻略の実践テクニックを詳しく解説します。
スローリトリーブが基本|ハンドル1回転2秒が目安
サヨリパターンで最も効果的なアクションはスローリトリーブです。
速い速度だとシーバスが反応せず、なかなか釣れないことが多いのがサヨリパターンの特徴です。
具体的な速度の目安として、ハンドル1回転に2秒程度がベストです。最初はかなり遅く感じますが、この速度がサヨリの泳ぎ方に最も近いリトリーブスピードです。
ただ遅く巻くだけでなく、一定の速度を保つことが重要。速度にムラがあるとシーバスが違和感を感じて食わなくなります。
この方法でどうしても反応がない時は、早巻きやトゥイッチを試してみることも効果的ですが、最初から激しくアクションを加えるとシーバスがスレてしまうので注意が必要です。
ボイルを見つけたらすぐキャスト!タイミングが命
サヨリパターンではボイルを発見したタイミングでのキャストが勝負の分かれ目になります。
実際に東京湾奥の河口で釣りをしていて気づいたのですが、ボイルが出てから時間が経つとシーバスの活性が落ちてしまうケースが多いんです。
千葉県の江戸川河口での出来事
すぐにキャストした結果、1投目で75cmのランカーシーバスをキャッチ!
ボイルが確認できたら、迷わず即座にキャストすることが成功の秘訣です。
サヨリの泳ぐ向きに合わせてルアーを引く
サヨリパターンでは、サヨリの泳ぐ向きに合わせてルアーを引くことが非常に重要です。
サヨリは夕方から夜にかけて、休む場所の方向を向いて泳ぐ習性があります。この向きに逆らってルアーを引いても、不自然な動きになってしまいます。
暗くなった後も同じ方向を向いて休むため、サヨリが泳ぐ方向を事前に観察してからルアーの向きを調整しましょう。
| 時間帯 | サヨリの行動 | ルアーの引き方 |
|---|---|---|
| 夕マズメ | 浅場に向かって移動 | 移動方向に合わせて引く |
| 夜間 | 休憩場所で定位 | 群れの向きに合わせる |
| 朝マズメ | 沖に向かって移動 | 離岸方向に引く |
正しい向きでルアーを引くことで、サヨリの群れに紛れた自然な動きを演出できます。
表層で引き波を立てながら泳がせるコツ
サヨリパターンで効果的なのは、水面に頭を少し出してV字の波紋を出しながらゆっくり巻くことです。
この動きを意識することで、サヨリが水面近くを泳ぐ際の特徴的な波紋を再現できます。
ルアーの頭が水面から少し出るくらいの深度で、一定速度で引くことが重要。波紋が途切れないよう注意しましょう。
ボイルした場所やサヨリの群れの中を、この引き波アクションでゆっくりと通すように意識してください。
釣れない時に試したい!サヨリパターン裏技テクニック
基本的な釣り方で反応がない時は、これらの裏技テクニックを試してみてください。
長年の実戦経験で編み出した、本当は教えたくなかった秘密のテクニックです。
高速巻きでスレたシーバスにスイッチを入れる
サヨリパターンといえばスローが鉄板ですが、渋い日ほど高速巻きが効果的なことがあります。
サヨリの群れの下を高速で巻くと、スレているシーバスでも反射的に口を使ってくれることがあります。
実際に横浜の鶴見川河口で試したところ、デッドスローで全く反応がなかったシーバスが、高速巻きに切り替えた途端にヒットしました。
スローで反応しない日は、ぜひこの高速巻きテクニックを試してみてください。
サヨリの群れに直接ルアーを投げ込んで散らす方法
サヨリの群れの中に直接ルアーを投げ込み、群れを散らすテクニックも非常に効果的です。
サヨリが驚いて逃げると、ルアーが逃げ遅れた1匹のサヨリのように見える効果があります。
ルアーを着水させる時は、必ずサミングを行い、水面とルアーを平行にして着水させることが重要です。
ルアーの着水音でサヨリを驚かせることがポイント。ただし、着水後は即座にリトリーブを開始しないと効果が半減します。
このテクニックはアピア エイチベイトで特に効果が高いことを確認しています。
高速巻き→ストップで逃げ遅れたサヨリを演出
サヨリの群れの奥に投げて高速巻きし、群れの中に入った瞬間に巻きを止めるテクニックも絶大な効果があります。
ポーズさせていると「ゴンッ」という強烈なバイトが得られることが多く、特にアピア エイチベイトを使うとハマりやすい釣り方です。
相模川河口での実釣体験
群れの中央でストップした瞬間、72cmのシーバスがヒット!
エイチベイトの場合、浮き姿勢で止めると頭を上にして浮上するため、より自然な演出が可能です。
ボトム攻略|弱ったサヨリは沈んでヨタヨタする
表層だけでなく、ボトム付近の攻略も重要な要素です。
サヨリがシーバスに襲われて弱ると、方向感覚がわからなくなってボトム付近を逃げ惑うシーンをよく目にします。
瀕死の状態では沈んでいってボトム付近でヨタヨタしていることも多く、シーバスからしても捕食がしやすい絶好のサヨリなんです。
| 攻略レンジ | 推奨ルアー | 狙うべき状況 |
|---|---|---|
| 表層〜30cm | ペンシル、フローティングミノー | 健康なサヨリを意識 |
| 30cm〜60cm | シンキングミノー | やや弱ったサヨリ |
| ボトム付近 | リップ付きミノー、ワーム | 瀕死のサヨリ |
リップ付きのミノーでボトムに当てながら巻くと良く食ってきます。シーバスは意外と下のレンジも意識しているようです。
サヨリが溜まる場所の見つけ方
サヨリパターンを攻略するには、まずサヨリがいる場所を正確に把握することが最も重要です。
サヨリがいない場所でいくら頑張っても結果は出ません。効率的にサヨリを見つける方法を解説します。
静かで浅いワンドを探せ!サヨリの休憩場所
サヨリが夜の時間帯に休んでいる場所を探すことが第一歩です。
昼間は沖を回遊しているサヨリですが、夕方〜夜になるとシャローに入って体を休めます。
条件が整っている場所では、水面にびっしりと大量のサヨリが溜まることもしばしばあります。
暗くて静かな水深の浅い場所。さらに流れが緩く、波立たないワンドが最適です。
一度寝る場所を見つけたサヨリは、季節が進むまでの一定期間、同じ場所に戻ってくる習性があります。
良いポイントを発見したら、GPS機能などを使って正確に記録しておくことをおすすめします。
ヘッドライトで水面を照らして確認する方法
手っ取り早くサヨリの存在を確認するには、ヘッドライトで水面をちらっと照らす方法が最も効果的です。
サヨリが溜まっていれば一斉にバシャバシャと飛び跳ねるので、すぐに存在を確認できます。
先行者がいる場合は、水面を照らすのはNG。じっくりと水面を観察して、サヨリの有無を確認してください。
実際に多摩川の河口で試したところ、真っ暗な中でも一瞬のライト照射でサヨリの大群を発見でき、その後見事にランカーシーバスをキャッチできました。
また、ライトを使わない場合でも、水面の微細な波紋や「チャプチャプ」という小さな音でサヨリの存在を察知できるようになります。
ブレイクライン周辺で待ち伏せ戦略
夕マズメはブレイクライン周辺で待ち伏せする戦略が最も効果的です。
サヨリが浅場に入ろうとするタイミングで、ブレイク周りで待ち構えていたシーバスが一気に捕食を始めます。
ブレイクラインが打てる立ち位置で構え、ボイルが始まる直前のタイミングからキャストを始めることがポイントです。
| 時間帯 | 狙うべき場所 | 戦略 |
|---|---|---|
| 夕マズメ前 | ブレイクライン沖側 | サヨリの接岸を待つ |
| 夕マズメ | ブレイクライン上 | ボイル直前にキャスト |
| 夜間 | シャロー側 | 休息中のサヨリを狙う |
シーバスが捕食するタイミングは目視で分かります。水面に群れているサヨリがいきなり機敏に動いたり、ぴちゃぴちゃと動き出したら、シーバスに追われている可能性が高いです。
サヨリの動きに変化があったらすぐにキャストしましょう。ボイルが出る直前にキャストができると、高確率でヒットに持ち込めます。
サヨリパターンで使える秘密のブレードチューン
サヨリは尻尾を細かく震わせながらスーッと泳ぎます。ミノーのリアに小さなコロラドブレードを付けると、サヨリの微波動に似ているのか、異常に反応してくれることがあります。
ブレードが大きすぎるとルアーが泳がなくなるので、小さめのブレードがおすすめです。本当は教えたくなかった必殺チューニングですが、ぜひ試してみてください。
まとめ
サヨリパターンは確かに難攻不落と言われるほど攻略が困難ですが、正しいルアー選びと釣り方を覚えれば確実に攻略できるパターンです。
特に重要なのは、表層攻略に特化したシマノ エクスセンス クー 130Fと、サヨリそっくりの動きを再現するアピア エイチベイト 14gの2本です。
10cm〜14cmの細長いルアーで表層を攻略し、スローリトリーブを基本として、ボイルのタイミングを逃さずキャストすることが成功の秘訣です。
秋の大型シーバスを手にするため、ぜひこの記事で紹介したテクニックを実践してみてください。
最初は難しく感じるかもしれませんが、コツを掴めば数多くのランカーシーバスをキャッチできる魅力的なパターンです。
皆さんがサヨリパターンで素晴らしい釣果を上げられることを心から願っています。



















































