電動リールを船で使うとき、「船の電源で十分でしょ?」と思っていませんか。
実は船電源では電動リールの本来の性能を発揮できません。同船者が一斉に巻き上げると電圧が不安定になり、せっかくの高性能リールも力不足に。
長年の船釣り経験から言うと、マイバッテリーは電動リール釣りの必需品です。特に大型魚を狙う深場の釣りでは、安定した電力供給が釣果を大きく左右します。
この記事では、電動リール用バッテリーの選び方から、実際に使って満足度の高いおすすめ商品まで詳しく解説します。

おすすめの電動リール用バッテリー8選【性能別ランキング】
実際に使用して満足度の高い電動リール用バッテリーを厳選しました。
価格・性能・使いやすさを総合的に評価し、初心者から上級者まで幅広くおすすめできる8機種をランキング形式で紹介します。
順位 | 商品名 | 特徴 | おすすめ度 | おすすめな人 |
---|---|---|---|---|
1位 | シマノ BTマスター | ビーストマスター専用 最高出力・大容量 |
★★★★★ | シマノユーザー |
2位 | ダイワ スーパーリチウム | ダイワ純正リチウム 2台同時接続可能 |
★★★★★ | ダイワユーザー |
3位 | BMOジャパン 13.2Ah | 3台同時接続 コスパ抜群 |
★★★★☆ | 複数リール使用 |
4位 | ハピソン YQ-105 | 腰巻きベルト付 電動ジギング専用 |
★★★★☆ | 手持ち釣り |
5位 | ダイワ タフバッテリー | 純正鉛バッテリー 安心の品質 |
★★★★☆ | コスト重視 |
6位 | BMOジャパン ディープサイクル | 鉛バッテリー最高コスパ 大容量13Ah |
★★★☆☆ | 予算重視 |
7位 | ウッドマン シーキング | 初心者向け 最安クラス |
★★★☆☆ | 初心者 |
8位 | ハピソン YQ-100 | USB付き多機能 大容量12.6Ah |
★★★★☆ | 多機能重視 |
シマノ BTマスター|ビーストマスター専用の最強バッテリー
シマノの電動リールに完璧にマッチする純正リチウムバッテリーです。特にビーストマスター9000やフォースマスター6000などの大型リールとの相性は抜群で、リールのポテンシャルを最大限引き出してくれます。
実際に東京湾のマダイ釣りでシマノ BTマスターを使用した際、水深50mからの巻き上げでも全くパワーダウンを感じませんでした。14.4Vの高電圧により、従来の12Vバッテリーと比べて明らかに巻き上げスピードが向上します。1.7kgという軽量設計もあり、船上での取り回しが楽なのも助かっています。

11Ahの大容量により、丸1日の釣行でも安心して使用できます。
- シマノの電動リールを使用している人
- 深場や大型魚をメインで狙う人
- 最高性能のバッテリーが欲しい人
- 長時間の釣行をする人
- 予算に余裕がある人
ダイワ スーパーリチウム 12000WP-C|ダイワリール純正モデル
ダイワ電動リール専用に設計された純正リチウムバッテリーです。レオブリッツやシーボーグなどのダイワリールとの組み合わせで真価を発揮し、リール本来の性能をフルに引き出します。
先月の相模湾でのアマダイ釣りでは、ダイワ スーパーリチウムのおかげで朝から夕方まで安定したパフォーマンスを維持できました。12Ahの容量は中型リールなら余裕で1日使えますし、2台同時接続が可能なロングターミナルも非常に便利です。釣り仲間と一緒にバッテリーをシェアできるのは経済的にも助かります。

防水設計とセーフティ機能により、過負荷時には自動停止してリールを保護してくれる安心設計です。
- ダイワの電動リールを使用している人
- 2台のリールを同時使用したい人
- 純正品の安心感を重視する人
- 中型リールをメインで使う人
- 長期間安心して使いたい人
BMOジャパン リチウム 13.2Ah|3台同時接続の万能モデル
最大3台のリールを同時接続できる万能バッテリーです。13.2Ahの大容量とリーズナブルな価格のバランスが取れており、コストパフォーマンスを重視する方に最適です。
房総沖での五目釣りで実際に使用したところ、BMOジャパン 13.2Ahの汎用性の高さに驚きました。3台接続が可能なワイド端子により、電動リール2台と魚探を同時に使用できて非常に便利でした。IP65の防水性能も申し分なく、多少の水しぶきがかかっても全く問題ありません。

1.5kgの軽量設計と付属のベルトにより、竿受けに掛けて使用することも可能です。
- 複数台のリールを使用する人
- 魚探も同時に使いたい人
- コストパフォーマンスを重視する人
- 軽量バッテリーが欲しい人
- メーカー問わず使いたい人
ハピソン YQ-105|腰巻きベルト付きで電動ジギングに最適
腰巻きベルト付きの小型軽量バッテリーで、電動ジギングやタイラバなどの手持ち釣りに特化した設計です。1kgという超軽量で、船上での移動も苦になりません。
相模湾での電動タイラバでハピソン YQ-105を使用した際、腰に装着して釣りができる快適さに感動しました。ケーブルの長さも十分で、やりとり中の移動も制限されません。6.7Ahの容量は半日釣行なら十分で、小型リールとの組み合わせであれば丸1日でも問題ありませんでした。

USBポートとLEDライト機能も搭載しており、多機能性も魅力の一つです。
- 電動ジギングをメインでする人
- 手持ちで釣りをする人
- 軽量バッテリーが欲しい人
- 半日釣行が多い人
- 小型リールを使用する人
ダイワ タフバッテリー 12000 IV|安心の純正鉛バッテリー
ダイワ純正の信頼できる鉛バッテリーです。リチウムに比べて価格が抑えられており、初めて電動リール用バッテリーを購入する方におすすめです。
金沢八景でのカワハギ釣りでダイワ タフバッテリーを使用しましたが、12Ahの容量により中型リールでも丸1日安心して使用できました。鉛バッテリーの特性上、多少重さは感じますが、純正品ならではの安心感があります。充電器もセットで付属しているため、追加購入の必要がないのも助かります。

コンパクトな設計により、タックルボックスに収納しやすいのもポイントです。
- コストを抑えたい人
- ダイワ製品で統一したい人
- 初めてバッテリーを購入する人
- 純正品の安心感を重視する人
- 中型リールをメインで使う人
BMOジャパン ディープサイクル 13Ah|鉛バッテリー最高コスパ
鉛バッテリーの中では最高クラスのコストパフォーマンスを誇るモデルです。13Ahの大容量でありながらリーズナブルな価格設定で、予算を抑えたい方に最適です。
東京湾のテンヤタチウオでBMOジャパン ディープサイクルを使用した際、13Ahの容量の恩恵を実感しました。半日釣行では容量に余裕があり、安心して釣りに集中できます。ワニ口でつまみやすい特殊端子も使いやすく、付属の防水バッグも実用的です。

大容量でありながら、長時間の釣りでも安定した電力を供給してくれます。
- 予算を抑えたい人
- 大容量バッテリーが欲しい人
- コストパフォーマンスを重視する人
- メーカー問わず使いたい人
- 長時間の釣行をする人
ウッドマン シーキング 12V/8A|初心者におすすめコスパ最強
電動リール用バッテリーとしては最安クラスの価格設定で、初心者の方におすすめです。8Ahの容量は半日釣行には十分で、コストを最優先で考える方に適しています。
江戸川放水路でのハゼ釣りでウッドマン シーキングを試用したところ、価格を考えれば十分な性能でした。小型リールとの組み合わせなら、近海での半日釣行に問題なく対応できます。防水バッグも付属しており、持ち運びも便利です。とはいえ、容量は控えめなので長時間の使用には注意が必要です。

2.3kgとコンパクトで、カルシウム含有により自然放電しにくい設計です。
- 初めてバッテリーを購入する人
- 予算を最優先で考える人
- 半日釣行がメインの人
- 小型リールを使用する人
- お試しで使ってみたい人
ハピソン リチウムイオン YQ-100|USB付き多機能バッテリー
USBポート付きの多機能リチウムバッテリーです。12.6Ahの大容量と14.8Vの高電圧により、大型リールまで対応可能な高性能モデルです。
伊豆半島沖でのアコウ釣りでハピソン YQ-100を使用した際、USB機能の便利さを実感しました。船上でスマートフォンの充電ができるのは思った以上に重宝します。12.6Ahの容量は中型リールなら丸1日、大型リールでも半日以上は余裕で使えました。

2.5kgの軽量設計で、大容量バッテリーの中では扱いやすいサイズです。
- 多機能バッテリーが欲しい人
- USB機能を重視する人
- 大型リールも使用する人
- 長時間の釣行をする人
- 非常時電源も兼ねたい人
電動リール用バッテリーが必要な理由
「船の電源があるのに、なぜわざわざマイバッテリーが必要なの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。
実は船電源には重大な問題があり、電動リールの性能を十分に発揮できません。長年船釣りをしてきた経験から、マイバッテリーの必要性を詳しく解説します。
船電源の問題点とマイバッテリーのメリット
項目 | 船電源 | マイバッテリー |
---|---|---|
電圧安定性 |
使用人数により変動
同時使用でパワーダウン
|
常に安定した電圧
最大パワーで使用可能
|
利用可能性 |
船によっては電源なし
時間制限がある場合も
|
いつでも使用可能
自分のタイミングで使える
|
コスト |
追加費用なし
|
初期投資が必要
長期的にはお得
|
船電源の最大の問題は電圧の不安定性です。同船者が一斉に電動リールを使用すると、電圧が下がってしまい巻き上げが遅くなったり、最悪の場合電源が落ちることもあります。
実際に、相模湾のアマダイ釣りで船電源を使用していた際、船長の「巻き上げ」の合図で全員が一斉に電動リールを動かした瞬間、明らかに巻き上げスピードが落ちました。
自分専用のバッテリーなら、他の人の使用状況に左右されることなく、常に電動リールの最大性能を発揮できます。特に大型魚とのやりとりでは、この差が釣果に直結します。
なぜ専用バッテリーでないとダメなのか
「車のバッテリーで代用できるのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、電動リールには専用バッテリーが必要です。
また、電動工具用バッテリーを流用した自作バッテリーもおすすめしません。電圧や容量が釣りに最適化されておらず、故障時の保証も受けられないリスクがあります。
ディープサイクルバッテリーとは?
ディープサイクルバッテリーは、一定の電流を長時間安定して放出することに特化したバッテリーです。電動リールのように継続的に電力を消費する機器に最適で、繰り返しの充放電にも強い特性があります。
電動リール用バッテリーの選び方【5つのポイント】
電動リール用バッテリーを選ぶ際は、以下の5つのポイントを押さえることが重要です。
適当に選んでしまうと、釣行中のバッテリー切れや性能不足で後悔することになります。長年の経験をもとに、失敗しない選び方を詳しく解説します。
電圧で選ぶ|12V~14.8Vが基本
電動リールに使用できるバッテリーの電圧は12V~14.8Vが基本です。電圧が高いほどモーターのパワーとスピードが上がりますが、適正範囲を超えると故障の原因になります。
リール別対応電圧一覧表
メーカー | 対応機種 | 推奨電圧 |
---|---|---|
シマノ | プレミオ・プレイズ・フォースマスター・ビーストマスター | 12V~14.8V |
ダイワ | レオブリッツ・シーボーグ・シーパワー | 12V~14.8V |
アルファタックル | ポラリス | 12V~14.8V |
ミヤエポック | AC-3JPC・AC-5SC等 | 12V~14.8V |
高電圧のメリットとリスク
14.8Vの高電圧バッテリーを使用すると、明らかに巻き上げ性能が向上します。実際に12Vと14.8Vを比較してみると、同じリールでも巻き上げスピードが体感で1.5倍程度速くなります。
12Vと14.8Vバッテリーの性能差
14.8Vバッテリー:約30秒
容量で選ぶ|釣行時間とリールサイズに合わせる
バッテリー容量はAh(アンペアアワー)で表示され、数値が大きいほど長時間使用できます。釣行時間とリールサイズに応じて適切な容量を選ぶことが重要です。
釣行時間別の必要容量目安
釣行時間 | 小型リール (ダイワ200・シマノ600以下) |
中型リール (ダイワ300-500・シマノ1000-3000) |
大型リール (ダイワ600・シマノ6000以上) |
---|---|---|---|
半日(4時間) | 6Ah以上 | 8Ah以上 | 12Ah以上 |
1日(8時間) | 10Ah以上 | 12Ah以上 | 20Ah以上 |
長時間(10時間以上) | 12Ah以上 | 15Ah以上 | 25Ah以上 |
個人的な経験では、10Ah以上あれば大抵の釣行で安心できます。ただし、深場の釣りや大型魚を狙う場合は、余裕を持って大容量モデルを選ぶことをおすすめします。
バッテリータイプで選ぶ|鉛vsリチウムイオン
電動リール用バッテリーには鉛バッテリーとリチウムイオンバッテリーの2種類があります。それぞれ特徴が大きく異なるため、用途に応じて選択しましょう。
鉛バッテリーの特徴とメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
価格が安い(7,000円~)
技術が確立されており信頼性が高い
リサイクル性に優れる
|
重い(3~5kg)
サイズが大きい
電圧が12V程度と低め
|
リチウムイオンバッテリーの特徴とメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
軽量(1~3kg)
コンパクト
高電圧(14.8V)で高性能
長寿命
|
価格が高い(40,000円~)
衝撃に弱い
過充電・過放電に注意が必要
|
価格差と性能差の比較
鉛バッテリーとリチウムイオンバッテリーの価格差は約5~8倍ですが、性能面では以下のような違いがあります。
鉛バッテリー vs リチウムイオンバッテリー
リチウムイオン:重量1.5kg、14.8V、巻き上げ時間30秒
機能性で選ぶ|残量表示や複数台接続
バッテリーの基本性能以外にも、使い勝手を左右する機能面をチェックしましょう。特に残量チェック機能は、バッテリー切れを防ぐために重要です。
残量チェック機能の重要性
残量チェック機能がないバッテリーだと、急なバッテリー切れで釣りが中断されることがあります。実際に機能なしのバッテリーを使用していた際、大型魚とのやりとり中に突然電源が落ちて、手巻きで回収する羽目になったことがあります。
LEDインジケーターやデジタル表示で残量が一目でわかるバッテリーを選びましょう。特に長時間の釣行では、残量管理が重要になります。
複数台接続(2口端子)のメリット
2口端子やワイド端子を搭載したバッテリーなら、電動リール2台や魚探との同時使用が可能です。
使用例 | メリット |
---|---|
電動リール2台接続 | バッテリーのシェアでコスト削減 |
電動リール+魚探 | バッテリー1個で全ての機器を動作 |
予備接続 | メイン接続が外れても継続使用可能 |
USBポートや防水性能
USBポート付きバッテリーなら、船上でスマートフォンの充電ができて便利です。また、IP65以上の防水性能があれば、海水がかかっても安心して使用できます。
重量とサイズで選ぶ|持ち運びやすさを重視
バッテリーの重量とサイズは、船への持ち込みや船上での取り回しに直結します。特に乗合船では荷物の制限もあるため、軽量コンパクトなモデルが有利です。
重量カテゴリ | 重量範囲 | 適用場面 | 取り回し |
---|---|---|---|
超軽量 | 1kg以下 | 電動ジギング・タイラバ | 腰巻き・手持ち可能 |
軽量 | 1~2kg | 近海釣り・半日釣行 | 片手で楽に持てる |
中重量 | 2~4kg | 一般的な船釣り | 両手で持ち運び |
重量 | 4kg以上 | 大型魚・長時間釣行 | 持ち運びに苦労 |
個人的には、2kg以下のバッテリーが理想的です。この重量なら片手で持ち運べて、船上での移動も楽になります。
釣りスタイル別おすすめバッテリー
釣りのスタイルによって、最適なバッテリーは変わってきます。
あなたの釣りスタイルに合ったバッテリーを選ぶことで、より快適で効率的な釣りが楽しめます。実際の釣行経験をもとに、スタイル別のおすすめを紹介します。
近海釣り(半日~1日)におすすめ
東京湾や相模湾などの近海釣りには、軽量で十分な容量のバッテリーがおすすめです。
深場・大型魚狙いにおすすめ
水深100m以上の深場や、ブリ・ヒラマサなどの大型魚狙いには、高出力・大容量バッテリーが必要です。
電動ジギング・タイラバにおすすめ
手持ちで行う電動ジギングやタイラバには、軽量で携帯性に優れたバッテリーが必須です。
長時間竿を持ち続ける釣りでは、バッテリーの重さが疲労に直結します。1kg以下の超軽量モデルを選びましょう。
商品名 | 重量 | 特徴 | おすすめ度 |
---|---|---|---|
ハピソン YQ-105 | 1kg | 腰巻きベルト付き・USB機能 | ★★★★★ |
初心者におすすめのエントリーモデル
初めて電動リール用バッテリーを購入する方には、価格と性能のバランスが取れたモデルがおすすめです。
電動リール用バッテリーのメンテナンスと保管方法
バッテリーを長く使うためには、適切なメンテナンスと保管が欠かせません。
間違った管理をすると、バッテリーの寿命が大幅に短くなったり、最悪の場合は使用不能になることもあります。正しい方法を覚えて、バッテリーを長持ちさせましょう。
使用後の手入れ方法
釣行後の手入れは、バッテリーの寿命を左右する重要な作業です。特に海釣りでは塩分による腐食を防ぐことが重要になります。
【ステップ1】真水での洗浄
バッテリー本体を真水でサッと洗い流し、塩分を除去します。この際、端子部分に水が入らないよう注意しましょう
【ステップ2】水分の拭き取り
清潔なタオルで水分をしっかり拭き取ります。端子部分は特に念入りに乾燥させてください
【ステップ3】自然乾燥
風通しの良い場所で完全に乾燥させます。直射日光は避け、室温で乾燥させることが重要です
充電と保管の正しい方法
バッテリータイプによって、最適な充電と保管方法が異なります。間違った方法だと、バッテリー寿命が大幅に短くなるので注意が必要です。
鉛バッテリーの充電保管
項目 | 正しい方法 | やってはいけないこと |
---|---|---|
充電タイミング | 使用後すぐに満充電 | 放電状態での長期保管 |
保管場所 | 温度変化の少ない室内 | 車内や屋外での保管 |
定期メンテナンス | 月1回の充電状態確認 | 半年以上放置 |
リチウムバッテリーの充電保管
リチウムバッテリーは鉛バッテリーとは逆で、満充電ではなく50~70%程度での保管が推奨されます。満充電状態での長期保管は、かえってバッテリーの劣化を早めてしまいます。
項目 | 正しい方法 | やってはいけないこと |
---|---|---|
充電レベル | 50~70%で保管 | 満充電や完全放電での保管 |
温度管理 | 15~25℃の室温 | 高温(30℃以上)や低温環境 |
定期チェック | 3ヶ月毎の残量確認 | 長期間の完全放置 |
特に夏場の車内は60℃を超えることもあり、バッテリーが膨張して発火の危険性があります。必ず温度変化の少ない室内で保管しましょう。
バッテリーの寿命と交換タイミング
バッテリーの寿命は使用頻度や管理方法によって大きく変わりますが、明確な交換サインを見逃さないことが重要です。
バッテリータイプ | 一般的な寿命 | 交換サイン |
---|---|---|
鉛バッテリー | 2~3年 |
・満充電しても使用時間が半分以下 ・充電に異常に時間がかかる ・本体の膨らみや液漏れ |
リチウムイオン | 3~5年(個体差大) |
・容量が新品時の60%以下 ・充電が完了しない ・異常な発熱や変形 |
実際に私が使用していた鉛バッテリーは、購入から2年半で満充電しても3時間程度しか持たなくなり、交換タイミングと判断しました。性能の著しい低下を感じたら、迷わず交換することをおすすめします。
安全な処分方法
使用済みバッテリーは適切な方法で処分する必要があります。一般ごみとして捨てることはできず、専門業者による処理が必要です。
ダイワ・シマノの回収サービスについて
ダイワは鉛バッテリーとリチウムバッテリーで回収システムが分かれており、シマノも純正品の回収を行っています。詳細は各メーカーの公式サイトで確認できます。
電動リール用バッテリーに関するよくある質問
バッテリー選びでよく寄せられる質問をまとめました。
購入前の疑問を解消して、最適なバッテリー選びの参考にしてください。
車用バッテリーは代用できる?
技術的には可能ですが、おすすめしません。車用バッテリーはスターターバッテリーという種類で、瞬間的な高電流放出に特化しており、電動リールに必要な長時間安定放電には適していません。
12V 40Ahの大容量バッテリーでテスト
2時間後:巻き上げスピードが明らかに低下
3時間後:電圧不足で動作不安定
自作バッテリーはおすすめしない理由
電動工具用バッテリーを流用した自作バッテリーが一時期話題になりましたが、安全性とリスクを考えると推奨できません。
リスク項目 | 詳細 |
---|---|
防水性の問題 | 電動工具用は防水性が低く、海上使用で故障リスク大 |
電圧・容量のミスマッチ | 釣り用に最適化されておらず、リール故障の原因に |
保証対象外 | リール故障時にメーカー保証を受けられない |
安全性 | 適切な保護回路がなく、過充電・過放電のリスク |
魚群探知機も同時に使える?
2口端子やワイド端子付きのバッテリーなら同時使用可能です。電動リールと魚探を同時に動かすことで、バッテリー1個ですべての機器をまかなえます。
ただし、消費電力が増加するため、BMOジャパン 13.2Ahのような大容量モデルを選ぶことをおすすめします。実際に電動リール2台と魚探を同時使用した際も、13Ahあれば丸1日問題なく使用できました。
充電器の選び方は?
多くのバッテリーは専用充電器がセットになっていますが、単体購入の場合は以下の点を確認しましょう。
確認項目 | 選び方 |
---|---|
対応電圧 | バッテリーの電圧(12Vまたは14.8V)に対応 |
充電電流 | 容量の1/10程度(例:12Ahなら1.2A) |
安全機能 | 過充電防止・温度監視機能付き |
表示機能 | 充電状況がわかるLED表示 |
まとめ|最適なバッテリーで電動リールの性能を最大化
電動リール用バッテリーは、電動リールの性能を最大限発揮するための必需品です。船電源では得られない安定した電力供給により、より快適で効率的な釣りが楽しめます。
バッテリー選びで重要なのは、あなたの釣りスタイルに合った電圧・容量・重量のバランスを見つけることです。
・使用するリールのメーカーと純正品の有無
・釣行時間と必要な容量
・持ち運びを考慮した重量
・予算と性能のバランス
・メンテナンスのしやすさ
初心者の方はウッドマン シーキングやダイワ タフバッテリーでスタートし、慣れてきたらシマノ BTマスターやダイワ スーパーリチウムなどの高性能モデルにステップアップするのがおすすめです。
適切なバッテリーを選んで、電動リールの真の実力を体感してください。きっと今まで以上に釣りが楽しくなるはずです。
