相模湾や駿河湾でのシイラキャスティングは、オフショアルアーフィッシングの中でも特に人気の高い釣りです。
1メートルオーバーの大型シイラが豪快にジャンプする光景は、一度体験すると忘れられない興奮を与えてくれます。
しかし、ただ闇雲にルアーを投げているだけでは、なかなか満足のいく釣果は得られません。
長年の経験から言うと、シイラキャスティングの成功はルアー選択で8割が決まるといっても過言ではありません。
実際に相模湾の庄三郎丸で何度も乗船した経験を振り返ってみても、同船者の中で明らかに釣果に差が出るのは、タックルの違いよりもルアーの使い分けによるところが大きいのです。
この記事では、実際に現場で結果を出し続けているルアーを中心に、状況別の使い分けテクニックまで詳しく解説していきます。
初心者の方でも迷わずルアー選択ができるよう、具体的な使用場面と合わせてご紹介します。

- 釣果を確実に上げる!シイラキャスティング最強ルアーの選び方
- シイラキャスティング最強ルアー10選!【絶対に持っておきたい】
- マリア ラピードF130|初心者でも確実に釣れる超定番ペンシル
- マリア ポップクイーンF105|この価格でこの釣果は反則級
- ダイワ モアザン ソルトペンシル95F|シイラのエサと呼ばれる伝説ルアー
- シマノ オシアペンシル115HS|船から遠い群れも確実に届く
- ダイワ ショアスパルタン ブレイクスルー120S|早巻きでも絶対に飛び出さない安定感
- ダイワ ソルティガ ドラドジャークⅡ 110S|見切られた群れを一発で仕留める切り札
- シマノ オシア マンマサーディン90S|小型ベイト時の救世主ルアー
- パームス ギグ ギガントフック120S|相模湾最強シンキングペンシル
- タックルハウス フィードポッパー150|一投で群れ全体を沸かせる集魚力
- マングローブスタジオ マヒジャーク|どうしても食わない時の最終兵器
- 状況別シイラルアー使い分け術|これで釣果が3倍変わる
- 釣果に差が出るシイラルアーのカラー選択術
- フック交換で釣果アップ|バラシを防ぐセッティング術
- ベテランが実践するシイラルアーのローテーション戦略
- まとめ
釣果を確実に上げる!シイラキャスティング最強ルアーの選び方
シイラキャスティングで安定した釣果を上げるためには、ルアー選択に明確な基準を持つことが重要です。
これまで数十回の相模湾シイラ釣行を重ねてきた中で感じるのは、多くのアングラーがルアー選びで迷いすぎているということです。
確かにシイラ用として販売されているルアーは数多くありますが、実際に現場で本当に使えるルアーは限られています。
飛距離で勝負が決まる|遠くのナブラも確実に撃てるルアー選び
オフショアキャスティングにおいて、飛距離は釣果に直結する最重要要素です。
実際に庄三郎丸での釣行で何度も経験したのですが、船から100メートル以上離れたナブラを発見した際、飛距離の出るルアーを持っているアングラーだけがヒットチャンスを掴むということがよくあります。
特に相模湾のような人気エリアでは、船のエンジン音でシイラが警戒しやすく、できるだけ遠くから狙えることが大きなアドバンテージになります。
船から150m離れたナブラを発見した状況
重量級ルアーだけが確実に飛距離を稼ぎ、90cmオーバーをキャッチ
飛距離を重視する場合、ルアーの重量は30g以上が目安となります。
軽すぎるルアーでは風の影響を受けやすく、思ったポイントに投げることができません。
また、ルアーの形状も重要で、空気抵抗の少ないスリムなボディ形状のものが飛距離面では有利です。
重心移動システムが搭載されているルアーなら、さらに安定した飛行姿勢で遠投が可能になります。
群れの活性を一気に上げる|強烈アピール系ルアーの威力
シイラは群れで行動する魚であり、1匹の活性が上がると群れ全体が興奮状態になる特性があります。
昨年8月、相模湾での大型シイラ群れとの遭遇
ポップクイーンの大きな音とスプラッシュで一気に活性化
このように、アピール力の強いルアーは群れ全体の活性を底上げする効果があります。
特にポッパータイプのルアーは、水面で発生させるスプラッシュと音でシイラの興味を強く引きつけます。
・大きなポップ音を発生
・派手な水しぶきでアピール
・群れ全体の活性を向上
・興奮状態を維持する効果
ただし、アピール力が強すぎると逆効果になることもあります。
群れがスレている場合や、小型のベイトフィッシュを捕食している時は、自然なアクションのルアーの方が効果的な場合もあります。
スレたシイラも口を使わせる|状況対応力の高いルアー特徴
相模湾のような人気フィールドでは、シイラがルアーに対してスレてしまうことがよくあります。
特に土日の乗合船では、同じポイントに複数の船が集まり、様々なルアーが投げられるため、シイラがルアーを見切るようになってしまうのです。
そんな状況でも確実に結果を出すためには、状況対応力の高いルアーが必要になります。
先月の釣行でのトラブルシューティング
シンキングペンシルで水面直下を高速リトリーブに変更
このように、レンジやアクションを変えられるルアーは、厳しい状況でも結果を出してくれるのです。
高活性時 | 中活性時 | スレた状況 |
---|---|---|
派手なポッパー
大きな音でアピール
即座にバイト
|
ダイビングペンシル
自然なアクション
様子見ながら誘う
|
シンキングペンシル
レンジを変更
リアクションバイト
|
状況対応力の高いルアーの特徴としては、複数のアクションパターンに対応できること、レンジを調整できること、そして自然なベイトフィッシュライクな動きができることが挙げられます。
・複数のアクションパターンに対応
・レンジ調整が可能
・自然なベイトフィッシュライクな動き
・スレた魚にも効果的
シイラキャスティング最強ルアー10選!【絶対に持っておきたい】
実際の釣り場での経験を基に、本当に結果を出してくれるルアーだけを厳選してご紹介します。
これから紹介する10本のルアーは、すべて実際に相模湾や駿河湾で使用し、確実な釣果実績があるものばかりです。
それぞれに明確な役割があり、状況に応じて使い分けることで、どんなコンディションでも対応できるはずです。
マリア ラピードF130|初心者でも確実に釣れる超定番ペンシル
初心者から上級者まで、誰もが信頼を寄せる万能ペンシルベイトです。
130mmという程よいサイズ感と細身のシルエットで、シイラの食いつきが抜群に良いのが特徴です。
実際に庄三郎丸で初めてシイラキャスティングに挑戦した知人にも勧めたのですが、その日のうちに80cmクラスのシイラを見事にキャッチしていました。
トゥイッチを加えるとダイビングアクションで潜り、ただ巻きでも自然な泳ぎを見せてくれるため、ルアーアクションに慣れていない方でも使いやすいルアーです。
引き抵抗も少なく、一日中投げ続けても疲れにくいのも嬉しいポイントですね。

飛距離も申し分なく、平均で70メートル程度は確実に飛んでくれます。
貫通ワイヤー構造で耐久性も高く、大型のシイラが掛かっても安心してファイトできます。
- シイラキャスティング初心者の人
- 安定した釣果を求める人
- 扱いやすいルアーを探している人
- 一日中使える疲れないルアーがほしい人
- 確実に結果を出したい人
マリア ポップクイーンF105|この価格でこの釣果は反則級
コストパフォーマンスを考えると、これ以上のポッパーはないと断言できるルアーです。
105mmとコンパクトながら、28gの重量で十分な飛距離を確保できます。
昨シーズンは特にこのルアーにお世話になりました。
価格が手頃なので、ルアーロストを恐れずに積極的に攻められるのが大きなメリットです。
実際に流木の際ギリギリまで攻めることができ、そこに潜んでいた1メートル級のシイラを仕留めることができたのも、このルアーだからこそだったと思います。
ポップ音も適度で、小気味良くテクニカルに誘うことができます。

ショートアクションからロングアクションまで幅広く対応でき、追ってはくるもののなかなか食い切らないシイラに対しても効果的です。
食わせの間を作りやすい設計になっているため、テクニカルな誘いも可能です。
- コスパ重視でルアーを選びたい人
- ポッパーを初めて使う人
- ルアーロストを気にせず攻めたい人
- テクニカルな誘いを覚えたい人
- 複数個買い揃えたい人
ダイワ モアザン ソルトペンシル95F|シイラのエサと呼ばれる伝説ルアー
「これはエサだ」とまで称えられる、圧倒的な実績を誇るペンシルベイトです。
もともとはシーバス用として開発されたルアーですが、シイラキャスティングでの実績は他の追随を許しません。
リアルなベイトフィッシュライクな外観と、独特の浮き姿勢から生まれる軽快なドッグウォークアクションが、シイラの捕食本能を強烈に刺激します。
先日も和歌山の沖合で使用した際、水面に浮かべた瞬間にシイラが反応し、アクションを付ける前にバイトしてきたほどです。
それほどまでにシイラにとって魅力的なルアーなのです。

95mmとやや小ぶりなサイズですが、これがかえってシイラの警戒心を解く効果があります。
スレた群れや小型のベイトを追っている状況では、特に威力を発揮してくれます。
- 実績重視でルアーを選びたい人
- ナチュラルなアクションを好む人
- スレたシイラを攻略したい人
- シーバスも同時に狙いたい人
- 定番ルアーの安心感を求める人
シマノ オシアペンシル115HS|船から遠い群れも確実に届く
圧倒的な飛距離性能で、他のアングラーが届かない距離のシイラも狙撃できるヘビーシンキングペンシルです。
115mmで42gという重量級ながら、バランスが良く扱いやすいのが特徴です。
つい先月の相模湾での釣行で、船から150メートル以上離れた場所でナブラが発生した時のことです。
他のアングラーは距離的に届かない中、このルアーだけが確実に飛距離を稼ぎ、見事に90cmオーバーのシイラをキャッチすることができました。
重いルアーなので少し深めのレンジも探ることができ、表層に反応しないシイラにも効果的です。

やや深いレンジをトレースできるため、シイラが船の音で警戒して沈んでしまった場合にも対応できます。
高速リトリーブでも安定したアクションを維持してくれるのも頼もしいポイントです。
- 飛距離を最重視する人
- 遠くのナブラを狙いたい人
- やや深いレンジも探りたい人
- 高速リトリーブを多用する人
- 風の強い日でも安定したキャストをしたい人
ダイワ ショアスパルタン ブレイクスルー120S|早巻きでも絶対に飛び出さない安定感
高速リトリーブでも水面に飛び出すことなく、安定したスイム姿勢を維持する優秀なヘビーシンキングミノーです。
船が前進している状況でも使いやすく、実戦的な性能に優れています。
相模湾では船を流しながらシイラを探すことが多いのですが、この時に船の進行方向に向かってキャストすると、相対的にルアーの引きスピードが上がってしまいます。
普通のルアーだと水面に飛び出してしまうのですが、このルアーは早巻きジャークでダートアクションをさせても絶対に飛び出しません。
その安定性の高さから、安心して積極的なアクションを加えることができます。

ディンプル構造により空気抵抗と水流抵抗が軽減されており、強風時でも安定した飛行姿勢を保ってくれます。
フラッシングローリングフォールも効果的で、フォール中のバイトも期待できます。
- 高速リトリーブを多用する人
- 船の移動中も釣りを続けたい人
- 安定したアクションを求める人
- 強風時でも確実にキャストしたい人
- フォール中のバイトも狙いたい人
ダイワ ソルティガ ドラドジャークⅡ 110S|見切られた群れを一発で仕留める切り札
魅惑のダートアクションでシイラの捕食本能に火をつける特殊なシンキングペンシルです。
軽いロッドジャークで左右に鋭くダートし、見切られそうになった群れを再度興奮状態にしてくれます。
実は最初は半信半疑でこのルアーを使い始めたのですが、その効果に驚かされました。
ポッパーやペンシルで散々叩かれた後のスレた群れに対して、このルアーのダートアクションを見せた瞬間、それまで無反応だったシイラたちが一斉に反応を示したのです。
まさに最後の切り札として、タックルボックスに必ず忍ばせておきたいルアーですね。

110mmで30gとバランスが良く、貫通ワイヤー構造とST56#1フックで大型にも対応できます。
固定ウエイトながら十分な飛距離を確保できるのも優秀です。
- スレた群れを攻略したい人
- リアクションバイトを狙いたい人
- 他のルアーで反応しない時の切り札がほしい人
- テクニカルなアクションを覚えたい人
- 群れの活性を上げるルアーを探している人
シマノ オシア マンマサーディン90S|小型ベイト時の救世主ルアー
小型ベイトパターンの時に絶大な威力を発揮するコンパクトなシンキングペンシルです。
90mmで42gという驚異的な重量比により、メタルジグ並みの飛距離を実現しています。
カタクチイワシやキビナゴなどの小型ベイトを捕食している時は、大型のルアーではマッチザベイトにならずに苦戦することがあります。
そんな時にこのルアーの出番です。
先日も相模湾でカタクチイワシの大群を追うシイラの群れに遭遇しましたが、このルアーだけが確実にバイトを引き出すことができました。
サイズの割に価格が高いのが唯一の欠点ですが、その性能を考えれば納得できます。

本来はシングルのアシストフックが付属しますが、本体にフックが絡みやすいため、ツインアシストに交換して使用することをおすすめします。
投げて好きなレンジを引くだけで十分な効果を発揮してくれます。
- 小型ベイトパターンを攻略したい人
- コンパクトでも飛距離を重視する人
- マッチザベイトを意識する人
- 状況に応じた細かい使い分けをしたい人
- 高性能ルアーにこだわる人
パームス ギグ ギガントフック120S|相模湾最強シンキングペンシル
相模湾シイラキャスティングのメッカで生まれた、実績No.1のシンキングペンシルです。
スキッピングやトゥイッチングなど、様々な使い方に対応でき、1本で水面から水面直下まで広いレンジを探ることができます。
地元相模湾の老舗船宿でも絶大な信頼を寄せられているルアーで、船長からも「迷ったらギグを投げておけ」と言われるほどです。
実際に使ってみると、そのバランスの良さと自然なアクションに驚かされます。
スレたシイラにも効果抜群で、他のルアーに反応しない魚も確実に口を使わせてくれる頼もしい存在です。

高い遠投性能と自然なアクションでスレたシイラにも効果抜群です。
カツオやサワラなどの他の青物にも絶大な効果を発揮するため、オールマイティーに使えるのも魅力です。
- 相模湾でのシイラ釣りがメインの人
- スレたシイラを攻略したい人
- 地元実績を重視する人
- 青物全般を狙いたい人
- プロ仕様のルアーを使いたい人
タックルハウス フィードポッパー150|一投で群れ全体を沸かせる集魚力
軽いロッド入力で簡単にアクションし、直立の浮き姿勢が最大の特徴のポッパーです。
シイラを始め、ブリやヒラマサなどの青物にも非常に高い実績があります。
重心移動システムが入っているのでよく飛び、群れ全体の活性を一気に上げる集魚効果は他の追随を許しません。
個体差によってルアーの内部に水が侵入しやすいというデメリットもありますが、魚を寄せる・食わせる性能はピカイチです。

150mmで60gという大型サイズながら、軽いジャークでもしっかりとポップサウンドを奏でてくれます。
大型のシイラや青物狙いには欠かせないルアーです。
- 大型狙いにこだわる人
- 集魚効果を最重視する人
- 音質にこだわったポッパーを使いたい人
- 青物全般を狙いたい人
- 群れの活性を上げるルアーがほしい人
マングローブスタジオ マヒジャーク|どうしても食わない時の最終兵器
ダイビングペンシルやポッパーを見切ってしまったシーンに有効な、今や貴重な存在のジャークベイトです。
ただ巻きはもちろん、ジャークアクションでスレたシイラにも口を使わせることが可能です。
正直、最初はこのルアーの存在を軽視していました。
しかし、他のルアーに全く反応しない超スレた群れに遭遇した際、このルアーのダートアクションだけが唯一バイトを引き出せたのです。
110mmで30gというサイズのため、ライトなタックルでもしっかりと扱えるのが嬉しいポイントです。

手返し良くテクニカルに操作できるため、フラツキ撃ちや他のルアーを追ってきたシイラへの超近距離戦で絶大な威力を発揮します。
今となっては入手困難なルアーですが、見つけたら必ず確保しておきたい一本です。
- 厳しい状況を打開したい人
- テクニカルなアプローチを覚えたい人
- 他の人とは違うルアーを使いたい人
- ライトタックルで楽しみたい人
- レアなルアーをコレクションしたい人
状況別シイラルアー使い分け術|これで釣果が3倍変わる
ルアーを揃えただけでは釣果は上がりません。
状況に応じた適切な使い分けができてこそ、真の釣果アップに繋がるのです。
これまでの経験から得た、実戦で即使える状況別のルアー選択術をお伝えします。
活性が高い群れを見つけた時|一撃必殺のトップ系選択術
シイラの群れが表層でナブラを形成している時は、迷わずトップウォータールアーを選択しましょう。
活性が高い群れは音や動きに敏感に反応するため、アピール力の強いポッパーが特に効果的です。
実際に先月の釣行で、表層でバシャバシャと跳ね回るシイラの群れに遭遇した際、ポップクイーンF105を投入したところ、着水と同時にバイトしてきました。
このような活性の高い状況では、ルアーを見切られる前に素早くアプローチすることが重要です。
また、群れが興奮状態にある時は、一匹掛けると他の個体も興味を示すため、できるだけ群れを散らさないよう注意深くファイトすることも大切です。
・ポッパーをファーストチョイスに
・着水後すぐにアクション開始
・大きな音と水しぶきでアピール
・群れを散らさないよう慎重にファイト
群れは見えるが食わない時|確実に口を使わせるレンジ攻略法
シイラの姿は見えるものの、トップ系のルアーに反応しない時があります。
こんな時は段階的にレンジを下げていくアプローチが効果的です。
まずはラピードF130のようなダイビングペンシルで水面直下を攻めます。
それでも反応がなければ、ギグ ギガントフック120Sでスキッピングアクションを試してみましょう。
昨年の9月、相模湾で表層に浮いているシイラが全くトップに反応しない状況がありました。
そこでブレイクスルー120Sを高速リトリーブで引いたところ、水面直下50cm程度のレンジで確実にバイトを得ることができました。
重要なのは、あきらめずに様々なレンジとアクションを試すことです。
ベイトサイズに合わせる|マッチザベイトで釣果を伸ばすコツ
シイラが捕食しているベイトフィッシュのサイズに合わせることで、格段に釣果が向上します。
小型のカタクチイワシやキビナゴを追っている時は、マンマサーディン90Sのようなコンパクトなルアーが威力を発揮します。
一方、トビウオなどの大型ベイトを捕食している場合は、フィードポッパー150のような大型ルアーの方が効果的です。
先日の釣行では、海面にトビウオが跳ねている光景を目撃しました。
この時、大型のペンシルベイトに変更したところ、それまで小型ルアーには全く反応しなかったシイラが一気に活性化したのです。
ベイトの観察を怠らず、状況に応じてルアーサイズを調整することが重要です。
時間帯・天候で変える|状況に応じた最適ルアー選択
時間帯や天候によっても、効果的なルアーは変わってきます。
朝マズメや夕マズメの薄暗い時間帯では、シルエットがはっきりと見えるダーク系カラーのルアーが効果的です。
日中の強い日差しの下では、ギラギラ系のホログラムカラーで強烈にアピールするのが基本です。
また、曇天時や雨の日には、シイラの活性が下がりがちなので、ドラドジャークⅡ 110Sのようなリアクション系ルアーが威力を発揮します。
風が強い日は、飛距離重視でオシアペンシル115HSのような重量級ルアーを選択するのが賢明です。
釣果に差が出るシイラルアーのカラー選択術
同じルアーでもカラー選択によって釣果に大きな差が出ることがあります。
状況に応じた適切なカラー選択ができるようになれば、更なる釣果アップが期待できます。
朝マズメ・夕マズメ|薄暗い時間帯に効く鉄板カラー
薄暗い時間帯では、シルエットがはっきりと見えるカラーが効果的です。
特にブラック系やパープル系のカラーは、シイラにとって認識しやすく、バイト率が向上します。
朝の5時台に庄三郎丸を出船した際、まだ薄暗い中でブラックカラーのラピードF130を使用したところ、他のアングラーよりも明らかに多くのバイトを得ることができました。
また、グロー系カラーも薄暗い時間帯には威力を発揮します。
蓄光効果でシイラの興味を引くことができ、特に朝マズメの活性が高い時間帯には絶大な効果を発揮してくれます。
日中の強い日差し|ギラギラ系で強烈アピールするカラー戦略
太陽が高く上がった日中は、ギラギラと光るホログラム系カラーが威力を発揮します。
強い日差しを反射して、遠くからでもシイラにアピールできるからです。
特にシルバー系やゴールド系のホログラムカラーは、日中の定番として多くのアングラーに愛用されています。
真夏の炎天下での釣行で、ピンクイワシカラーのポップクイーンF105を使用した際、その強烈なフラッシングで遠くの群れからもシイラを引き寄せることができました。
ただし、あまりにもギラギラしすぎると逆効果になることもあるので、群れの反応を見ながら調整することが大切です。
スレた群れ攻略|自然系カラーで警戒心を解くテクニック
何度もルアーを投げられてスレた群れには、自然なベイトフィッシュカラーが効果的です。
クリア系やナチュラル系のカラーで、シイラの警戒心を解いてあげることが重要です。
土日の混雑した相模湾では、同じポイントに複数の船が集まり、シイラがルアーに対して非常に神経質になることがあります。
そんな時は、マットカラーやクリアカラーのソルトペンシル95Fを使用することで、スレた群れからもバイトを引き出すことができます。
実際に先月も、派手なカラーには全く反応しない群れが、クリアカタクチカラーには見事に反応してくれました。
スレた状況では、アピール力よりも自然さを重視したカラー選択が功を奏します。
フック交換で釣果アップ|バラシを防ぐセッティング術
どんなに良いルアーを使っても、フックが適切でなければバラシが多発し、せっかくのチャンスを逃してしまいます。
シイラキャスティングに適したフックセッティングを覚えて、確実にキャッチ率を向上させましょう。
太軸バーブレスが基本|シイラの強い口に負けないフック選び
シイラの口は非常に硬く、力も強いため、細軸のフックでは簡単に伸ばされてしまいます。
必ず太軸のフックに交換してから使用することをおすすめします。
また、多くの船宿でバーブレスフックがルールとして定められているため、釣行前にバーブをつぶしておくことが必要です。
最初はバーブレスフックでは魚が掛からないのではないかと心配していましたが、実際に使ってみると、適切なドラグセッティングとやり取りができていれば、バラシはそれほど多くありません。
むしろ、フックアウト時の魚へのダメージが少なく、リリース前提の釣りには非常に適していると感じています。
・90mm-110mmクラス:#1〜#2
・120mm-140mmクラス:#1/0〜#2/0
・150mm以上:#2/0〜#3/0
サイズ別フック番手|ターゲットサイズに応じた最適選択
ルアーサイズとターゲットサイズに応じて、適切なフック番手を選択することが重要です。
小型のルアーに大きすぎるフックを付けると、ルアーのアクションが損なわれてしまいます。
逆に、大型のルアーに小さすぎるフックでは、大型のシイラに対応できません。
マンマサーディン90Sのような小型ルアーには#1程度、フィードポッパー150のような大型ルアーには#2/0程度が適当です。
実際の使用経験から、ルアーサイズに対してやや大きめのフックを選択することで、フッキング率が向上すると感じています。
アシストフック活用法|フッキング率を劇的に向上させるコツ
シンキングペンシルやメタルジグタイプのルアーには、アシストフックの活用が非常に効果的です。
特にマンマサーディン90Sは、本体にフックが絡みやすいため、シングルのアシストフックからツインアシストに交換することをおすすめします。
アシストフックのメリットは、魚が掛かった際の安定性が向上することです。
トレブルフックの場合、3本のうち1本しか刺さっていないことが多く、やり取り中にフックアウトしやすいのですが、アシストフックなら確実に魚の口の硬い部分に刺さるため、バラシが激減します。
先日も1メートル級のシイラとのファイト中、激しいジャンプを繰り返されましたが、ツインアシストのおかげで最後まで安心してやり取りできました。
ベテランが実践するシイラルアーのローテーション戦略
効率的にシイラを釣り上げるためには、計画的なルアーローテーションが欠かせません。
闇雲にルアーを変えるのではなく、明確な戦略を持ってアプローチすることで、確実に釣果を向上させることができます。
表層から段階的にレンジを下げる最強基本戦略
シイラキャスティングの基本戦略は、表層から段階的にレンジを下げていくことです。
まずはポッパーで群れの活性を探り、反応があればそのまま攻め続けます。
反応が薄い場合は、ダイビングペンシルで水面直下を攻め、それでもダメならシンキングペンシルでさらに深いレンジを探ります。
重要なのは、沈むルアーばかり使い続けないことです。
シイラのレンジがどんどん下がってしまい、最終的にはルアーに反応しなくなってしまう可能性があります。
定期的にトップ系のルアーに戻して、群れを表層に引き上げることを心がけましょう。
ポッパーで活性チェック
まずは大きな音でアピール。群れの反応を確認する
ダイビングペンシルで水面直下
表層での反応が薄い場合は水面直下をアプローチ
シンキングペンシルで深場攻略
それでもダメなら更に深いレンジを探る
定期的にトップ系に戻す
群れを表層に引き上げて活性を維持する
状況別最強ファーストチョイスルアー
状況に応じて、最初に投げるべきルアーを決めておくことで、効率的に群れの反応を探ることができます。
ナブラが激しく立っている高活性時は、迷わずポップクイーンF105をファーストチョイスにします。
群れは見えるが動きが鈍い時は、ラピードF130で様子を見ます。
遠くの群れを狙う場合は、オシアペンシル115HSで飛距離を稼ぎます。
小型ベイトが見える時は、マンマサーディン90Sでマッチザベイトを意識します。
このように、状況に応じたファーストチョイスを決めておくことで、無駄な時間を省くことができます。
群れの活性を維持させる最強ルアーチェンジのタイミング
群れの活性を維持させるためには、適切なタイミングでのルアーチェンジが重要です。
同じルアーを使い続けていると、シイラが学習してしまい、だんだん反応が悪くなってきます。
そのタイミングを見極めて、別のタイプのルアーに変更することで、群れの興味を再び引くことができます。
実際の経験では、同じルアーで3〜4投して反応が落ちてきたら、迷わず別のタイプに変更することにしています。
例えば、ポッパーで良い反応があったものの、徐々に追いが悪くなってきた場合は、すぐにダイビングペンシルに変更します。
逆に、シンキングペンシルで深めを攻めていて魚の姿が見えなくなってきたら、ポッパーで再び表層に呼び上げるようにします。
先日の相模湾での釣行でも、この戦略で1つの群れから6匹のシイラをキャッチすることができました。
群れを散らさずに長時間楽しむためには、このルアーローテーションが欠かせません。
表層でナブラが立っているが、ポッパーへの反応が徐々に悪くなってきた
対策:すぐにダイビングペンシルに変更してアクションパターンを変える
まとめ
シイラキャスティングで確実に釣果を上げるためには、適切なルアー選択と状況に応じた使い分けが何より重要です。
今回ご紹介した10本のルアーは、すべて実際の釣り場で結果を出し続けている実績派ばかりです。
まずは基本となるラピードF130とポップクイーンF105を揃えることから始めて、徐々にバリエーションを増やしていくことをおすすめします。
そして何より大切なのは、実際に海に出て経験を積むことです。
頭で理解していても、実際の群れを前にすると、また違った発見があるものです。
ルアーの動かし方一つとっても、微妙な違いがバイト率に大きく影響することを、ぜひ現場で体感してください。
この記事の情報を参考に、皆さんの次回のシイラキャスティングが大成功となることを心から願っています。
相模湾や駿河湾の青い海で、皆さんがメーターオーバーのシイラと出会えることを楽しみにしています!
・ルアー選択は状況観察から始める
・基本の2〜3本から揃え始める
・フック交換は必須
・ローテーションで群れの活性を維持
・何より実戦経験を積むことが大切