暑い夏が終わり、バスが動き出す秋のシーズン。
涼しくなった水温の中で活性が上がったバスは、冬に備えて積極的にベイトフィッシュを追いかけます。
しかし、広範囲に散ったバスを効率よく探し出すのは簡単ではありません。
長年バス釣りをやってきた経験から言うと、秋は一年で最もルアー選びが釣果を左右する季節です。
この時期は巻物系ルアーが基本になりますが、ただ闇雲に投げているだけでは釣れません。
結論、秋のバス釣りにおすすめのルアーはOSP ハイピッチャーです。
秋バスが最も反応しやすいスピナーベイトで、広範囲を効率よくサーチできます。
この記事では、秋のバス釣りで実際に釣果を上げているルアーを、使用シーンごとに詳しく解説していきます。

秋のバス釣りにおすすめのルアーランキングTOP10
長年の経験と釣り仲間との情報交換から厳選した、秋に本当に釣れるルアーをランキング形式で紹介します。
この10本があれば、秋のバス釣りはほぼ対応できます。
順位 | 商品名 | 特徴 | おすすめ度 | 向いているシーン |
---|---|---|---|---|
1位 | OSP ハイピッチャー | 秋の定番スピナーベイト、3/8ozで表層からやや下を攻略 高速ブレード回転でプレッシャーに強く遠投性能も抜群 |
★★★★★ | シャローエリア・桟橋周り |
2位 | メガバス ビジョンワンテン | 実績抜群のジャークベイト、110mmでアユ・ハスにマッチ フラットサイドボディの独特フラッシング、初心者も扱いやすい |
★★★★★ | 中層・ワンドの出入り口 |
3位 | OSP ブリッツ | 障害物回避能力の高いクランク、根掛かりを恐れず攻められる 水深1m前後のシャロー、タイトなウォブリングアクション |
★★★★★ | シャロー・障害物周り |
4位 | ジャッカル TN60 | 広範囲サーチの王道バイブレーション、飛距離抜群 リフト&フォールでリアクションバイト誘発、中層からボトム対応 |
★★★★★ | 広範囲サーチ・風の強い日 |
5位 | エバーグリーン Dゾーン | アピール力最強のスピナーベイト、濁り・マッディに圧倒的 強風や雨でもバスにルアーの存在を確実に伝える |
★★★★☆ | マッディウォーター・台風後 |
6位 | OSP ブレードジグ | プレッシャーに強いチャターベイト、シングルフックで根掛かり少 シャッドテールトレーラーでハス・アユを完璧再現 |
★★★★☆ | プレッシャー高・シャローカバー |
7位 | レイドジャパン レベルバイブ | 根掛かり回避性能が高いバイブレーション、10.5gで飛距離と操作性両立 岩場でも外しやすい設計、リフト&フォールが得意 |
★★★★☆ | オカッパリ・岩場や護岸 |
8位 | エバーグリーン ワイルドハンチ | 喰わせ要素の高いクランク、控えめアクションでスレたバスに効く ナチュラルなウォブリング、晴天クリアウォーターで真価発揮 |
★★★★☆ | クリアウォーター・渋い時 |
9位 | ゲーリーヤマモト ジャンボバズ | 朝マズメの切り札、水面を激しくかき回すアクション 薄暗い時間帯や天候急変時に爆発的威力、エキサイティング |
★★★★☆ | 朝マズメ・天候急変時 |
10位 | OSP ブリッツMAX DR | ディープ攻略の最終兵器、水深3m以上対応のディープクランク 引き抵抗軽く長時間使用可能、秋終盤のブレイクライン攻略 |
★★★★☆ | ディープ・秋終盤 |
1位:OSP ハイピッチャー|秋の定番スピナーベイト
秋のバス釣りで最も信頼できるスピナーベイトが、OSP ハイピッチャーです。
小ぶりなシルエットながら、ブレードの回転が非常に速く、プレッシャーの高いフィールドでもしっかりとバイトを引き出してくれます。
先日も霞ヶ浦の北浦で釣りをした際、他のスピナーベイトでは全く反応がなかったポイントで、ハイピッチャーに変えた途端に50センチアップのバスが食ってきました。
3/8ozという絶妙な重さが、表層からやや下のレンジをゆっくりと引いてこれるため、秋のシャローエリアで威力を発揮します。
ブレードはダブルウィローリーフが標準で、フラッシングが強すぎず、バスを警戒させにくいのも特徴です。
遠投性能も高く、広いフィールドでも効率よくサーチできるため、オカッパリでもボートでも活躍してくれます。

- 秋の定番スピナーベイトが欲しい人
- プレッシャーの高いフィールドで釣りたい人
- シャローエリアを効率よく探りたい人
- 遠投して広範囲をサーチしたい人
- 一本で多様な状況に対応したい人
2位:メガバス ビジョンワンテン|実績抜群のジャークベイト
秋のジャークベイトといえば、メガバス ビジョンワンテンが圧倒的な実績を誇ります。
110mmという絶妙なサイズ感は、秋のアユやハスといったベイトフィッシュにぴったりとマッチします。
知人のベテランアングラーに勧められて初めて使った時、そのポテンシャルに本当に驚きました。
実際に木崎湖で使用した際、ジャーク2回、ステイ3秒のリズムで中層を攻めたところ、45センチクラスのバスが連続でヒットしました。
フラットサイドボディが生み出す独特のフラッシングと、ステイ時の絶妙な浮き姿勢が、バスに「食べたい」と思わせるスイッチを入れてくれます。
波や流れがある場所でもしっかりとアクションし、初心者でも扱いやすいのがポイントです。

- ジャーキングで中層を攻めたい人
- アユやハスパターンを攻略したい人
- 実績の高いジャークベイトが欲しい人
- ワンドの出入り口を効率よく探りたい人
- 初心者でも扱いやすいルアーを求める人
3位:OSP ブリッツ|障害物回避能力の高いクランク
オカッパリでクランクベイトを使うなら、OSP ブリッツが最適です。
障害物の回避能力が非常に高く、根掛かりを恐れずにガンガン投げられるのが最大の魅力です。
先月も多摩川の下流域で釣りをした際、護岸の際や沈んだ杭周りをブリッツで攻めたところ、根掛かりせずに40センチオーバーのバスをキャッチできました。
シャロークランクとしての性能も高く、タイトなウォブリングアクションがバスの捕食本能を刺激します。
水深1メートル前後のシャローエリアを攻める際、ブリッツほど安心して使えるクランクベイトはありません。
カラーバリエーションも豊富で、水質や天候に応じて使い分けられるのも嬉しいポイントです。

- オカッパリで根掛かりを避けたい人
- シャローエリアを攻めたい人
- 障害物周りを大胆に攻略したい人
- 土のバンクを狙いたい人
- 安心して使えるクランクが欲しい人
4位:ジャッカル TN60|広範囲サーチの王道バイブレーション
広大なフィールドを効率よく探るなら、ジャッカル TN60が最強です。
バイブレーションの中でも特に飛距離が出やすく、遠くのポイントまで確実に届けられます。
琵琶湖の南湖で釣り仲間と出かけた時、岸から70メートル以上先のブレイクラインをTN60で探ったところ、50センチを超えるバスがヒットしました。
タダ巻きでも十分釣れますが、リフト&フォールを組み合わせることで、バスのリアクションバイトを誘発できます。
水深3メートル前後の中層からボトムまで幅広く探れるため、バスがどのレンジにいるか分からない状況でも対応できるのが強みです。
ただし、立木や岩が多いエリアでは根掛かりしやすいので注意が必要です。

- 遠投して広範囲を探りたい人
- バスのいるレンジが分からない人
- リフト&フォールで攻めたい人
- 中層からボトムを効率よくサーチしたい人
- 風が強い日でも釣りをしたい人
5位:エバーグリーン Dゾーン|アピール力最強のスピナーベイト
濁りの入ったフィールドやマッディウォーターで圧倒的な威力を発揮するのが、エバーグリーン Dゾーンです。
大きめのブレードとボリュームのあるシルエットが、強烈なアピール力を生み出します。
昨年の秋、台風後の霞ヶ浦で釣りをした際、水が濁って視界が悪い中、Dゾーンだけが反応を得られました。
強風や雨といった悪条件下でも、バスにルアーの存在をしっかりと伝えられるのが最大の特徴です。
実際に利根川の支流で使用した際、濁りが強くてバスがルアーを見つけにくい状況でも、Dゾーンのチャートカラーが功を奏し、連続でバイトを得られました。
晴天のクリアウォーターではやや強すぎる場合もありますが、秋の天候が不安定な時期には必ず持っておきたい一本です。

- マッディウォーターで釣りたい人
- 台風後や雨の日に対応したい人
- 強風の中でもバスを寄せたい人
- アピール力の強いスピナーベイトが欲しい人
- 視界の悪い状況で確実にバイトを得たい人
6位:OSP ブレードジグ|プレッシャーに強いチャターベイト
プレッシャーの高いフィールドで威力を発揮するのが、OSP ブレードジグです。
スピナーベイトよりも控えめなアピール力ながら、ブルブルと伝わるアクションがバスの捕食本能を刺激します。
地元の野池で釣り仲間が何度も通って叩かれたポイントでも、ブレードジグなら反応が得られることが多いです。
4〜5インチのシャッドテールワームをトレーラーにすることで、ハスやアユといったベイトフィッシュを完璧に再現できます。
実際に河口湖で使用した際、OSP ドライブスティック4.5インチをトレーラーにセットし、シャローのカバー周りをスローリトリーブしたところ、45センチのバスが食ってきました。
シングルフックなので岸際のカバーやシャローも攻めやすく、根掛かりのリスクも少ないのが嬉しいポイントです。

- プレッシャーの高いフィールドで釣りたい人
- シャローカバーを攻めたい人
- ハスやアユパターンを攻略したい人
- 根掛かりを避けながら攻めたい人
- スピナーベイトで反応がない時の次の一手が欲しい人
7位:レイドジャパン レベルバイブ|根掛かり回避性能が高い
バイブレーションの弱点である根掛かりを大幅に軽減したのが、レイドジャパン レベルバイブです。
オカッパリで障害物の多いエリアを攻める際、バイブレーションは根掛かりが怖くて使いにくいと感じていました。
しかしレベルバイブは、ボディ形状とフックセッティングの工夫により、根掛かりしても比較的外しやすい設計になっています。
先日も相模湖の岩盤エリアで使用した際、何度か岩に当たりながらもほとんど根掛かりせず、40センチクラスのバスを仕留めることができました。
10.5gという重さが絶妙で、飛距離と操作性のバランスが非常に良いのも特徴です。
リフト&フォールでボトムを叩く釣り方も得意で、ディープに落ちたバスにも効果的にアプローチできます。

- オカッパリで根掛かりを避けたい人
- 岩場や護岸を攻めたい人
- バイブレーションを安心して使いたい人
- リフト&フォールで攻めたい人
- 飛距離と操作性を両立したい人
8位:エバーグリーン ワイルドハンチ|喰わせ要素の高いクランク
クランクベイトの中でも特に喰わせ能力が高いのが、エバーグリーン ワイルドハンチです。
控えめなアクションが、スレたバスやプレッシャーの高い状況で真価を発揮します。
釣り仲間のベテランアングラーに「クランクで釣れない時はこれを試してみて」と勧められて使い始めましたが、その効果に本当に驚きました。
実際に多摩川の中流域で使用した際、他のクランクベイトでは全く反応がなかったポイントで、ワイルドハンチだけがバイトを引き出せました。
ナチュラルなウォブリングが、バスに違和感を与えずに口を使わせることができます。
晴天のクリアウォーターや、バスの活性がやや低い秋の終盤に特に効果的です。

- プレッシャーの高いフィールドで釣りたい人
- 晴天のクリアウォーターで攻めたい人
- バスの活性がやや低い時に対応したい人
- 喰わせ能力の高いクランクが欲しい人
- 他のルアーで反応がない時の切り札が欲しい人
9位:ゲーリーヤマモト ジャンボバズ|朝マズメの切り札
秋の朝マズメで爆発的な威力を発揮するのが、ゲーリーヤマモト ジャンボバズです。
水面を激しくかき回すアクションが、捕食モードのバスを強烈に引き寄せます。
昨年の秋、霞ヶ浦の北浦で早朝から釣りをした際、まだ薄暗い時間帯にジャンボバズを投げたところ、50センチを超えるバスが水面を割って飛び出してきました。
日が昇る直前の薄暗い時間帯や、雨の降り出しといった天候の急変時に特に効果的です。
実際に河口湖で使用した際、朝マズメの短い時間に3本のバスをキャッチでき、その全てが40センチオーバーでした。
やや投げにくいルアーですが、その分バスへのプレッシャーが少なく、スレていないバスが多いのも魅力です。

- 朝マズメに釣りをする人
- 水面を割るバイトを体験したい人
- シャローエリアを攻めたい人
- 天候の急変時を狙いたい人
- エキサイティングな釣りを楽しみたい人
10位:OSP ブリッツMAX DR|ディープ攻略の最終兵器
秋が深まりバスがディープに落ちた時の最終兵器が、OSP ブリッツMAX DRです。
水深3メートル以上を攻めるディープクランクとして、非常に高い性能を持っています。
ボートフィッシングをする釣り仲間から「ディープに落ちたバスはこれで狙え」と教わり、その効果に納得しました。
先月も琵琶湖の北湖で釣りをした際、魚探で水深4メートルのブレイクラインにバスの群れを発見し、ブリッツMAX DRで攻めたところ、45センチクラスを含む3本をキャッチできました。
引き抵抗がそれほど強くないため、長時間巻き続けても疲れにくいのも特徴です。
秋の終盤、バスがディープに移動し始めたら、このルアーの出番です。

- ボートフィッシングをする人
- ディープに落ちたバスを攻略したい人
- 秋の終盤に対応したい人
- ブレイクラインを効率よく探りたい人
- 魚探でバスを見つけて確実に釣りたい人
秋のバス釣りが難しい理由とルアー選びの基本
秋のバス釣りは「活性が高いから簡単」と思われがちですが、実際には一年で最も難しい季節の一つです。
その理由を理解することが、ルアー選びの第一歩になります。
秋バスが散る3つの理由
夏までは予測しやすい場所にいたバスが、秋になると急に釣りにくくなります。
昨年の霞ヶ浦で経験したのですが、夏に釣れていた桟橋周りが全く反応しなくなり、かなり焦った記憶があります。
秋バスが散る最大の理由は、湖全体の水温が均一化することです。
夏は日陰や流れ込みといった涼しいポイントにバスが集中していましたが、秋は湖全体が涼しくなるため、バスがどこにいてもおかしくない状況になります。
季節 | バスの居場所 | 釣りやすさ |
---|---|---|
夏 | 日陰・流れ込み・カバー周りに集中 | ポイントを絞りやすい |
秋 | シャローからディープまで広範囲に散る | ルアーがバスの前を通りにくい |
二つ目の理由は、ベイトフィッシュの行動に左右されることです。
秋のバスは冬に備えて積極的にベイトフィッシュを追いかけますが、そのベイトフィッシュ自体が群れで移動し続けています。
先月も琵琶湖の北湖で釣りをした際、午前中は南湖寄りのワンドでボイルが見られたのに、午後には全く反応がなくなり、数キロ離れた場所でベイトの群れを見つけたことがありました。
つまりバスは一定の場所に長くいるわけではなく、ベイトの動きに合わせて常に移動しているのです。
三つ目の理由は、バスがあらゆる水深にいることです。
水深30センチのシャローから、水深10メートル以上のディープまで、秋バスはどこにでもいます。
さらにウィードの中に埋もれているバスもいるため、魚探を使っても見つけにくいのが厄介なところです。
秋のバス釣りで巻物が効果的な理由
散ったバスを効率よく探すには、巻物系ルアーが最適です。
実際に野尻湖で釣りをしていた時、ワーム中心の釣りをしていた友人は半日で1本しか釣れませんでしたが、私はスピナーベイトで同じ時間に5本釣り上げることができました。
巻物が効果的な最大の理由は、広範囲をスピーディーにサーチできることです。
秋バスは散っているため、キャストしたルアーがバスの前を通る確率が他の季節より低くなります。
だからこそ、できるだけ多くのキャストをして、できるだけ広いエリアを探る必要があるのです。
二つ目の理由は、秋バスが横の動きに反応しやすいことです。
夏は縦の釣り(フォール系)が効果的でしたが、秋はベイトフィッシュを追って活発に泳ぎ回るため、水平方向に動くルアーへの反応が格段に良くなります。
先日も河口湖のシャローエリアで、フォール系のワームには全く反応しなかったバスが、スピナーベイトを通した瞬間にバイトしてきました。
三つ目の理由は、ベイトフィッシュの群れに見える効果です。
特にスピナーベイトのブレードの回転は、小魚の群れがキラキラと反射する様子に似ており、捕食モードのバスを強烈に引き寄せます。
ルアータイプ | メリット | 秋での有効性 |
---|---|---|
巻物系 |
広範囲をスピーディーに探れる
横の動きでリアクション誘発
ベイトの群れを演出できる
|
◎ 最適 |
ワーム系 |
喰わせる力が高い
サーチ効率が悪い
広範囲に散ったバスを探しにくい
|
△ 補助的 |

秋バスのルアー選びで重要な3つのポイント
秋のルアー選びには、明確な基準があります。
闇雲にルアーボックスから取り出すのではなく、フィールドの状況を見極めて選ぶことが重要です。
最も重要なのは、ベイトフィッシュのサイズに合わせることです。
秋のバスはベイトフィッシュに依存して生活しているため、フィールドにいるベイトのサイズとルアーのサイズが大きく異なると、全く反応しないことがあります。
例えば、5センチ程度のボラの稚魚が大量にいるフィールドで、15センチのビッグベイトを投げても効率が悪くなります。
実際に相模湖で釣りをした際、ボラの稚魚パターンだと気づかず大きめのルアーを使い続けて全く釣れず、小型のスピナーベイトに変えた途端に連発した経験があります。
二つ目は、レンジ(水深)に合わせることです。
バスがいる水深にルアーが届かなければ、どんなに良いルアーでも意味がありません。
表層にベイトの群れが見えるならトップやスピナーベイト、中層ならジャークベイト、ボトム付近ならディープクランクやバイブレーションというように、状況に応じて使い分けます。
三つ目は、水質・天候に合わせることです。
クリアウォーターの晴天下では、アピールの強すぎるルアーはバスを警戒させてしまいます。
逆にマッディウォーターや曇天・雨天では、バスがルアーを見つけやすいように、アピール力の強いルアーやチャート系のカラーが効果的になります。
①ベイトフィッシュのサイズを確認してマッチさせる
②バスがいるレンジ(水深)にルアーを届かせる
③水質と天候に応じてアピール力を調整する
レンジ別|秋のバス釣りおすすめルアー
秋のバスは、シャローからディープまであらゆる水深に散らばっています。
バスがいるレンジ(水深)に合わせてルアーを選ぶことが、釣果アップの近道です。
表層攻略におすすめのルアー
表層は、秋のバス釣りで最もエキサイティングなレンジです。
水面付近でベイトフィッシュを追うバスは、視覚的にもアクションが見えるため、バイトの瞬間を目撃できる醍醐味があります。
表層攻略の筆頭は、やはりスピナーベイトです。
水深50センチから1メートル程度をスローリトリーブで引いてくることで、広範囲のバスにアピールできます。
特にOSP ハイピッチャーは、表層をゆっくりと引いてこれるため、シャローに回遊してきたバスを効率よく拾えます。
朝マズメや夕マズメには、バズベイトが絶大な効果を発揮します。
実際に野尻湖で釣りをした際、日の出前の薄暗い時間帯にゲーリーヤマモト ジャンボバズを投げたところ、シャローの桟橋周りで連続してバイトがありました。
チャターベイトも表層攻略に有効です。
スピナーベイトよりも控えめなアピール力で、プレッシャーの高いフィールドでも使いやすいのが特徴です。
OSP ブレードジグは、シャローのカバー周りをスローに攻める際に威力を発揮します。
ルアータイプ | 適した水深 | 効果的なシーン |
---|---|---|
スピナーベイト | 50cm〜1m | 日中の広範囲サーチ |
バズベイト | 水面直下 | 朝夕マズメ、天候急変時 |
チャターベイト | 30cm〜1m | カバー周り、プレッシャー高時 |
中層攻略におすすめのルアー
中層は、秋のバス釣りで最も安定して釣果が得られるレンジです。
ベイトフィッシュの群れが回遊することが多く、それを追うバスも中層に集中しやすい傾向があります。
中層攻略の王道は、ジャークベイトです。
メガバス ビジョンワンテンは、水深1〜2メートルのレンジを効果的に攻められます。
先日も河口湖のワンド内で、ジャーク2回・ステイ3秒のリズムで中層を攻めたところ、45センチクラスのバスが連続でヒットしました。
シャッドプラグも中層攻略に欠かせません。
ジャークベイトよりも小型で、よりナチュラルなアクションがスレたバスに効果的です。
特にクリアウォーターでは、シャッドプラグのトゥイッチが威力を発揮します。
クランクベイトも中層攻略の選択肢に入ります。
OSP ブリッツのようなシャロークランクは、水深1〜1.5メートルをタダ巻きで探れるため、手返しよくサーチできるのが魅力です。
ルアータイプ | 適した水深 | アクション |
---|---|---|
ジャークベイト | 1〜2m | ジャーク&ステイ |
シャッドプラグ | 1〜1.5m | トゥイッチ&ステイ |
クランクベイト | 1〜1.5m | タダ巻き、ストップ&ゴー |
ボトム攻略におすすめのルアー
秋が深まるにつれ、バスは徐々にボトム寄りに移動していきます。
特に水深のあるフィールドでは、ボトム攻略が釣果の鍵を握ります。
ボトム攻略の定番は、ディープクランクです。
OSP ブリッツMAX DRは、水深3〜4メートルのボトムをしっかりと攻められます。
琵琶湖の北湖で釣りをした際、魚探でバスの群れを水深4メートルのブレイクラインに発見し、ブリッツMAX DRで攻めたところ、確実にバイトを得られました。
バイブレーションもボトム攻略に有効です。
ジャッカル TN60は、リフト&フォールでボトムを叩く釣り方が得意で、ディープに落ちたバスのリアクションバイトを誘発できます。
先月も多摩川の深場で、ボトムをズル引きしてから一気にリフトする動きを繰り返したところ、40センチクラスのバスがヒットしました。
ジグヘッド+シャッドテールワームの組み合わせも効果的です。
よりナチュラルなアプローチでボトムのバスを狙えるため、ハードルアーで反応がない時の次の一手として重宝します。
ボトムの変化(ブレイク、岩、沈み物)を意識して、その周辺を重点的に攻めることが重要です。ただ巻くだけでなく、ボトムに当ててストップを入れる動きが効果的です。
シチュエーション別|秋のバス釣りおすすめルアー
秋のバス釣りは、天候や時間帯によってルアーを使い分けることが重要です。
状況に応じた適切なルアー選択が、釣果を大きく左右します。
朝マズメ・夕マズメにおすすめのルアー
朝夕のマズメ時は、秋のバス釣りで最も期待できる時間帯です。
バスが積極的にシャローに上がってベイトを追う時間なので、表層系のルアーが爆発的に効きます。
朝マズメの定番は、やはりバズベイトです。
日が昇る前の薄暗い時間帯に、ゲーリーヤマモト ジャンボバズをシャローの桟橋周りに投げると、水面を割るバイトが高確率で得られます。
実際に霞ヶ浦の北浦で早朝から釣りをした際、まだ暗い時間帯にジャンボバズを投げたところ、50センチを超えるバスが飛び出してきました。
スピナーベイトも朝夕マズメに効果的です。
OSP ハイピッチャーを表層でスローに引いてくると、シャローに回遊してきたバスが底から喰い上げてくるような強烈なバイトが楽しめます。
トップウォータープラグもマズメ時の選択肢です。
ペンシルベイトやポッパーの音と水しぶきが、捕食モードのバスを強烈に引き寄せます。
河口湖の朝マズメ、水温18度、薄曇り
桟橋と桟橋の間のわずかな隙間を丁寧に引いてくる
ローライト・悪天候におすすめのルアー
曇天や雨天といったローライトな条件下では、バスの警戒心が下がり、アピール力の強いルアーが効果を発揮します。
ローライト時の第一選択は、クランクベイトです。
強めのウォブリングアクションと水押しが、視界の悪い状況でもバスにルアーの存在を伝えてくれます。
OSP ブリッツは、曇天のシャローエリアで特に威力を発揮します。
バイブレーションも悪天候に強いルアーです。
先日も台風が近づいている日に相模湖で釣りをした際、レイドジャパン レベルバイブで岩盤エリアを攻めたところ、強風と雨の中でも確実にバイトを得られました。
スピナーベイトも悪天候向きです。
特に風が強い日は、スピナーベイトの真価が発揮されると言われています。
エバーグリーン Dゾーンのような大型のスピナーベイトなら、強風の中でも安定したアクションを保てます。
天候条件 | おすすめルアー | 理由 |
---|---|---|
曇天 | クランクベイト、スピナーベイト | バスの警戒心が下がり、アピール強めが効く |
雨天 | バイブレーション、チャート系ルアー | 視界が悪くても見つけやすい |
強風 | 重めのスピナーベイト、バイブレーション | 風に負けずキャストできる |
クリアウォーターにおすすめのルアー
水質がクリアなフィールドでは、バスの警戒心が高まるため、ナチュラルなアプローチが重要になります。
クリアウォーターの定番は、ジャークベイトです。
メガバス ビジョンワンテンのような実績の高いジャークベイトを、ゆっくりとしたリズムでジャークすることで、スレたバスにも口を使わせられます。
木崎湖のようなクリアなフィールドで釣りをした際、晴天下でもワンテンのナチュラルカラーなら確実にバイトが得られました。
シャッドプラグもクリアウォーター向きです。
ジャークベイトよりも小型で、よりナチュラルなアクションが、バスに違和感を与えません。
ジグヘッド+シャッドテールワームの組み合わせも有効です。
ハードルアーで反応が得られない時の次の一手として、ソフトベイトのナチュラルさが効果を発揮します。
ルアーカラーはナチュラル系(クリア、スモーク、パール)を選び、アクションはゆっくりと丁寧に。ステイ時間を長めにとることで、バスに見切られる前に口を使わせることができます。
マッディウォーターにおすすめのルアー
濁りの入ったフィールドでは、バスがルアーを見つけやすいように、アピール力の強いルアーが効果的です。
マッディウォーターの第一選択は、チャート系のスピナーベイトです。
エバーグリーン Dゾーンのチャートカラーは、濁りの中でも抜群の視認性を発揮します。
昨年の秋、台風後の霞ヶ浦で釣りをした際、水が茶色く濁って視界が30センチ程度しかない状況でも、Dゾーンのチャートカラーだけが確実にバイトを得られました。
クランクベイトもマッディウォーターに強いルアーです。
強いウォブリングアクションと水押しが、濁りの中でもバスにルアーの存在を伝えてくれます。
実際に利根川の支流で使用した際、濁りが強くてバスがルアーを見つけにくい状況でも、クランクベイトの振動がバスを寄せてくれました。
バイブレーションも濁り水に効果的です。
ジャッカル TN60のチャートカラーを、リフト&フォールで使うことで、視覚だけでなく振動でもバスにアピールできます。
風が強い日におすすめのルアー
風が強い日は、多くのアングラーが釣りを諦めてしまいますが、実は大チャンスです。
風によって水面が波立ち、バスの警戒心が下がるため、アピール力の強いルアーが効果を発揮します。
強風時の定番は、スピナーベイトです。
「風が吹けばスピナーベイト」という言葉がある通り、OSP ハイピッチャーやエバーグリーン Dゾーンは、強風下でも安定したアクションを保ちます。
先月も多摩川で強風の中釣りをした際、他のルアーでは操作が難しかったのですが、スピナーベイトなら問題なく使えました。
バイブレーションも強風に強いルアーです。
ジャッカル TN60のような重めのバイブレーションなら、風に負けずに遠投でき、広範囲を効率よく探れます。
クランクベイトも強風向きです。
風によって水が動いているため、バスの活性が上がっていることが多く、クランクベイトの強いアピールがハマりやすい状況になります。
相模湖の強風日、風速7メートル、水温17度
風に乗せて遠投し、護岸沿いをゆっくりと引いてくる
ベイトフィッシュ別|秋のバス釣りおすすめルアー
秋のバスはベイトフィッシュに依存して生活しています。
フィールドにいるベイトフィッシュの種類とサイズを把握し、それに合わせたルアーを選ぶことが釣果の鍵です。
ボラの稚魚パターンのおすすめルアー
ボラの稚魚は、秋のフィールドで最も多く見られるベイトフィッシュの一つです。
サイズは5〜7センチ程度が主流で、群れで動き回る習性があります。
ボラの稚魚パターンには、2〜3インチのスピナーベイトが最適です。
OSP ハイピッチャーの3/8ozは、ボラの稚魚の群れをイメージさせるサイズ感で、バスの捕食スイッチを入れてくれます。
先日も霞ヶ浦の北浦で、ボラの稚魚が大量にいるエリアを見つけ、ハイピッチャーを投げたところ、50センチクラスのバスが連続でヒットしました。
小型のシャッドテールワームもボラパターンに効果的です。
OSP HPシャッドテール 3.1インチをジグヘッドにセットし、ボラの稚魚が泳ぐ速度に合わせてスローにリトリーブすることで、違和感なくバスに食わせられます。
ベイトサイズ | おすすめルアー | 使い方 |
---|---|---|
5〜7cm | スピナーベイト 3/8oz、小型シャッドテール | 表層〜中層をスローリトリーブ |

アユパターンのおすすめルアー
アユは、秋のフィールドで最も大型のベイトフィッシュです。
10センチ前後が主流で、秋になると17〜20センチを超えるアユもいるため、ビッグベイトの選択肢も視野に入ります。
アユパターンの定番は、110mmのジャークベイトです。
メガバス ビジョンワンテンは、アユのサイズ感にぴったりとマッチします。
実際に河口湖で釣りをした際、アユの群れが回遊しているエリアでワンテンを使ったところ、45センチクラスのバスが連続でバイトしてきました。
ビッグベイトもアユパターンに有効です。
特に大型のアユがメインベイトになっているフィールドでは、15〜20センチのビッグベイトがハマることがあります。
大型ミノーもアユパターンの選択肢です。
ジャークベイトよりもスリムなシルエットが、アユの細身の体型を再現でき、バスに違和感を与えません。
アユは流れのある場所を好むため、流れ込みやブレイクラインを重点的に攻めることが重要です。ジャークベイトを流れに乗せて漂わせる動きが効果的です。
ハスパターンのおすすめルアー
ハスは、琵琶湖水系や利根川水系でよく見られるベイトフィッシュです。
小型のものは10〜12センチ程度、成長したものは20センチ近くになります。
ハスパターンには、4.5〜5インチのチャターベイトが最適です。
OSP ブレードジグに、OSP ドライブスティック 4.5インチをトレーラーにセットすると、ハスのサイズ感と泳ぎ方を完璧に再現できます。
先月も琵琶湖の北湖で、ハスの群れが回遊しているエリアを見つけ、ブレードジグで攻めたところ、40センチオーバーのバスが連続でヒットしました。
中型のスイムベイトもハスパターンに有効です。
ジグヘッドに4〜5インチのシャッドテールワームをセットし、ハスが泳ぐレンジに合わせてリトリーブすることで、バスの捕食スイッチを入れられます。

甲殻類パターンのおすすめルアー
ベイトフィッシュが少ないフィールドでは、甲殻類がバスの主食になっている場合があります。
手長エビなら10センチ程度、ザリガニなら20センチ近くまで大きくなり、カニや川ヒルは3〜4センチ程度です。
甲殻類パターンには、フリーリグが効果的です。
ボトムアップ ハリーシュリンプ 4インチをフリーリグでボトムをズル引きすることで、手長エビの動きを再現できます。
実際に多摩川の支流で使用した際、岩の隙間をゆっくりと攻めたところ、40センチクラスのバスがヒットしました。
テキサスリグも甲殻類パターンに適しています。
OSP ドライブクロー 3インチをテキサスリグでカバー周りを攻めることで、ザリガニを捕食しているバスを狙えます。
4インチグラブも甲殻類パターンの選択肢です。
ゲーリーヤマモト 4インチグラブは、テロテロ動くテール部分を除いた本体だけのサイズ感が、カニや川ヒルとマッチします。
甲殻類の種類 | サイズ | おすすめルアー |
---|---|---|
手長エビ | 10cm程度 | 4インチ前後のワーム(フリーリグ) |
ザリガニ | 20cm近く | 8インチまでのワーム(テキサスリグ) |
カニ・川ヒル | 3〜4cm程度 | 4インチグラブ(本体部分のみ) |
ルアータイプ別|秋のバス釣り詳細解説
各ルアータイプの特徴と使い方を詳しく解説します。
ルアーの性能を最大限に引き出すことが、釣果アップの近道です。
スピナーベイトの選び方と使い方
スピナーベイトは、秋のバス釣りで最も使用頻度の高いルアーです。
選び方と使い方をマスターすれば、釣果は格段に向上します。
スピナーベイトが効くシチュエーション
スピナーベイトが最も威力を発揮するのは、風が吹いている状況です。
風によって水面が波立つと、バスの警戒心が下がり、スピナーベイトのブレードがベイトフィッシュの群れに見えやすくなります。
先日も霞ヶ浦で風速5メートルの風が吹いている中、OSP ハイピッチャーを投げたところ、連続でバイトがありました。
朝夕のマズメ時もスピナーベイトが効きます。
シャローに回遊してきたバスが、表層を引いてくるスピナーベイトに反応しやすくなります。
濁りが入っている状況も狙い目です。
ブレードのフラッシングが濁りの中でもバスに見つけやすく、確実にバイトを引き出せます。
ウェイトの選び方
スピナーベイトのウェイトは、引いてくるレンジによって使い分けます。
表層を狙う場合は、3/8ozが基本です。
ゆっくりと巻いても浮き上がりにくく、水深50センチ〜1メートル程度をトレースできます。
中層を狙う場合は、1/2ozが適しています。
適度な重さがあるため、水深1〜2メートルのレンジを安定して引いてこれます。
ボトム付近を狙う場合は、3/4oz以上が必要です。
ディープエリアを攻める際は、重めのスピナーベイトでボトムをズル引きする釣り方が効果的です。
ウェイト | 適したレンジ | 使用場面 |
---|---|---|
3/8oz | 表層(50cm〜1m) | シャローエリア、マズメ時 |
1/2oz | 中層(1〜2m) | ワンド内、ブレイク周辺 |
3/4oz以上 | ボトム付近(2m以深) | ディープエリア、秋の終盤 |
カラーの選び方
スピナーベイトのカラー選びは、水質と天候によって決まります。
クリアウォーターでは、ナチュラル系のカラーが効果的です。
シルバー、パール、スモークといったカラーが、バスに警戒心を与えません。
ステイン〜マッディウォーターでは、チャート系が威力を発揮します。
チャートリュース、チャートホワイトといった明るいカラーが、濁りの中でもバスに見つけやすくなります。
ローライト時は、黒系やダーク系が効きます。
シルエットが明確になるため、曇天や朝夕の薄暗い時間帯に有効です。
リトリーブスピードの調整方法
スピナーベイトのリトリーブスピードは、バスの活性によって調整します。
高活性時は、やや速めのリトリーブが効果的です。
ブレードがしっかりと回転する速度で引いてくることで、広範囲のバスを寄せられます。
低活性時は、スローリトリーブが基本です。
ブレードがギリギリ回る程度のスピードでゆっくりと引くことで、バスに食わせる時間を与えます。
カバー周りでは、ストップ&ゴーも有効です。
カバーの手前でリトリーブを止め、フォールさせてから再び巻き始めることで、リアクションバイトを誘発できます。
クランクベイトの選び方と使い方
クランクベイトは、秋のバス釣りで巻物の代表格です。
タイプによって攻められるレンジが異なるため、状況に応じた使い分けが重要です。
シャロークランクとディープクランクの使い分け
クランクベイトは、潜航深度によってシャロー、ミッド、ディープに分類されます。
シャロークランク(SR)は、水深1〜1.5メートルを攻めます。
OSP ブリッツのようなシャロークランクは、オカッパリでの使用頻度が最も高く、根掛かりしにくいのが特徴です。
ミッドクランク(MR)は、水深1.5〜2.5メートルを攻めます。
ワンドの出入り口やブレイクラインといった、中層にバスが集まりやすいポイントで威力を発揮します。
ディープクランク(DR)は、水深3メートル以上を攻めます。
OSP ブリッツMAX DRは、秋の終盤にディープに落ちたバスを攻略する最終兵器として活躍します。
障害物への当て方
クランクベイトの真骨頂は、障害物に当てて止める釣り方です。
岩や沈み木にリップを当て、一瞬ストップさせます。
その後、浮力でクランクベイトが浮き上がる瞬間に、バスがリアクションバイトしてきます。
実際に多摩川の岩盤エリアで、OSP ブリッツを岩に当てて止めたところ、浮き上がる瞬間に45センチのバスが食ってきました。
ボトムをゴツゴツと当てながら引いてくる釣り方も効果的です。
ハードボトムのエリアでは、底を這うようにクランクベイトを引くことで、バスの捕食本能を刺激できます。
ステイの入れ方
クランクベイトのステイは、バスに食わせる時間を与える重要なテクニックです。
障害物に当てた後、1〜2秒ステイさせます。
この間にクランクベイトがゆっくりと浮き上がり、バスが「今だ!」と思ってバイトしてきます。
カバー周りでは、やや長めのステイも有効です。
3〜5秒ステイさせることで、カバーに身を潜めているバスに、ルアーを見つける時間を与えられます。
バイブレーションの選び方と使い方
バイブレーションは、広範囲を効率よく探るルアーです。
飛距離が出やすく、あらゆるレンジを攻められるのが特徴です。
リフト&フォールのコツ
バイブレーションの基本は、リフト&フォールです。
ロッドを大きく煽り、一気にルアーを持ち上げます。
その後、ラインをたるませながらフリーフォールさせることで、バスのリアクションバイトを誘発できます。
実際に相模湖でジャッカル TN60を使用した際、リフト&フォールを繰り返したところ、フォール中に40センチクラスのバスがヒットしました。
ボトムを叩く動きも効果的です。
ボトムまでフォールさせ、軽くリフトしてまたボトムに落とす動きを繰り返すことで、ボトムに着いているバスを強制的に口を使わせられます。
ウィードエリアでの使い方
ウィードエリアでバイブレーションを使う際は、ウィードの上を引いてくるのが基本です。
ウィードトップをゆっくりと引き、時々ウィードに引っ掛けます。
ウィードから外れた瞬間に、バスがバイトしてくることが多いです。
ウィードの隙間を狙う釣り方も有効です。
ウィードの切れ目やポケットにバイブレーションをフォールさせ、そこからリフトして誘います。
根掛かり回避のテクニック
バイブレーションは根掛かりしやすいルアーですが、いくつかのテクニックで回避できます。
ボトムに着いたら、すぐにリフトします。
ボトムに長く置いておくと、岩の隙間や立木に引っ掛かるリスクが高まります。
根掛かりしたら、ラインを緩めて浮かせます。
一旦ラインをたるませることで、バイブレーションの浮力で浮き上がり、根掛かりから外れることがあります。
根掛かりの多いエリアでは、レイドジャパン レベルバイブを使います。
根掛かり回避性能が高い設計になっているため、安心して攻められます。
ジャークベイトの選び方と使い方
ジャークベイトは、秋の中層攻略に欠かせないルアーです。
ロッドワークを駆使して、バスの捕食本能を刺激します。
ジャーキングのリズム
ジャークベイトのジャーキングには、いくつかのリズムがあります。
基本は、ジャーク2回・ステイ3秒です。
ロッドを2回連続で小刻みに煽り、その後3秒間ステイさせることで、バスに食わせる時間を与えます。
実際に河口湖でメガバス ビジョンワンテンを使用した際、このリズムで45センチクラスのバスが連続でヒットしました。
活性が高い時は、ジャーク3回・ステイ2秒でテンポよく攻めます。
よりアグレッシブなアクションで、広範囲のバスを寄せられます。
活性が低い時は、ジャーク1回・ステイ5秒でゆっくりと誘います。
長めのステイで、スレたバスにもしっかりとルアーを見せる時間を作ります。
ステイ時間の調整
ジャークベイトのステイ時間は、その日の状況によって調整が必要です。
クリアウォーターでは、ステイ時間を長めにとります。
水が澄んでいる分、バスはルアーをじっくり観察するため、4〜6秒のステイが効果的です。
マッディウォーターでは、ステイ時間を短めにします。
濁りの中ではバスがルアーを見失いやすいため、2〜3秒で次のアクションに移ります。
風が強い日は、ステイをほとんど入れずに連続ジャークします。
風によってラインが動き、ルアーが安定しないため、テンポよくアクションさせた方が釣果につながります。
ラインの太さの重要性
ジャークベイトは、ラインの太さによって潜航深度が大きく変わります。
フロロカーボン14ポンドが基本です。
しっかりとしたラインでアクションをつけることで、ルアーが確実に動き、バスにアピールできます。
より深く潜らせたい場合は、12ポンドを使います。
ラインが細くなることで水の抵抗が減り、同じルアーでも30〜50センチ深く潜ります。
実際に木崎湖で、14ポンドでは反応がなかったポイントで、12ポンドに変えて深く潜らせたところ、バイトが得られました。
太めのラインが必要な場合は、16ポンドを選びます。
カバー周りや岩場を攻める際は、ラインブレイクのリスクを避けるため、太めのラインが安心です。
チャターベイトの選び方と使い方
チャターベイトは、スピナーベイトとクランクベイトの中間的な性能を持つルアーです。
プレッシャーの高いフィールドで特に威力を発揮します。
トレーラーワームの選び方
チャターベイトの性能は、トレーラーワームによって大きく変わります。
シャッドテールワームが最も相性が良いです。
OSP ブレードジグに、OSP ドライブスティック 4.5インチをセットすると、ブレードの振動とワームのテールアクションが相まって、バスの捕食本能を強烈に刺激します。
ベイトフィッシュのサイズに合わせてワームを選びます。
ボラの稚魚パターンなら3〜3.5インチ、ハスやアユパターンなら4.5〜5インチが適しています。
カラーはチャターベイトと統一感を持たせます。
チャターベイトがチャート系なら、ワームもチャート系を選ぶことで、より自然なシルエットになります。
シャローカバー攻略のコツ
チャターベイトは、シングルフックなのでカバー周りを攻めやすいルアーです。
桟橋の下や杭周りをスローに引いてきます。
ブルブルとロッドに伝わる振動を感じながら、丁寧にカバーを攻めることで、バスのバイトを引き出せます。
先日も霞ヶ浦の北浦で、桟橋と桟橋の間のわずかなカバーをチャターベイトで攻めたところ、50センチクラスのバスがヒットしました。
ウィードの上をゆっくりと引いてくる釣り方も効果的です。
ウィードトップをトレースし、時々ウィードに引っ掛けては外す動きで、リアクションバイトを誘発できます。
カバーの際でストップ&ゴーを使います。
カバーの手前でリトリーブを止め、フォールさせてから再び巻き始めることで、カバーに着いているバスを狙い撃ちできます。
秋のバス釣りで狙うべき5つのポイント
秋のバスは広範囲に散っていますが、高確率でバスがいるポイントがあります。
これらのポイントを重点的に攻めることで、効率よく釣果を上げられます。
桟橋と桟橋の間のわずかなカバー
桟橋自体は多くのアングラーが狙うため、秋にはバスがスレています。
しかし、桟橋と桟橋の間にあるわずかなカバーは見落とされがちです。
小さな枝や杭、わずかなシェードといった、目立たないカバーにバスが着いていることが多いです。
実際に霞ヶ浦の北浦で釣りをした際、桟橋の間にある小さな枝にOSP ハイピッチャーをピッチングしたところ、45センチのバスがバイトしてきました。
バスは片側だけシェードに入っていれば安心するため、わずかなカバーでも必ず撃つべきです。
軽量のラバージグやスピナーベイトで、丁寧に攻めましょう。

座礁注意の看板や杭、ブイまわり
「座礁注意」の看板や杭、ブイは、その下にシャロースポットがあることを示しています。
秋のバスは、クリークからメインレイクへ向かう途中、こうした浅瀬に立ち寄ります。
数年前に琵琶湖の南湖で釣りをした際、座礁注意の看板の風下側にメガバス ビジョンワンテンを投げたところ、スポッテッドバス3本が立て続けにヒットしました。
多くのアングラーが見落とすポイントなので、プレッシャーが低く、スレていないバスが多いのが特徴です。
ジャークベイトやクランクベイトで、風下側を重点的に攻めましょう。
土のバンク
土のバンクは、秋から冬への移行期に特に効果的なポイントです。
土は熱を保持しやすいため、水温が下がる秋の終盤でも、他より温かいエリアになります。
バスは温かい場所を求めて土のバンクに集まるため、高確率で釣果が得られます。
実際に多摩川の中流域で釣りをした際、OSP ブリッツで土のバンクを攻めたところ、お腹が赤くなったバスが釣れました。
これは、ボトムにお腹を密着させて暖を取っていた証拠です。
フラットサイドクランクやミディアムダイビングのジャークベイトで攻めましょう。
リップラップや金属製の護岸ではなく、自然な泥や粘土質のバンクを探します。バスを釣ったら、必ずお腹を確認し、赤くなっていたら周辺の土のバンクを重点的に攻めましょう。
メインレイクにポツンとあるショボそうなカバー
何の特徴もないバンクに、ポツンとある小さなレイダウンや丸太。
一見すると釣れそうにないカバーですが、秋のビッグバスはこうした孤立したカバーを好みます。
フィーチャーレスなバンクの中で唯一のカバーになるため、そこにバスが集中するのです。
私も琵琶湖の北湖で、見た目がショボい小さな丸太にゲーリーヤマモト ジャンボバズを投げたところ、50センチオーバーのバスが水面を割って飛び出してきた経験があります。
孤立したカバーは、ビッグバスが独占している可能性が高いため、必ず撃つべきです。

ワンドの出入り口
ワンドの出入り口は、秋のバスが通る通り道になります。
ワンドの奥でベイトフィッシュを追ったバスが、メインレイクに戻る際に必ず通るポイントです。
また、メインレイクからワンドに入るバスも、ここを通過します。
実際に河口湖で釣りをした際、ワンドの出入り口にメガバス ビジョンワンテンをキャストしたところ、回遊してきたバスが連続でヒットしました。
ブレイクラインが絡んでいれば、さらに好ポイントです。
水深の変化とワンドの出入り口が重なる場所は、秋の一級ポイントになります。
ジャークベイトやクランクベイトで、ブレイクラインに沿って攻めましょう。
秋のバス釣りでルアーを選ぶときの5つのポイント
秋のルアー選びには、明確な基準があります。
この5つのポイントを押さえることで、フィールドで迷わなくなります。
ベイトフィッシュのサイズを確認する
秋のルアー選びで最も重要なのが、ベイトフィッシュのサイズです。
フィールドに到着したら、まずシャローでベイトフィッシュを探します。
ボラの稚魚なら5〜7センチ、アユなら10〜15センチ、ハスなら10〜12センチと、ベイトによってサイズが異なります。
実際に相模湖で釣りをした際、最初は大きめのルアーを使っていましたが、シャローでボラの稚魚の群れを見つけ、小型のスピナーベイトに変えた途端に連発しました。
ルアーのサイズをベイトに合わせることで、バスの警戒心を下げ、確実にバイトを得られます。
ベイトフィッシュ | サイズ | 適したルアーサイズ |
---|---|---|
ボラの稚魚 | 5〜7cm | 2〜3インチ |
アユ | 10〜15cm | 110mm前後 |
ハス | 10〜12cm | 4.5〜5インチ |
水質(クリア・ステイン・マッディ)を見極める
水質の見極めは、ルアーのアピール力を決める重要な要素です。
クリアウォーターでは、ナチュラル系のルアーとカラーを選びます。
バスがルアーをじっくり観察できるため、リアルなアクションとカラーが求められます。
ステインウォーター(やや濁り)では、適度なアピール力が効果的です。
スピナーベイトやクランクベイトといった、程よい視覚効果と振動を持つルアーが適しています。
マッディウォーター(濁り)では、強いアピール力が必要です。
エバーグリーン Dゾーンのような大型のスピナーベイトや、チャート系のカラーが、濁りの中でもバスにルアーの存在を伝えてくれます。
天候と光量を考慮する
天候と光量は、バスの活性とルアーの見え方に大きく影響します。
晴天の日は、ナチュラル系のルアーとカラーが効果的です。
光量が十分にあるため、バスがルアーをしっかり見ることができます。
アピールの強すぎるルアーは警戒されやすいので、ジャークベイトやシャッドプラグといった、ナチュラルなアクションのルアーを選びます。
曇天や雨天の日は、アピール力の強いルアーが効きます。
光量が少ないため、バスの警戒心が下がり、クランクベイトやスピナーベイトといった強めのアクションが効果を発揮します。
朝夕のマズメ時は、シルエットが明確なルアーを選びます。
薄暗い時間帯は、黒系やダーク系のカラーが、シルエットをはっきりとさせ、バスがルアーを見つけやすくなります。
バスがいるレンジを推測する
バスがどの水深にいるかを推測することで、ルアー選びが絞られます。
ベイトフィッシュの群れが見える場合は、そのレンジを攻めます。
表層でベイトが跳ねているなら、スピナーベイトやバズベイト。
中層でベイトが泳いでいるなら、ジャークベイトやクランクベイト。
魚探でバスの反応が出ている場合は、その水深に合わせます。
水深3メートルに反応があれば、OSP ブリッツMAX DRのようなディープクランクを選択します。
ベイトもバスの反応も見えない場合は、表層から順番に探ります。
まずスピナーベイトで表層、次にジャークベイトで中層、最後にバイブレーションでボトムと、レンジを変えながらサーチします。
プレッシャーの高さを判断する
フィールドのプレッシャーの高さによって、ルアーのアピール力を調整します。
プレッシャーが低いフィールドでは、アピール力の強いルアーが効果的です。
エバーグリーン Dゾーンやジャッカル TN60といった、強めのアピール力でバスを寄せられます。
プレッシャーが高いフィールドでは、ナチュラルなルアーを選びます。
OSP ブレードジグやエバーグリーン ワイルドハンチといった、控えめなアピール力で、スレたバスにも口を使わせられます。
週末の人気フィールドは、プレッシャーが高いと判断します。
平日や早朝はプレッシャーが低く、週末の昼間はプレッシャーが高いため、時間帯によってルアーを使い分けることも重要です。
秋のバス釣りにおすすめのルアーカラー
ルアーのカラー選びは、釣果を大きく左右します。
状況に応じた適切なカラー選択が、バイト数を増やす鍵です。
ベイトフィッシュマッチのナチュラルカラー
秋のバスはベイトフィッシュを追っているため、ベイトに似たカラーが効果的です。
アユパターンでは、シルバーやパール系が定番です。
アユの体側が銀色に光る様子を再現し、バスに違和感を与えません。
ボラの稚魚パターンでは、クリアやスモーク系が効きます。
ボラの稚魚の半透明な体を再現し、特にクリアウォーターで威力を発揮します。
ハスパターンでは、ゴールド系やオリーブ系が適しています。
ハスの体色に近いカラーを選ぶことで、バスが自然なベイトだと認識し、警戒心なくバイトしてきます。
視認性の高いチャート系カラー
チャート系カラーは、濁りや悪天候で威力を発揮します。
チャートリュースは、マッディウォーターの定番カラーです。
明るい黄緑色が、濁りの中でも抜群の視認性を発揮し、バスがルアーを見つけやすくなります。
チャートホワイトは、ステインウォーターに効果的です。
やや濁った水質で、白とチャートのコントラストがバスの目を引きます。
チャートバックパールは、クリアウォーターでも使えます。
背中側だけチャート、お腹側はパールという配色が、アピール力と自然さを両立させます。
定番のグリーンパンプキン・ウォーターメロン
グリーンパンプキンとウォーターメロンは、オールマイティに使えるカラーです。
グリーンパンプキンは、水中で目立ちやすいカラーです。
緑と茶色の中間色が、様々な水質で視認性を保ち、バスがルアーを見つけやすくなります。
特にステインウォーターで威力を発揮し、スピナーベイトやチャターベイトといった巻物系ルアーと相性が良いです。
ウォーターメロンは、クリアウォーターに適しています。
やや透明感のある緑色が、澄んだ水の中で自然に溶け込み、バスに警戒心を与えません。
ジャークベイトやシャッドプラグといった、ナチュラルなアクションのルアーと相性が抜群です。
グリーンパンプキン/チャートは、万能カラーです。
グリーンパンプキンをベースにチャートを混ぜたカラーは、クリアからステインまで幅広く対応できます。
シルエット重視の黒系カラー
黒系カラーは、ローライト時やシルエットを強調したい時に効果的です。
ブラックは、朝夕のマズメ時に威力を発揮します。
薄暗い時間帯に、黒いシルエットがはっきりと浮かび上がり、バスがルアーを見つけやすくなります。
特にバズベイトやスピナーベイトといった、表層系のルアーと相性が良いです。
ブラック/ブルーは、曇天や雨天に適しています。
黒をベースに青のフレークを混ぜたカラーが、光量の少ない状況でもシルエットを保ちます。
ブラック/チャートは、マッディウォーターでも使えます。
黒のシルエットとチャートの視認性を組み合わせることで、濁りの中でもバスがルアーを見つけやすくなります。
秋のバス釣りでルアーが効かないときの対処法
秋のバス釣りでは、ルアーが効かなくなることがよくあります。
そんな時の対処法を知っておくことで、釣果を維持できます。
ルアーチェンジとカラーチェンジのタイミング
ルアーやカラーを変えるタイミングは、経験が必要ですが、いくつかの目安があります。
同じルアーで10キャスト反応がなければ、ルアーを変えます。
バスがいるポイントで10回投げて反応がなければ、ルアーのタイプを変える必要があります。
例えば、スピナーベイトで反応がなければ、ジャークベイトやクランクベイトに変更します。
同じカラーで反応が悪くなったら、カラーを変えます。
最初は釣れていたカラーでも、バスが学習して反応が悪くなることがあります。
実際に霞ヶ浦で釣りをした際、午前中はシルバー系で連発していたのに、午後は全く反応がなくなり、チャート系に変えた途端に再び釣れ始めました。
水質や光量が変化したら、すぐにカラーを変えます。
雨が降り出して濁りが入った、雲が晴れて光量が増えたといった変化があれば、その状況に合わせてカラーを調整することで、継続して釣果を得られます。
強いアピール力のルアーから始め、徐々に弱いアピール力のルアーに変えていくのが基本です。スピナーベイト→ジャークベイト→シャッドプラグ→ワームという順番で、バスの反応を探りましょう。
リトリーブスピードを変える
リトリーブスピードの調整は、バスの活性を見極める重要な要素です。
最初は中速で巻いて、バスの反応を見ます。
スピナーベイトやクランクベイトを、ブレードやリップがしっかり動く速度で引いてきます。
反応がなければ、スローダウンします。
ブレードがギリギリ回る程度のスピードまで落とすことで、低活性のバスにも口を使わせられます。
先日も河口湖で、通常のスピードでは全く反応がなかったポイントで、スローリトリーブに変えたところ、45センチのバスがヒットしました。
それでも反応がなければ、逆に高速巻きを試します。
リアクションバイトを狙う高速リトリーブが、スイッチの入っていないバスを強制的に口を使わせることがあります。
琵琶湖の南湖、昼間、水温16度、晴天
最後の手段として、スピナーベイトを高速で巻いてみる
1ヶ所で粘らずラン&ガンする
秋のバスは広範囲に散っているため、1ヶ所で粘るよりも移動を繰り返す方が効率的です。
1つのポイントで15分反応がなければ、次のポイントに移動します。
夏のように、カバーの奥に潜んでいるバスを時間をかけて攻略する釣り方は、秋には向いていません。
テンポよくポイントを変えながら、バスのいる場所を探します。
実際に多摩川で釣りをした際、1つのワンドで30分粘っても反応がなく、すぐ隣のワンドに移動したら連発したことがありました。
バスを見つけたら、その周辺を重点的に攻めます。
1本釣れたポイントの近くには、同じようなパターンでバスがいる可能性が高いため、似たような場所を探しましょう。

ターンオーバーを疑う
秋に突然釣れなくなったら、ターンオーバーを疑いましょう。
ターンオーバーとは、水温の変化によって湖の水が上下で入れ替わる現象です。
この現象が起きると、底の酸素が少ない水が表層に上がってくるため、バスの活性が極端に下がります。
ターンオーバーの兆候は、水が濁っていて異臭がすることです。
水面に浮遊物が多く、腐ったような匂いがする場合は、ターンオーバーが起きている可能性が高いです。
ターンオーバーが起きたら、流れ込みや水生植物の付近を狙います。
新鮮な水が供給される場所や、植物が酸素を供給する場所には、バスが避難している可能性があります。
または、浅い野池やクリーク、川に移動するのも有効です。
ターンオーバーは水深のある湖で起こりやすいため、浅いフィールドに移動することで、釣果を維持できます。
より浅い野池やクリークに移動する
メインのフィールドで釣れない時は、思い切って別のフィールドに移動するのも手です。
浅い野池は、ターンオーバーが起こりにくいです。
水深が浅いため水温が安定しやすく、バスの活性も維持されます。
実際に琵琶湖で全く釣れない日に、近くの野池に移動したところ、40センチクラスのバスが連発した経験があります。
クリークは、流れがあるためターンオーバーの影響を受けにくいです。
常に新鮮な水が供給されているため、バスの活性が保たれやすい環境です。
川も秋のバス釣りに適しています。
流れによって水が常に動いているため、ターンオーバーやディープへの落ち込みといった秋特有の問題が起こりにくいのが特徴です。
フィールドタイプ | メリット | 秋の適性 |
---|---|---|
大型湖 |
魚影が濃い
大型が多い
ターンオーバーが起きやすい
ディープに落ちやすい
|
△ 状況次第 |
浅い野池 |
ターンオーバーが起こりにくい
水温が安定
バスが散りにくい
|
◎ 安定 |
クリーク・川 |
流れで水が動く
新鮮な水が供給される
活性が保たれやすい
|
◎ 最適 |
秋のバス釣り初心者におすすめのルアーセット
秋のバス釣りを始めるにあたって、最低限揃えるべきルアーを紹介します。
予算に応じて、段階的に揃えていきましょう。
最初に揃えるべき5つのルアー
秋のバス釣り初心者が最初に揃えるべきルアーは、以下の5つです。
1. スピナーベイト 3/8oz
OSP ハイピッチャー 3/8ozは、秋の巻物の基本です。
表層からやや下のレンジを広範囲に探れるため、バスのいる場所を効率よく見つけられます。
2. クランクベイト SR(シャローランナー)
OSP ブリッツは、シャローエリアを攻める際に必須です。
根掛かりしにくいため、初心者でも安心して使えます。
3. バイブレーション 1/2oz
ジャッカル TN60は、遠投して広範囲を探る際に活躍します。
飛距離が出やすく、あらゆるレンジを攻められる万能ルアーです。
4. ジャークベイト 110mm
メガバス ビジョンワンテンは、中層攻略の定番です。
ジャーキングのアクションを覚える練習にもなります。
5. ジグヘッド+シャッドテール
オーナー スウィングヘッド 1/16ozに、OSP HPシャッドテール 3.1インチの組み合わせは、ハードルアーで反応がない時の次の一手として重宝します。
予算別おすすめルアーセット
予算に応じて、秋のバス釣りに必要なルアーを段階的に揃えていきましょう。
予算5,000円で揃える入門セット
予算5,000円で、秋のバス釣りに最低限必要なルアーを揃えます。
ルアー | 価格目安 | 役割 |
---|---|---|
スピナーベイト 3/8oz × 1 | 約1,500円 | 表層〜中層サーチ |
クランクベイト SR × 1 | 約1,500円 | シャロー攻略 |
バイブレーション 1/2oz × 1 | 約1,200円 | 広範囲サーチ |
ジグヘッド+ワーム | 約800円 | 喰わせの釣り |
合計 | 約5,000円 | – |
予算10,000円で揃える充実セット
予算10,000円で、より多様な状況に対応できるルアーセットを揃えます。
ルアー | 価格目安 | 役割 |
---|---|---|
スピナーベイト 3/8oz × 2(カラー違い) | 約3,000円 | 表層〜中層サーチ |
クランクベイト SR × 2 | 約3,000円 | シャロー攻略 |
バイブレーション 1/2oz × 1 | 約1,200円 | 広範囲サーチ |
ジャークベイト 110mm × 1 | 約2,000円 | 中層攻略 |
ジグヘッド+ワーム | 約800円 | 喰わせの釣り |
合計 | 約10,000円 | – |
予算20,000円で揃える本格セット
予算20,000円で、秋のバス釣りをフルに楽しめるルアーセットを揃えます。
ルアー | 価格目安 | 役割 |
---|---|---|
スピナーベイト × 3(ウェイト・カラー違い) | 約4,500円 | 表層〜ボトム |
クランクベイト SR × 2、DR × 1 | 約4,500円 | シャロー〜ディープ |
バイブレーション × 2(サイズ違い) | 約2,400円 | 広範囲サーチ |
ジャークベイト 110mm × 2 | 約4,000円 | 中層攻略 |
チャターベイト × 1 | 約1,500円 | シャローカバー |
バズベイト × 1 | 約1,200円 | 朝マズメ |
ジグヘッド+ワーム各種 | 約1,900円 | 喰わせの釣り |
合計 | 約20,000円 | – |

秋のバス釣りにおすすめのタックル
秋のバス釣りを快適に楽しむためには、適切なタックルが必要です。
ルアーの性能を最大限に引き出すタックルを選びましょう。
ベイトタックルのおすすめ
秋の巻物を中心とした釣りには、パワーのあるベイトタックルが適しています。
ロッドは、MHパワーが万能です。
ダイワ リベリオン 6101MHRBは、スピナーベイトからディープクランクまで幅広く対応できます。
レギュラーテーパーなので巻物との相性が良く、バイトを弾きにくいのが特徴です。
リールは、ハイギアがおすすめです。
ダイワ 2020 タトゥーラSV TWは、SVスプールによってトラブルレスでキャストでき、ハイギアで効率よくルアーを回収できます。
ラインは、フロロカーボン14〜16ポンドが基本です。
巻物系ルアーには、適度な張りがあるフロロカーボンが適しています。
14ポンドはオールマイティ、16ポンドはカバー周りやディープ攻略に向いています。
スピニングタックルのおすすめ
ジャークベイトやシャッドプラグ、ジグヘッドリグには、繊細なスピニングタックルが適しています。
ロッドは、L〜MLパワーが使いやすいです。
シマノ エクスプライド 266L-LMは、低弾性カーボンでハードルアーとの相性が良く、ロッドワークを多用する釣りに最適です。
リールは、2500番が万能です。
シマノ 20 ヴァンフォード 2500Sは、軽量で操作性が高く、一日中使っても疲れにくいのが特徴です。
ラインは、フロロカーボン4〜6ポンドが基本です。
ジャークベイトには6ポンド、シャッドプラグには4〜5ポンドが適しています。
細いラインほどルアーが深く潜るため、状況に応じて使い分けます。
秋のバス釣りおすすめルアーに関するQ&A
秋のバス釣りに関するよくある質問にお答えします。
秋のバス釣りで最も釣れるルアーは?
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秋のバス釣りで最も釣れるルアーは、OSP ハイピッチャーです。
スピナーベイトは広範囲を効率よくサーチでき、秋の散ったバスを探すのに最適です。
特にハイピッチャーは、小ぶりながら高速回転するブレードがバスの捕食本能を刺激し、プレッシャーの高いフィールドでも確実にバイトを引き出せます。
秋のバス釣りでスピナーベイトは何色がいい?
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水質と天候によって使い分けます。
クリアウォーターではシルバーやパール系、ステイン〜マッディウォーターではチャートリュースやチャートホワイトが効果的です。
ローライト時(曇天・朝夕)は、ブラックやダーク系でシルエットを強調すると良いでしょう。
迷った時は、グリーンパンプキン/チャートが万能カラーとしておすすめです。
秋のバス釣りで巻物が釣れないときは?
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まず、リトリーブスピードを変えてみましょう。中速で反応がなければ、スローダウンするか、逆に高速巻きを試します。
それでも釣れない場合は、ルアーのタイプを変更します。スピナーベイトで反応がなければ、ジャークベイトやクランクベイトに変えてみてください。
さらに、1ヶ所で粘らずに移動を繰り返し、バスのいる場所を探すことが重要です。
ターンオーバーが起きている可能性もあるため、浅い野池やクリーク、川に移動するのも有効な手段です。
秋のバス釣りでディープに落ちたバスを釣るルアーは?
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OSP ブリッツMAX DRのようなディープクランクが最適です。
水深3〜4メートル以上を攻められるディープクランクで、ブレイクラインやディープのストラクチャー周りを探ります。
また、ジャッカル TN60のようなバイブレーションを、リフト&フォールで使う方法も効果的です。
ボートフィッシングであれば、魚探でバスの群れを見つけてから、ディープクランクで確実に仕留める戦略が有効です。
秋のバス釣りで初心者が最初に買うべきルアーは?
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最初に買うべきルアーは、OSP ハイピッチャー 3/8ozです。
スピナーベイトは、秋のバス釣りの基本中の基本で、広範囲を効率よく探れるため、バスのいる場所を見つけやすくなります。
また、根掛かりしにくく、初心者でも扱いやすいのが特徴です。
次に揃えるなら、OSP ブリッツ(クランクベイト)とジャッカル TN60(バイブレーション)がおすすめです。
まとめ:秋のバス釣りはベイトとルアーのマッチングが鍵
秋のバス釣りは、一年で最もバスの活性が高く、良型が釣れるチャンスの多い季節です。
しかし同時に、バスが広範囲に散り、ベイトフィッシュの動きに左右されるため、難しい季節でもあります。
秋のバス釣りで最も重要なのは、ベイトフィッシュとルアーのマッチングです。
フィールドにいるベイトの種類とサイズを確認し、それに合わせたルアーを選ぶことで、釣果は格段に向上します。
広範囲をスピーディーに探る巻物系ルアーが基本です。
OSP ハイピッチャーのようなスピナーベイト、OSP ブリッツのようなクランクベイト、ジャッカル TN60のようなバイブレーションを使いこなすことで、効率よくバスを探せます。
状況に応じてルアーを使い分けることも重要です。
レンジ(水深)、シチュエーション(天候・時間帯)、ベイトフィッシュのパターンに合わせて、最適なルアーを選択しましょう。
1ヶ所で粘らず、ラン&ガンで探ることが秋の鉄則です。
秋のバスは散っているため、テンポよくポイントを変えながら、バスのいる場所を見つけることが釣果アップの近道です。
秋のバス釣りは、難しいからこそ、1本釣れた時の喜びは格別です。
この記事で紹介したルアーと攻略法を参考に、ぜひ秋のバス釣りを楽しんでください。
あなたの竿が大きく曲がる瞬間を、心から楽しみにしています!
①ベイトフィッシュのサイズに合わせたルアー選び
②広範囲をスピーディーに探る巻物中心の攻め方
③1ヶ所で粘らず、ラン&ガンでバスを探す効率的な釣り
