カサゴは西日本では「ガシラ」や「アラカブ」と呼ばれ、堤防釣りでは定番の人気ターゲットです。身近な釣り場で年中狙えて、初心者でも比較的簡単に釣ることができるのが最大の魅力ですね。
長年カサゴ釣りを楽しんできた経験から言うと、カサゴは障害物周りに潜んでいることが多く、正しいポイントと仕掛けさえ覚えてしまえば確実に釣果を上げられる魚です。実際に各地のテトラ帯で実践してみて、どの釣り方が最も効率的かを検証してきました。
結論、カサゴの釣り方におすすめの仕掛けは穴釣り用のブラクリ仕掛けです。

カサゴとは?ガシラ・アラカブとの違いも解説
まずはカサゴという魚について基本的な知識を押さえておくことが、効率的に釣果を上げる第一歩です。意外と知らない方も多いのですが、実は地域によって呼び名が異なるんです。
カサゴの基本的な特徴と生態を知ろう
カサゴは根魚の代表的な存在で、岩やテトラポッドなどの障害物周りを好んで生息しています。体長は平均15〜25cm程度で、大きなものでは30cmを超える個体も珍しくありません。
これまで各地の釣り場で観察してきた経験から言うと、カサゴは遊泳力が低く、基本的に同じ場所に居着いていることが多いです。そのため、一度釣れるポイントを見つけると、継続して釣果を期待できるのが魅力ですね。
雑食性で何でもよく食べるため、エサの選択肢が豊富で初心者でも釣りやすいのが特徴です。
項目 | 特徴 |
---|---|
体長 | 平均15〜25cm(最大30cm超) |
生息場所 | 岩礁帯、テトラ帯、堤防際 |
食性 | 雑食性(甲殻類、小魚、ゴカイ類) |
活動時間 | 夜行性だが日中でも釣れる |
地域で呼び名が違う!ガシラ・アラカブとは同じ魚
全国各地の釣り場を回っていると、地域によってカサゴの呼び方が全然違うことに驚かされます。関東では「カサゴ」、関西では「ガシラ」、九州では「アラカブ」と呼ばれることが多いですね。
実際に和歌山の釣り場で地元の方と話していた時、「ガシラがよう釣れるで〜」と言われて最初は何の魚か分からなかったという経験があります。でも釣り上げてみると、見慣れたカサゴそのものでした。
地域別のカサゴの呼び名
関東地方:カサゴ
関西地方:ガシラ
九州地方:アラカブ
その他:ボッカ、ホゴなど
カサゴのベストシーズンは10月〜翌年6月
カサゴは基本的に一年中狙える魚ですが、特に釣りやすいのは水温が下がる秋から春にかけてです。これまでの釣行記録を振り返ってみると、やはり10月から翌年6月頃までが最も安定した釣果が得られています。
夏場の高水温期は深場に落ちることが多く、堤防からの釣りでは少し釣りにくくなる傾向があります。とはいえ、朝夕マズメの時間帯なら夏でも十分狙えるのでご安心を。
1月の寒い日に地元のテトラ帯で穴釣りをした際の話です
テトラの奥からゆっくりと出てきて、じっくりとエサを確認してから食いついてきました
カサゴが釣れる場所はここ!狙い目ポイントの見つけ方
カサゴ釣りで最も重要なのはポイント選びです。長年の経験から、確実に釣果を上げられるポイントの特徴をご紹介します。
テトラポッド周りは一級ポイント!隙間を狙え
テトラポッド周りはカサゴ釣りの定番中の定番で、私も最も頻繁に通うポイントです。テトラの組み合わせによってできる複雑な隙間が、カサゴにとって絶好の隠れ家になっているんです。
実際に各地のテトラ帯で釣りをしてきて感じるのは、深い隙間ほど良型のカサゴが潜んでいる可能性が高いということです。特に、テトラが3〜4個重なってできた奥行きのある穴は要チェックですね。
仕掛けを落とす際は、テトラの角に当たらないよう注意深く降ろしていきましょう。底まで到達したら、軽く上下させて誘いをかけるのが効果的です。
堤防の際・捨て石周りで確実に釣果を上げる方法
堤防の壁際や捨て石周りも、カサゴが高確率で潜んでいるポイントです。テトラほど複雑ではありませんが、その分根掛かりのリスクも少なく、初心者の方にもおすすめできます。
先日も地元の堤防で壁際を丹念に探ったところ、20cm級のカサゴを5匹連続でキャッチできました。堤防の継ぎ目や、わずかな出っ張り部分は特に要注意ポイントです。

沖の沈み根は大型カサゴの宝庫
少し投げて狙える範囲に沈み根がある場合は、大型のカサゴが期待できる一級ポイントになります。エサ釣りでは攻めにくい場所なので、警戒心の薄い個体に出会える可能性が高いです。
ルアーフィッシングの合間に胴付き仕掛けで沖の根を狙ったところ、25cmオーバーの良型が立て続けに釣れたという嬉しい経験もあります。
30cmオーバーを狙うなら湾内のテトラを重点的に
意外かもしれませんが、大型のカサゴを狙うなら外洋よりも湾内のテトラ帯がおすすめです。潮の流れが穏やかで、エサとなる小魚や甲殻類が豊富なため、カサゴが長期間居着いて大型化しやすいんです。
実際に内湾のテトラ帯で釣りをしていると、30cmを超える立派なカサゴに出会うことが珍しくありません。釣り人からのプレッシャーも比較的少ないのが、大型が残りやすい理由だと考えています。
ポイント | 難易度 | 期待サイズ | 初心者おすすめ度 |
---|---|---|---|
テトラ帯 | 中 | 15〜30cm | ★★★ |
堤防際 | 低 | 15〜25cm | ★★★★★ |
沖の根 | 高 | 20〜30cm | ★★ |
湾内テトラ | 中 | 20〜35cm | ★★★★ |
実際に使って厳選!カサゴ釣りおすすめ仕掛け7選
これまで数多くの仕掛けを試してきた中から、実際に使って本当に良かったものだけを厳選してご紹介します。どれも実釣で高い効果を実感できた、自信を持っておすすめできる仕掛けです。
順位 | 仕掛け名 | 特徴 | おすすめ度 | おすすめな人 |
---|---|---|---|---|
1位 | ハヤブサ バリューブラクリ | コスパ最強の穴釣り仕掛け、5セット入りでお買い得 根掛かりを恐れずガンガン攻められる、3〜4号が万能 |
★★★★★ | 初心者・コスト重視の人 |
2位 | ささめ針 全方位さぐりブラクリ | 枝鈎付きで探り釣りにも対応、広い層を同時に狙える ダブルヒットも期待、五目釣りファン向け多機能型 |
★★★★☆ | 多魚種狙い・五目釣り好き |
3位 | ダイワ アジングジグヘッド | 軽量設計で根掛かり大幅減少、0.6g〜1.5gが使いやすい 波に合わせて針先が上向き、アジング用だがカサゴに最適 |
★★★★☆ | 根掛かり悩む人・波の高い日 |
4位 | オーナー 胴突波止カサゴ | 買ってすぐ使える完成品、上下異なる鈎で多魚種対応 根掛かり軽減パイプ付き、時短で釣りを楽しめる |
★★★★★ | 仕掛け作り苦手・準備時短したい人 |
5位 | ハヤブサ ぶっこみセット | 置き竿でのんびり釣り、胴付きタイプで海中で仕掛けが立つ 仕掛け全長短く短いロッドでも扱える、子供も簡単 |
★★★★☆ | ファミリー・のんびり置き竿派 |
6位 | ジャッカル エッグショット | 5種類のカラフルなカラー、ビーズ位置変更でカスタマイズ可 濁りや薄暗い場所で目立つ、視認性の高さが魅力 |
★★★★☆ | 見た目重視・濁り時に強い |
7位 | がまかつ うきまろブラクリ | 夜光ビーズで夜釣りも安心、うきまろの顔で可愛い 球体オモリで穴の奥深くまで転がり込む設計 |
★★★★☆ | 夜釣り・可愛いデザイン好き |
ハヤブサ 直撃 ガンガン攻めるバリューブラクリ|コスパ最強!初心者の強い味方
穴釣りには根掛かりが付き物なので、コストパフォーマンスに優れた仕掛けは必須です。このバリューブラクリは、その名の通り価格が安く、気兼ねなくガンガン攻められるのが魅力ですね。
実際に地元のテトラ帯で何度も使用していますが、安いからといって性能が劣ることは全くなく、しっかりとカサゴを釣り上げてくれる実力派です。特に穴釣り初心者の方には、最初に揃えてほしい仕掛けの一つです。
5セット入りでお買い得なため、一日の釣行でロストを恐れることなく積極的に攻められます。重さは3〜4号程度が扱いやすく、様々な状況に対応できる万能性も評価できる点です。

- 穴釣りを始めたばかりの初心者
- コストを抑えて釣りを楽しみたい人
- 根掛かりの多いポイントで積極的に攻めたい人
- まとめ買いでストックしておきたい人
ささめ針 ボウズのがれ 全方位さぐりブラクリ|枝鈎付きで探り釣りにも対応
ブラクリの上に枝鈎が付属している多機能型の仕掛けで、穴釣りから探り釣りまで幅広く対応できるのが特徴です。広い層を同時に狙えるため、カサゴの活性が読めない時に重宝しています。
先月も房総半島の堤防でこの仕掛けを使ったところ、下の針でカサゴ、上の針でメバルという嬉しいダブルヒットを経験しました。一つの仕掛けで複数の魚種を狙えるのは、五目釣りファンには見逃せないポイントです。
ただし、針数が多い分だけ根掛かりリスクも高くなるため、狭い穴に入れる時は通常のブラクリの方が安全です。開けた場所での探り釣りメインで使うことをおすすめします。

- カサゴ以外の魚も一緒に狙いたい人
- 穴釣りと探り釣りを使い分けたい人
- 広いタナを効率よく探りたい人
- 仕掛けの種類を少なくしたい人
ダイワ アジングジグヘッド|軽量設計で根掛かり大幅減少
軽量ジグヘッドに餌を付けて使う、新しいスタイルの穴釣り仕掛けです。従来のブラクリでは根掛かりが多くて困っていた方には、特に試してほしい仕掛けですね。
実際に能登半島の荒れたテトラ帯で使用した際、波が高い状況にも関わらず根掛かりがほぼ発生せず、快適に釣りを続けることができました。軽量なため波の流れに合わせて針先が自然と上を向き、根に刺さりにくいのが理由です。
0.6g〜1.5g程度の重量が使いやすく、波が穏やかな時は軽め、波が高い時は重めを選択することで、様々な状況に対応できます。アジング用として作られていますが、カサゴ釣りでも抜群の効果を発揮します。

- 根掛かりの多さに悩んでいる人
- 波の高い日でも釣りを楽しみたい人
- 軽量仕掛けの繊細なアタリを楽しみたい人
- 新しい釣り方にチャレンジしたい人
オーナー 胴突波止カサゴ 完全セット|買ってすぐ使える万能仕掛け
エサを付ければすぐに使える胴付き仕掛けの完成品で、初心者の方には特におすすめしたい仕掛けです。上下で異なる種類の鈎が付いており、様々な魚種に対応できる設計になっています。
実際に伊豆半島の堤防でこの仕掛けを使った時、上の針でメバル、下の針でカサゴという理想的な釣果を得ることができました。根掛かり軽減パイプが付いているのも、実用性を重視した設計で好印象です。
探り釣り初心者の方でも扱いやすく、仕掛け作りが苦手な方や時短で釣りを楽しみたい方には最適の選択肢だと思います。

- 仕掛け作りが苦手な初心者
- 準備時間を短縮したい人
- 複数魚種を同時に狙いたい人
- 根掛かり対策を重視する人
ハヤブサ コンパクトロッド かんたんぶっこみ釣りセット|ファミリーにおすすめ
胴付きタイプのぶっこみ仕掛けセットで、置き竿でのんびり釣りを楽しみたい方に最適です。海中で仕掛けが立つため、底から少し上の層まで幅広く狙えるのが特徴ですね。
家族連れでの釣行時によく使用していますが、仕掛けの全長が短いためエギングロッドなどの短いロッドでも十分扱えるのが実用的です。子供でも簡単に扱えるため、ファミリーフィッシングには欠かせません。
準備も簡単で、エサを付けて投げるだけという手軽さも魅力の一つです。釣りの合間に他のことをしながらでも楽しめます。

- のんびり置き竿で楽しみたい人
- ファミリーフィッシングを楽しむ人
- 短いロッドしか持っていない人
- 大物の可能性も秘めた釣りがしたい人
ジャッカル EGG エッグショット|カラフルで水中でも目立つ
5種類ものカラフルなカラーが用意されたブラクリで、視認性の高さが特徴です。ビーズの位置を変えることで、状況に合わせて根掛かりのしにくさや誘いのかけやすさを調整できる工夫された設計になっています。
実際に使ってみると、明るいカラーが水中でよく目立ち、カサゴの注意を引きやすい印象があります。特に濁りの入った日や薄暗い場所では、その効果を実感することができました。
糸に結ぶだけで簡単に使えるため、初心者でも扱いやすく、見た目も楽しめる仕掛けとして人気が高いのも納得です。

- 見た目にもこだわりたい人
- 濁りの入った場所で釣りをする人
- カスタマイズ性を重視する人
- 視認性の高い仕掛けを求める人
がまかつ うきまろ ブラクリ|夜光ビーズで夜釣りも安心
オモリにうきまろの顔がデザインされた可愛らしいブラクリで、見た目の愛らしさと実用性を兼ね備えた仕掛けです。球体のオモリを採用しており、コロコロと穴の奥深くまで餌を届けてくれます。
使用されているビーズが夜光タイプなので、夜釣りでもしっかりと存在をアピールしてくれるのが実用的な特徴です。実際に夕マズメから夜にかけての釣行で使用したところ、暗くなってからも安定した釣果を得ることができました。
球体形状により穴の奥まで転がり込みやすく、隠れているカサゴにも効率的にアプローチできる設計になっています。

- 夜釣りを楽しむ人
- 可愛いデザインが好きな人
- 穴の奥深くまでアプローチしたい人
- 薄暗い時間帯によく釣りをする人
仕掛け名 | 適用釣法 | 特徴 | 初心者おすすめ度 |
---|---|---|---|
バリューブラクリ | 穴釣り | コスパ最強 | ★★★★★ |
全方位ブラクリ | 穴釣り・探り釣り | 多機能型 | ★★★★ |
アジングジグヘッド | 穴釣り | 根掛かり少 | ★★★ |
胴突波止カサゴ | 探り釣り | 完成品 | ★★★★★ |
カサゴ釣りはこの4つを覚えれば完璧!基本の釣り方パターン
カサゴ釣りには大きく分けて4つの基本パターンがあります。それぞれに特徴と使い分けのポイントがあるので、状況に応じて使い分けることで釣果を大幅にアップできます。
穴釣り(ブラクリ仕掛け)|テトラの隙間を攻略する基本中の基本
穴釣りはカサゴ釣りの王道で、テトラポッドや岩の隙間にブラクリ仕掛けを落とし込む釣り方です。仕掛けがシンプルなので扱いやすく、釣り初心者の方にも強くおすすめしたい釣法ですね。
これまで全国各地のテトラ帯でブラクリを使ってきましたが、カサゴがいる穴に当たれば、ほぼ確実に食いついてくるのが穴釣りの魅力です。反応がなければすぐに場所を変えて、どんどん新しい穴を探っていくのがコツです。
ブラクリの重さは3〜4号が基準ですが、軽くすると喰いが良くなり、重くすると深い場所や潮が速い時に有効になります。状況に応じて使い分けることが重要です。

ジグヘッド+餌|根掛かり激減!新しい穴釣りスタイル
最近私が注目している釣り方が、ジグヘッドに餌を付けて穴釣りをする方法です。従来のブラクリと比べて根掛かりが圧倒的に少なく、特に波のある日には威力を発揮します。
実際に石川県の釣り場で検証したところ、波しぶきがかかるような荒れた状況でも、ジグヘッドのロストはゼロという驚きの結果でした。軽量なので波の流れに合わせて針先が上を向き、自然と根掛かりを回避してくれるんです。
重量は0.6g〜1.5g程度が使いやすく、波が穏やかな時は軽め、波が高い時は重めを選ぶのがポイントです。ワームではなく生餌を使うことで、ブラクリと同等の釣果を期待できます。
探り釣り(胴付き仕掛け)|堤防の壁際を効率よく探る方法
探り釣りは複数の枝鈎が付いた胴付き仕掛けを使う釣り方で、堤防の壁際を効率よく探ることができます。仕掛けが縦に長いため、底層から中層まで幅広いタナを同時に攻められるのが特徴です。
私がよく実践しているのは、仕掛けを底まで落としてから、ゆっくりと竿を上げ下げしてカサゴを誘う方法です。堤防の壁に沿わせるようにして使うと、壁際に潜むカサゴを効率よく探ることができます。
カサゴ以外にもメバルやアジなど、さまざまな魚が釣れる可能性があるため、五目釣りを楽しみたい方には特におすすめの釣法です。
ぶっこみ釣り|置き竿でのんびり大物狙い
ぶっこみ釣りは仕掛けを投げ込んで、あとは置き竿で待つ釣り方です。移動する必要がほとんどないため、ファミリーフィッシングや、のんびりと釣りを楽しみたい時に最適ですね。
数釣りは期待できませんが、思わぬ大物がヒットする可能性もあり、スリルを味わえる釣法です。実際にアナゴやチヌ、スズキなどの外道が掛かることも珍しくありません。
竿先に鈴を付けておけば、アタリを音で確認できるため、他の作業をしながらでも釣りを楽しめます。
これだけあれば困らない!カサゴ釣りで効果的なエサ8選
カサゴは雑食性のため様々なエサに反応してくれるのが魅力ですが、その中でも特に効果的なエサを実体験を基にご紹介します。エサ選びで迷った時は、この中から選べば間違いありません。
青イソメ|動きとニオイでアピール!万能エサの代表格
青イソメはカサゴ釣りで最も基本となるエサで、私も必ず持参するエサの一つです。匂いと動きでアピールすることができるため、離れた魚にも気づかせることが可能です。
実際に和歌山県の堤防で青イソメを使用した際、エサを投入してから30秒ほどでカサゴがヒットするという、驚くような反応の良さを経験しました。生きているエサの動きは、やはりカサゴにとって抗しがたい魅力があるようです。
そのほかにもサンバソウ(イシダイ稚魚)やメバルなど、カサゴ以外の魚も良く釣れるため、五目釣りには欠かせないエサでもあります。
オキアミ(ボイル)|エサ取りに負けない硬さが魅力
堤防の周りには小魚が多く、生タイプのオキアミだとすぐにエサをつつかれてしまいます。その点、ボイルタイプなら硬さがあるため、エサ取りに負けずにカサゴまでエサを届けることができます。
先月も淡路島の堤防でボイルオキアミを使ったところ、小魚の猛攻にも関わらず、しっかりとカサゴを釣り上げることができました。1パック買っておけば一日遊べるほどのボリュームがあるのもコスパ的に魅力です。
冷凍状態で保存できるため、事前に準備しておけるのも実用的なポイントですね。
サバの切り身|コスパ最強!一日釣っても余るほど
サバの切り身はカサゴ釣りで最もコストパフォーマンスに優れたエサだと断言できます。カサゴを狙う場合は、1切れを3〜4等分に切って使用するため、一切れあれば一日楽しめるほどです。
皮が固いのでエサ取りがいても針から外れにくく、ニオイも強いので食いは抜群です。千切れることもなく繰り返し使えるため、釣り初心者でもストレス無く使用できます。
スーパーで手軽に購入できるのも魅力の一つで、釣行当日でも調達可能な手軽さがあります。
イカの切り身|食いが良くて針持ち抜群の優等生
イカの切り身は食いの良さと針持ちの良さを両立した、まさに優等生エサです。適度な硬さがあるため針から外れにくく、それでいてカサゴの食いも非常に良いバランスの取れたエサですね。
房総半島での釣行時にイカの切り身を使ったところ、一つのエサで3匹のカサゴを連続で釣り上げるという、針持ちの良さを実感する結果となりました。
冷凍品なら長期保存も可能で、計画的に購入してストックしておけるのも実用的です。
キビナゴ|大型カサゴには欠かせない特効エサ
大型のカサゴを狙う時には、キビナゴが特に効果的です。小魚を丸ごと使うため、大型魚の本能に訴えかけるアピール力があります。
伊豆半島のテトラ帯でキビナゴを使用した時、27cmの良型カサゴを含む数匹をキャッチすることができました。他のエサでは反応しなかった大型個体が、キビナゴには積極的に反応してくれたのが印象的でした。
太刀魚釣りで余ったキビナゴを流用することもでき、エサの無駄も省けるのが経済的です。
石ゴカイ|小型の針に最適なサイズ感
石ゴカイは青イソメよりもサイズが小さく、小型の針に適しているエサです。細い針を使用する繊細な仕掛けには欠かせません。
ジグヘッドでの穴釣りを行う際、小さな針に青イソメでは大きすぎる場合があり、石ゴカイのちょうど良いサイズ感が重宝しています。食い込みも良く、確実なフッキングに繋がります。
青イソメと併用することで、様々な状況に対応できるのが実践的なポイントです。
バナメイエビ|スーパーで買える身近な代用エサ
スーパーで売っているバナメイエビも、カサゴ釣りの立派なエサになります。釣具店が休みの日や、急に釣りに行くことになった時の代用エサとして重宝しています。
小さく切って針に付けるだけで使用でき、カサゴの食いも予想以上に良いのが嬉しいポイントです。身近な食材を使うという意外性も、釣りの楽しさを広げてくれます。
食べ物としても美味しいため、余っても食卓で消費できるのが経済的ですね。
ワーム|虫エサが苦手な人の救世主
虫エサが苦手な方にとって、ワームは救世主のような存在です。生エサと比べると食いは落ちてしまいますが、時合であるなど活性が高い時には十分に狙うことができます。
実際に静岡県の堤防でワームのみで釣行した際、朝マズメの時間帯に15cmクラスのカサゴを3匹釣り上げることができました。活性さえ高ければ、ワームでも十分に釣果を期待できることを実感しました。
長期保存が可能で、使いたい時にすぐ使える手軽さも魅力の一つです。
エサ名 | 食いの良さ | 針持ち | 入手しやすさ | コスパ |
---|---|---|---|---|
青イソメ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ |
オキアミ(ボイル) | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ |
サバ切り身 | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
イカ切り身 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
カサゴ釣りに最適なタックル選び(竿・リール・ライン)
カサゴ釣りで使うタックルは、特別高価なものである必要はありませんが、ポイントを押さえて選ぶことで釣果と快適性が大きく向上します。
1.5〜2m程度の短竿がベスト!おすすめロッドの選び方
カサゴ釣りでは取り回しの良い短めのロッドが最適です。長年各地で実践してきた経験から、1.5〜2m程度の長さが様々な釣法に対応できる万能サイズだと感じています。
テトラポッドでの穴釣りでは、短いロッドの方がピンポイントに仕掛けを落とし込みやすく、奥の穴まで確実に攻略できます。あまり長いロッドでは、テトラ上での取り回しが困難になってしまいますね。
20g程度までのオモリを操作できるパワーがあれば、穴釣りから探り釣りまで幅広く対応できます。
先調子よりも胴調子の竿の方が、カサゴの引きを吸収しやすく、バラシが少なくなる傾向があります。
2000番クラスが万能!リール選びのポイント
2000〜2500番クラスのスピニングリールが、カサゴ釣りには最適です。糸巻き量も十分で、他の釣りにも流用しやすいサイズですね。
実際に使用している感覚では、あまり小さすぎるとパワー不足を感じ、大きすぎると重量的に疲れやすくなるため、このサイズがバランス的にベストです。
耐久性や他の釣りへの汎用性を考慮すると、1万円前後以上の価格帯のものを選ぶことをおすすめします。
根擦れに強いフロロ3号が基本!ライン選択の考え方
カサゴ釣りでは根擦れ対策が重要なため、フロロカーボンライン3号を基本に考えています。ナイロンラインよりも根擦れに強く、感度も良好です。
予算を抑えたい場合はナイロンライン3号でも対応できますが、根の荒い場所ではフロロカーボンの方が安心してやり取りできます。
ラインの長さは100〜150m程度で十分で、穴釣りや探り釣りでは長距離のやり取りは必要ありません。
項目 | おすすめスペック | 理由 |
---|---|---|
ロッド長 | 1.5〜2m | 取り回しが良く、ピンポイント攻略に最適 |
リールサイズ | 2000〜2500番 | パワーと重量のバランスが良い |
ライン | フロロ3号 | 根擦れに強く、感度も良好 |
予算目安 | 2〜3万円 | 実用性と耐久性のバランス |
釣果を左右する!カサゴ釣りのコツと誘い方テクニック
同じ仕掛けを使っても、ちょっとしたコツを知っているかどうかで釣果に大きな差が生まれます。長年の実践で培ったテクニックをご紹介します。
穴釣りは「落として待つ」が基本!効果的なアクション方法
穴釣りでは慌てずに「落として待つ」ことが最も重要です。多くの初心者の方が犯しがちなミスは、すぐに仕掛けを動かしてしまうことなんです。
実際に各地のテトラ帯で観察していると、カサゴは仕掛けを落としてから30秒〜1分程度かけて、ゆっくりとエサに近づいてくることが多いです。せっかくカサゴが興味を示しているのに、すぐに場所を変えてしまうのはもったいないですね。
効果的なアクションは、底に着いてから軽く2〜3回上下させた後、1分程度じっくり待つことです。反応がなければ次の穴に移動するのが効率的です。
テトラの奥の穴に仕掛けを落とし、すぐに反応がなかったため移動しようとした時
コツンという明確なアタリがあり、23cmの良型カサゴをキャッチできました
ジグヘッド+餌は「フワフワ誘い」で食わせる
ジグヘッドに餌を付けた仕掛けでは、ブラクリとは異なる誘い方が効果的です。軽量なため、水中でフワフワと漂うような動きを演出するのがポイントになります。
実際に能登半島で検証した際、竿先を使って小刻みに上下させ、フワフワと舞い上がらせるような誘いで良型のカサゴが連続ヒットしました。重いブラクリでは表現できない、軽やかな動きがカサゴの食欲を刺激するようです。
誘いをかけた後はしっかりと止めて食わせの間を作ることが重要で、この「動かす」と「止める」のメリハリが釣果を左右します。

探り釣りは「上下の誘い」で広範囲にアピール
探り釣りでは仕掛けが縦に長い特徴を活かし、上下の動きで広範囲にアピールすることが重要です。底から中層まで、様々なタナにいるカサゴに効率よくアプローチできます。
私がよく実践している方法は、底に着けてから50cm程度ゆっくりと巻き上げ、再び底まで落とすという動作を繰り返すことです。この時、堤防の壁に沿わせるように意識することで、壁際に潜むカサゴを効率よく誘えます。
一ヶ所で3〜5回誘いをかけて反応がなければ、5m程度移動して新しいポイントを攻めるのが効率的な探り釣りのコツです。
根掛かりを80%減らす!実践的な回避テクニック
カサゴ釣りで最も厄介な根掛かりですが、ちょっとしたコツで大幅に減らすことが可能です。長年の経験で培った実践的なテクニックをお教えします。
最も重要なのは常に糸を張った状態を保つことです。糸が緩むと波にもまれて仕掛けが根の隙間に挟まりやすくなってしまいます。軽くテンションをかけ続けることで、根掛かりリスクを大幅に軽減できます。
根掛かりしてしまった時は、無理やり引っ張るのではなく、まずは軽く色々な方向に引っ張ってみることが大切です。角度を変えることで、意外と簡単に外れることが多いです。
朝夕マズメVS日中|時間帯別の攻略ポイント
カサゴ釣りは他の釣りと比べて時間帯を選ばない魚ですが、それでも時間帯によって攻略法を変えることで釣果を向上させることができます。
朝夕マズメ時間帯は、カサゴの活性が最も高くなる時間です。この時間帯は積極的に動き回り、様々な穴を探って数釣りを楽しむのが効果的です。反応も良く、短時間で多くの釣果を期待できます。
日中の時間帯は、カサゴの活性が下がる傾向にありますが、穴釣りなら十分に狙えます。この時間帯は一ヶ所をじっくりと攻め、大型個体を狙う戦略が有効です。
時間帯 | 活性 | 攻略法 | 期待できる釣果 |
---|---|---|---|
朝マズメ | 高 | 積極的に移動して数釣り | 数釣り中心 |
日中 | 中 | じっくり攻めて大型狙い | 良型中心 |
夕マズメ | 高 | 再び数釣りモードに | 数釣り中心 |
夜間 | 中 | 夜光系仕掛けで攻略 | 良型期待 |
カサゴ釣り初心者の疑問を解決!よくある質問Q&A
カサゴ釣りを始める際に、よく寄せられる質問について実体験に基づいてお答えします。これらを理解しておくことで、より効率的にカサゴ釣りを楽しめるはずです。
Q. カサゴ釣りに最適な季節はいつ?→A. 10月〜6月がベストシーズン
カサゴは基本的に一年中狙える魚ですが、最も釣りやすいのは10月から翌年6月頃です。この時期は水温が下がり、カサゴの活性が安定するため、初心者でも釣果を上げやすくなります。
実際に過去5年間の釣行記録を振り返ってみると、この期間中の釣果は他の時期と比べて明らかに安定していることが分かります。夏場でも釣れないわけではありませんが、朝夕の時間帯に限定される傾向があります。
季節別のカサゴ釣りの特徴
秋(9〜11月):最も釣りやすい季節。活性も高く数釣りが期待できる
冬(12〜2月):動きは鈍いが確実に食ってくる。良型が多い傾向
春(3〜5月):産卵に絡んで活性が上がる。サイズも期待できる
夏(6〜8月):深場に移動するため堤防からは釣りにくい
Q. 日中でも本当に釣れるの?→A. 穴釣りなら日中でも問題なし
カサゴは夜行性の魚ですが、穴釣りなら日中でも十分に釣ることができます。これがカサゴ釣りの大きな魅力の一つですね。
先週も真昼間の時間帯に地元のテトラ帯で釣りをしたところ、2時間で4匹のカサゴを釣り上げることができました。穴の中は薄暗く、カサゴにとって居心地の良い環境のため、時間帯に関係なく潜んでいるんです。
ただし、朝夕マズメと比べると活性は下がるため、より丁寧な誘いと長めの待ち時間が必要になります。
Q. 虫エサが苦手でもワームで釣れる?→A. 活性が高ければ十分可能
虫エサが苦手な方でも、ワームを使ってカサゴを釣ることは十分に可能です。ただし、生エサと比べると食いは落ちるため、活性の高い時間帯を狙うことが重要になります。
実際に私も虫エサが触れない友人と一緒に釣行した際、その方はワームだけで3匹のカサゴを釣り上げました。朝マズメの時間帯で活性が高かったことが成功の要因だったと思います。
おすすめはグラブ系やワーム系の動きのあるタイプで、カラーは赤やピンクなどの目立つ色が効果的です。
Q. どのくらいのサイズが期待できる?→A. 15〜25cmが平均、30cm超えも
堤防からのカサゴ釣りでは、15〜25cm程度のサイズが平均的です。初心者でもこのサイズなら比較的簡単に釣ることができるでしょう。
条件が良い場所では30cmを超える良型も期待でき、特に湾内のテトラ帯や人的プレッシャーの少ないポイントで大型に出会いやすい傾向があります。私の最大記録は32cmで、やはり湾内のテトラ帯での釣果でした。
サイズ | 釣れやすさ | 食味 | 釣り応え |
---|---|---|---|
15cm未満 | ★★★★★ | ★★ | ★★ |
15〜20cm | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ |
20〜25cm | ★★★ | ★★★★★ | ★★★★ |
25cm以上 | ★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
Q. 釣ったカサゴは美味しく食べられる?→A. 刺身・煮付け・唐揚げ全て絶品
カサゴは非常に美味しい魚で、様々な料理方法で楽しむことができます。白身でクセが少なく、どんな調理法でも美味しく仕上がるのが魅力ですね。
私がよく作るのは煮付けで、甘辛い味付けがカサゴの淡白な身によく合い、家族にも好評です。20cm以上の良型なら刺身でも美味しく、15cm程度の小型は丸ごと唐揚げにすると骨まで食べられます。
刺身:20cm以上の良型におすすめ。薬味とポン酢で
煮付け:最も定番で失敗しにくい調理法
唐揚げ:小型は丸ごと、大型は切り身で
味噌汁:頭と骨でとった出汁は絶品
安全第一!カサゴ釣りで守るべきルールと注意点
楽しいカサゴ釣りも、安全があってこそ成り立つものです。特にテトラ帯での釣りは危険が伴うため、しっかりと注意点を押さえておきましょう。
テトラ帯での安全対策|滑り止めと落下防止は必須
テトラポッドは見た目以上に滑りやすく、一歩間違えば大事故に繋がる危険性があります。これまでに何度もヒヤッとする場面を目撃してきました。
必須装備として、滑り止めの効いた靴とライフジャケットは絶対に着用してください。特に濡れたテトラは驚くほど滑りやすく、普通のスニーカーでは非常に危険です。
また、一人での釣行は避け、必ず複数人で行動することをおすすめします。万が一の事故の際、助けを呼ぶことができるからです。
小さなカサゴはリリースを!資源保護への配慮
カサゴは成長が遅い魚のため、小さな個体は積極的にリリースすることが重要です。将来の釣りを楽しむためにも、資源保護への配慮は欠かせません。
私の経験では、15cm未満の個体はリリースし、15cm以上のみキープするようにしています。小さなカサゴも数年後には立派な良型に成長してくれるはずです。
また、必要以上にキープしないことも大切で、食べきれる分だけを持ち帰るのがマナーです。
カサゴの成長と寿命について
1年:約8〜10cm
2年:約12〜15cm
3年:約18〜20cm
4年以上:25cm以上(寿命は10年程度)
成長が遅いため、小型個体の保護が重要です
釣り場を汚さない|ゴミ持ち帰りの基本マナー
釣り場を美しく保つことは、釣り人としての基本的なマナーです。ゴミの放置は釣り場閉鎖の原因となり、結果的に自分たちの首を締めることになります。
特に注意したいのは釣り糸や仕掛けの処理で、これらは自然分解されないため環境への影響が深刻です。根掛かりで切れた糸も、可能な限り回収するよう心がけています。
「来た時よりも美しく」を合言葉に、他の人が捨てたゴミも見つけたら拾って帰るくらいの気持ちでいたいですね。
・自分のゴミは必ず持ち帰る
・釣り糸や仕掛けも適切に処分
・他の釣り人とのトラブルを避ける
・立入禁止区域には絶対に入らない
まとめ
カサゴ釣りは初心者でも手軽に始められ、確実に釣果を上げられる魅力的な釣りです。基本となる4つの釣り方(穴釣り・ジグヘッド+餌・探り釣り・ぶっこみ釣り)をマスターすれば、様々な状況に対応できるようになります。
特に重要なのはポイント選びと仕掛けの使い分けで、テトラポッドや堤防際の特徴を理解し、状況に応じて最適な仕掛けを選択することが釣果アップの鍵となります。
安全対策と釣り場のマナーを守りながら、美味しいカサゴを狙って堤防釣りを楽しんでください。きっと素晴らしい釣り体験が待っているはずです。
